まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[セミナー]私立中高のICT教育事情を聞いてきた!やっぱり理想はBYOD…?

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中学校 高校 ICT BYOD

私立中高のICT教育事情について講演会聞いてきました。

教員クラスタの方、中高保護者クラスタ、特に学校でデバイスを購入された方などぜひ状況お聞かせ願えると嬉しいです。

講演会は大変参考になりました。報告者の先生方に感謝です。

ちなみに私の勤務先は、授業中もゲーム、SNSスマホの取り締まりがもぐら叩き状態。

ルールもマナーもほぼ守られておらず大変困っています。

授業では教員がモニターにパワポ映したり、少人数クラスでPC使ってコースの論文書かせるくらいかなぁ。

A学園(最近共学、中堅中高)の取り組み

・2013年からの取り組みで、年度によりChromebookiPadsurfacemacbookと、4種類のタブレットやPCを学校が指定して家庭に購入してもらった。今は全コースsurfaceで統一している。

・教室整備、導入費用はそれなりにかかり、それらの修理費用も毎年かなりの額が飛んでいく

・価格、保全などそれぞれのメリット、デメリットがある

iPadは、キーボードが一度bluetooth外れると大変

Chromebookは、トラブル多く、故障が半端ない、修理が海外、修理の連絡だけで1時間くらい電話したことも。価格は安いがもう使わない

・ICT担当がとにかく大変、分掌を外してほしいくらい。外注でICT支援員を雇って修理などはそちらにお願いするようにしている

・細かいトラブルなら1日2件、支援員に相談するのが年間100件、修理で年間50件

・新入生に渡して、1週間で端末を落として割る

・端末導入までに1年は教員が使うようにしないと、生徒に持たせても「使わないじゃん」状態にになる。初年度は3ヶ月前に導入して、教員が使えるようになるまで半年くらいか かった。

・まずは、教員に端末一人一台必要。

・教室内のプロジェクターは、電子黒板機能付きが理想。

・導入にあたっては、なんのために、何を目指すのか、というルールやポリシーが絶対必要。どこまで電子化するのか。電子化にはコストも多分にかかる。

・ロイロノート、MDM、Classiというサブスクリプションサービスだけでも年額約1万円を家庭に負担させることになる。

・フィルタリングしすぎて、調べ学習できない問題

・保護者から、「家でYoutubeばかり見ている」「ずっとゲームをしています」クレーム

中高一貫だと、端末の買い替えも視野に入れなければならない(3年くらいで使えなくなる消耗品扱い)

・教員もはじめは頑張るが、途中から以前のスタイル(楽だから)に戻っちゃう問題

・補償は必ず。修理に出している間の代替機にも補償をかけないとダメ。代替機を割ってしまった生徒もいる。

surfaceだから○○できない、など端末に依存しない取り組みが必要になってくる。

・最終的にはBYOD(bring your own device)が望ましい。学校が管理したときのトラブル対応が大変すぎ。高いお金払ったのに活用されてない問題、このデバイスじゃないとだめということがないようにしたほうがいいという理由から。

B学園(娘を入れたい名門中高一貫女子校)の取り組み

・中学生はダメだが、高校生から完全BYODにした。

・BYODだとipadiphoneの共存が論理矛盾しているため。端末がスマホでもいいんじゃないの?となり、持ち込みOKになった。

スマホの問題は、学校がどうこう以前にすでにある

・生活上のルールは変わっていない。学校を出たら通学時間はスマホは使わない。

・若い教員の意見を聞いて上下関係なく議論ができるのが、ICT教育のいいところ。

・文房具の扱いとして、シャーペン的にデバイスを使わせるように心がけている。「教具」ではなく「文具」。

・統一した場合、都合がいいのは教員。なんのために持たせるのか?高校での学びが大学、社会につながるように。そのために中高でも使わせようという目的だったはず。

・職員会議の大前提が、「話の中心に生徒を置く」ため、能動的な生徒を育てるために学校で悩み、行動する機会を増やす。学校でできることを提供しようということになった。 (進学率だけにこだわってなさそうでステキ、さすが名門✨)

・受動的ではなく、積極的にデバイスを使いこなす。大学、社会ではどうせPCを使うのだから、高校生からの利用させて問題ないはず。クレバーな使い手を増やしていく。

・この講演会も、いろんなデバイスでノート取っていますよね。紙にペンだったり、PCだったり。そういう状況を学校でも行う。

・朝のテストは、Googleフォームで作ったもの。単語テスト。

・一斉にやるので、240人がGoogleから配信されたテストをやる。(でも、Wi-Fi通ってたら検索できちゃうし、予測変換出てくるよなーって素朴な疑問)

・(写真を見て)教室のコンセント。タブレットを充電しているように見えて裏でスマホを充電している。これはさすがに注意している。

・校内のWi-Fiを2台まで登録できるため、タブレットやPC端末がダメなときにスマホで代用できる。

・困ったときの対応は学校ではしない。「文具」なので、壊れたシャーペンのフォローは先生に言いに来ないよね?ということ。

・(ロイロノートを一斉に表示させる画像を見て)これだと一斉に同じ端末があったほうがいいとなってしまう。教員のための教具になっている。

・今年が2年目で揺り戻し。私の授業ではICT使わないからという問題も起きた。

・「いま写せ、今使うな」とか教員の都合で使わせてしまう問題もある。

・自由な学びの方法を提供しているんだ!という考え方(すんばらしー。桜丘中学と同じ)

・同じ機種を持っている人で協同する。豚の肝臓を解剖してiPhoneで撮影した写真をエアドロで共有している。

・BYODにして、それぞれどの端末を使っているかアンケートを取ったところ、iPadとWindowsPC、Surfaceが多いかな。Chromebookmacbookは少ない。

・使っているツールは、Googleclassroom、ロイロノート、まなBOX

・生徒は、IDとパスワードの管理が大変(ログイン時?)

・英語のプレゼンテーションも、画面が小さいがiPhoneでスライドを見せて生徒同士で見ていることもある。(画像を見せて下さり、様子がとてもよくわかった!!)

・周波数に対応しているものの購入をお願いする。5GHzに対応していないPCを持って来たこともあった。

・生徒は、自分が使いやすい端末を家庭から持ってくるため、端末にとても愛着が湧いている様子。BYODにしてどうだったか、生徒会からの発表もあったが概ね好評、使い方に気をつけようという注意喚起も生徒からあった。

・近隣の家電量販店やAmazonビジネスに協力してもらい、使用機器についてのアドバイスをもらったり、対応機種を提示してもらうようにし始めた。

・みな、社会ではデバイスを使っている。学校だけ、隔離されてBYODになってないんですよ!と、校長先生がおっしゃっていた。

・GLOCOMの豊福 晋平 (Shimpei Toyofuku)先生の発信内容を参考にしたので、よかったら読んでくださいとのこと。(私も参考にさせていただいています!)

gakko.site

まとめ

たいへん有意義な講演会でした。

端末の責任を学校が負うのか、家庭が負うのか。

学校間、個人間格差がどんどん広がりそうだわ〜😅

黒板とチョークしか無かった時代から未来へ…今回のコロナウイルス騒動でも、ネットのインフラがあった学校とそうでない学校では対応が分かれそうです。

私の勤務先は全くインフラなかったので、課題を送るとしても郵送になっちゃうんですよね〜。

夫の職場は、スタディサプリで実施できなかったテストを配信して、(スタディサプリにそんな機能があるとは!)解説を動画で見てもらうらしいっす。

ではまた☆