まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[セミナー]シンプルな質問で「生徒の志」を引き出そう。自己肯定感もぐっと上がる「志教育」とは?

未来の先生展に参加したシリーズの最後です。

www.mirai-sensei.org

社団法人「志教育」の北見俊則先生によるワークショップでした。

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横浜市上永谷中の校長先生を定年退職され、いまは志教育が広がるために奔走されています。

中学校の校長時代、生徒の「志」を引き出す授業を行っていました。

生徒のみならず、校長室を訪ねてきた来客と志を作るようにしていたところ、評判を聞きつけた町内会長さんから

「私の志を作ってください」

と声をかけられるようになったという…!

「90分で自分の志なんて大層なものができるものだろうか???」

「さすがにムリなんじゃないかしら?」

と思っていましたが…なんと、作ることができました!

上手に生徒と志を作ることができれば、

「生徒の自己肯定感も上がるのではないか?」

と感じましたので簡単にご紹介しておきます。

今回のワークショップのねらい

  • 志教育を体験してみる!

  • 志教育を導入してみたい!と思ってもらえる

90分の授業で、志を明確にしてみる

生徒の評判もよく、学年を上がるごとに志を作りかえることによって、より強い目的意識を持った「志」を作ることができたとのことです。

2つの質問で、人間のタイプが分かる

そんな質問あるの?

実は、あるんです!この質問に答えてみてください。

  • クールか?  情熱的か?

  • DRY合理的か?  WET情緒的か?

この2つずつで、4つの部屋ができます。

それぞれ、勇、愛、親、知の 4タイプに分かれます。

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北見先生は、勇タイプ。

自分がいいと思ったことを提案したところ、「親」タイプの先生に

「皆さんの了解を取ってくださいね」

と言われて心のブレーキをかけられた気持ちになった。

しかし、お互いのタイプがわかっていれば、いいサポーターやアドバイザーだと感じられる。

勇の人にとっては、世界が同じタイプの人に見えているがそんなことはない。

それぞれのタイプが、世界をより良くするために分担して生きている。

また、それぞれのタイプも自分の中に少しずつ入っている。

「省」を中心に置き、自分のどこが出すぎてしまっているのかを注意して他者と関係を築くことが大切。

メタ認知能力のことですね。

幸魂、奇魂が縁結びの神様として出雲大社にお祀りされている。

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一霊四魂は、日本書紀から書かれている考え方なので、日本人が親しみやすい考え方なのだそうです。

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表の参考文献はこちらでした。

ワークシートへの記入をしてみることにしました。

夢と志の違いは?

よく言われるのが、「夢」と「志」の違い。

「夢」は、自分が主語になる。

「志」は、相手のあること。他者をどのような状態にしていくのか?

例えば、羽生結弦さんのインタビューを聞けばわかる。

  • オリンピックで金メダルを取るのが自分の「夢」です。

  • オリンピックで金メダルを取り、東北の人たちを元気づけるのが私の「志」です。

違いが分かっていただけたのではないでしょうか。

ペアワークを入れながら、志を深掘り!

ペアワークをいくつか入れながら、志づくりをしてみました。

  • 「一緒にいる」ペアワーク

一人がもう一人の手の上に手を載せて、下の人が勝手に手を動かすとバラバラな動きになるのに対して、

「一緒にいる」

と上に乗せている方が目をつぶって気持ちを一つにすると、あら不思議!手が重なったまま動くというもの。

  • Oリングテスト

親指と他の指で輪を作り、嫌いな言葉を思い浮かべながら相手に引っ張ってもらう。

すると、指の力が抜けてしまう。

逆に、好きな言葉だと指が離れない。

「自分のために頑張る」

は、指が離れてしまうが、

「他者のために頑張る」

とイメージすると指が離れない。

試しに取り組んでみてくださいね。

こんなワークを行いながら、ペアでお互いの志に近づいていきます。

それぞれの志は?これからの志教育は?

先ほどのワークで知った自分のタイプから、志にふさわしい動詞がわかります。

  • 最後の動詞をまず考える「○○する」

  • 誰を、何をと言う対象を決める

  • 手段を考える「どうやって」
  • 「〜のために」と、目的を定める

という順序で志を作ると、10分も立たずに志の雛形ができていきます。

作ってみた志をペアで共有し、聞いた人が志を言い返してしっくり来るか確認します。

私は、「日本を変える」「世界を変える」といった大きな志はしっくりきませんでした。

今すでにしていることで周囲に役立ちそうなこと、

「人々がよりよい選択をできるよう、行動したことや考えたことを発信して周囲の人々を幸せにする」

提案された4つの項目にうまく入りませんでした汗。

まさに、いま書いているブログや職場でのレポート、授業改善への取り組みがそれに当たるのかなぁ。

小さいけれど、自分の強みを生かすことしかできません。

大人の場合は、

「いま、強みを生かせていることで人の役に立っていると思われること」

がそこそこわかっているので考えるのは辛くないかもしれませんね。

若い世代だと、まだ何もしていない段階

「これからなりたいもので、他者に貢献できること」

を考えていくのは大人よりも時間がかかりそうかもしれません。

まとめ

最後に、志を布に書いていきました。(写真撮り忘れ)

この布を、2020年のオリンピックに向けて作り、それぞれをつなげていくプロジェクトが進行中なのだそうです。

「いま、していることが実は他者の役に立ち、生きがいに繋がっている」

と考えると、少し生き方が変わってくるのではないでしょうか?

より良い人間の生き方を説いている本「7つの習慣」では、「ミッションステートメントがこの志ワークに当たります。

が、このミッションステートメントに近づくために、

「墓石にどんな墓碑を掘られたいですか?」

という質問や、本「さあ、才能に目覚めよう」で自分の強みを調べたりするのは結構な時間もお金もかかってしまいます。

まだ、墓石なんて40過ぎた自分でも考えにくい…。

今回のセミナーで知った「志教育」は、2つの質問だけで自分のタイプが分かり、それをもとに志を作っていくだけ。

教師の負担も軽く、生徒は

「自己理解」

と、普段忘れがちな

「他者を幸せにする」

という視点を持てるようになるのが魅了的だと感じました。

会場を後にした際は、すでに日がとっぷりくれていました。

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気になる方はこちらのサイトを見てみてください♪ 

>>志教育プロジェクトとは|志教育プロジェクト KOKOROZASHI ART PROJECT

賛否はあるかな…?(リンクを探していて発見!)

togetter.com

ツールとしては悪くないと思います。が、どうなんでしょう?

未来の先生展への参加レポートはこちら。

manabito.hateblo.jp

manabito.hateblo.jp

ではまた☆

[セミナー]学校で探求の学びを実現するには?チェンジメーカーを作る教育と探求社のワークショップに参加!

「未来の先生展2017」の参加レポートです。

www.mirai-sensei.org

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『学び合い』フォーラムで久々にご一緒した方と今回の先生の未来展入り口でばったり!

今年、どれだけご縁があるのやら…!

アクティブラーニングフォーラムの後は、

教育と探究社さまによる「ソーシャルチェンジ」ワークショップの見学にお邪魔しました。

体育館を使って1億円稼ぐアイデアを形にしよう!

今回のワークショップでは、

「体育館を使って1億円を稼ぐ」

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をテーマに、4〜5人組になってブレストから、実現可能性、テーマなどを限られた時間で仲間と考え、最終的にプレゼンと質問までこぎつけます。

模造紙とワークシートがあるため、意見を見える化し論点をすっきりさせることができます。

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私は途中から入場したため、外野からワークの様子やプレゼンを見学しました。

1分間のプレゼンは、話す方、聞く方とも集中して聴きますね!

「体育館でゆりかごから墓場までのライフイベントがすべてできるようにする」

「地域の人限定イベントを実施する」

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など、様々なアイデアを伺うことができました。

振り返りの中で聞こえてきた期待や不安

振り返りの中で聞こえてきたのは、

  • テーマがカギ。身近なテーマがいいのかな?

  • やらされている感?班に一人は「だりーよ」みたいな生徒がいるが、どうしたらよいか。

  • 今回は、ファシリテーション慣れしている人が多かったが、現実にはかなり時間がかかりそう。

  • 話し合う必然性があるテーマだと生徒も乗ってくるのかも?

  • お互いの意見を出し合うことが難しいこともある

  • 文化祭の企画を立てる際にこのようなブレストをやるといいのかも?

といった意見が聞かれました。

教育と探求社スタッフさんによると、

  • 解決策が現実的なものがいいのか、外してアイデアを出す方が良いのか悩む→どんどんアイデア出しの練習をする方が良い。

  • 誰を助けたい?誰を笑顔にしたい?という大きなテーマを掲げ、学びの変容をしていきたい

  • テーマの設定は10以上用意されており、食いつきそうなものを選んでもらう。

  • 教職員のファシリテーター養成の役割も果たしている

  • 研修でファシリテーターが手助けをすることがある。

  • 自分が社会を変えられないとブラストレーションがたまっていくものではないか?→そんなことはない。ルールが多い中学校でも採用いただき好評である。

全国120校に採用されている「探求の学び」とは?

コースは3つ、ビジネスと生き方、最近新しく始めたのがソーシャルチェンジの3つのコース。

questcup.jp

スクリーンショットです

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授業で行ったプレゼンを全国の高校から応募してもらい、エストカップという大会を開催している。

プレゼンの大会に出られるのは、72/1900チームで、かなりの激戦!

今年度は、特別支援学校の生徒のチームがグランプリに輝いたとのこと。

学力や偏差値による内容の出来不出来はあまり関係なさそうです。

まとめ

勤務校でも、キャリア教育を念頭に置いた総合的な学習の時間が持たれており、

「保護者など身近な人からの聞き書き

「職業体験」

など、決まった内容はあります。

それだけでは、

「決まった職業からとりあえず選ぶ」

という考えからは抜け出せないでしょう。

これから生徒たち自身が「社会を変えていく」ためにどうしたらよいか?

仲間と折り合いをつけながらアイデアを出し、応募もできるのが面白いなと感じました。

料金も伺いましたが、「高い!絶対ムリ!」と尻込みするほどの金額ではありません。

ソーシャルチェンジについては、初回3回分は無料で行えるワークシートとCDがあります。

eduq.jp

気になる方はお申込みされても良いと思いますよ!

この後学内でお茶をしてから、「志教育」のワークショップに向かいました。

学内カフェなのにおしゃれ!

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体に良さそうな商品や本が並んでいました。

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豆乳とアボカドのミックスジュースを注文。美味しかったです。

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続きをまた、書きますね〜!

ではまた☆

[セミナー]どうすれば自分の学校で実現できる?「アクティブラーニングフォーラム2017」参加レポート

8月の最終週の日曜日は、こちらにお邪魔していました。

未来の先生展

www.mirai-sensei.org

先生展の中で行われる、アクティブラーニングフォーラムへ。

active-learning.or.jp

「Find!アクティブラーナー」のサイトにてご案内がありました。

お台場…我が家からはめちゃくちゃ遠いです。

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会場の武蔵野大学。最近建てられたのでしょうか?とってもキレイ。

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吹き抜けのフードコート。

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晴れてはいたものの、そこまで気温が上がらなかったのが救いでした。

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冒頭に、主催者からのご挨拶がありました。

「置換力を身につけよう!」

この意味がわかりますか?

「違うから参考にならない、うちには活かせない」

ではなく、

「自分の学校ならどうすれば実現できるか置き換えて考えよう!!」

本当にその通りですね。(実際には困難も多いのですが…)

参加した際に印象に残った内容を記しておきます。

講演1・都立両国高等学校 布村 奈緒子 先生

都立両国中高は、公立中高一貫校になってから11年目の学校です。

  • 商社に勤めている人に、「グローバル人材に必要なスキルは?」と聞いたらコミュニケーション力がトップ

  • しかし、「今、自分が困っていること」は英語力

  • どちらも補うために、英語でコミュニケーションをはかる取り組みを行っている

クリッカー。質問に対してこのカードを上げます。

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ICTのない学校ではこのような工夫もアリですね。

欧米では、講演会中に「はいはい!」と手が挙がる。

もし、今後海外の方と一緒の場にいたら話をしていかなければならない。

いざ話せと言われたら、「話す」「英語」と二重の足かせになってしまう。

40人程度のクラスであれば一度起立させ、意見を言った生徒のペアから座れるといった仕組みを作っている。

こんな大人数で話せない、という場での支援をしていく。

scaffolding(足場かけ)心理学者ヴィゴツキーの言葉。

授業紹介

英語の授業でのジグゾー法、話題の本「GRIT」を用いて。(余談ですが、この本超オススメです。教育関係者必読の書)

両国高校に行きたいがなかなか集中力が出てこない中学生にアドバイスをしてみてください」

  • ジグゾーでは、マインドセット、キャロルデュエックさんのこと、本を読めばわかることなど、4つのコーナーに集まってメモを取って戻り学んだことを交流する。
  • それぞれ役割を与える。speaker listener reactionmaker discussion leaderなど。
  • ちゃんと聞いていないと反応ができない。きちんと聞くようになる。
  • Note takerが聞いたことをポストイットにメモして貼っていく。
  • どの解決法がいいのか、たくさん出た中で1つだけ出していき評価する。
  • 皆の前で発表する。

「意思をもてば、やりたいことはできますよ」

と悩み相談に対してアドバイスをする。これは生徒にも同じことが言える。

SAGE GLOBALにて日本大会から世界大会に初めて参加した。

なぜなら、今まで日本語のプレゼンが主なので優勝しても世界大会でプレゼンができないと辞退した学校ばかりだったから。

感想

自分が高校生の頃受けた英語の授業は何だったんだ?って感じで衝撃的でした。

映像では、布村先生が英語でインストラクションをされていて、ちゃんと生徒が聞いている!

私はついていけるかどうかも心配です…

布村先生の動画は、火曜日からアクティブラーナーにて配信予定だそうです。

もっと英語が好きになっていたかもしれないなぁ。

講演2・アクティブ・ラーニング学会など

アクティブ・ラーニング学会の今後の活動予定や、今回の未来の先生展に参加されている団体の紹介がありました。

アクティブ・ラーニング学会の活動予定など

アクティブ・ラーニング学会は、現場の先生を中心に設立された研究団体です。

これからは、先生も生徒もどんなデバイスを使ってもよい。

それぞれ、自分のデバイスを用いて授業を行うようになるだろう。

学会では、7つの部会に分かれて活動している。

  • 2005年の写真に、いくつモバイルフォンはありますか?数個。

  • 2013年の写真は、殆どの人がスマホで写真を撮っている。

こういった答えのない問いを考えるのがアクティブラーニング。

開智日本橋中学校にての実践。

反転学習には、ある程度の強制力が必要。 

英語は座学ではなく、単語を使っていくことでモチベーションを上げていく。

グループで話し合って答え合わせ。

間違っていると思ったら修正。解説をしない。

この授業の裏で、基礎事項の学習を家で行っているのがポイント。

基礎となるやさしい問題は家で自分で解いておく。クラスルームなどでチェックする。

英語の学習は動画でYouTubeで見てくる。

家庭で学習してくる環境づくりが必要になってくる。

70日間でグローバル人材に!very50プロジェクト

高校生、大人向けの発展途上国修学旅行について

www.pr-table.com

MoGについて検索してもらえればわかるので、ぜひご確認を!

私も後で記事を読んでみます。

21世紀型キャリア教育・ENAGEED

狩猟時代から現代、未来まで。

「する必要のないことはできなくなる」

という衝撃的な動画とプロジェクトの紹介がありました。

prtimes.jp

ラクイチ授業プラン

教材準備の時間がない先生のためのワークシート集を作られたそうです。

「準備がいらない、1時間、経験によらないこと」3つのコンセプトで始めた。

中学の見開きでコピーできるワークシート。

このまま、アクティブラーニングの授業プラントしても利用できる。

講演3・出口先生の論理的思考力について、日本での現状

これからの社会を生き抜く子どもたちを育てるのに、日本は大丈夫?

  • 隣の人の多様性、海外では必ず論証をする必要がある。言語を技術として訓練している。
  • 最後まで聞かないと、結論がわからない。日本では、なんとなくわかり合っているつもりで話している。言えば相手はわかってくれると思っている。察してくれない相手が悪いとする文化がある。察してくれない親が、学校が悪い、となる。

それらを日本人が手に入れるのに、困難がつきまとうのではないか?

論理的な武器を手に入れてからアクティブラーニングやクリティカルシンキングが身につくのではないかと考えている。

子どもたちに他者意識を身につけさせる必要がある。

しかし放っておいたら、他者意識が身につくことはない。

クラス、対教師でもなかなか身につかない。

子どもにとって仲間とは、察してくれる相手が仲間。

「あの先生ムカつくね」

そうだね、と察してくれなければ仲間ではない。それでいいのか?

一番の他者は活字。

不特定多数の他者に向けて文章を書く。

どんな文章でも、他者に向けて文章を書いている。筆者の立てた筋道を追っていくしかない。

筆者の立てた筋道を追わずに演習問題を繰り返す12年間を過ごしてしまっている。

国語の先生の力量によるところが大きい。

私は、みなさん先生方の網膜に写っている僕。

僕の講義を見て重ねている方、本を読んで、何も知識がなく見ている方。

先入主(先入観と同じ意味の言葉)によって本を読んでいる。

全部読んでも影の部分は頭に入ってこない。

好きなように読んで、好きなように解釈する。

客観的に読むには、主観的な部分を箱に入れて考えなければならない。

Amazonでは、自分の購入履歴からのおすすめしか出てこない。

SNSでも、同じような考え方の人が集まってくる。

インターネット上には、自分に都合の良い情報しか集まらなくなってくる。

筆者の意識で文章を読むのが大事。

子どもに読書をさせても、読みたいものしか読まない。

作者と自分の対話を広げていくためにはどうしたらよいか?

筆者の考えを読み、出題者の意図を汲んで解く。

二重の読解力が必要になる。

以前、書くと言えば手書きだった。

自分の文章が活字になると言えば作家や新聞記者などの特定の人だった。

今は、子どもでも電子データで文書を書く。

読み手が誰かわからない。

プロの小説家が持っていた特権を、いま、誰もが持っている。

そのデータを、誰かに転送しているかもしれない。

だから、論理的に文章を書かなければならない。

その辺の大通りをわめきながら歩いているようなもの。

これからは、そこも分かっていて子どもたちをトレーニングしなければならない。

英語=グローバルではない。

現地人のマレー人が地位の低い仕事についている。

華僑、欧米人は収入が高い。

マレー人は英語が話せるのに望むような仕事についていない。

教育は、子どもたちの一生を変える可能性がある。

論理があれば、人にわかりやすく伝えることができる。

「男女」と整理して考える。

子どもたちに考えさせる。全然違ってくる。

論理を与えなかったからいじめが出てくる。

ヘレン・ケラーの世界。

言葉がないから頭の中はカオス。

スープに触れて熱いと思ってひっくり返しても、周囲が騒いでも聞こえない。

音もせず、見えず、聞こえない。温かい水も冷たい水もWater。

ある時、

「言葉で現象を整理できるのか!」

と、世界そのものが変わった。

子どもで、頭がいいとか悪いとか言います。

それぞれ個性がある。

遺伝子は先天的。それと論理を混乱している。

言葉は、後天的な訓練で身につく。

論理力が身についていないのは、訓練も何もしていないから。

教育の責任ですよ。

当時の予備校の人気講師はみな団塊の世代。演説大得意。

今や子どもたちは漱石は読まない、ライトノベル。感情語を使う。アニメ、ゲーム。議論すればうざい。どこで論理的な学習をしていくのか?

誰かがサリバン女子にならないと。

ヘレン・ケラーは一生わがままな女の子で終わったかもしれない。

ゆとり教育、総合的な学習の時間。どの先生が教えてもできるようにならなくてはならなかった。

それでは、すべての高校の先生がスーパーティーチャーになるしかない。

しかし、実際はうまく行かなかった。

先生の文章経験を、生徒は持っていない。

赤を入れられて文章を見てみても、生徒はなぜそこに赤が入ったのかわからない。

先生が変わったらまた赤を入れる部分が違う。共通性がない。

感想

以上、先生のお話を伺っていて、日頃論理的思考について考えていたモヤモヤの霧が晴れたような感覚がありました。

読解、読解、の国語教育はいつ変わっていくのでしょうね?

それまでは、出口先生の本やワークシートに取り組むしかないのかしら…。

>>論理.jp 論理エンジン公式サイト ~国語力を劇的に伸ばす驚異のメソッド | トップページ

私立学校や塾にも教材が使われているそうなので、気になる方は手にとって見てみてもいいかもしれません。

まとめ

お台場遠い〜!

なんて思っていたら、お隣は北海道からいらした小学校の先生でした。

自分が関東近郊に住んでいて、いかにお気楽なスタンスで来ているのか反省しました。

その反省から、このブログにアウトプットして振り返っております。

「未来の先生展」は、他にも同時進行で20もの講座があります。

気になる講座があったので途中でアクティブラーニングフォーラムは失礼しました。

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しかし、無料でこれだけの講演が聞けるのは本当に贅沢です。(別途、未来の先生展への入場料2,000円が必要)

あと2つほど、未来の先生展で参加した講座がありましたのでそちらもご紹介いたしますね。

ではまた☆

[働き方]先生がメンタルダウンしたらどうする?私の回復方法とカウンセリング体験記

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「最近、夜中に目が覚めて寝られない」

「特定の生徒や保護者のことが頭からはなれない」

こんなことありますか?

私はありました。

心療内科にお世話になったこともあります!

「月曜日に電車を止めてしまう人の気持ちが分かるわ〜!」

って時もありました。

いつか、自分がなるかもしれない。

今回の記事では、

  • 私学共済のとりくみ
  • 私のメンタルダウン体験記

についてご紹介します。

精神的に不安のある先生に読んでほしいです。

メンタルダウンする教員が増えている?

私は、Facebookのグループや友人に教員が多くいます。

投稿をチェックしていると、

「4月からうつで休職します」

「頑張ってきましたが、学級崩壊して教室に入れません。残念ながら休職することになりました」

といった報告を目にすることがあります。

また、自分が心の調子の悪い時にぽそっと呟くと、

「私も心療内科に通っています」

「休職経験があります」

とコメントくださる先生も…!

教員ってマジメで責任感の強い人が多いので、メンタルやられる人多いのかも…と推測。

自ら命を絶つ前に、自衛策を取れるなら取るべきだと考えます。

私学の取り組み

私学共済では、2014年からメンタルカウンセリングを実施しています。

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ウェブ上なら何度でもメールにて返答してくれます。

対面なら、無料で5回まで受けられます。

配偶者や家族もOKです。

私学では、人間ドックの実施は何歳になっても一部を本人が負担しなければなりません。

人間ドックの全額助成よりも、メンタルヘルスの方が急務なのかしら…と思ったりしました。

私のメンタルダウン体験

私がメンタルダウンし、「適応障害」と診断されたのが2014年。

産休育休、育児時間を何年も取っており、久しぶり担任に担任を持ちました。

とある生徒の指導がうまくいかず、私の授業の時だけ嫌がらせを受けたり、殴られそうになることがありました。

それでもなんとか頑張っていましたが、身体症状として6月頃から耳鳴りがひどく、常に低い音で乾燥機が回っているような感覚が出てきてしまいました。

また、寝入りはいいものの真夜中に目が覚めてしまいほぼ寝られないまま朝になったり…。

日中は目が冴えすぎて眠くならない。

このままではまずい!

電車に飛び込んでもおかしくない!

すぐに近所の心療内科を探して受診しました。

適応障害と診断され、睡眠導入剤抗うつ剤を処方されました。

薬の力を借り、少しずつ眠れるようになった頃に夏休みに入り、ホッとしました。

その頃に私学共済のカウンセリングを知りました。

心療内科ではカウンセリングを行っていなかったため、試しに申し込んでみました。

対面のカウンセリングは、1回45分です。

夏休みと、夏休み明けに2回ほど受けました。

私学共済から委託されている機関にて、教員のカウンセリング経験のある女性にお話を聞いていただきました。

「私が今まで聞いた中でも、かなり教育条件が良くないと思います」

とのこと。

利害関係のない人に、自分の状況を客観的に聞いてもらっただけでもかなり気が楽になりました。

夏休みが終わり、だいぶリラックスして職場に通えるようになりました。

無料カウンセリングは4回までは無料、5回以上は1万円弱その都度かかるとのこと。

もし、メンタルが回復しなかった場合、お金を払ってでもカウンセリングを受けようかと思っていました。

が、そこまでにはならなかったです。

めでたいことに、夏休み明けは薬を飲まなくても過ごせるようになりました。

しかしその後も、心の調子が悪そうな時は頂いた薬を飲んでしのいでいます。

「夜中にバチッと目が覚めて、仕事のことを考えだしたら赤信号」

一般的な人よりも目安のハードルが低いかもしれません。

それでも、周囲や家族に与える影響を考えて早めに心療内科にかかることにしています。

まとめ

心の調子が悪いかも?

と思った時は、悪化する前に絶対に手を打ってくださいね。

なぜなら、悪化してしまうと「別人化」といい、その人のパーソナリティが失われ、回復まで長時間かかってしまうからです。

最悪の状態を迎える前にできることとして、例えば

  • 通院
  • カウンセリング
  • メンタル関連の本を読む
  • 休職する

など、「退職」を考える前にできることがたくさんありますよ。

メンタルダウンする時点でこの仕事が向いていないということかもしれませんが…。

とにかく、落ち込んでいるときに人生の重要な決断はしないほうがいいです。

おすすめの本はこちら。

うつヌケ。Kindleにて購入すると全ページカラーで読めます。

もともと文芸誌に連載されていたマンガということもあり、内田樹大槻ケンヂなど、そうそうたるメンバーの壮絶な体験と克服方法を知ることができます。

心の疲れをとる技術。

新書で内容が完結でとにかく読みやすいです。

心が疲れたことによる「別人化」がどのような状態で、周囲へ与える影響や回復にかかる時間などが短時間で確認できます。

結婚や離婚、死別、引っ越しなど人生のイベントによって受けるストレスの度合いが数値でわかるので、一年を通してどのようなストレスを受けて生活していたのか確認したり、今後の予測を立てることも可能です。

私の場合、カウンセリングがあって本当によかったです。

夏休み明けは児童生徒の自死が多いと聞きます。

先生方も、

仕事の能力=ただ一つの自分のアイデンティティ

とならないように気をつけていきましょう!(自戒を込めて)

参考リンク

manabito.hateblo.jp

ではまた☆

[書評]池上彰・佐藤優「僕たちがやっている最強の読み方」から、知的生産のためにすぐできること

この夏休みは、読書されましたか?

私は、家族旅行の間に何冊か本を読了することができました。

その中から、お勧めの1冊を挙げるとするとこちらになります。

日常の習慣を変えるほどの力を持ったほどの本でした。

著者のお二人は、大学でも教鞭をとられています。

同じ、教育関係者として参考になることもあるでしょう。

どのあたりが参考になったのか、皆様にもご紹介したいと思います。

池上彰佐藤優の知識と教養の身につけ方とは?

池上彰さんは、わかりやすいニュースでお馴染みのジャーナリストです。

佐藤優さんは、元外務省主任分析官で現在は作家をなさっています。

お二人とも大変本を読まれており、佐藤優さんは月に300冊ほど本を読むとのこと!

また、カラーページにはお二人の研究室や仕事場の写真があり、本にまみれています。

それぞれ、本は何ヶ所かに置いてあり、なんと数万冊あるそうです。

お二人ともに共通するのは、

  • 新聞を複数読む。インターネットの記事も、出典元は新聞だったりしてまだ一次情報としての役割は外せない。
  • インターネットは賢く利用する。スマホ依存にならないよう、ある程度スマホ断ちをするのがオススメ。東大や東工大の学生は歩きスマホをしない。インターネットサイトは公式サイトをチェックする。
  • SNSはやらない。インプットよりだとついダラダラと見てしまう。SNSはアウトプットが大事。
  • すきま時間には、本を開く余裕がない場合に雑誌の定額読み放題を利用している。スマホでネットサーフィンをするよりも電子版の雑誌の方がインプットの効率が良い。
  • Google検索は意外と効率が悪い。自分のページが検索上位に来るようにと、サイトマスターとGoogleのいたちごっこが続いていて必要な情報が出にくくなった。
  • ウィキペディアでは出生地や出身高校が間違って載っており、生徒から講演を依頼され困ったことがある。ネットだけでなくいくつか裏を取る必要がある。
  • 池上彰さん曰く、テレビは出るもので見るものではない。
  • 基本的な知識は教科書、学参から。佐藤優さんはオンライン講義のスタディサプリを利用している。安価で質の良い授業が受けられるのでおすすめ。
  • 書籍や英語、語学は使うためのもの。特に、語学は教養としては身につかない。

他にも項目を読むごとに、なるほどと思うような情報が多くありました。

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本当に同じ24時間を生きているのか?

この人たちだけに倍の時間が与えられているのではないか…と思うほど濃密な時間を過ごしているような気がします。

情報収集、マネできそうなところは?

私も、普段からなるべく本を読むようにしています。

しかし、スマートフォンを触っている時間もかなり長い方だと自覚しています。

インターネットの一次情報は新聞や白書などが多いな…とは常々思っていました。

また、身近な人が発信している情報が意外に役に立つため、TwitterFacebookを見る時間が長くなっていました。

授業で参考になる情報をインターネット上で探そうと思うとなかなか見つからず、新聞や書籍の情報を参考にすることが多かったことに気がつきました。

以上のような気づきから、

  • 情報収集は、新聞や本を参考にする。まあ、新聞はさすがに一紙しか取っていないので気になる記事があれば図書室を利用する。
  • スマホの利用時間を改めて確認する。すきま時間にスマホSNSばかりを見ないようにする。
  • 普段、通勤の行き帰りも忙しく本屋に寄る暇がないので、定額制のdマガジンなどを活用する。

ことを心がけることにしました。

まとめ

お二人が仕事柄必要な情報のインプットとアウトプットをどうされているのかということがよくわかる1冊でした。

もちろん、目的によってはSNSやインターネットもアリだと思います。

早速、スマートフォンの使用時間を測るアプリを入れてチェックを始めました。

そこで見る利用時間は驚くほど長時間で、スマホがない時代は一体この時間に何をして過ごしていたんだろうと思う位です。

また定額制の雑誌読み放題サービスも利用し始めています。

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インターネットでの比較サイトよりも一覧性があり、興味がなく検索してもみなかった情報が手に入るので大変効率が良いと感じています。

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もっと早く利用すればよかったと思うサービスでした。

自分の情報収集のスタイルを改めて見直すことができるおすすめの本です。

残り少ない夏休み、良かったら読んでみてください。

ではまた☆

 

 

[セミナー]『学び合い』フォーラム2017in関西に参加!元気に夏休み明けを迎えよう!その2

前回に引き続き、大阪で行われた『学び合い』フォーラムについてのレポートをお送りします。

manabito.hateblo.jp

ホステルGOENに宿泊!

懇親会の後に「寝るだけ」なら、ホステルでもいいなと感じ予約したのがTsiteが運営するホステル「GOEN」

real.tsite.jp

 

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外観は古めの建物ですが、建物内はTSUTAYAらしい装飾であふれていました。

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展示されているマンガは持ち込み自由。興味のある漫画は1巻が既に借りられていました。

カードキーにて、ドミトリーフロアに入ります。

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40歳過ぎで2段ベットの上階は…なかなかきついものがあります。

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せめてはしごに角度がついていると良いのですが、垂直だと非常に登りにくいですね。

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消灯が12時のため、それまでは廊下が明るいままです。

ドミトリーフロアでは皆さん静かにしているものの、スマートフォンのバイブの音が気になったりしてなかなか寝付けませんでした。

シャワーとトイレはドミトリーフロアに1つずつ備え付けられています。

ただ、同じ階にシャワールームがありますのでシャワーのために待つ事はありませんでした。

こちらはキッチンフロア。

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翌日は、一緒に泊まっているお仲間と7時から営業しているt-siteのベーカリーカフェにて朝食をいただきました。

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インスタ映えしそうな店内ですね。

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食べ物の撮影はもっと精進が必要?!

ここでも、同僚と『学び合い』仲間との交流の輪が広がりました。

午前中のシンポジウム「失敗から学ぶ」

シンポジウムのテーマは、「失敗から学ぶ」

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4名のパネリストの先生方のお話を伺いました。

以下、箇条書きでメモしておきます。

  • 『学び合い』をすることによる学力への不安。例えば、偏差値が上がるのかどうかといった不安があった。
  • 生徒が『学び合い』に取り組むことについては問題がなかったが、周囲との職員の関係に気を遣うようになった。
  • 本に載っている学び合いの形式にこだわってしまう。例えば、全員が〇〇になるはずだ。といった期待や思い込み。
  • 価値のインストラクションについて。これから生徒の皆が必要なのは、「人の中に入り込む力」と「人を巻き込む力」が必要だと事あるごとに授業で語っている。それができるようになれば勝手に点数が上がっていく。
  • 『学び合い』の失敗を決めるのは誰なのか?生徒になったら成長のチャンス。
  • うまくいかないときは、生徒たちに相談している。生徒との関わりあいを大事にしていく。生徒たちはゆくゆくは同志になっていく。
  • うまくいかないときは、『学び合い』の3つの観、学校観、子ども観、授業観に立ち返る。

「子どもたちは有能である」

「学校は、多様な人と折り合いをつけて自らの課題を達成する経験を通して、その有効性を実感し、より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場である」

「教師の仕事は、目標の設定、評価、環境の整備で、教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるべきだ」

>> 『学び合い』を成立させるには? - 「もっと 縦横無尽」より

こんな考え方も

教師主導の授業は、山の頂にゴールがあり、ゴールに教員がいてここまで来いというイメージ。

逆に、『学び合い』では生徒と一緒にゴールを目指したり、遅れている生徒を励ましたりしているのが今のイメージかも。

今までは、自分の理想の授業の動きを考え、ここまで来なさいとゴールまで求めていた。

教員が形を押し付けているのかもしれませんね?

教員のスキルって?

『学び合い』は、一斉授業よりも授業のスキルが身についたと教員が実感することが難しい。

何を持って授業のスキルとえるのか…?

難しいです。

パネリストのお一人が、『学び合い』について興味深い記事を書かれています。

『学び合い』の形態は、極力削ぎ落としてシンプルな方が良いという意見に対しての越後屋さんの考え。

e-chigoya.hatenablog.jp

玉ねぎ…?なんじゃそりゃ?と思った方はぜひお読みください。

パネルディスカッションの後は、新潟の中学校の木花先生の「みんなが自主的に学ぶ英語」、大阪の中学校の福島先生の「『学び合い』の影響の輪」に参加してみました。

分科会2「みんなが自主的に学ぶ英語」

新潟の中学校の木花先生は、短い時間ながらもコンパクトに英語での実践について語ってくださいました。

なんと全校で42人の小規模校なのだそうです。

授業では、考え方や語りを意識したいところですが、1年間で140時間もある英語の授業で毎時間語る事は難しいです。

そこで各教室にある学級目標を確認します。

ワンフォーオール、オールフォーワンであれば学級目標と授業の目標が一致するでしょう。

ただ、学級目標がYDKであったりするとなかなか厳しいかもしれませんね…とのこと。確かに。

また、全てが叶っていて人々が皆幸せである架空の街を例にして語っています。

その街の幸せが、「1人の地下牢に閉じ込められている子供の犠牲によって成り立っている」とするならば、その後放っておいて良いのだろうか。と生徒に問いかけているそうです。

50分の授業中に、生徒が40分活動する時間を作っています。

部活動の顧問であれば、毎月の活動予定や練習メニューをカレンダーに書いて配布していきます。

英語の授業も同様に、授業の予定とここまでは終わらせていこうと提案する方法をとっています。

自分で勉強する方法を選び選択していくことで、生徒が予習をして課題を終わらせてくることも多いそうです。

生徒に「予習している科目は?」とアンケートを取ってみると、英語がダントツで1番でした。

部活で苦しいメニューをこなすのと同じように、英語のメニューも「苦しいけれども頑張っていこう」という集団の雰囲気を作り出すことができているそうです。

生徒のモチベーションを高める語りなど、大変参考になりました。

分科会3「『学び合い』の影響の輪」

find-activelearning.com

find!アクティブラーナーの授業映像でおなじみの福島先生の分科会では、『学び合い』失敗の分類として、

  • 密着型…特定の生徒としか『学び合い』をしない。仲良しとしか関わろうとしない
  • 孤立回避型…なんとなく孤立が嫌で、目的も定まらないまま周りの生徒についていってしまう。
  • 集団離脱型…非行傾向の生徒に多く、一斉授業では居眠りを続けたり、全く聞かない層。

これらの3つの形があるとのことです。

それぞれ参加者の悩みによってグループを分け、『学び合い』形式で交流を深めました。

私は集団離脱形に参加しました。

その後、理想の『学び合い』集団とは?身の回りにある『学び合い』集団について福島先生の経験から語っていただきました。

福島先生も、なかなかしんどい生徒を教えていらっしゃるようです。

しかし、普通なら交流することがないのではないかと思われるような生徒同士が日常的につながり、助け合う姿が見られたそうです。

他の分科会も参加したかったな…体が5つ欲しい。

フリートークから閉会式へ

これらの分科会の後、90分ほどフリートークの時間は戻りました。

その後閉会式になりました。

閉会式に参加された先生方の数はあまり多くなく、閉会式まで90分は少し長かったかな?とも感じました。

また、閉会式と同じ頃に枚方市に大雨が降り始め、枚方市駅まで徒歩5分のところですがタクシーに乗って帰らなければいけないほど。

それでも体がびしょ濡れでした…

まとめ

今回のフォーラムは、フリーディスカッションが2回ほどありました。

『学び合い』フォーラムでは、その考え方に基づいて自分から近くの人に話しかけたり、ディスカッションしたりする自主的な参加が求められます。

これが意外と頭フル回転で大変…!

また、上越教育大学教職大学院で学んだ先生がかなり多く参加されていること、小中高大民間等の参加があることで、教科を超えた交流ができるのもフォーラムの魅力の1つです。

今回私は、大阪在住で成人の発達障害者の就労支援をされているママ友さんとフォーラム1日目に参加しました。

「パソコンの技術を身につけるためのトレーニングをする際、講師が教えるのではなく20人をグループに分け目標と目的を伝えて学び合うことで、できる人もできない人も自己肯定感が上がったよ」

とのこと。

学校以外でも『学び合い』は有効なんですね。

SSTとパソコンのトレーニングができ、一石二鳥です」

と友人。

何冊も『学び合い』の本を読み、実践されているそうです。素晴らしい!

今回フリートークや懇親会に参加してくれたことでまた交流の輪が広がりました。

フォーラムにほぼ毎年参加されている先生のおかげで、帰りの新幹線の車内でも同じ市に住んでいる先生と知り合い、交流ができました。

2018年夏の『学び合い』フォーラムは、静岡市で開催される予定です。

私は、まだまだしんどい授業が多く、生徒が主体的に学びたいと思う雰囲気や土台作りもできていない状態です。

それでも、何かしら生徒にプラスになるような情報を求めて、学びをすすめていきたいと思います。

この夏の新刊はこちら↓

manabito.hateblo.jp

ではまた☆

(もし、間違っている記述がありましたらご連絡ください)

[セミナー]『学び合い』フォーラム2017in関西に参加!この夏1番の刺激!!その1

今年の夏1番楽しみにしていた研究会。

教室『学び合い』フォーラム2017in関西が大阪の枚方市にて行われ、参加してきました。

詳しいご案内については、こちらのリンクをご参照ください。

manabito.hateblo.jp

レポートその2はこちら。

manabito.hateblo.jp

4年ぶりの新幹線、人生3度目の大阪!(ワクワク)

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とはいえ、通天閣のような大阪らしさは枚方市にはなく、Tsiteだけ見ると二子玉川のようでした。

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ここだけ別世界。

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川沿いのメセナ枚方に歩くだけでも猛烈な暑さでした…!

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今回の記事では、1日目に行われた講演会や対談、懇親会、そこで得られた気付きについて書きたいと思います。

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今回のフォーラムで学びたいことを付箋に書いて貼る!

西川先生による講演

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「『学歴の経済学』を読めばわかります!メモは取らなくてもOKです!」

とのことで、

  • これからの日本社会はどうなっていくのか
  • 子どもたちが大人になった時になくなる仕事は?AIにはできない仕事は何か?
  • これから大人になる子どもたちに、どのような力をつけていくべきなのか

という内容が中心でした。

小中学校の仲間同士でコミュニケーションを取れる力、助け合える力を育むために授業内で養っていくべきだとのお話を伺いました。

ちょんせいこさんとあべたかさんによる学級ファシリテーションと『学び合い』対談

このフォーラムに合わせて、ちょんせいこさんとあべたかさんの新刊が発売されました。

学級ファシリテーションと『学び合い』の親和性が高いと感じられた先生方がそれぞれの良さを合わせた方法について書かれています。

『学び合い』の成果を可視化したり、安心で安全な教室を作るためにペアやグループで交流する。

そんな時にホワイトボードミーティングを使うと効果が絶大なのだそうです。

『学び合い』がこだわっているのは、「一人も見捨てない」と言う考え方。

ホワイトボードミーティングが提唱しているのは

「聴きあうことはスキルであり、練習すれば誰でも上達できる」

ということ。

『学び合い』を実践しているけれどもなかなかうまくいかないと思っている方は、まず教室内でホワイトボードを使ったワークを積み重ねてみてはいかがでしょうか。

生徒同士がお互いの声を聞き合う関係になれば、『学び合い』をする意義を感じることもできるかもしれません。

今回はこの広い会場で2人1組になり、1人1枚ホワイトボードと、ホワイトボードマーカーが配られました。

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名刺大のしつもんのわざカード。

この、オープンクエスチョンが意外と難しい。

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好きな食べ物から始まり、

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最後の演習は「夏の楽しみといえば?」発散、収束、して書いてもらったものを読み上げてもらいます。

私の楽しみ…

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レンタルマンガ。

まとまった時間が大切!

一緒に参加したお友達の楽しみは非日常が味わえる旅!とのこと。

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この、厚紙のホワイトボードが百均のホワイトボードよりもかさばらず、とてもいいですね。

どこかで購入できたら嬉しいのだけれど…。

と、思ったらちょんさんから教えていただけました。

10枚セットで2,160円なり!Amazonで購入できますよ。

Nuboardで使われているものと同じ素材でできています。

1枚200円…百均のホワイトボードよりも少々お値段が張りますな…。

分科会1「高校の評価」

兵庫県の高校社会の先生による実践報告に参加しました。

高校は小中学校と異なり、観点別評価をしていません。

評価の観点を考えていないと、テストの点数がそのまま評価につながることも少なくありません。

問題点を振り返り、授業中の課題のパフォーマンス評価を考えた実践でした。

生徒に教科書を深く読んでもらった上で、教科書でさらっと書かれている

  • 「工事」とはどのような工事だったのか?
  • 「農民の抵抗」とはどのような抵抗だったのか?

など、知識を活用して思考力、判断力、表現力を育む段階の学習として利用しているとのこと。

定期テストの問題をレベル別に分解し、

  • A語句を問う問題
  • B文で説明させる問題。歴史事象の意味や事象の背景、事象間の関係を文で書くことを求める
  • C文章で説明させる。Bに比べてより多くの知識を総合して解答に盛り込む

それぞれを50点、30点、20点と計算用のマスを3つ作り、合計点を最後に記入することにより生徒の理解がどこまで進んでいるか生徒、教師でお互いに確認が取れるようになっています。

このテストの形はすぐに真似できそうです。

発表後は質疑応答ではなくフリートークで、誰とどのような形で話してもOKという時間が用意されていました。

たまたま近くにいてお話した先生が知り合いの知り合い、しかも家庭科の先生でビックリ!

つながりってすごい。

懇親会

夜の懇親会に参加しました。

フレンドリーかつ、

「一人も見捨てない」

考え方をしっかりと体現されている方が多かったです。

ちなみに私は、こういった場所で見知らぬ人に話しかけるのが大変苦手!

(単なる人見知りですね…)

たまたま近くにいて、話しかけてくださった方がいてとても有り難かったです。

他の研究会の懇親会だと、教育の話よりもプライベートな話が多かったり、飲んで騒いで終わりだったりするかも。

『学び合い』の懇親会は、研究会のフリートークの続きがメインで教育の話をずっとしている人たちばかりだったのが印象的でした。

あと、内地留学で教職大学院に行かれている先生や、教育大の学生さんの割合が多かったです。

今から教員を目指す学生さんって貴重だなぁと感じました。

(この時代で教員になるか?って言われたらちょっと迷うかもしれない)

頑張って欲しいですね。

まとめ

研究会に参加するのは久しぶりで、大いに刺激になりました。

頭から煙が出そう!

普段はFacebookでお互いの近況を報告しあっている仲間が多いのでタイムラグを感じることはなかったです。

でも、テキストの情報だけでは本当に不足してしまいますものね。

「あの実践はどうやってやるの?」

「プライベートの○○はどうなった?」

といった突っ込んだ話ができるのはリアルにお会いしないとできないことですよね!

その2に続きたいと思います。

こちらです↓

manabito.hateblo.jp

ではまた☆

[実践]挫折続きの高校生との「振り返りジャーナル」今年夏まで続いた理由は?

すでに夏休みに入って久しいですね…。

もう、8月だなんて!

今回は高校での、振り返りジャーナルの実践についてご紹介したいと思います。

振り返りジャーナルとは?

ちょんせいこさんと岩瀬直樹さんが提唱されている

「信頼ベースの学級ファシリテーション

という実践で紹介されていました。

manabito.hateblo.jp

生徒が日々を意味付けるための、メタ認知の方法としてすすめられています。

  1. B5の大学ノートを半分に切り、1人1冊渡します。
  2. 帰りの会などでその日1日を振り返り、ノートに記入します。
  3. 教員が20分ほどで簡単にチェックをして翌日朝返却します。

生徒が、「振り返りたい」と思うようなチャレンジが学校生活の日常にあふれているのが理想です。

去年の反省点

昨年度は、入学したての高校1年生に振り返りジャーナルを導入してみました。

2014年に高校2年生に週1回振り返りジャーナルを書いてもらって以来、2回目のチャレンジです。

結果、

  • 朝、返却できない!
  • 遅刻が多い!
  • 半分の生徒が紛失!
  • サイズを小さくしてしまった!
  • 書かない生徒、紛失する生徒続出

と言う問題が生じてしまいました。

7月には、紛失する生徒が10名以上出てきてしまいました。

配布しても、何も書かないで返却したり、「疲れた」と毎日書いて提出する生徒など、ある程度しっかり書いているなと感じる生徒がクラスに5.6人しかいません。

それでも何とか年度末まで続けることができました。

その時の様子を記事にまとめています。 

manabito.hateblo.jp

今年度振り返りジャーナル続けるか?悩む

新年度に差し掛かるちょうど良い時期に、新刊が出版されました。

こちらを読んで、再度勉強し直しました。

副題には、

「子どもとつながるクラス運営」

とあります。

4月に時間を取り、生徒と個人面談をしているので生徒と早くからつながれているのではないかという感覚はあります。

それでも、日常的に生徒とつながるパイプが欲しいんですよね…。

悩んだ挙句、振り返りジャーナルを今年度も取り組むことにしました。

しかし、続けるにあたっては問題山積です。

本を読んで気になったのは、

「方眼ではなく、横罫のノートを使う」

こと。

小学生だとしても方眼よりも横罫の方が、ゆくゆくは生徒たちがじっくりたくさん書くようになるとの事。

しかし、今年は方眼ノートを買ってしまいました!

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とりあえず、今年度は方眼ノートを使って振り返りジャーナルをつけてもらうことにしました。

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今年度取り組んでみた「改善点」

今年度は以下のような改善をしてみました。

方眼用紙のノートを利用、サイズは1/3

「勤務先の生徒は、横罫に字を書くよりも、原稿用紙のようなマス目がある方が書く際に安心感があるのではないか?

と授業内で課題を出していて感じていました。

書字に困難のある生徒もチラホラおり、マス目がないとどのくらい書いていいかわからないという状況が普段から見られるためです。

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結果的に、このマス目の中に字を埋めて5行程度書けるようになる生徒が昨年よりも大幅に増えました。

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毎日、振り返りのテーマを決めてプリントアウト。朝黒板に貼る

また、昨年度は特に振り返りのテーマを決めず、

「今日一日を振り返ってみて」

と伝えるだけだったり、帰りのホームルームで口頭で伝えることが多かったです。

しかし、テーマがあれば、

「質問に対する答え」

が頭から出てくるのか、少し考えて書いてくれる生徒も多かったです。

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前日にテーマを考えたり、または朝に出勤してから朝のHRまでの間に考えたことをWordに入力してB4にプリントアウト。

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上記のような改善を施した結果、7月の学習終了日までノートを紛失した生徒は1人もいませんでした。

また、ノートに何も書かないで提出する生徒は、元私のクラスの生徒ばかりという残念な結果に。。。

他にも、できてないことはたくさんあります。

  • 朝の返却できず。(遅刻が大変多いため)エンパワメントできていない。
  • 単なる交換日記になってる〜。
  • テーマによっては、振り返りになってない…。

それでも、生徒の情報の宝庫になっています。

小学校の先生と違い、高校では毎日授業でクラスの生徒に接することはできません。

毎日生徒全員に話しかけたり、状況を把握するのはかなりの困難があります。

しかし、振り返りジャーナルのお陰で普段なかなか声をかけられない生徒でも、文章表現が豊かだったり、

「こんなことを考えたり悩んでいるんだ!」

ということがよくわかり、生徒理解の大きな助けになりました。

例えば、ハマっている趣味について書いてくれる生徒とその話をしていたら、一緒にいた他クラスの生徒から、

「なぜそんなことを知っているの?」

と聞かれたことがありました。

その際、

「先生と、交換日記みたいなノートを書いてるからだよ」

と、 その男子生徒がうれしそうに話していたことが印象的でした。

高校生でも書いてくれることに感謝です。

まとめ

以上、高校での振り返りジャーナルのご紹介でした。

生徒の返信率、紛失率を考えると、去年よりはうまく行っているかもしれません。

年度始めにこちらの本を読んで良かった!

と思いつつ、目の前の生徒の特性を観察しながら

「方法に合わせるのではなく、目の前の生徒に合わせていく」

しかないんだろうな〜と改めて感じた次第です。

愚直に続けていくしかないですね。

夏休みあけも続けられるよう、マンネリしない仕組みを考えてみたいと思います。

明日から始まる『学び合い』フォーラムでちょんせいこさんのお話が聞けるのを楽しみにしています。

ではまた☆ 

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英語でGoogle Docs
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ゴールデンボンバーの楽曲でスプレッドシートを学ぶ
https://www.udemy.com/course/googlespreadshestandgoldenbomber2020/?couponCode=FY20STARTDA2

フェイスブックのgoogle for educationの研究グループもあります。

www.facebook.com

さて、本文。

Googleが、教育活動に力を入れているのを知っていますか?

私も、あすこま!さんのブログからGoogle classroomという仕組みがあることを知りました。

askoma.info

最近では、家のパソコンのサブ機として、Chromebook買っちゃいました。

これが…ものすごく快適!!

軽い、サクサク動く、ブラウザのみ。

「ソフトをアップデートしなきゃ!」などの心配なし。

そんなこともあり、Chromebookを学校でどのように使われているのか気になりました。

今回は、こちらのセミナーへ。

manabito.hateblo.jp

人生初!六本木ヒルズでした。

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ドラえもんがいました〜。

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入館証を受け取り、六本木ヒルズのオフィスフロアへ。

飛行機搭乗のチェックインか?!と思うくらい厳重です。

エレベーターの中も、英語ばかりでここは本当に日本なのか疑いが…。

田舎者ですみません。

Gsuite for education・ChromeBOOK徹底活用セミナー

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3部構成で、

  • Googleの方の講演
  • 学校にGsuite for educationを導入する際お世話になるだろう企業の方の説明
  • 導入されている学校の先生の講演

でした。

公共エリア以外は撮影禁止なので、以下は伺ったお話しが中心です。

Gsuite for education とは?

Google教育機関向けに提供している、グループで文書の共有やデータを保存しておけるプラットフォームです。

Gsuite for educationは、全てクラウドに情報があるため、サーバーが不要!!

職場でよくサーバーが落ちるんです…。

メモリ不足なのか容量不足なのか?!

もう、そのメリットからしてとても魅力的。

ソフトではないので、随時ウェブからアップデート可能!

Windowsにこだわる必要って、よく考えたらあまりないかもしれませんね。

Gsuite for educationの特徴

  • ビジネス用なら有料だが、非営利の教育機関であれば無料で利用できる。ed.jpや、acjpドメインであれば審査が通りやすい。
  • ed.jpドメインを使って、GMailを利用できる
  • 無制限のドライブ利用ができる。ドキュメント、スプレットシート、スライド作成可能
  • どのデバイスからでも編集可能

クラスルームを使ってできること

授業ごとにクラスを作ることができます。

クラスの中で、

  • 課題の配布
  • 学習状況の管理
  • クラスのコミュニケーションの改善
  • 課題に点数をつけて返却できる
  • カレンダーの共有
  • 資料の共有

これらのツールを使えば、夏休みなど関係なく生徒とコミュニケーションが取れる。

プライバシーに関して

  • データを広告に利用していない
  • 預かったデータはお客様のものである

といったポリシーがあるそうです。

Googleと言えばすべてのデータを広告に使うイメージがあったので、意外でした。

強調されていたこと

Gsuite for educationの担当者の説明によると、

「目的と手段を逆にしないでください」

とのこと。

どういうことかと言うと、

「自校の達成したい目的と、Googleのシステムが合うかどうか確認したい」

という問い合わせよりも、Gsuite for educationのシステムありきで、

「お宅のシステムでできる事は何なの?」

と聞かれることの方が多いそうです。

確かに、

「とにかくGsuite for educationを導入したい」

といっても周囲の人に反対されてしまいそうな気がします。

それよりも自分の学校にどのようなシステムが必要で、何が足りないのかを確認することの方が先でしょうね。

導入にあたって、担当企業の説明

コンソールシステムを構築している三谷商事株式会社さまから、端末購入時にシステムも購入すると端末の管理が一斉にできます、とのことでした。

↓導入されている学校の資料をダウンロードできます。

si.mitani-corp.co.jp

購入後にコンソールシステム(CMC)をつけることはできません。

それぞれの端末代金プラス1台につき4,200円。(一度きり!年間使用料ではありません!!)

Chromebook3〜5万円

一般的なノートパソコンに比べると格安!

セキュリティソフトを入れる必要もないし。

おそらく、かなりのコストダウンが期待できるのではないでしょうか?

導入された学校の実践報告

光明相模原高等学校の笹原健司先生から、実際に導入した経緯と現在の実践についてご報告いただきました。

学校の目指す教育環境とシステム

笹原先生の勤務校では、目指した教育環境が

  • 管理側 安定・安全・シンプル
  • 生徒側 いつでもどこでも誰でも簡単に学べる
  • 学校側 導入費用、保守費用は最小限度

この学校の目的を達成するために導入したのがGsuite for educationです。

現在、

  • 生徒はクロームブックとGsuiteで学習
  • 教員はAzure+オフィス365を採用

学内のサーバーを全て撤去し、クラウドシステムに完全移行したそうです。

授業での実践

あまりに盛りだくさんでどこから紹介すればいいのかわかりません…!

笹原先生のスライドからは以下のようなアジェンダが示されました。

Gsuiteを使った教育活動
アジェンダ
使い方1 学習記録(クリッカー・シンク・シェア)
使い方2 学習記録(ミニッツ・ペーパー)
使い方3 学習記録 Chomeアプリを使う(マインドマップ
使い方4 学び合い(シンク・シェア・ペア)
使い方5 共同学習(教科横断型学習)
使い方6 社会教育との接続(PBL)
使い方7 デジタル教科書を想定して使う
使い方8 スプレッドシートで観点別成績処理

これらを読んでいるだけでもワクワクしてきませんか?

私は話を伺って印象に残っているのは、

  • 生徒の学習記録や振り返りを取り、ウェブ上でタグクラウドにすること

生徒が入力した文章を分析し、どのような言葉が多く使われているのかタグクラウドで表示することができます。

textmining.userlocal.jp

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また、情報の整理や発想の整理に、

にも取り組んでいるそうです。

qiita.com

Googleフォームを用いて、確認のためにのために生徒に問題を作らせ、まとめてから生徒に問題を解かせることもできるそうです。

教科を横断しての実践も行なっています。

修学旅行でオーストラリアに行く際、ホームステイのご家庭で日本文化をプレゼンテーションする課題を課しています。

情報科や英語科と協力して行います。

ジグゾーで発表練習をして、事前に現地の大学生にプレゼンを見てもらいます。

現地に端末があれば世界のどこででもGsuiteを用いてプレゼンができるのです。

講義の間、私たちもクラスルームに入り笹原先生から指示された課題を取り組みました。

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それらのデータがすぐに端末に反映されるのも取り組んでみて興味深い点でした。

笹原先生の目指す教育環境の姿

最後に、笹原先生がなぜこのような教育活動を行っているのかという理由をお話ししていただきました。

社会活動にも大変熱心な笹原先生は、東日本大震災の際、被災地にボランティアにいかれたそうです。

子どもたちへの学習支援を行う中で困ったのは、学習支援をしたい大学生は多くいるものの、大学生は教え方がわからないこと。

デジタル端末も多く寄付されていたにもかかわらず、いつでもどこでも学べる環境を使いこなせる人材がいなかったそうです。

先生の志は、

「この世に命を受けた子どもが生き抜く力を身に付けるために情報技術と教育の力を使って新しい学びの環境を創造すること」

これだけ膨大な数の実践を精力的に取り組んでおられる理由が分かった気がしました。

まとめ

今回のクロームブック活用セミナー、大大大満足!でした。

↓冊子も頂いてきました。Google検索もっと使いこなさないと…!

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ウェブ上で調べてみてもよくわからなかった情報が整理され、よく理解できました。

また、笹原先生のような、志が高く、すでに教育環境を整えられている先生がおられることに衝撃を受けました。

Gsuite for educationのシステムありきではよろしくないとは思いますが、サーバーが不要になったり、システムのメンテナンスの手間や費用が大幅に軽減されると思うと、かなり魅力的なシステムではないかと感じました。

残念なのは、私が職場の決裁者ではないと言うことです。トホホ

情報収集者として、まずは職場に提案をしてみようと思います。

ではまた☆

 

[ICT]生徒とのインタラクティブな学びを実現?!Kahoot!とGoogleフォームについて学ぶ。

以前、職場内でGoogleスライドや、その他IT機器について紹介する機会がありました。

manabito.hateblo.jp

紹介してみて分かったのは、こちらがデジタルデバイスを駆使しても、生徒と双方向の学びがなければICTとは言えないのではないか?ということ。

生徒からもそのような指摘を受け、テスト後の授業アンケートにて生徒が持っているスマートフォンから回答を入力してもらいました。

manabito.hateblo.jp

生徒ががどのような回答をしたのか?

即座に円グラフなどデータとして出てくるのが大変便利!

これはぜひ紹介したい!

思い立ったら即行動。

夏休みに入ってから興味のある同僚と共に学び合うことにしました。

今回は、8名の先生方にご参加いただきました。

授業前の意識付けに有効?!「kahoot!」

大学などでも講義を行っている同僚の先生からは、講義前やセミナーの意識付けに有効と思われるツールの説明がありました。

Kahootに取り組む時のリンク↓

kahoot.it

Kahoot!を作る時のリンク↓

kahoot.com

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このKahoot!は、海外で教育向けに作られたツールです。

モニターに映されたPINコードを自分が持っているスマートフォンに入力すると、2

〜4択で選んだ答えを送信できます。

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その後何人がどの回答を選んだのか、グラフも即時表示されます。

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グラフを見て、

「今回はどのような特性や考え方を持つ人が集まっているのか?」

ということを講演者が理解してから話し始めることができるのがメリットです。

表示している間は、何やら楽しげな音楽が流れてきます。

このツールなら、生徒も積極的に参加できるのではないかと感じました。

ただし、問いの画面は問題作成者のモニターやプロジェクターにしか表示されません。

手持ちの端末には4択のボタンのみ表示。

プロジェクターなど、皆が見られる画面が必要になります。

その場にいる人のみ取り組めるツールというのが、Googleフォームとの違いですね。

 

Googleフォームで小テストを作ってみました

Kahoot!と異なり、その場にいなくても個別にアンケートが取れるツールです。

最近、小テスト作成と自動採点の機能がつきました。

今回は、就活向けサイトを参考に一般常識の4択クイズを作成しました。

labo.nikkeihr.co.jp

ラジオボタンチェックボックスの場合、正解を編集していれば自動採点してくれます。

正解、不正解の場合、どちらにも解説をつけることができます。

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不正解の場合のみ解説をつけてみました。

採点はできませんが、自由記述ができる欄も作れますよ。

スプレッドシートにも即時入力されます。

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どのような問題に誤答が多かったかもグラフで分かるんですよ!

教員なら絶対に正解してほしい常識を間違えたのは誰でしょうね??

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これらの特性を生かして、どんなことに使えそうか?

それぞれを紹介する項目でも既に書いていますが、

  • 生徒への意識付け
  • 生徒がどこでつまずいているかを確認する小テスト

などに、まずは使えそうです。

Kahoot!は、生徒全員がモニターを見るために顔を上げるのがいいですね。

Googleフォームに答えている間は、皆うつむいて自分のスマートフォンを操作していました。

そのあたりが、それぞれのツールの特徴と言えると思います。

そのための環境整備は…?

Kahoot!Googleフォームの利点は、生徒分の端末を学校で準備しなくても、持っているスマートフォンを使えば良いところでしょうか?

ただ、クラスに2、3人は端末を持っていなかったり、バッテリーが切れている生徒がいます。

学校で貸し出せる端末が何台かあれば、よりスムーズに授業が進むでしょう。

まとめ

まずは、研究会で発表するときに利用してみたい!

という同僚の声が聞こえてきました。

「この夏休み、研究会でGoogleフォームを使ってアンケートを取る準備をします!」

とのこと。

実際に使ってみて、どのような反応が得られるかぜひ報告してほしいですね。

また最近では、G suite for education の chromebook活用セミナーに参加してきました。

manabito.hateblo.jp

実際に利用されている先生のお話を伺って、参考になることがメチャメチャ多かったです。

またブログでご紹介したいと思っています。

まさか、サーバー不要で学校のドメインからGmailが使えるなんて…!

ではまた☆