[進路]景気に左右されまくり!高校生の進路を考える・就職編
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高校生の進路シリーズ、就職編です。
高校生の就職は、特に景気に非常に左右されます。
昔の先生曰く、
「バブルの頃は廊下に数えきれないほどの求人票が来て就職をどんどん決めて、卒業式には『先生、ご指導ありがとうございました!』なんてお礼を言われたものだけどね」
ということだそうですが、今は正社員になかなか決まらない上、進路未定で卒業する生徒も多いです。
ただ、高校生の就職は大学生に比べると非常に手厚いなと感じます。(当たり前か?)
手厚い!高校生の就職支援
学校によると思いますが、就職希望の生徒は高校2年の後半からハローワークの方のお話を伺ったり、自己紹介や挨拶の仕方を練習します。
3年生になり、就職者向けガイダンスに参加したり、ハローワークに実際に行ってみたり、他校と交流して専門高校の生徒の出来の良さにビックリしたり。
商業高校は高卒で就職することを前提に1年生から身だしなみからなにからビシバシ鍛えられるそうです。
7月1日からは、高校の新卒向け求人が解禁になります。
最近では、全国の求人票をインターネット上で見られるので廊下に紙の求人票が貼られることは少なくなりました。
夏から会社見学が始まり、9月から会社受験が出来るようになります。
最近、ここの会社を受けたいんですけど、とインターネットの求人サイトから印刷して持ってきた生徒がいましたが、それは今の求人であり、高校生の新卒の求人ではありません。
基本的には学校を通じて会社受験をすることになります。
縁故はこの限りではありません。
おじの会社に入る、母の知り合いから声をかけられている、といった生徒もいます。
学校と社会の評価は違う
ただ、学校的価値観で評価されている生徒が企業で評価され、就職に繋がるわけではないです…。(せつない)
コツコツやっていく製造業は求人が少なく、コミュニケーション重視のサービス業の求人が多いわけです。
そうなると、学業よりもアルバイトに精を出し、人当たりのいい生徒が学校の中で地道に取り組む生徒よりも先に決まることが少なくありません。
会社の風土もあります。黙々と、コツコツやる生徒を好むスーパーと、体育会的なノリを好むスーパー、入社試験に送る生徒を間違えると大変なことに!
アルバイト経験は最低限あったほうがいいでしょう。
経験があるということは、自分で履歴書を書いたり、面接経験があるということ。経験がない場合、会社受験のハードルがかなり上がってしまいます。
もし、アルバイト経験がなく、卒業後すぐに就職するのは厳しいと思われる生徒に対して、ハローワークでは職業訓練校をすすめています。
学校に行くのもしんどい、という生徒にはわかものサポートステーションがオススメ。
実績のあるNPOなどが運営していることが多いようです。
発達に何らかの課題がある、エネルギーが低下している、アルバイトも厳しいという場合はこういったところでサポートしてもらえると助かりますね。
学校だけではなく、ハローワークなど外部の力もお借りして、なんとか卒業後の生徒の居場所が作れないか学校でも努力しています。
社会と生徒の糸が切れないように…。
学校に通えなくなる、就労もしてないとなると社会との接点が無くなってしまいます。
引きこもりも大学中退者が多いんですよね…。
まとめ
この時期は発達に課題のある生徒は手帳を取って障害者枠で就労するかなども悩みどころです。
いま、「教育困難校」から「進路多様校」なんて言われ方をすることが多いようですが、本当に進路が多様で個別、こちらのサポートも欠かせないのでなかなか大変です。
ただ、やればやっただけ成果は出るのでそこが救いでしょうか。
こんな記事もありました。高校とハローワークの過干渉で採用側は困惑…。なるほど。
今のところ、東京オリンピックまでは景気は良いはずなので就職できるのでは?と言われています。
生徒が就職できるよう、ずっと景気が続いてほしいのですが…。
高校生のキャリア教育を考える上では、こちらの本がおすすめです。
ではまた☆