まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[書評]なぜ偏差値50の公立高校が世界の大学から注目されるようになったのか?!

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「学校ってなかなか変わらないよね…」

「今のままの学校制度だと、今子どもにつけたい力がつかないんじゃないかな?」

そんな悩みを打破するような実践本が出版されました!

なぜ偏差値50の公立高校が世界の大学から注目されるようになったのか!?

今回ご紹介したい本はこちらです!

勤務先は偏差値40前後をウロウロ、わが子は偏差値25。

自分自身が偏差値にとらわれてしまっているため、Amazonでおすすめとして出てきたとしても絶対手に取らないような本。

しかし、岩瀬直樹先生のfaceboookにおすすめ本として投稿されていたので思わずポチしてしまいました。

iwasen.hatenablog.com

読んで良かった!

読み途中なのに、職場や家で激しくおすすめするという事態に…!

大阪府箕面高校の日野田校長・8つのスゴイ点とは!

だいぶネタバレになってしまいますが、内容についてご紹介しておきます。

1.校長が36歳で赴任、「校長は専門職である」という観点からマネジメント

→「校長は別に偉くないし、アメリカなど海外では若い校長も別段珍しくない」とのこと。

2.職員に「困ってることはありませんか」と聞きまわり、学校をうろついて廊下の掃除しながら授業の様子を伺う

→校長が校長室にいるままで、現場の授業の様子も知らないままでは学校は変えられない。

ですよね…でも、それできてない校長多いですよね…。

3.トップダウンではなく、サーバントリーダーシップ。多数決では特定の集団が必ず勝つため採用しない。議論を尽くす。

→始めのうちは、職員の方が心を開いて困ったことを話してもくれなかったそうです。

私なら、すぐに困ったこと言いに行っちゃうかもしれない。

そして、多数決を採用すると特定の集団が勝ち続けてしまうとか。

我が社の議決も、そういえば特定の考えを持った人が必ず勝ち続けているような…気のせいだろうか…。

(夫は、「それでも校長が考えたことが決まっていくんでしょ?それトップダウンとどう違うの?」って言ってましたけどね)

4.英語重点校になり、現場の先生では厳しいからとベルリッツに土曜日授業をしてもらう。日本語でいいからクリティカルシンキングなどグローバルな思考を身につけさせる

→グローバル思考とでもいいますか、「マインドセット」「多様性」など、まず生徒の考え方をインストールし直したいと考えたそうです。

確かに、日本人は講演でも質問しないし、自ら考えて行動できないと言われています。

「人の言うことを聞き、疑問を持たず従う」

ような教育を今もしている時点で罪深さを知るというか…生徒に申し訳なくなっちゃいました。

5.単なるホームステイと現地校での学習では力がつかないと考え、MITでアントレプレナー教育を実施。こちらもベルリッツ同様外部の力を借りる。費用のない生徒のために学内でも海外の大学生を呼び、ワークショップ実施。海外の大学生とコネクションも持てた。

→現地留学のプログラムを考え、実施するところまではなかなか難しいですよね。

とりあえずパッケージプランにおまかせしてしまうというか…。

生徒にとってはかなりハードだったようですが、自分で発言したり行動したりする力がついたようです。

6.社会起業家的な視点を身につけた生徒が海外の大学に行きたいとなり、2017年度には30名以上が海外の大学に進学

→地域4番手の高校と言うことですが、東京の私立中高でもこれだけの成果を出すことは難しいでしょう。

「高校3年間で生徒のマインドセットを変えていくのは難しい。中高6年間あればいいのに」

と思っていましたが…3年間でも生徒自身が変わりたいと思える経験をさせてあげられるかどうかにかかっているかもしれません。

我が身を振り返り反省…。

7.教員の働き方改革も実施。教師の負担になっている仕事を教員から上げてもらい削減。

→21時まで残っている先生に、

「帰りましょう」

と声をかけ続けた。

なぜ、しているのか目的がよくわからない行事を削減するなどして、

「家族のために働いている」

を実現する。

我が社でも実現できないだろうか…。

8.職員や生徒の対話が進むよう、ひとまちのホワイトボードミーティングなど研修を入れる。壁をホワイトボードにして教室にも導入。議論を見える化

wbmf.info

→私も、職場で

「クラスで話し合い活動を活発に」

と管理職から言われています。

でも、教師自身が話し合いの方法を分かっていない。

40人いる教室で、司会から

「話し合ってください」

と言われて機能する教室は1つもありません。

だから、夏の研修にホワイトボードミーティングを入れてほしいとお願いしたのですが、、、

「ハウツーなら本を読めばいい。もっと勉強になる講演を聞いて職員の考えを深めるべきだ」

と言われて却下されました。

夏の研修会は、講演が2本。勉強にはなりましたが…

「教師に必要なスキルを身につける研修」

も必要だと思うんですけどね〜。

まとめ

本を読み、自分の職場で何が採り入れられるのかな〜って考えてみました。

ちなみに、偏差値50は河合塾のもので、みん高では65でしたよ。

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オイオイ…。

本に書かれてるような、地域4番手ってうちの近所だとホントに偏差値50なんだけど?

家でオットともこの話題て話せて、よい対話が出来ました。

まだ多くの人に読まれていない本のようですが、おすすめします。

日野田先生登壇のイベントも知人から教えていただきました♪

10/14に開催されます。

>>未来をつくる教育フォーラム2018

予定…空いてるかな…

ではまた☆