まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[書評]2017~18年冬に読んで良かったおすすめ本!教育・ビジネス書・雑誌など25選♪

スポンサーリンク

f:id:usagix4:20180217115116j:plain

秋のおすすめ本に引き続き、読んだ本のなかでおすすめをご紹介します。

といっても、読んだ本から選びぬいたというわけではなく、ジャンル的にここのブログに紹介してもいいかな?って感じの本です。

普段は読書メーターに記録していて、FacebookTwitter連携をしてシェアをしています。

教育書よりもビジネス書が多いのはご愛嬌。

私が敬愛する優れた教育実践者の方々はビジネス書もかなり読まれているはず。

そして、以前のおすすめ本カテゴリにあった性教育ジェンダーは全く読んでいなかった…。

そんな傾向がわかるのもいいですね。

いわゆる教育書・教育雑誌

「学びの責任」は誰にあるのか: 「責任の移行モデル」で授業が変わる

生徒たちがスムーズに学び始められるように、4つの要素を取り入れた学習方法を勧めている。

私たちはどうやって得意なことができるようになったのか考えてみよう。

「効果的な教え方は、教師が段階的に自分のすることを減らし、生徒たちが学習の責任を多く担うように移行することである。生徒たちが段階的により多くの責任を担うこのプロセスによって、有能で自立した学習者になっていくのである」

日本は「教える、学ぶ」ということを短絡的に捉えすぎていた。

私も…。

教師に求められる能力やスキルは今後もどんどん高くなっていくことでしょう。

ようこそ,一人ひとりをいかす教室へ: 「違い」を力に変える学び方・教え方

「一人ひとりの児童生徒がもつ違い(多様性:たとえば学習進度や興味関心の違い等)を大切にしながら,彼らの学びの可能性を信じてベストを尽くしたい!という教師の思いに,理論と実践の両面からしっかりと向き合う。」

同学年ならみな同じ、このくらいは一斉授業で分かって当たり前、なんてことはない。

私たちはゾウとネズミほどの違いがある。

では、一人ひとりを生かす教育を日本でいつできるようになるのだろうか?

語って個別に課題を出してもなかなか取り組まなかったりおしゃべりが止まらないと一斉授業の方がマシなのかな、と思ってしまう。

ディープ・アクティブラーニング

専門書にしてはかなり読みやすいです。

私が大学生の頃は、大教室で学生が聴いていようがいまいがひたすら講義するスタイルしか無かったような気がする。

でも時代は変わり、この本の著者たちもそれでは立ち行かなくなり教えることがとても大変になったとのこと。

一斉授業がダメなら学生にグループワークをさせて体験中心にすれば良いかというとそんなことはないらしい。

とにかく授業することが年々難しくなり、高度な学びとスキルがなければその資格はないかもと感じるようになり、多くの人が同じような危機感を持っていることが分かりました。

質問する,問い返す――主体的に学ぶということ (岩波ジュニア新書)

この本も当たり!読んでいるだけで自分が主体的に学べてしまったかのような錯覚がおきる位、それぞれのトピックについて考えさせられる。

共同通信の記者である著者が取材した数々。

フランスの入試問題との違い、哲学するということ、互いに教え合う『学び合い』の授業、ハンガリーの医学部に留学した日本人学生、福島の子ども達の思いなど。

中学生から大学生向けに書かれているので平易な文章で大変読みやすかったです。

哲学の授業、うちの学校でもできないかしら?なんて想像して楽しくなりました。

是非ご一読を。

別に記事も書いています。

manabito.hateblo.jp

ドラえもんの体育おもしろ攻略 水泳がみるみる上達する (ドラえもんの学習シリーズ)

夏に図書館で予約したらいま予約確保の連絡が…!

とても体格の良い「泳木上手(およぎ・じょうず)」先生がのび太たちに丁寧に教えてくれます。

クロールで手をかいたときのときの手のひらの向きや息継ぎの目線など。

これ読みながら動画取って振り返って…とサイクル回したら子どもたちも泳げるようになりそう。

できればこの本を防水仕様にしてプールに置いて欲しい。

一般的にプールはゴーグルや帽子以外は持ち込み禁止だから難しいけど。

家庭科・生活に関する本

生きる力をつける学習~未来をひらく家庭科~

家庭科教師が各分野についてどのような視点を持ち、授業にのぞむべきかを短いコラム形式でわかりやすく伝えてくれる本でした。

ジェンダー」「持続可能な社会」「シティズンシップ」に重きが置かれていました。

項目ごとのキーワード解説がいくつかと、その分野の授業実践が掲載されています。

家庭科は生活と密接につながっていて、家庭科教師の興味関心に内容が偏る傾向があるので日々学んでいかないといけませんね。

終章に学習指導案作成の手引や家庭科教育の歩みが載っているので初心者にもおすすめ。画像や図が手作りで解像度が低いのが残念。

持続可能な社会は、新学習指導要領でも家庭科でよく出てくるワードですね!

中高生のための「かたづけ」の本 (岩波ジュニア新書)

年末のお片付け燃料におすすめの一冊。内容の対象は、中高生かどうかはちょっとナゾ。

お片付けのステップは、1すべて出す、2分ける、3選ぶ、4収める。

保育園で子どもたちが躊躇なく片付けができるのはモノの住所が決まっているから。

家でも保育園のように置き場所が決まっていれば片付けに時間がかからないはず。

「不要なものを捨てること」よりも「自分に必要なものは何か選ぶこと」が重要視されているのが印象的でした。

モノがあふれているこの時代、家庭科の住居分野でもっと「片付け」を重視してもいいんじゃないかな。

990円のジーンズがつくられるのはなぜ?: ファストファッションの工場で起こっていること

家庭科で扱う内容のため。食品工場と違い、服飾品はほぼ全ての工程に人が関わっている。

誰もが購入するユニクロやH&Mなどファストファッションの裏側ではバングラデシュの主に若い女性が低賃金でとても劣悪な労働環境で働いていることをご存知ですか?

映画「トゥルーコスト」でも取り上げられていたラナプラザの建物崩壊事故についても被害者の話を報告してくれています。

対策として、不買運動をすれば改善するのか?

著者は不買運動には反対、ではどうすればよいのか…。

我々が本来かけるべきコストを負担していかなければならないのよね。

4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服

図書館でかなり待って読んだけど、とっとと買って良かった本でした。

性格タイプと似合う服、TPPOと言った場面に合わせてどんな服を選んだら良いのかなどフレームワークと言語化が頭にスッと入ってきて参考になったわ〜。

その方程式を元に自分で試行錯誤するか、プロに任せるかは悩みどころだと思う。

私は本を読んで色々服やアクセサリーを買ってみたけど

「あれ?なんか似合わない。失敗した!」

と思うことがかなりあるのでプロにお任せ。

実際にプロに任せたビフォーアフターが何人か載っているので見てみるとオーダーの凄さが分かると思います。

朝1分で服が決まる4つの法則: 必ずほめられる「つくりおきコーデ」が誰でもできる!

前作がよく、こちらもお友達にすすめられて購入。

白シャツを着こなすのは難易度が高く、白ブラウスがおすすめ。

また、丸首のカーディガンもオーソドックスな形ではあるものの、似合う人は少ないので揃えるべきアイテムではない。

この冬ユニクロの丸首買っちゃったよ。

基本的に仕事をしやすく、自分らしさを発揮するための服選びの本なのでカジュアルについての指南はほぼないです。

でもトップスはZARA、ボトムはユニクロを覗けばなんとかなりそうな、希望が持てる本でした。

9着の服チェック表と、コーディネートを写真に撮ってみようかな。

ケトルVOL.34

職場の同僚が貸してくれました。

子どもが生まれてからと言うもの、Eテレにお世話になりっぱなし。

とはいえおかいつではなく、「デザインあ」「ひらめき工房」「ピタゴラスイッチ」「おじゃる丸」、あとイスが主人公の「みぃつけた!」もシュールで子どもが好きでした。

いないないばぁのボールが転がっていくのはどうやって撮っているのか気になります。

「ねほりん…」は面白いのでDVD出して欲しい。

「高校家庭総合」も毎週録画しています。攻めてるEテレバンザイ。

MONOQLO the MONEY(モノクロ ザ マネー) vol.3 (100%ムックシリーズ)

そろそろつみたてNISAやってみようかなと思い購入。

結局まだ買えてないよ〜。

今年度中に申し込みたいと思います。

投資信託も昔よりも簡単に口座開設できるようになってホント羨ましい。

ビットコインは手を出さなくてよかった…。

紙で買ったのだけれど、dマガのMONOQLO付録についててショックでした。

アマゾン大全 2018 (100%ムックシリーズ)

最近読書量が減ってるのはdマガジンのせい。

このムックはdマガジンで読みました。

MONOQLOで紹介されていたおすすめのAmazon商品がデジモノや調理家電、アウトドア等これでもか!というくらい載っています。

読んでいて「こんな商品あったんだ〜」とか、「これ、欲しいかも…」と、物欲が止められなくなります。

とりあえずおすすめのスチームアイロンを買ってしまった。。。

広告もないし、ネットのレビューみたいにあちこち調べなくて済むのでとっても助かってます。

また何度か読んじゃうだろうな…。

MONOQLO(モノクロ) 2018年 03 月号 [雑誌]

dマガ。暮らしに良いもの100と、MONOQLOマネーが付録でついてました。

健康や仕事を改善するために、モノに頼ることで

「ずぼらでもモノから入れば実践できた」

という考え方が大いにアリだと思っているのでこのテーマの切り口は個人的にはとっても良かった。

Applepay入れたいけど、idかスイカかQUICPayだけなのか〜。

通勤は私鉄で定期、コンビニに寄ることが週に1回あるかないかなのでまだpasmo支払いかな。

MONOQLO読むだけでもdマガ読んでてよかった。

ふたりからひとり ~ときをためる暮らし それから~

人生フルーツをすすめてくれた同僚が貸してくれました。

しゅういちさんが亡くなるまでのくらし、亡くなってからの英子さんのくらしと、生き方と食に対する考えが聞き書きで綴られています。

自分が80歳、90歳になったとき(それまで生きてるか疑問だけど)どんなことを考えて暮らしているかしら?

まあ、耕すだけの畑はないし、手先が器用でもないのでこんなに丁寧な暮らしはできないでしょう。

でも、じわじわくる。どこかで上映会があったらぜひ足を運んでみてください。

>>映画『人生フルーツ』公式サイト

ビジネス書

やりたいことがある人は未来食堂に来てください 「始める」「続ける」「伝える」の最適解を導く方法

まだ早いけど、今年一番の当たり!イッキ読みしてしまいました。

東工大出身、元エンジニアがオープンソースの食堂をつくる。

「まかない」「あつらえ」など従来の常識を覆すシステムが現代の人の共感を呼ぶ。

なぜ日替わりしかないのか?などすべてに理由があり、当たり前を疑う姿勢にしびれた!

スピーチするにあたりマザーテレサの文献まであさりトコトン調べる。

ママ起業家という色がつかぬよう、「何を話さないか」を決める。

巻末のスピーチがまた刺さりました。久々に心が「感じて動く」本でした。

今度未来食堂、行ってみます。

未来食堂ができるまで

開店までの未来食堂のブログを再編集したもの。臨場感が伝わってきてテンポよく読めました。

飲食店を開くために、5年働いても半人前扱いされる老舗や、素人でも短い期間で即戦力になれるサイゼリヤ、店内で調理する大戸屋など何店舗かで短期間の修行をされていました。

他にもケータリングや個人宅で食事を作るサービスなど。

キャベツの千切りができなくて、次のバイトの日まで2日間家でキャベツの千切りだけして過ごすってなかなかできないし、私なら「向いてないかな」と諦めてしまいそう。

PDCA早く回せるっていいな。

ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

未来食堂の本、これでコンプリート。

実際に未来食堂を経営してみてわかったことや改善したことを中心に書かれています。

毎日ただめし券を使う人がいたらどうする?

まかない希望の人に悪意があったらどうするの?

仮説を立ててどんどんアクションしてみて、「ここは違う」と思ったら改善するそのスピード感が違いますね。

常連さんと初めてのお客さんを区別しないことなど、実際に今日行ってみてよくわかりました。

その理由にも納得。こういうエンジニア的な考え方好き。

残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する

成功法則のエビデンスをこれでもか!と並べて説明してくれています。

引き寄せの法則「具体的に成功したイメージを思い浮かべる」と、脳は現実と夢を区別できないので努力しなくなってしまう。

痩せたイメージをしてダイエットしたら成功率が下がるらしい。へ〜。

実現可能性を上げるためにはWOOPの法則を利用すると良いみたいです。

「願い、成果、障害、計画」をしっかり考えると見切りをつけるべきか続けるべきかも分かるそう。

ボリュームたっぷりの本で、Kindleで読み終わるまで何日もかかりました。

もう一度読み直そうと思います。

考える力をつける3つの道具

子ども向けとしても読める、問題解決のためのツールを紹介してくれる本。

冒頭にアリとキリギリス、ウサギとカメの絵本パートがあり、それらの問題が最後に解決するようになっている。

付箋を使って原因や対立構造をあきらかにしていくのだけれど、これが一人ではかなり難しいかも…!

このツールを使えないのが悩みになっちゃう。

習熟しているお友達がいるので、そのうちヒントを教えてもらおうかと思います。

世界で800万人が実践! 考える力の育て方――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる

TOCという問題解決法に習熟している友人のおすすめ。

「考える力をつける3つの道具」とセットで購入してみました。

この本では、実在する、勉強がうまいくいかないアスペルガーの中学生とともに「授業中集中できない」「なかなか宿題に取り組めない」などの問題に取り組み、解決していく様子が描かれています。

学力を伸ばして大学でスピーチをするまでに!

うちの息子の悩みもこうやって解決していけないかと思っちゃう。

まずは自分の悩みがこのTOCで解決できるといいんだけど…。

「困っていること」の付箋をとりあえず書いてみた。

ザ・ゴール2 コミック版

図書館でコミック版のゴールを予約したら先に2が届きました。

経営が悪化している3社をTOCで立て直すという内容。

どうすれば問題解決が図れるのか、ストーリー仕立てなのであっという間に読んでしまいました。

コミックでは社内のメンバーと何人かで取り組んでいました。

もし実践するとしたら一人で黙々と考えるのはそぐわないのかも知れないですね。

仲間と取り組むためにはこの思考法をどう伝えていけば良いのか…その辺りが悩みどころ。

職場の問題をスピーディに解決できたらいいのに。

0秒リーダーシップ:「これからの世界」で圧倒的な成果を上げる仕事術

これからの時代は誰かがリーダーシップをとってそれについていくのではなく、一人一人がリーダーとなるべき。

そのためのマインドセットや会議での立ち回り方、著者が心がけている振る舞い方が書いてあります。

最後まで読んでビックリしたのは、著者が同い年だったこと。

最後の著者がポーランドに生まれてから数カ国に住み、来日して今に至るまでが一番印象に残った。

ポーランドに残っている地域の仲間は低学歴で仕事が外国に取らて苦しんでいる。

自分も古い体質の業界だし、我が子もグローバルには程遠いので、自分の未来かもと思うとちょっと怖い。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

「最小の時間で成果を最大にする。」

この現代は選択肢が多すぎて、あれもこれもやりたい、やるべきだと手を広げ過ぎると本当に自分にとって大切なものが分からなくなってしまう。

仕事を頑張り過ぎて体を壊したり家族とうまく行かなくなったりしては元も子もない。

だからNOと言って敬意を得る…そんな風に自分の大切なものが分かっていることや、NOと言える環境や能力がどれだけあるだろうか?

と、少しモヤモヤしながらも新年に読んでみるのには良い本でした。

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)

「容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティである。」

すぐに問題解決しようとせず、辛く出口のない状態にじっくりと向き合い、耐えうる力。

そのためには共感できる他者が必要で、誰かが知っていると思えばもう少し頑張ろうという気持ちになる。

文学、芸術作品の解説多し。世の中はほぼ答えがなく自分でなんともしがたい状況がほとんど。

学校では常に答えが用意されていてそこまで効率的にたどり着く教育がほぼ全てと言っていい。

私もすぐに問題解決を望むタイプ、でも自分で変えられない事態が結構あることに気がついた。

まとめ

最近の読書は、もっぱら図書館の予約で届いたもの、またはKindleで読んてます。

家の本棚は、新書など含めても150冊もないんじゃないかしら。

教育書はKindleで出ないので仕方なく単行本で購入。

で、職場で「おすすめよ〜」と貸しているといつの間にかだれに渡ったかわからなくなってしまったり、カバーがかなり使用感たっぷりになって戻ってくることがあります。

読まなくなった本はマーケットプレイスに出品しているため、本の美しさにはこだわってるので結構ショックなのです。

それなら貸さなければいいのに、おすすめの本は多くの人に読んでほしくなって結局貸してしまう…。

お手製のカバーかけてから貸す?なんの本かわからなくなって紛失しないか、心配です。

ではまた☆