まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[家庭科]保護者も把握してないんじゃない?高校生のアルバイトの実態を交流!

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家庭科には、「家庭経済」という学習項目があり、現在授業中。

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 お金に関する学習をする機会はおそらく最後になってしまう生徒たちも多いと思われます。

生徒の将来を考えると、「給与明細」の見方くらいは知っておいて欲しいと思うわけです。

今回は、南野忠晴先生の「シアワセなお金の使い方」を参考に、

給与明細の

「見えるお金(実際に自分たちが自由に使えるお金)」

「見えないお金(所得税、年金など社会を支えるお金)」

について学習しました。

こちらの本もオススメ!!!生活について学びたい人ぜひぜひ。

高校生のアルバイトの実態は?

アルバイトは届出制。クラスの半分近くがアルバイト経験ありのようです。

給与明細の見方、103万円の壁、年末調整など学び始めると、各クラスで

「そもそも、給与明細をもらっていない」

という生徒が2,3名必ずいます。えーーーーー。

しかも大手コンビニチェーン!フランチャイズだからか?オーナーの考えによるのかなぁ。

「ちゃんと時間分給料もらってるか分からないでしょ?」

と声をかけるのですが、

「だいたいあってると思う」

それでいいのか…。

「俺、もらってないよ!」

という生徒に、

「マックならマイページから入れば見られるじゃん」

と、即解決したケースもあり(もうウェブで給与明細の時代なんだなぁ)、少しディスカッションするのも大事だなと思ったりします。

給与明細をもらっていても、見ないで捨ててしまう、という生徒も多いです。

なんといっても、多くの生徒たちが嫌う「漢字」と「数字」のオンパレードですから。

こんな偉そうなことを言っていても、私も毎月凝視するほど見てはいませんが…。

月給で毎月変動ないし、控除された金額を見るとその多さにがっかりします。

給与明細をもらっていない生徒がよく言うのが、

「要望を出すと、生意気なやつだと思われて職場の人間関係が悪くなりそう」

そ、そうか…そうだよね~。

学校では言いたいこともガンガン言える生徒でも、職場では今後の人間関係を心配して雇用者に何も言えなくなってしまう。

生徒にとって学校ってなんだろう…やっぱり消費者的なのかな、と思わずにいられないことも。

「給与明細を見せなさいと親に言われました!!」

と親のせいにしたら角も立たないんじゃないの??なんて入れ知恵をしてみたり。

生徒の多くは、最低賃金と103万円の壁については知っていました。

現在の東京周辺の最低賃金958円!(ガンガン上がってますね〜)

私が高校生の頃(20年以上前)は630円でした。(昔すぎ?)

でも、その頃に比べてそこまで物価は上がっているかというと、コンビニやファミレスのメニューを思い出してみてもそんなことはないと思います。

高校生に958円払って、お店ではそれに見合う分売れているのでしょうか?

なんだかお店も心配です。 

他にも、

「必ず10時過ぎまで働かされるのに、その分の給料が加算されてない」

「平日より土日の方がものすごく混むのに、時給が同じなのはおかしい」

「103万の壁のことを全く知らなかったので、すでに毎月10万を超えて働いている。年末調整も知らなかった。なんで無税になるのに先に税金を取られるの?」

「人が少ないからとテスト前も働かされる。入れない時は自分が代わりの人を見つけないといけない。そのグループがLINEだったりする」

などなど、出るわ出るわ…。

「飲食よりコンビニの方がラク!」

「打つレジを経験してると他のタイプのレジがラクに感じるよ!」

など色々情報を交換している生徒もいました。

まとめ

授業を行った翌週、

「先生、給与明細もらえたよ!」

とわざわざ言ってきてくれた生徒がいたのは嬉しかったなぁ。

私自身の社会勉強になります。

高校生といえども、不利な条件でアルバイトをしているかもしれませんね。

親が把握していなさそうなのがビックリ。

とはいえ、このくらい大きくなると親とは話してくれなくなるものなのかなぁ…。

ではまた☆