まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[教員研修]学び続ける教師でいたい。そんなあなたに「教師教育を考える会」メールマガジンがおすすめ!

スポンサーリンク

f:id:usagix4:20170928061135p:plain

「教師教育を考える会」メールマガジンをご存知ですか?

archives.mag2.com

今年6月から、教員をはじめ教育関係者が週に1、2回「教師教育」をテーマに執筆、大変豪華なメンバーで構成されているメールマガジンです。 

「教師教育を考える会」(代表・石川晋)は教師教育研究の3分野である「教員養成・教員研修・教師教育者開発」を射程に収めつつ、主には幼保小中高等学校の教諭や管理職、大学教員、行政職において、教員養成に関わる方々の智恵などを結集し、さらに学校へ越境してくる様々な方々の声をつなぎながら、「よき教師をすべての教室へ」という目的のため情報の交流&発信を行います。

代表の石川晋さんは、昨年度まで北海道で教員をされていらっしゃいました。

現在は東京にお住いでイベントを立ち上げたり、講師をされたりと精力的な活動をされていらっしゃいます。

私はFacebookで石川先生をフォローしており、そのつながりでこのメールマガジンを知りました。

もちろん、創刊号から拝読しております。

早いうちにこのブログの読者さまにもお知らせしておけばよかった…!

以下、メールマガジンの執筆者をご紹介します。(メールマガジンより)

6月16日金  石川晋(NPO法人 授業づくりネットワーク理事長/
            元・北海道公立中学校)
6月20日火  石川晋
6月27日火  杉本直樹さん(大阪市立上町中学校教諭)
7月4日火   町支大祐さん(東京大学マナビラボ 特任研究員)
7月11日火  宮田純也さん(「未来の先生展」実行委員長)
7月18日火  梶原末廣さん(インターネット編集長/「中・高教師用
               ニュースマガジン」編集・発行人)
7月25日火  木下通子さん(埼玉県立春日部女子高校司書/ビブリオ
               バトル普及委員)
7月28日金  藤原友和さん(函館市立万年橋小学校教諭)
8月2日火   阿部隆幸さん(上越教育大学教職大学院准教授/NPO法
               人 授業づくりネットワーク副理事長)
8月4日金   鍋田修身さん(島根県隠岐島前高等学校常勤講師)
8月6日日   岡崎勝さん(名古屋市立小学校非常勤講師/学校マガジ
               ン『おそい・はやい・ひくい・たかい』
              (ジャパンマシニスト)編集人)
8月11日金  武田信子さん(武蔵大学人文学部教授)
8月15日火  杉山史哲さん(ミテモ株式会社/学校働き方研究所)
8月18日金  ちょんせいこさん(株式会社ひとまち代表)
8月22日火  上條晴夫さん(東北福祉大学教授)
8月25日金  赤木和重さん(神戸大学大学院)
8月29日火  大和信治さん(EDUPEDIA編集部/NPO法人 Teach For
                Japan外部講師)
9月1日金   荒木寿友さん(立命館大学教職大学院
9月5日火   館野峻さん(品川区立義務教育学校教諭/Teacher’s
              Lab.理事)
9月8日金   住田昌治さん(横浜市立永田台小学校校長/ユネスコ
               ジア文化センター事業推進委員)
9月12日火  田中雅子さん(東京都立中野特別支援学校主任教諭/特
               別支援教育コーディネーター/認定ワー
               クショップデザイナー)
9月15日金  木村彰宏さん(株式会社LITALICOジュニア事業部ヒュー
               マンリソースグループ/NPO法人 Teach
                For Japan採用・研修担当)
9月19日火  渡辺光輝さん(お茶の水女子大学附属中学校教諭)
9月22日金  矢野博之さん(大妻女子大学教授/REFLECT理事)
9月26日火  横山験也さん(株式会社さくら社代表取締役社長)
9月29日金  高田保則さん(北海道公立小学校通級指導教室教諭/オ
               ホーツクADHD&LD懇話会副代表/
               オホーツク子どもの発達サポート教育研
               究会副会長)
10月3日火  加茂勇さん(教科研「発達障害と教育」部会世話人/新
              潟県公立小学校教諭)
10月6日金  千葉孝司さん(音更町立音更中学校教諭/ピンクシャツ
               デーとかち発起人代表)
10月10日火 長尾彰さん(NPO法人 EFC代表理事
10月13日金 柴崎明さん(横浜市内私立中高一貫校教諭/教員と教員
              志望のためのサークルTサークル代表)
10月17日火 大野睦仁さん(札幌市公立小学校教員/教師力BRUSH-UP
               セミナー事務局)
10月20日金 松下音次郎さん(森のようちえん ぴっぱら)
10月24日火 蔵満逸司さん(琉球大学教職大学院・作家)
10月31日火 田中光夫さん(フリーランスティーチャー)
11月14日火 糸井登さん(立命館小学校教諭/明日の教室代表)
11月21日火 寺西隆行さん(ICT CONNECT 21 事務局次長)
11月28日火 北見俊則さん(一般社団法人 志教育プロジェクト専務
               理事/前・横浜市上永谷中学校校長)
12月5日火 斎藤早苗さん(元・愛知県小牧市立小牧中学校PTA会長)
12月12日火 前田康裕さん(熊本大学教職大学院准教授)
12月19日火 妹尾昌俊さん(学校マネジメントコンサルタント/学校
               業務改善アドバイザー(文科省委嘱))
12月26日火 青山新吾さん(ノートルダム清心女子大学人間生活学
               児童学科准教授)
1月9日火   武田緑さん(一般社団法人 コアプラス代表理事
1月16日火  多賀一郎さん(追手門学院小学校/教師塾・親塾主催)
1月23日火  梶川高彦さん(愛知県東浦町立生路小学校教諭/教師の
               学びサークルほっとタイム代表主宰)
1月30日火  江口彰さん(NPO法人 いきたす代表理事
2月6日火   関田聖和さん(神戸市立松尾小学校教頭)
2月13日火  松田剛史さん(北海道大学大学院/ソーシャルベン
               チャーあんじょう家本舗代表)
2月20日火  池田修さん(京都橘大学発達教育学部児童教育学科教授
              /明日の教室代表)
2月27日火  鈴木美枝子さん(いわき短期大学幼児教育科)
3月6日火   俣野秀典さん(高知大学地域協働学部/大学教育創造セ
               ンター講師)
3月11日日  佐々木潤さん(宮城県公立小学校教諭/東北青年塾ス
               タッフ/あすの社会科を考える会主宰)
3月13日火  山本純人さん(埼玉県公立中学校教諭/俳句結社「梓」
               同人)
3月20日火  岩瀬直樹さん(東京学芸大学教職大学院准教授)
3月23日金  佐藤年明さん(三重大学教育学部教授・教職大学院兼担)
3月30日金  塩崎義明さん(浦安市立高洲小学校教諭)

 

 新刊が出れば必ず手に取る著者の方も執筆者に名を連ねています。

毎号毎号、いったいどんな内容が書かれているのだろう…とワクワクします。

教師教育とは?

このメールマガジンの案内には、

「よき教師をすべての教室へ」

とのスローガンが掲げられています。

教師教育は、昔は聞き慣れませんでしたが最近は学会も設立されたようです。

www.gakkai.ne.jp

最近、と思ったらすでに四半世紀過ぎていたらしい。。。

とはいえ、最近ホットなワードではありますね。 

「よき教師をすべての教室へ」

送るためには、

  • 職場内での授業研究
  • 職場内の同僚性(つながり方、学び合い方)
  • 大学の教員養成
  • 社会と教員、学校とのつながり

など、

「普段の学校内で教員がどのようなビジョンを持って過ごすか?」

が問われている気がします。

豪華でホットな執筆陣

メールマガジンを読んでいて、おお!と思った執筆者さんをメールマガジンから引用しながらご紹介します。

お茶の水女子大附属中学校の渡辺光輝さん

中学校の校内研究のキモは、教科の壁を越える「越境」、複数のエキスパートが、一人の生徒、一つのテーマで見合い、語り合うことにあるのではないかと思っています。

小学校と異なり、教科の壁を超えるための仕組みが中学の研究会には必要になってきますね。

研究会についても、「あるある!!」って思わず首を縦に振る内容が満載でした。

例えば、参加者の人が、授業の内容とはあまり関係がない、些細と思わ
れる質問をされる場合。(「生徒の漢字が間違っていましたが、どのよう
な指導をされてますか?」など)
 また、例えば、授業をまったく見なくても語れるような、ご自身の教育
観を蕩々と語られ、最後に付け足しのように質問される場合など。
 このような残念な協議会を私はいくつも経験してきています。
 しかしこれは、「参加者のせい」なのではなくて、協議会のあり方その
ものが、そういうやりとりを生み出しているのではないかという問題意識
をずっと持っていました。

そう、協議会のあり方そのものを問い直す必要があります。

解決策も書かれており、職場の研修会でも真似してみたいと思いました。

お茶の水女子大附属中学校では、今月末28日土曜日に公開研究会が開催されます。

www.fz.ocha.ac.jp

私も去年参加しました。

おすすめします。今年は土曜日なので参加しやすいですね。

ちょんせいこさん

「ホワイトボードミーティング」

の発案者です。

>>全国でファシリテーター養成セミナーや、ファシリテーションの講師派遣をしています。 - 株式会社ひとまち

会議の仕方を習わず来てしまっている私達。

ちょっとしたツールがあるだけで、ホームルームの話し合い活動がものすごく進むのをこの目で見てきました。

いい会議には学びが生まれます。いい会議をたくさん経験することは、日常的な教師教育に直結します。ホワイトボード・ミーティング?はソーシャルスキルトレーニングや人材育成にも効果的です。何よりファシリテーションを身につけると、人と一緒にいるのがラクになります。

子どもたちのケース会議にもホワイトボードミーティングは有効ですよ!

杉山史哲さん

大阪市の教頭補佐を経験するなど、学校の内側と外側とを往還しながら、現在の学校教育の問題を考える若手イノベーターです。(石川先生の紹介より)

「学校働き方研究所」は、クラウドファンディングをこの夏行っており、私も微々たるものですが少々寄付させていただきました。

camp-fire.jp

こうして私は1年間教頭補佐として勤務したのですが、退職後、「学校の無駄な業務はなんとかできないのか問題」に対して何かできないかと考えていました。

ちょうど世の中の時流的にも、電通の痛ましい事件以後、働き方改革の動きがあり、内田良先生(名古屋大学)らの発信などで「ブラック部活動」といった問題が認識されるようになってきました。

そこで私は、民間の立場からでも何かできることはないかと考え、「学校働き方研究所」というものを立ち上げました。

疲れている先生よりも元気な先生が生徒と接するほうが、生徒も元気になると思うんだけども。

レポートが送られてくるのを楽しみにしています。

木村彰宏さん

教師教育メールマガジン最年少の執筆者さんです。

NPO法人Teach For Japanで2年ほど教員をされた後、現在は発達に課題のあるお子さんの学習支援教室リタリコのスタッフをされています。

junior.litalico.jp

26歳にして、教師像について以下のような明確な像が文章で描けるってすごいの一言につきます。

それだけ、ご自身の体験と、それに伴う振り返りがしっかり行われているのでしょうね。 

 現在企業の採用や、NPOでの採用活動を通して、教育に興味がある学生
の方々と関わる機会が多くあります。ただ、有名な大学に通っていても
「いい子」だということは良く伝わってきても「明確なビジョン」がない
方がとても多いと感じます。 

「なんとなく良いと思う」会社で就職活動をして、「なんとなく」教育
に関わりたい、そんな学生がとても多いのです。ここでは、それ自体が悪
いと言いたい訳ではありません。というよりは、「ビジョンをもつ」とい
うことは、軸となる原体験を元に考えながら築き上げる、時間がかかる営
なのだと再度考えさせられているといった感じです。

 何か強烈な原体験を持っていて、若いうちから自分の成すべきことを模
索し、そこを見据えて社会の入り口に立つ・教員になる学生はほんの一部
で、社会の入り口に「立たなければいけない」時が来た際に、明確なビ
ジョンを持って教員になれるかというと、大方の場合、難しいのではない
かと思います。もちろん、実際に働き出してから模索していけば良いもの
かもしれませんし、明確なビジョンを持っているから偉いという訳ではな
いと思います。

 しかし、あくまで個人的な感覚ですが「なんとなく」教員になった先生
と、自分なりの明確なビジョンを持った先生方とでの「成長スピード」の
違いについては雲泥の差があると感じています。

リタリコジュニアでは、現在特別支援に関わる先生方への研修も行っているそうです。

学校には必ず特別支援が必要な子どもたちがいるのにも関わらず、そういった子どもたちへの対応は遅れがち。

私の勤務校でも、特別支援教室や通級に通っていた経験がある生徒が教室に何名かいます。

そのような生徒に対して理解のない教員がいつまでも繰り返しの課題をさせたり、個別指導が望ましいと思ってもなかなか予算の都合がつかなかったりして生徒の困り感を解消できない、歯痒い思いをすることも多いです。 

多くの先生は「苦手な教科があまりなく学校生活を過ごした」ため、できていない科目に目が行くことも多いですし…「苦手を減らす」って意味あるんでしょうかね?

リタリコジュニアは、近いうちに見学に伺いたいです。

(自分の子どものために、もある)

まとめ

以上、これからも気になる執筆者が目白押しのメールマガジンです。

これからメルマガを受け取ろうという方は、バックナンバーが読めないのが残念…。

できるならば、1年分のメルマガを電子書籍で出版してくださるとこれからの教師教育に大変役立つのではと感じましたが…いかがでしょうか?(誰に聞いているのやら)

週末にもう一度読み直してみたいと思います!

archives.mag2.com

ではまた☆