[性教育]性暴力、男子の性、海外比較…!性教育の研究会に参加してきました。
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参加したのはこちら。二日間の開催です。(2013年の記事です)
昨年も参加しました。
初日は「聞く」が中心のセミナーです。お尻が痛い。。。
最新情報を得るためには仕方ないことですが…。
初日は、性暴力が大きな柱
西澤哲さんの講演です。
性暴力は、「暴力」である。
児童養護施設に入っている子どもに、性的虐待を受けていたケースが少なくない。
はじめは別の理由で入所したとしても、じきにわかってくるケースが殆どだそうです。
それから、性暴力を受け裁判を起こしている方と、研究者の方とのパネルディスカッション。
支援者、当事者のお話を伺っているとリアルすぎて…頭に光景が浮かんでしまい、相当の精神力を要します。
でも、現場の教員が子どもがおかれている状況に気づかず、SOSを出している子に対して叱責して状況を悪化させることがあってはならないと思うのです。
が、それにしても辛すぎる。
性暴力はあってはならないこと。
そこで思考停止してはいけない。
むしろ、その辺に転がっているもの位の認識が必要なのかもしれません。
誰でも環境が変われば暴力に手を出すこともある、そういう芽を持っていることを自覚してこの問題に向かうのがいいのかなとも感じました。
誰にも相談できない、男の子の性
初日の最後は、男の子の性についての講演でした。
女性は、初潮があればお赤飯を炊いたりすることで周囲から祝福される。
しかし、男性は精通があっても誰からも祝福されない。
射精を汚いと思ったり、セルフイメージを低下させてしまうきっかけになることがある。
電話相談の悩みも、男子の一位はマスターベーションである。
なにも悩みがなくじゃれてる男子たちにも、こういう悩みがあるんですね。
女子の場合は月経は痛みがあったり不快に感じたりそれらを相談することも普通に行われていることです。
男子の場合は射精は快感を伴うし、毎月自然に起こることでもないし…でなかなか悩みを人に打ち明けづらいようです。
男子は放っておいても大丈夫!ではないのですよね。
また、男子は性的いじめのターゲットになりやすく、自殺など深刻ないじめの裏には必ずといっていいほど性的いじめがあるそうです。
性暴力の脅威にさらされているのは女子だけではないのです。
子どもの教育に携わるのも家庭の中ではお母さんが中心だし…男の子にどう伝えるのか?悩んでいるお母さんも多そうです。
個人的にはこちらの本を本棚に置いておくのをオススメしますが…。
分科会で、模擬授業を担当
2日めの午前は、恐れ多くも模擬授業を担当させていただき、玉砕。
4年ぶりに依頼され、軽い気持ちでお引き受けしたのを後悔…。
たたき台としては、叩く余地があっていいかなとも思いましたが、参加者の方が実践経験や知識も豊富で申し訳ない気持ちでいっぱい。
しかも、叩くならそのための討論の時間がしっかり確保されていれば良かったのですが、司会の方が30人以上の参加者に一人一人発言を求めていたら討論を予定していた1時間をあっさり過ぎてしまいました。
さらにコーディネーターの方のまとめが長くなり、予定していた分科会の時間を20分以上オーバーしてしまいました。
授業も、討論の進め方とも準備不足を感じました。
授業はちょっとした実験が薬剤の関係でうまくいくかどうかが気になり、授業がもっているメッセージやまとめがうまく伝わってなかったようです。
もっと実験をメインにした方がいいとか、実験も感染しない工夫が必要とか、実際に授業した時には気づかなかったアドバイスをいただけたのは良かった。
討論については、あらかじめ質問を紙に書いておいてもらうとか、グループで交流してから発表するなどもっとやりようがあったと思うんだよね〜。
一人一人発言してたら、1人3分発言したとして、のこりの57分は沈黙することになってしまう。参加者が多く発言する機会を持つ方が参加者の満足度は上がるのでないかと思うのです。
と、反省することしきり。
どの研究会でもこの「進め方」がうまく行くことはなかなか無いといえば無いんだけど…。
あらかじめ人数が限られた、少人数の単発のセミナーの方が満足度が高かったりして。
悩ましい。
韓国における性教育の視察
午後は、韓国の性教育を視察しにいったサークルの発表を覗いてきました。
青少年が性教育について学べるようなセンターが全国に40カ所ほど存在する模様。
元々は韓国ドラマにはまった方を中心に旅のプランが立てられたようで…趣味と実益がマッチした好例でした。
いろいろな気づきがあって勉強になる研究会でした。
今回登れず…京都タワー
ではまた☆