[教員研修]「Find!アクティブラーナー」福島先生の動画を見て、職場で感想を交流してみました。
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先日、まずは研修委員で「Find!アクティブラーナー」の動画を見てみようということになりました。
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事前に授業の様子をテキスト化するため、動画を見ていました。
しかし、一人で見るよりも職場の仲間と一緒に見てみたところ、
「視聴しながらつぶやいたり、メモを取ったりしながらさらに深く動画を見ることができた」
と感じました!
もし、職場で一緒に授業について語れる同僚がいたならば、ぜひ複数のメンバーで動画を視聴することをおすすめします。
それぞれの先生方の
「授業観」
を垣間見ることができます。
また、
「こんな方法があったのか〜笑」
「なぜ、このやり方を取り入れるのか?」
という交流が職場の授業見学や、紙のレポートよりも進むような気がしました!
以下、研修委員で30分ほど交流した内容を、箇条書きになりますがご紹介しますね。
福島先生の授業の様子を視聴して、率直な感想
研修委員6名ほどで視聴して、以下のような感想が出てきました。
・福島先生は、形だけではなく軸をきちんと考えている印象があった。
・本校の授業にも、先生や生徒にもカメラを付けて撮影してみたい。
・この動画を参考にして、議論がしやすいかもしれない。気楽に見られる
・自分はこうするべきだなと言いやすいかもしれない。「使える」「使えない」とか。
・何分かごとに区切れていて、番組になっているから見やすい。
・生徒にカメラをつけても、教員が撮るなら一生懸命撮っても素人だからこんな風にはならないと思う
・元々映画を撮影していたプロを雇い、カメラ7〜8台を使って撮影しているので見やすい。
・我々が学ぶためには、失敗しているところを見たほうがいいのでは?見栄えとしてはうまくいっているところを見せたいとは思うが…。
・顔つきが大人っぽかった。治安のいい中学なのかな?話し方とかも。(生徒指導が多く、2014年にかなりの改革が行われた中学校ということがウェブで調べて分かりました)
・2番目に解けた生徒が、おとなしめだけど動いていた。
・指導の軸があるから成立している。
・特に授業見学もせず、本を参考にしながら実践した珍しい先生らしい。(すでに福島先生の動画を視聴済みの先生から)
・思想がある。
・評価のことも、理解したかどうかで評価すれば良い。ノート提出いらないかも。
・先生はほとんど教えていなかった。授業を見ていて、「自分なら声をかけたくなる」場面がたくさんあった。
・「本校だからできない」という理由にはならない。
・ただ、中学校はできる子が一定いる。学力では上から下までいる違いはある。学力で輪切りにされている本校での層の薄さはある。中学と高校の違いではないか。
・「こうだからできない」と言い訳せず、挑戦はしていかなければならないのではないか。
・「できた人(理解している人)は名前を書く」というのは誇り?(と、動画の字幕に出ていた)
・理解している人は名前を書くのは、できていない人を可視化するためのツール。書けていない人ができる人に聞きに行ったり、できている子が助けにいくために使われている。
・解説はしない。まとめは「集団としてどうだったか」の講評を行っている。
・振り返りを書かせて、誰を助けたか助けられたかを交流する。ひとりぼっちになる子にどう働きかけるか。
・2週間おきの小テストは行って、できない場合はできるまでやる
・わかったつもりかどうかがわかる。
・「数学だから〜」みたいなことを考えてしまう。英語だと、アクティビティが「みんなで〜やる」という風になる。英語は、今日は読めたからいいじゃないと本人が納得するか どうかは別。その辺は数学との違いがあるのではないか。
・家庭科でこうイメージできるのか?できるところとできないところが出て来るのか?数学のわかり方、英語のわかり方もあるので一つの基準で整理するのではないよ?
・こちらが教えるだけではなく、英語がわかるということを理解している。先生がわかるということを教えている。
・一般的な授業において、教員が語っているかというと語っていない。
・「本質的に英語がわかるというのはどういうことか」ということを多くの教員は伝えていない。
・『学び合い』では、下級生にわかるような言葉で伝えなさいという課題もあるようだ。
・なぜ、その答えなのか?という古畑任三郎的なアプローチもよくあるらしい。
・この中学校では、生徒が聞く耳を持っているから考えられる。本校では生徒が人の話を聞けないので難しいかもしれない。伝えるから伝わるものでもないし…
・校内のビデオ撮影よりも見やすいのでいいかなと思いました。
・今日みたいに、好きなことを言ってまとめなくてもいい。その中で自分が何をひろうかになる。
・本校で同じような実践をしたら、「集団づくりが大変!細かく作業もしているのだけれど一人ひとりになってしまう。話をしようともしない。見せ合おうともしない。」というのが悩み。うちの場合、その壁にぶち当たってしまう。
・『学び合い』と学びの共同体との違い。学びの共同体は最後は個人。個人主義。『学び合い』は全体主義。わりと腑に落ちて、なるほどそうかと思った。
・集団でいうと、仲のいい子がやって、それが広がっていく。学びの共同体は「職場の関係を作りなさい」となる。社会的な関係を作る。求めるもののレベルが違う。
・『学び合い』フォーラムで出会った先生がおっしゃっていたのは、学びの共同体は理想は高いけれどそこまで到達できない。力量がそこまでないと判断したので『学び合い』に移行したとおっしゃっていた。
・将来、関係性を作っていける仲間を作れるかどうか。中学校の同級生たちが豊かになっていく。失われた地域の共同体をつくる。
・それはすでに教育がやることなのか?共同体づくりが教育なのか?
・地域が学校に期待するのは、都会とは違う面がある。商店街がなくなって雪かきができなくなる。それを学校に求めてくる。地域の共同体のセンターになれるのは学校である。そういう期待は学校の本来の役割とは違うかもしれないけれどあるかもしれない。
・『学び合い』は連帯責任で縛っているわけではないので、そこまで全体主義ではないのではないか。
・この夏に五島列島に旅行したとき、学校だと思って寄ってみたら廃校になっていた。民泊の人曰く、今は地方の問題かもしれないがこれからはどんどん都会も人がいなくなるという話。2030年には日本の家の何割かは空き家になってしまう。
・この動画だけではなく、あと1,2本を研修員で視聴してみたい。
「黒板に名前を書くなんて考えたことなかった」
可視化を考えたことなかったとは…。
「うちの学校ではできないという言い訳はしたくない」
という発言に驚き。メンバーの多くが、
「どうせ、うちの学校では○○という理由でできない」
と言うかしら…と思っていたので意外でした。
「もっと、この動画を見て学びたい」
と感じてくれたメンバーがいて、私ももう少し何本か視聴してみようかな?とさらにやる気になりました。
プレミアムメンバー申し込んだらもっといろいろ見られるんだけど〜。
学校導入版を申し込んでくれたら、職場のみんなでプレミアム動画が見られるんだけどなぁ…。。
まとめ
動画視聴35分、交流30分という短い時間でありながら、
「この先生はこういうことを考えていたのか〜。なるほどね〜」
と、何度もうなずいちゃいました。
映像を通じて交流することで、同僚が感じている悩みや不安がよくわかりました。
今後、全体の研修で動画を利用していくかについては研修委員で検討することになりましたよ。
思ったより好意的に受け止められたような気がして、紹介した側の身としてはかなりホッとしました。
ぜひ、複数で「Find!アクティブラーナー」の視聴をおすすめします。
ではまた☆