まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[働き方]先生がメンタルダウンしたらどうする?私の回復方法とカウンセリング体験記

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「最近、夜中に目が覚めて寝られない」

「特定の生徒や保護者のことが頭からはなれない」

こんなことありますか?

私はありました。

心療内科にお世話になったこともあります!

「月曜日に電車を止めてしまう人の気持ちが分かるわ〜!」

って時もありました。

いつか、自分がなるかもしれない。

今回の記事では、

  • 私学共済のとりくみ
  • 私のメンタルダウン体験記

についてご紹介します。

精神的に不安のある先生に読んでほしいです。

メンタルダウンする教員が増えている?

私は、Facebookのグループや友人に教員が多くいます。

投稿をチェックしていると、

「4月からうつで休職します」

「頑張ってきましたが、学級崩壊して教室に入れません。残念ながら休職することになりました」

といった報告を目にすることがあります。

また、自分が心の調子の悪い時にぽそっと呟くと、

「私も心療内科に通っています」

「休職経験があります」

とコメントくださる先生も…!

教員ってマジメで責任感の強い人が多いので、メンタルやられる人多いのかも…と推測。

自ら命を絶つ前に、自衛策を取れるなら取るべきだと考えます。

私学の取り組み

私学共済では、2014年からメンタルカウンセリングを実施しています。

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ウェブ上なら何度でもメールにて返答してくれます。

対面なら、無料で5回まで受けられます。

配偶者や家族もOKです。

私学では、人間ドックの実施は何歳になっても一部を本人が負担しなければなりません。

人間ドックの全額助成よりも、メンタルヘルスの方が急務なのかしら…と思ったりしました。

私のメンタルダウン体験

私がメンタルダウンし、「適応障害」と診断されたのが2014年。

産休育休、育児時間を何年も取っており、久しぶり担任に担任を持ちました。

とある生徒の指導がうまくいかず、私の授業の時だけ嫌がらせを受けたり、殴られそうになることがありました。

それでもなんとか頑張っていましたが、身体症状として6月頃から耳鳴りがひどく、常に低い音で乾燥機が回っているような感覚が出てきてしまいました。

また、寝入りはいいものの真夜中に目が覚めてしまいほぼ寝られないまま朝になったり…。

日中は目が冴えすぎて眠くならない。

このままではまずい!

電車に飛び込んでもおかしくない!

すぐに近所の心療内科を探して受診しました。

適応障害と診断され、睡眠導入剤抗うつ剤を処方されました。

薬の力を借り、少しずつ眠れるようになった頃に夏休みに入り、ホッとしました。

その頃に私学共済のカウンセリングを知りました。

心療内科ではカウンセリングを行っていなかったため、試しに申し込んでみました。

対面のカウンセリングは、1回45分です。

夏休みと、夏休み明けに2回ほど受けました。

私学共済から委託されている機関にて、教員のカウンセリング経験のある女性にお話を聞いていただきました。

「私が今まで聞いた中でも、かなり教育条件が良くないと思います」

とのこと。

利害関係のない人に、自分の状況を客観的に聞いてもらっただけでもかなり気が楽になりました。

夏休みが終わり、だいぶリラックスして職場に通えるようになりました。

無料カウンセリングは4回までは無料、5回以上は1万円弱その都度かかるとのこと。

もし、メンタルが回復しなかった場合、お金を払ってでもカウンセリングを受けようかと思っていました。

が、そこまでにはならなかったです。

めでたいことに、夏休み明けは薬を飲まなくても過ごせるようになりました。

しかしその後も、心の調子が悪そうな時は頂いた薬を飲んでしのいでいます。

「夜中にバチッと目が覚めて、仕事のことを考えだしたら赤信号」

一般的な人よりも目安のハードルが低いかもしれません。

それでも、周囲や家族に与える影響を考えて早めに心療内科にかかることにしています。

まとめ

心の調子が悪いかも?

と思った時は、悪化する前に絶対に手を打ってくださいね。

なぜなら、悪化してしまうと「別人化」といい、その人のパーソナリティが失われ、回復まで長時間かかってしまうからです。

最悪の状態を迎える前にできることとして、例えば

  • 通院
  • カウンセリング
  • メンタル関連の本を読む
  • 休職する

など、「退職」を考える前にできることがたくさんありますよ。

メンタルダウンする時点でこの仕事が向いていないということかもしれませんが…。

とにかく、落ち込んでいるときに人生の重要な決断はしないほうがいいです。

おすすめの本はこちら。

うつヌケ。Kindleにて購入すると全ページカラーで読めます。

もともと文芸誌に連載されていたマンガということもあり、内田樹大槻ケンヂなど、そうそうたるメンバーの壮絶な体験と克服方法を知ることができます。

心の疲れをとる技術。

新書で内容が完結でとにかく読みやすいです。

心が疲れたことによる「別人化」がどのような状態で、周囲へ与える影響や回復にかかる時間などが短時間で確認できます。

結婚や離婚、死別、引っ越しなど人生のイベントによって受けるストレスの度合いが数値でわかるので、一年を通してどのようなストレスを受けて生活していたのか確認したり、今後の予測を立てることも可能です。

私の場合、カウンセリングがあって本当によかったです。

夏休み明けは児童生徒の自死が多いと聞きます。

先生方も、

仕事の能力=ただ一つの自分のアイデンティティ

とならないように気をつけていきましょう!(自戒を込めて)

参考リンク

manabito.hateblo.jp

ではまた☆