[性教育]愛ってなんだろう?児童養護施設での性教育「生い立ちの整理」
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親との死別や、虐待によって預けられた子どもたちがいる児童養護施設にも、
「性教育サークル」があり、毎回満員御礼なのだそうです。
性教育の児童養護施設サークル幹事 大野紀代さん (養護施設のHPに飛びます)
なぜか?
子ども達は、不当に扱われてきた被害者
子どもたちは保護される前の環境で、親から配慮のない経験をさせられたり、少なからず性的な虐待を受けたりして、自分がされたことを言ったりしたりせずにはいられなくなる。
集団の入所施設なのであっという間に広がってしまうそうです。
親の安定しない性的関係を知って、養護施設内で何人もの女の子を妊娠させてしまうなど・・・。
子どもたちは、未熟な施設職員からは加害者扱い。
本来ならばすべての子どもたちには健やかに育つ権利があるはず。
「不当に扱われてきた被害者」
という視点がなければ、子どもに寄り添うことはできない。
「生い立ちの整理」とは?
そんな中、大野さんが提唱しているのが「生い立ちの整理」
施設で暮らす多くの子どもは、自分の誕生や施設での生活、自分自身の存在について否定的な感情や疑問を持って暮らしている。
周囲から聴いたりして自分なりに考えてはいるが、それがかえって間違った思い込みをしていることもある。
一旦自分自身のこれまでと今をきちんと整理することが必要になる。
「自分は生まれないほうが良かった」
という考えや
「親から認められない自分はダメな子」
という刷り込みから子どもを解放する取り組み。
誕生に絡む「血縁信仰」を断ち切る。
誕生を情緒的に扱わず、「胎児は胎盤を境にして自立的な存在で、血は直接にはつながっていない」とあえて伝える。
親は性交しただけで、受精は人の意思や愛情とは関係ないところで起こる。
母体から栄養はもらったけれど、あなたはあなた自身の生きようとする力があって誕生したと伝えている。
(人間と性2009年12月の会報より)
しかし、養護施設は激務のため職員の在職年数が平均4年!
取り組みが進んでいるわけではないようです。
私の職場も養護施設の生徒を受け入れているので、他人事ではいられません。
愛ってなんだろう?
ちまたの性教育では、「親が愛し合って生まれた」「子どもを愛していますか」
愛って言葉が使われるけど、学べば学ぶほど、
「愛って怖いな・・・」
って思ってしまう。。。
「俺のこと、愛してないの?」
って支配(デートDV)の道具にも使われたりするし。
「愛してない人との子どもを愛することはできない」
虐待の動機にもなる。
そんな訳で私、やたらにロマンチックな性教育は苦手なのであった・・・。
ナナメですみません。
参考リンク
ではまた☆