[教員研修]「就職者の多い高校のアクティブラーニング」はどうすすめる?Find!アクティブラーナーにヒント満載!
スポンサーリンク
家でもどこでもスマートフォンなどの端末から優れた先生の授業を視聴できるアクティブラーナーのモニターをさせていただいています。
このブログからのご縁です。ありがとうございます。
とはいえ、なかなか普段の生活の中で視聴する時間を確保するのは難しいですね。
今月に入り、やっと授業動画を観る時間が持てました…
今回の記事では、気になった動画の感想を皆さんにご紹介したいと思います。
就職者の多い高校でのアクティブラーニングとは?
ずっと見たいと思っていた授業が、茨城県の結城第一高校です。
その理由は、就職者が多く偏差値的にも私の勤務先と同じ位だったためです。
「アクティブラーニング」なるものは一般的には偏差値が高く、地頭がいい、進学校の生徒のためのものというイメージがあるような気がするのです。
「うちの生徒は学力が低いから、アクティブラーニングなんて無理。一斉授業でまず知識をつけてやらないと」
という声が職場でも聞かれます。
はたして、本当に無理なのでしょうか。
結城第一高校で、社会科を担当されているお二人の授業の動画がアップされています。
特に、棚谷先生の授業とインタビューがとても良かったです。
勤務先と同程度の偏差値の高校とは思えない、とても落ち着いて穏やかに学習できる雰囲気でした。
「4,5年前は落ち着かない学校だった」
という言葉が印象に残りました。
どうすれば生徒が落ち着くようになるのか、学校ぐるみでどのような取り組みを行ったのか気になりました。
勤務先はなかなかルールを守る雰囲気ではなく、スマホや私語、飲食、席の移動と授業どころではないので…。
棚谷先生は
「生徒は、勉強ができないと言うことよりもずっと点数が低いまま高校に来てしまったことを気にしている」
とおっしゃっていました。
アクティブラーニングを導入したことで、自分もできると自信がつき、
「先生、今回赤点ですか?」
という自信がなさそうな質問から、
「先生、今回私は何点でしたか?」
と、自信のあるような嬉しそうな聞き方をするようになったとのことです。
社会教育の中では、学欲力と言う言葉がよく使われており、学びたい欲求をいかにつくるかということを先生は心がけているのだそうです。
教員は、これからが知識を伝達するだけではなく、ファシリテーション力が求められているともおっしゃっていました。
アクティブラーナーでは、先生のインタビューから
- なぜアクティブラーニングをするようになったのか
- どのように生徒を見ているが
- 授業への考え方
を知ることができ、単なるスキルを知るだけに留まらないところが本当に参考になります。
実際の授業方法と参考になったところ
視聴した授業では、以下のように授業時間を細かく区切って生徒が飽きさせない工夫を随所に凝らしていました。
澤幡先生の授業
- 授業の説明・ペアワーク 6分
- 小講義 4分
- プリントの穴埋め・課題 18分
- 課題の解説 9分
- 復習テスト・丸つけ 6分
- ペアワーク 2分
- 振り返り 5分
合計 50分
棚谷先生の授業
- 前回の授業の復習 3分
- 教科書の音読・マーカー引き 6分
- 小講義 5分
- シングルワーク 5分
- グループワーク 15(延長8分)分
- 問題の解説 4分
- 小テスト・振り返り 4分
合計 50分
棚谷先生や澤幡先生と同じような方法で授業を行っている教員が本校にもおり、
「点数の低いことが気になる生徒」
に学欲力をつけるのには良い方法なのかもしれません。
(その教員に動画を紹介したところ、授業を行う際に既に参考にしていたそうです。そりゃ、授業が似るはずだ…!!!)
今、私も授業がマンネリ化しており、新しいやり方を工夫いかなければ…!と悩んでいたところだったので、
- タイマーで区切る
- 生徒が短時間でできる課題を用意し、ペアワークで問題を出し合せる
といった方法を今学期に取り入れたいと思います。
字幕がついているので、動画を見たあとに聴き逃したところを確認できるのもありがたいですね。
授業の様子を何度でも繰り返し見ることで、すぐれた先生方のマインドを自分に定着させることができます。
頑張ります。
まとめ
高校生が、動画サイトで授業を学ぶように、私たち教員もいろいろな方法で学び続けていきたいものです。
アクティブラーナーがなければ、遠方まで実際に授業を見に行かなければなりません。
時間的にも金銭的にも厳しく、行ける人数も限られてしまいます。
むしろ、今回視聴した高校を知る機会などなかったでしょう。
その点でアクティブラーナーは、本当にありがたいサービスだと感じます。
今、学校導入版を予算に組み込んでもらえるよう申請中です。
私は授業に悩みがあり、スマートフォンで動画を見るのにも抵抗がありません。
学校に導入された場合、
「どのように研修を行うか行えば教員が学べ、授業を変えるヒントになりうるのか」
仕組みづくりが大切だと考えています。
誰も視聴せず1年が終わらないよう、アイデアを出していきたいと思います。
ただ、そのためには職場内で「共に学び続けたい」と思える仲間が必要になってくるのかなぁ…。
教員研修で利用した際の記事はこちらです。
ではまた☆