まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[教員研修]「FInd! アクティブラーナー」で気軽に授業研究!勤務校の条件に合う動画はどれだろう?

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「学内研修用に授業撮影をしたいんだけど、先生方が撮らせてくれなくて。しかも、こちらが撮影する手間も意外とかかるわぁ…」

「他校の授業映像を見ても学べるものなのかな?」

今年度研修委員になりまして、どうすれば先生方が無理なく楽しく学べるか考え中です。

そのためのツールを探した結果、

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「Find!アクティブラーナー」という授業研究動画サービスを利用すればいいのでは?

find-activelearning.com

と考えていたところ、

この夏『学び合い』フォーラムに参加した同僚が私より先にすすめてくれました。(GJ!!!)

「研修のために授業撮影の必要がなく、気軽に研修が開けるのはありがたい!」

と他の研修委員も乗り気に。

教員に呼びかけていきなり見せるのではなく、まずは研修委員で試しに視聴することになりました。

研修委員の中で、

「では、どんな動画ならよいか」

というテーマで交流し、決まった条件がこちら。

  • 高校段階であるが、どうやら高校は進学校ばかりのようなので(笑)、中学校段階が良いのではないか
  • 職場にはICTが整っていないので、「タブレット云々を使った授業」は今回はパス
  • 「英語だけの授業」も、職場ではできていないし英語科の教員だけではないのでパス

これらの条件を満たし、かつ『学び合い』フォーラムでパネリストとして参加されていた、

大阪府東大阪市立花園中学校・福島哲也先生の中3数学」 

を研修委員で視聴することにしました。

事前に、全部で50分以上ある動画の中からどの動画を見るか私がチョイスすることになりましたので、映像の内容紹介を作りました。

授業見学 先生編 1/4 4分28秒

子どもたちは有能。数学を通して、良い集団を作る。

結果として、数学の力もついた。明らかに数学の力も高い。

生徒「もっとみんなで教えあって、学び合えるようになる」

簡単なインストラクション

先生「解説できることを『わかる』といいます。できた人は黒板に名前を書くこと。」

生徒は自由に集団を作り、交流している状態。

先生「あの解説が分かる子もいるし、役に立たない子もいる」

授業見学 先生編 2/4 4分51秒

課題「全員が〜する」と黒板に書いてある。

先生ノートに、答えと解説が書いてある。先生ノートが役に立つ子も役に立たない子もいる。

全員に、「聞いて!これだけどな〜」と説明すると時間泥棒になる。

子どもが活動する時間を最大限にしたい。

聞いただけで「わかった、ありがとうな」と言うことは本当にわかったことではない。

黒板に、できた人から名前を書いていく。理解したけど説明できないは赤、できるは青。

赤と青の間は黄色で。黄色は青のところに行って教えてもらうようにする。

集団を見ていて、誰かを見捨てる集団にはしたくない。

今日の課題クリアーした。じゃあ、塾のワークするかという時間にはしたくない。

どこで躓いているの?ということに気づける集団にしたい。

わからない子は、助けてくれというサインを出せる子にしたい。

目標を達成するために、どんな行動をすればいいのか考えなさいと言っている。

授業見学 先生編 3/4 4分41秒

授業の工夫は、難易度ですね。できた人が10分前にできてその後の時間さあどうするとなる。

二週間先の授業準備をしているが、印刷は前日。

クレームは一度も来ていない。

「先生は授業中教えてくれない。何か書いている」と家では言っている。

でも、「数学楽しい、数学分かってきた」となっている。

集団を作るということに一番力を注いでいる。

僕は何を評価するのかということを生徒に言っている。

Excelのシートを見せて、「先生はこれで評価するから頑張れ」と言っている。

ノート点は、授業中に集中していなくても書ける。ノートは見ないし、理解したかしていないかで評価している。

2週間に1度は確認テストをしている。

そのテストで完全に修正する。間違った理解をし続けないための修正。

実際に修正を行ったことはない。受験があるから数学をする、にはしたくない。

数学を通して集団を作る、で数学の力がついた、にしたい。

授業見学 先生編 4/4 3分12秒

『学び合い』の実践にいちばん大切なこと

振り返りシートには、達成、誰に力を借りた、誰に力を貸したかどうかを書いてもらっている。

いつも同じ人の名前が出ていないか、男女に偏りがないか可視化する。

「4組らしい授業はどういう授業かというと…」

「わかったつもりにならないように…」

大学生が見学に来たときに、初年度から『学び合い』をすると言われたらに危機感を感じる。

軸があることが大事で、自分の授業を全く真似してもうまくいかないだろう。

授業見学「最後のひとりまで大切にする集団に」生徒編 1/3 4分45秒

物言わぬ多数が動き出すと文化ができる。教室の中に数学の授業という文化ができる。

友達に聞いてわからなかったら他の友だちに聞く。説明して分かってくれると達成感がある。

自分にとって一番わかりやすい方法を選んでください。 (生徒の様子)

授業見学 生徒編「最後のひとりまで大切にする集団に」生徒編 2/3 3分40秒

中学生の女子は、グループを作りたがるが、語りで見捨てるなといっている。

数学では、「この子できてるかな」とグループ外に声をかける生徒が多くいる。 (生徒の様子)

授業見学 生徒編「最後のひとりまで大切にする集団に」生徒編 3/3 5分16秒

「わからないから黒板に名前を書かれない」と言えるクラスが好きやな、と言っている。

職員室で困ったときに、

「あの女性の先生に聞くくらいならやらないほうがマシ」

とはならないはず。性別の壁を超えたい。

(生徒の様子)

授業を振り返って…普段通りしているつもりだが、疲れましたね。

集団を作るための考え方1/4 4分24秒

子どもたちは意外とできるので、良い集団づくりを授業を通じて作りたい。

他者と折り合いをつけながら作っていく。

二次方程式第一回目

始めた経緯について。

色々取り組んで悩んでいた。

なんとかできずに卒業していった生徒はいる。

黒板に、できた人から名前を書いていく。理解したけど説明できないは赤、できるは青。

共感できる部分が多かった。

本だけで実践をするということが珍しいらしい。

集団を作るための考え方2/4 3分29秒

先生が意識しているポイントは…子どもたちは有能である。

一人ひとりは有能ではないかもしれないが、集団になると違ってくる。

任せると、思った以上の結果が出てくる。

ミスしている生徒を見ても何もしなかった。最終的には、生徒同士で修正することができた。

教師の限界を認めるべきである。

教師だけで、あれだけ生徒に脳みそに汗をかかせることができるか?というとできないだろう。

授業プリントの仕掛けもしていたのだけれど、一斉授業の限界を感じるべきかな、アクティブラーニングやってみようかなというきっかけになる。

学校はなんのためにあるのか?

子どもたちが自分たちの課題を他者と折り合いをつけながら解決をしていく。

そこで社会性を学ぶというのもできる。学校はなんのためにあるのかを考えること。

やってみたい人には、自問自答したらいいと思う。 

集団を作るための考え方3/4 4分48秒

次の授業のプリントがある。答えをいつでも見ていい。

先を見たら、解けるようになるかもしれない。

他の教科に、『学び合い』でしないの?と聞かれることもあるらしい。

成績面で結果が出ている。

同世代だけでなく、異年齢の集団で環境を作るようにしたい。

社会に出て、同年齢で仕事することってないので。

尊敬できる後輩がいるということに気づかせたい。

アクティブラーニングなら実現可能ではないか。

集団を作るための考え方4/4 5分30秒

自分の説明で分かる子は大部分かも知れないが、わからない子もいる。

ワークを赤ペンで書いて出せばAですよね!

ということにはしたくなかった。

「ここがつまづいていたのか」

と言える関係を作れるようにしたい。

このインタビューで話したことを生徒にも言っています。

それを聞いて、2割が動けるようになれば6割にも伝わっていく。

ノートは集めたことがない。

裏表を作らないということを生徒が分かってくれる。

教師の仕事がもっと好きになった。自信を持って言える。

迷っている人がいたら、毎時間年間を通してはムリかもしれないけれど、週1回からでもやってみて欲しい。

受験だけが目標なら始めない。

どの社会に出ても通用する力をつけていきたい。

今の生徒が社会にでるときには多くの仕事が失われたりする。

そんな社会を生き抜くためには良い集団を作るようにしていきたい。

受験だけに目を向けると良くないのかな。

自分の仕事が子どもの人生に関わっていることを考えるとこのままで本当にいいのかということが疑問だった。

みんなに幸せになって欲しい。

まとめ

ひと通り見てみて、授業見学<先生編><生徒編>の2つの動画を紹介することにしました。

この2つのシリーズで35分程度です。

1時間のうち、残り時間を研修委員でざっくばらんに交流します。

職場の研修委員で視聴した感想をまたご紹介しますね!

職員研修に悩んでいる先生方、FInd! アクティブラーナーの活用はいかがですか?

find-activelearning.com

中の人に話を聞いた記事もあります〜。

manabito.hateblo.jp

ではまた☆