[研究会]高校に授業改革を?!授業研究会でヒントを得た話
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仕事で
「生徒が一人残らず授業に参加する」
をテーマに、
「協同的な学び」
について研究会を行いました。
主に、「学びの共同体」の先生方をお呼びしています。
高校では授業研究会を行うこと自体が少ないのです。
多くは国公立の付属、教育にポリシーのある私学が力を入れているくらい。
今回はいくつかの教科をベースに授業参観と分科会に参加しました。
保護者も入った分科会
分科会は、生徒の姿を中心に行われます。
「授業の方法を検討、批判する」のではなく、「生徒がどう学びに参加していたか」という事実を交流しましょうという流れ。
保護者の発言に気づきがありました。
「生徒の学びを交流する、という趣旨、グループで学ぶ目的を初めて理解できた。息子が、普段なら絶対に交わらない生徒との交流して課題をクリアーしていくのを見て、こんな学び方もあるのだと初めて知りました。」
コミュニケーションが苦手なお子さんを持つ保護者の方は、
「この学び方で学校に来るのが嫌になってしまう生徒も出てくるのでは?」
という声も。
はじめは、保護者が参加する研究会は言いたいことが言えないのではないかという心配をしていたのですが、そんなことはなく、保護者の思いを知ることができてとてもよい時間を過ごしました。
懇親会にて
何度か講演や助言にいらして下さる先生に、ある時期メールで相談していました。
そのことを覚えていてくださって、見る予定ではなかった私の授業をぜひにと少し寄ってくださいました。
こちらの本に執筆されている先生でもあります。
昨年の授業とは全く違う、生徒の雰囲気がとても柔らかかった。
グループでの生徒とのやりとりを見て、本当に良かったですと褒めていただきました。
ちなみに去年は一斉授業、午後の時間帯で生徒は騒ぐわ居眠りするわで注意で一時間終わるような状況でした…。
力を入れて取り組んだ甲斐がありました。
ただ、授業準備に時間がかかり、雑務が多いことも重なって毎週4~5時間は勤務時間が長くなっているのです。
私がトロいだけなんだろうか。
そこのジレンマをどうしたものか悩み中。
ジャンプの課題
いま、授業の中で教科書を読み取ってプリントに書き込む作業的な課題が多いと悩んでいることに対してアドバイスいただきました。
何かを学んで欲しい時に、それらを使わないとクリアーできない課題をジャンプの課題という。
例えば、家庭科なら五大栄養素のプリントなど配布しておいて、
「コンビニで、200円以内で栄養素のバランスの良い食べ物を選ぶ」
という課題を出す。
栄養バランスを考えるためには、五大栄養素について学ばなければならない必然性が出てくる。
学んで欲しい課題をそのまま課題にすると、それを身につけられない生徒が必ず出てきてしまう。
それを身につけないとできない、課題の上をいく課題を出していく。
毎時間は難しそう…と思いましたが、むしろ毎時間ジャンプの課題で進める方が学力がつくとのことですが…それだけの課題を作る時間が持てていません。
ジャンプの課題からこぼれてしまう課題は教えるでも良い。
しかし、教師が教えることで身につく生徒は少数である。
自分で見つけた答えは忘れない。
ジャンプの課題でなくてもよい
講師の先生曰く、
「教科書を読み取る課題でもOK。将来、書類を読む必要がある時に必ず役に立つ。」
今でも奨学金の書類に不備があって受けられないなど大変な思いをしている大学生がたくさんいるので、必要な能力だと思います。
なるほど…!
確かに、いま大学の入学願書を読みとれずに、
「調査書必要なので今日ください」
という生徒に泣かされています。
読めないと不利になることって社会に出たら更に増えるでしょうね。
日本は国語でも多読をしないので、他の科目でたくさん資料を読んでもいいかもしれません。
最近のアクティブラーニングブームに乗って?発刊されたのがこちら。これから読みます。
1冊めはこちらです。高校の授業について書かれた本は本当に少ないので助かります。
生徒も教員もハッピーになれると良いですね!
ではまた☆