まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[書評]「英語ネイティブ脳みその作り方」日本の若者に英語と自由という武器を与えよう!

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「英語なんて使わなくても日本で生きていけるし」

と、思って

「not to do list」

に英語学習を入れてるのですが…私のFacebook界隈でめちゃめちゃポチされてます!

そのムードに押されてGWの読書の1冊に迎えてみました。

ここは!と付箋を貼った箇所を中心にご紹介します。

英語ネイティブ脳みそとは?著者の白川寧々さんが出している実績!

著者の白川寧々さんは両親が中国人、小学生の頃に中国から日本に移住し中学からフェリス女学院、海外の大学に進学しています。

英語は中学に入るまで学習したことはなく、しかし学校の英語学習では海外の大学に進学することはできないと自ら英語学習の方法を編み出してTOEFLをほぼ満点で合格するまでになりました。

そして、日本の英語学習に憤りを持ち、日本人の英語マインドを育成するために起業。

英語ネイティブ脳みその本は、マインドを変えるという画期的な本でした。

メソッドは、

「自分の笑いのツボや感情の変化のクセなど、英語版の自分を作り上げ、アップデートしていくシステム」

そして、英語を手に入れた先を見せ、自ら人生を切り開いていくプログラムだということが本を読んでよくわかりました。

そこを気づかせないような英語学習に何の意味があるのかと思うくらい。

×大学受験のための英語学習

○英語マインドを身につけたら世界を変えられるぞ!

みたいなことでした。

どの英語圏で暮らす人になりたい?

ニューヨークなら、早口でせっかちな英語を真似するといいよ!

授業の議論ですぐに意見を出せるようになるためにロジカルシンキングをしてみよう!

熟考した深い意見を考えている間に次の議論に移っちゃうよ!

アントレプレナーに誰でもなれる!

あなたはどんなネガティブな感情を持ってる?何に対して怒りがある?

そんなことを気づかせ、考えさせてくれます。

そして、YouTubeやら無料で英語学習する人の英語を添削してくれるアプリなどを利用すると、あら不思議!英会話教材や語学学校に通わなくてもローコストで実力がついているというわけ。

本を読んで得られるスピード感覚はこんなもんじゃないです。

そして、著者が率いるタクトピアが偏差値50(河合塾)の高校で出した成果については、こちらの本が詳しいです。

 

manabito.hateblo.jp

 

地域4番手の高校で、海外交流プログラムを導入したことで海外の大学に進学する生徒が続出!

日本の若者にも、世界を変える力がある!と実感できるプログラムなんでしょうね。

このプログラム、経産省のプログラムで「Hero Makers」として教員向けにも実施してたんですよ〜。

www.learning-innovation.go.jp

ドメスティックな教員に向けて、英語でエレベーターピッチをしてみよ!みたいなハードな課題が課せられていたようです。

Facebookで知っていたのですが、自分は育児があり出られないからと諦めていました。

でも…職場の若者に紹介すればよかったです。

自分の英語学習、普段接している生徒に応用できる?!

英語学習はしない、と決めたのが10年前くらいかなぁ…

レバレッジ英語勉強法という本に、

「英語で学びたいと思うテーマを3ヶ月勉強してみよう!サッカーでも、野球でも!そうすれば好きなことを英語で語れるようになるでしょう」

と書いてあり、英語圏の文化に一切興味が持てないので

「こりゃムリだ」

と諦めました。

昔、ハンガリーに趣味の合唱で演奏旅行に行った時(20代)はまだ会話出来たんだけどなぁ〜。

もう少し若かったら、違うのかもしれません。

勤務先は偏差値40(河合塾じゃないよ)、英語は超苦手、簡単な単語もおぼつかない生徒が多いです。

その中でも、姉妹校のあるカナダに短期留学する生徒がちらほら、そして何年かに1人は英検2級に合格する生徒もいます。

卒業後は英語を使う仕事をしたい、でもお金がないから大学には行かず専門学校で海外ホテルの研修をしながら使える英語を学びます!と進学する生徒もいるのです。

自分の生き方に制限を持たず、自由に選ぶための選択肢として生徒にこの本を紹介したいです。

偏差値60くらいの生徒に接しているダンナにぜひ、読んで欲しい。(普段本読まないので)

まとめ

英語学習云々ではなく、日本の子どもたちの人生をより良くするための選択肢としての英語マインドを育むメソッドについて書かれている本でした。

ハウツー云々ではなく、生き方の指南本。

フェリス女学院で特別優秀でもなく、しかし英語ができないというだけで優秀だった同級生は働く国を選べず補助的な仕事を選び、出産で仕事をやめていく。

英語ができれば、年収は400万は違うだろうということでした。

私はといえば、子どもたちは地元の中学に通い、車はミニバン、買い物はイオン、の地元マイルドヤンキー。

その上、子ども3人のうち2人はLDでして、中学生の息子はワーキングメモリの値が低く、英語がネックです。

真ん中の子は今年の春に中学生になりましたがローマ字すらおぼつかない…。

子どもの「英語教育」には使えないかもしれませんが、

「私達には、世界を変える力がある」

と腹落ちできて、感情を大切にして行動に移せる人になって欲しいと願えるような良い本でした。

具体的な方法がこれでもか!と載っているのでぜひ手にとって見てください。

おすすめです!

ではまた☆