まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[進路]周囲から反対されがちな、アニメ・ゲームの専門学校の話を聞いてみた!

スポンサーリンク

大抵の高校には進路の日というものがありまして、コーディネーターの企業を通して、各大学、専門学校、企業の方がいらして話をしてくれたり、体験することができます。

生徒の様子を見ている中、「へ~!」

と思うような話があったので記しておきます。(2012年の記事です)

f:id:usagix4:20170523053142j:plain

アニメ・ゲームの専門学校の話を聞いてみた!

生徒たちにも結構人気のある分野。

>>21の専攻からクリエーターを育成するデザインの専門学校|東京コミュニケーションアート

私も、岡田さんの人生相談の回答のように、

>>【悩みのるつぼ特集】「ナルナル詐欺」ってご存知ですか?「漫画家になりたい孫」 - FREEexなう。

「マンガやアニメは独学でがんばって身につけるもの」

と思っていましたが、少し状況は違っているようです。

「油絵を書きたいなら、美大へ」売れないものを作る学校ではない。

専門学校の先生方いわく、

出口の就職先を最優先して考えている。

商業的に採用されるものに特化、学ぶカリキュラムを組んでいるし、集中して書く環境が整っている。

授業のほとんどは実習で、たとえば、「右向きの顔をひたすら描く練習」(右利きの人は右向きの顔を描くのが苦手)をしたりするそう。

自習したい学生のために深夜まで学校はあいている。

3年間でこんなに変わったんですよー、というイラストを見て、あまりの変化に驚愕!

誰でも描けそうな鉛筆書きのへたっぴなフリーザ様が、photoshopで美しいファンタジーの世界を描くまでに・・・。

この学生はゲーム会社のデザイナーとして採用されたそうです。

マンガ家としてデビューする人も多いようで、パンフレットに多数紹介されていました。

デザイン関係の企業の求人も優先して専門学校に来るそう。

確かに、デザイナーを公募して素人が何千人も応募したら大変だよね・・・。

 「芸術系」は食えないし、才能があればそんな学校に行かなくても上手いはず!

と思っていたのですが…。

Photoshopなど、PCのツールを使えないとお話にならないみたい。

そういう職人的な技を身につけるのはいいのかもしれません。

最後は、生徒よりも私の方が身を乗り出して話を聞いていました。マンガ関係好きなんだなぁ私・・・。

実際のところはどうなの?

オトナへのトビラTV(現在は放映終了、URLもなし)でも専門学校特集をやっていましたが、デザイナーの学科を出ても全員がデザイナーになれるわけではないともあり。

そりゃそうですよね。

まあ、教育学部でも全員先生にはならないのと同じ?

じっくり進路指導をして送り出した過去の卒業生の就職状況です。

11人が専門学校に進んだ2004年度。 正社員、契約社員の違いはありますが、10人が5年後、学んだことに関連する職業についていました。

学校選びがうまくいった結果です。

しかし、現在も「アルバイト」を続けている卒業生が1人だけいました。

気になったので話を聞いてみました。

現在、水族館でチケット販売などのアルバイトをしている25歳の女性。

動物の専門学校で、イルカの調教師をめざして勉強しました。

しかし、日本でイルカの飼育をしているのは、水族館など、30ほどの施設。

一生懸命勉強しても、就職するには、かなりの狭き門でした。

10人いたクラスメートの中でも、希望通り調教師になれたのは2人だったそうです。

今もインターネットで、新しい採用の情報がないかをチェックし続けています。

「行きたかった学校に入れて、やりたかった勉強が出来たので、後悔は無いです。ただ、まだやりたいっていうのはあるので、ハイ」

(オトナへのトビラサイトより)

まとめ

学校の先生は基本「大卒」なので、専門学校への進学を勧めない傾向にあるとも紹介されていました。

確かに、学力があれば「大学狙えるぞ」、とか言いがちですよね…

油絵や、クラシックな楽器であれば美大や音大を狙うわけですが、マンガやアニメ、ギターなどサブカルチャーだとどこに行ったらよいのやら・・・というのもちょっとおかしい話なのかも。

サブカルチャーもちゃんと技術をつけたいと思ったら、独学ではなく学べる場所があってもいいはず。

具体的にどの位稼げるのかなどは話の中にはでて来ませんでしたが、これはこれでありなのかもしれませんね。

イラストレーターになりたいお子さんがいるなら、この本は必読です。

お子さんが少ないお小遣いでも買えるよう、印税なしで書かれた本。

技術的なことよりは、生徒の添削となぜそのイラストを書いたのか?というコンセプトがよくわかります。

ではまた☆