まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[実践]2016年度のチャレンジ!高校生の振り返りジャーナルはどうなった?&悩み

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最近、出版されましたね!振り返りジャーナルの本。

私も手に入れました。

なんと、オールカラーと大盤振る舞い〜。

この本のレビューはまた書きたいと思います。

今回は、2016年度私が実践した振り返りジャーナルについて報告したいと思います。

昔、挫折した振り返りジャーナルのこと

ちょんせいこさんと岩瀬直樹さんが提唱されている「信頼ベースの学級ファシリテーション

本もたくさん出版されています。

お二人の取り組みに共感し、2014年にも振り返りジャーナルに取り組みました。

毎日は大変だな…と思ったので週1回。

ちょんせいこさんが、

「毎日できないなら、やらない方がマシ」

とおっしゃっていましたがその通りでした。

毎日記録して、前日の振り返りを見て成長するものですよね…。

一応、一年続けましたが週1回だったので30回も書けなかったと思います。

2015年は続ける勇気がなく、とりくみませんでした。

2016年は、振り返りジャーナルのメリットを実感

2016年は一年生を担任し、生徒の様子を見て

「このクラスなら、最低夏休みまでは続けられるのではないか?」

と感じ、4月から取り組むことにしました。

取り組んだ内容はこちら。

  1. B5ノートを1/3に切る(本来なら1/2だが、それだけ生徒が書けると思えず)
  2. 表紙のシールを貼る(ラベルシールに印刷。自作しました)f:id:usagix4:20170401203215j:image
  3. 終礼で配り、書いてもらって後ろから集める
  4. 私が20分程度で返事を書いて、翌日また終礼で配る
  5. 列ごとの番号を書き、配布がラクになるようにするf:id:usagix4:20170401203157j:image

6月の行事まではみんな書いてくれ、生徒の状況を把握するのに大変役立ちました。

高校では毎日授業で会えるわけではなく、生徒全員に話しかけられるわけではありません。

そんなときこの振り返りジャーナルがあることで、生徒は今どんなことを考え、悩んでいるのか?交換日記のようなノリで相手のことを知ることができました。

しかし、書くことを苦手とする生徒を中心に徐々に提出日が悪くなり…夏休み前にすべての振り返りノートを回収することができませんでした。

夏休み明けの新学期には、紛失分で17冊ほどノートを補充しなければなりませんでした。

出さない子の呼びかけ方に悩む

この振り返りノートの記入は絶対ではないものの、なるべく書いて出してくれるようにお願いしました。

高校の終礼は早く終わってくれることを待ち望む生徒が多く、ノートを前に送って戻すことすらめんどくさがる生徒もいます。

もともとプリントをファイルに綴じて片付けることや、荷物を適切に管理することが苦手なADD傾向の生徒も多いです。

書いてくれない生徒に注意するわけにもいかず、お願いするだけにとどまったところ、3学期の終わりにはほぼ半数はノートに何も書かない状態になってしまいました。

テーマをほとんど決めず、チャレンジに欠ける日々だったか

また、毎日ノートに書くテーマをしっかり決める事はありませんでした。

定期テスト前にはどのくらい勉強しているか」

「テスト後には出来がどうだったか」

というテーマを設定したことがあるくらいです。

学級ファシリテーションの本に

「チャレンジに満ちた日々であれば振り返りジャーナルをどんどん書くことができる」

と言う文章があったような気がします。

しかし自分のクラスの生徒たちを見ると、なんとなく学校に来て退屈な授業を受け、部活に入らず帰っていく生徒が目立ちます。

充実した、チャレンジに満ちた日々を送ってほしいと思いつつ、それだけの環境を用意してあげられない無念さを感じました

数字で見る、振り返りジャーナル

振り返りジャーナルの振り返りを数字でお送りします。

  • 手元にあるノート 27冊/38人
  • 最終日の書き込みがあるノート 12冊/27冊
  • 2冊目に突入した人 14/人38人

振り返りジャーナルは60ページです。

学校に来ている日数は180日程度。

2冊目に突入しなかった生徒は、60日書けてないってことですね…。

2017年も続けるか?

今1番悩んでいるのは、2017年も続けるかと言うことです。

今年度は新入生の担任ではないので、黄金の三日間で

「振り返りジャーナルを書くものだ」

と定着をさせるのが難しいような気がしています。

私自身が価値のインストラクション(なぜそれをするのか、目的を説明すること)が苦手。

生徒のモチベーションが下がり、提出してもしなくても良いものだと認識されてしまうことも自分の課題として受け止めています。

また、ホワイトボードミーティングでオープンクエスチョンの練習をすれば、もう少し振り返りの量が増えるのかもしれません。

それだけの時間を作るのも、なぜそれをしなければならないのか説明するのも難しいです。

まとめ

最近発刊された振り返りジャーナルの本を読んで、小学生でもこれだけの振り返りが書けるのに高校生でなぜ1行や2行で終わってしまうのか、悩んでしまいました。

もともと、小学生の頃から「遠足が楽しかった」としか書けないような生徒が割合として多いということもあると思います。

また思春期と言うこともあり、教員とノートで交流すること自体気恥ずかしくてできないと言う生徒もいるでしょう。

2016年も、この振り返りジャーナルを夏休みまででやめようかと思っていたところをSNSの友達に励まされて続けることができたのでした。

新年度まであと3日しかありません。

それまでに振り返りジャーナルを続けるのか、こちらの本をもう一度読み直したいと思います。

ではまた☆