[家庭科]教科書をひたすら読み込んだら見えてきた!授業の目標を立ててみました。
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新年度に向け、準備を始めているところです。(2015年の記事です)
とにかく、授業の目標を立てよう!ということで、教科書と指導資料をひたすら読み込んでみました。
協同的な学習の研究会で、「教科書を50回位読み込め」と言われ、そんなに…?と思ってしまいましたが、生徒が拠り所にするのは基本的には教科書。
または、教師が用意した資料か辞書くらい。
今は納得しています。50回は読めてないけど…。
21世紀の教科書
最近の教科書の特徴は…
オールカラー!
私が高校生の時(25年位前だわ!)は口絵だけカラーだったよー!
21世紀にに入ってから、高校教科書のカラー化が一気に進んだように思います。
今、家庭科に関わらずどの教科も基本的にカラー図版が当たり前ではなかろうか。
↓こんな感じです。(こちらは、第一学習社の家庭総合の教科書です)
家庭科は「暮らし」全般を扱っているので卒業しても役に立つはず?!
できれば教科書は捨てないで取っておいて欲しいです。
赤ちゃんの抱っこの方法まで載ってます。
一生を送る上で関わってくる、社会保障制度も一覧できますよ。
いくつかの教科書会社のHPを見ていたら、WEBでシラバスを見られるようになっていました。
>>東京書籍
>>開隆堂
これらもちゃんと利用しないと勿体無いですなー。
各分野の学習の目当てを目標に
さて、各分野の学習の目当てを、生徒が目標として理解できるように言い換えてみました。
- 目的…この授業の存在意義。学生からの「なぜこれを学ばなければならないの?」という問いへの答え
- 目標…授業終了段階で、学生にできるようになってほしい事柄(Goal)を「○○できる」のように動詞を使って表現。授業の目的を具体化したもの。
とにかく質より量!!!と、各分野ともにひたすら打ち込み続ける日々…
とりあえず、全ての分野で目標を立ててみました。
例)食分野、栄養と食品
- 栄養とは何か、どのような栄養素(5大栄養素)があるかをおおまかに説明できる。
- 摂取した栄養素がどのように体に取り込まれるか、消化、吸収の仕組みを説明できる。
- 炭水化物のうち、糖質と食物繊維の違いについて説明できる
- 糖質と食物繊維の働きと、適正な摂取量をそれぞれ説明できる
- 二糖類がそれぞれ異なった糖の組み合わせであり、含まれている食品が違うことを説明できる
- 炭水化物(糖質)を多く含む食品(穀類、イモ類、砂糖)について説明できる。
- 食物繊維を多く含む食品について説明できる。
- 食物繊維を十分摂取するために、美味しく無理なく食物繊維を摂取できるメニューを考えることができる。
- 栄養素1gあたりに発生するエネルギー量がわかり、それを使って食品のエネルギー量を計算できる。
- 脂質の種類について、説明できる。
- 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いについて説明できる。
- 脂質を多く含む食品について説明できる。
- たんぱく質の働きについて説明できる。
- タンパク質が何からできているか説明できる。
- タンパク質を多く含む食品について説明できる。
- タンパク質の補足効果について説明できる。
- 大豆を加工してできる食品の製法と製品について説明できる。
- 無機質のうち、カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉄の働きについて説明できる。
- 無機質を多く含む食品について説明できる。
- ビタミンの種類とその働きについて説明できる。
- 脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの違いと摂取する際の注意点について説明できる。
- 嗜好食品・過去食品の種類と特徴を知り、健康的に摂取するコツを説明できる。
説明できる、のオンパレードになりました。。
知識領域を評価するには、説明できる、が一番多用されますね。
これらを元に、授業を組み立て、どうすれば目標を達成できたと言えるのか?仲間と検討したいと思っています。
今、複数の先生方と同じ学年を担当しているので、テストやプリント統一だとその辺りの調整も大変なんです…。
この方法に賛同していただけるかどうかも微妙…。
何とか、周囲の方も無理なく取り組めて、またメリットが感じられるように作り上げていかないと!
まとめ
以上、ずーっと教科書を見て目標を考えていたら、
被服分野以外は、法律が数ページに1つは紹介されていることに気が付きました。
他の科目でこんなに法律が載ってる教科書があるだろうか?!
あるとしても、政治経済くらいじゃない?
個人の暮らしって、かなり法律と密接に繋がっているんだなぁ…。
教科書を読み込んでみて、新たな発見がたくさんありました。
家庭科って、比較的自分の裁量ですすめやすいから教科書無視して「自主教材」づくりに邁進している先生方も少なくないんだよね…。
次年度は、暮らしと法律の関連についても扱ってみたいと思いました。
目標と学習と評価の一体化についてわかりやすく書いてある本はこちら。
ではまた☆