[家庭科] 子どもの生活力UPに!教師も必読!本質が心に突き刺さる本「家庭科の教科書」
「家で子どもに使える、家庭科の本はある?」
「小学校で専科でないのに家庭科教えることになっちゃった…」
そんな悩みをお持ちのあなたに、この1冊が必ず役立ってくれるでしょう!!
Amazonの商品説明より。
子どもにかけるとグンとうまくなる「魔法のひとこと」教えます
包丁の扱い方からかんたんピザづくりやハンバーグづくりまで、また基本の縫い方からミシンの使い方、リボンのポプリ入れやリリアン風のマフラーづくりまで、そして上手な整理整とんの仕方など。
この本では家庭科の授業で習う衣・食・住について項目ごとに説明しています。
どこからでも始められる見開き構成になっており、「こんなすごいものを小学生がつくれるの?」と思った人はページをめくってください。
楽しみながら、誰にでもつくれるものばかりです。
この1冊では小学校家庭科のコツとカンがわかり、「かんたん、楽しい、面白い」家庭科の中にある生活の知恵を学んで、すてきな大人になるためのノウハウが詰まっています。
出版された年を見たところ、なんと2008年に出版された本とのこと。
この本を知らずに今まで家庭科教師をやってきたことが恥ずかしい位です。
先日の家庭科教育学会にて、勝間和代さんの講演で言われていた
「家庭科で必要なエッセンスが詰まっていて、なおかつシンプルな教科書が必要(という題名ではあるが書籍)」
となっています。
高校の家庭科の教科書にあるような、家族家庭や保育、高齢者、家庭経済といった項目は入っていません。
基本的な「衣食住」を扱っている本です。
小さいお子さんをお持ちの方や、小学校で家庭科を教える方はぜひ読んでいただきたいと思います。
今回の記事では「家庭科の教科書」でとても良いと思った点をいくつかご紹介します。
オールカラー!写真が見やすい!
「これは、生活で必要だ!」
と思われる必要最低限の項目しかいないので、野菜の切り方やリンゴの剥き方など、包丁位置がよく見えるように写されています。
また、基本の縫い方では1番使うと思われるボタンつけも丁寧に段階を追って写真が掲載されています。
もしかしたら小学校の家庭科の教科書も、現在はこのくらい丁寧に書かれているかもしれませんが…。(読んでからこの記事書こうよ…すみません)
簡単にできる実習が載っている
子どもが負担なく、短時間で取り組める実習がいくつか掲載されています。
- ハンバーグを作ってみよう
- エプロンを作ってみよう
- エプロンを入れる袋を作ってみよう
- 縫い物をしないで、リサイクルで牛乳パックを使った小物入れを作ろう
などなど。
ガスコンロ使わない、ホットプレートを使った餃子のピザなどといった簡単な実習も載っています。
最近では職人の世界でも下働きから修行させるのではなく、まずは簡単でやりがいのある仕事からやらせてみるといった育成方法が広がってきているようです。
「まずは簡単に楽しくできる成功体験を積み重ねる」
のが、家庭科を好きになってもらえるポイントかもしれません。
子どもにかけるとグンとうまくなる「魔法のひとこと」
他の本と違って1番良いと思った点がこの「魔法のひとこと」です。
例えば野菜の切り方では
「食べる人のことを考えて包丁を動かそう」
縫い物では、
「準備が結果。下ごしらえの仕上がりを決める」
「ゆとりかげんが大事」
住生活の片付けでは、
「整理は物の「仲間分け」」
家庭科のまとめのページでは、
「楽しくかんたんにできる方法でみんなを喜ばせよう」
この最後の魔法のひとことは、家庭科の本質を表していると言っても過言ではないと思います。
何のために家事をするのか?
それは自分の暮らしのためであり、また周りの人を幸せにするための方法でもあります。
この点は、先日の家庭科教育学会で勝間和代さんが最も言いたかったことなのではないかと勝手に想像しました。
この点を家庭科の教育目標として、肝に命じていきたいと改めて感じました。
まとめ
既に10年近く前に、こんなに素晴らしい本が出版されていたことに大変驚きました。
本当に知らなかったことが悔やまれます…。
この本は、高校生でも使えそうな項目があるので授業でも活用していきたいと思います。
小学校であれば、実物投影機でこの本のページを電子黒板に映してレクチャーしても良いかもしれませんね!
ちなみにこのシリーズは他の科目でも何冊もあります。
「水泳の教科書」
「ノートの教科書」
などは自分の子どもの教育のために読んでみたいと思いました。
※追記:この記事を書いたあとで、小5の息子の家庭科の教科書(東京書籍)を確認したら、かなり写真が大きくて見やすくなってました~。
教科書も日々進化してるんですね。
ではまた☆
[家庭科]家庭科教育学会にて、勝間和代さんの講演に感動!「家庭科が生活を豊かにする」
先日の記事を書いてから、
「勝間さんの講演、なんとかして聞けないかしら??」
子どもの預け先がないため、
「子連れでお伺いしても良いでしょうか?」
と聞いたところ了承いただけました。
ありがたい…!
そんな訳で、午前は子どもの公開授業があったため、午後から代々木オリンピックセンターへ。
ポスターセッション会場で教科書会社の展示している冊子など見つつ、勝間さんの講演をしっかり聞いてきました!
ポスターセッション会場で最新教材をチェック!
受付を済ませて少し時間があったので、ポスターセッション会場の教材ブースを見て回りました。
1番注目したのは東京書籍の教科書ARアプリです。
iPadなどタブレットに東京書籍のアプリケーションを入れ、特定の画像を写すと動画が見られ、音が出るものも!
最新の技術を取り入れています。
このARを取り入れているのは、今のところ家庭科の教科書会社では東京書籍さんだけなのだそうです。
また、生命保険文化センターでは今年から「君と未来とライフプラン」と言う冊子を作り希望の高等学校学校向けに無料で雑誌を配布しています。
>>高等学校向け新副教材提供開始|公益財団法人 生命保険文化センター
巻末にはライフプラン年表があり、シールを貼ったりプランを考えていくことができます。
教科書自体にこの巻末付録が付いていると良いのではないかと感じました。
ただこのライフプラン冊子は無料と言うことなので本校でも早めに入手して授業で活用したいと感じました。
勝間和代さんから、家庭科教育へのエール!
さて、今回の目的であった勝間和代さんの講演についてご紹介したいと思います。
今回講演をするにあたって、家庭科の指導要領と教科書を送ってもらい、全て読み込んだそうです。
現在、家庭科は週に1、2時間と言う大変少ない履修時間となっています。
話は変わりますが、勝間さんがデフレ脱却に向けて仲間と会議を発足し、現在の政権に働きかけそれを実現しました。
同様に、ロビイングをしてはどうかと言う話から始まりました。
例えば、なぜ家庭科はセンター試験に入っていないのか?
受験科目ではないため重要視されていないのが現実です。
その辺りをどのように解消していくのか?
受験科目にすれば良いということでもありませんが、私たち家庭科教員への宿題のように感じました。
家庭科教育は最優先スキルである!
人生において職場にいる時間よりも自宅にいる時間の方が長い。
自宅での生活を向上させるためには、
夫婦などの人間関係や、
家庭生活を円満にするためのスキルを身につける必要がある。
そうすれば、自己肯定感も高まる。
そのため、家庭科は大変重要な科目である。
しかし小中高と学齢が上がるにつれて、抽象的な概念を中心とした学習が
増えるため、生徒の家庭科への興味や関心が薄くなってしまう。
受験がより良い職業選択と言う明確なゴールがあるように、家庭科にもそれに負けない位のゴールを設定する必要がある。
今回の講演前に、男性の参加者に話を聞いたところ、「生活を良くするための科目として家庭科が魅力的に感じた」ため家庭科教育を研究しているとのこと。
すべての教科の中で家庭科ほど「人間の幸せ」に近い教科は無い。
ポイントは、家庭科で習ったことを実践して嬉しい事はあった?
生徒すぐにできることが盛り込まれているかどうか?
そしてやりきる力「グリット」をつけてあげること。
問題点と改善するには?
まず、家庭科教育のカバー領域が大変に広すぎること。
家庭科の教科書を全て読み込んでみたら、この教科書1冊で自己啓発書20冊かけてしまう位の量がある。
また、広く浅い。
たくさんのコンテンツだけを追いかけてしまうと授業で全てカバーすることが難しい。
アプリケーションの領域ではなく、その裏側のリテラシーの学習に力を入れる必要があるのではないか?
また勝間和代さんが実践しているロジカルでは、家事の中にも情報を獲得したりAIを要するスキルが必要。
という事は家庭科も情報の授業とコラボした形で授業して行くのも良いのではないか。
勝間さんのロジカル家事
講演の半分はロジカル家事の紹介でした。
例えば調理において、加熱に適切な温度や時間が分かっているのに、ガスコンロでは上手にできないこと。
またその間ガスコンロの前につきっきりになってしまい時間がかかること。
そのような家事の問題を解消するために、かなりのお金と時間をかけたこと。
特に、調理について研究と実践を重ねてきた内容についてご紹介がありました。
勝間和代さんがこのロジカル家事を実践するに当たって、情報の獲得や仲間との学習が欠かせなかった。
学校でも、仲間とインフォーマルなグループを形成して学んでいくようなやり方を身につけ、生涯を通じて学んでいけるような仕組みを作ることが大切である。
まとめ
初めての家庭科教育学会でした。
国公立大を中心とした、大御所の先生方ばかりなので堅苦しい感じかと思いましたが非会員でも参加できて和やかな雰囲気でした。
「金曜日のスマたちへのロジカル家事の特集をご覧になった方?」
と勝間さんが聞いたところ、200〜300人くらいの会場に私を含め数人しか手をあげなかったことが印象的でした。
手をあげなかった方々が勝間さんの講演内容を聞いて、家庭科教育とどのように関連付けていくのか?
気になっています。
最後に、勝間さんへ駆け寄り、娘と一緒にスリーショットの写真を撮らせていただきました。
勝間さんが笑顔で対応して下さったにもかかわらず、私はあまりの緊張で顔が引きつっていたのが残念無念…。
友達が紹介して下さった先生ともお目にかかることができ、さらにTwitterで交流のある大学院生の方ともお話しができて、勝間さんの講演以外にも大変収穫のある学会でした。
次回は、研究発表から参加してみたいと思います。
頑張って一緒に講演を聞いてくれた娘にも感謝!
ソフトクリームおごって帰りました。
ではまた☆
[家庭科]勝間和代さんが家庭科教育学会で記念講演!「家庭科が生活を豊かにする」その通り!!
カリキュラムの隅に追いやられがちな「家庭科」教員ぴーたんです。
以前、高校で単位履修問題が世間を賑わせたことがありましたね。
世界史だったっけ…?それよりも深刻なのが家庭科!!
特に、進学校出身のお友達と仕事の話をすると、
「家庭科やったっけ?時間割になかったかも」
みたいな人が多すぎます。悲しい。悲しすぎる。
もちろん、その人のせいじゃないんだけども…。
そんな家庭科がたまに脚光を浴びる時があり、嬉しかったので紹介します。
勝間和代さんが家庭科教育学会で記念講演!「家庭科が生活を豊かにする」
もう、見出しの通り。
同じく教員をしているママ友さんがシェアしてくれて、とっても感激しました。
最近よくテレビに出ている経済評論家の勝間和代さん。
若くして3児の母となり、インターネット黎明期からワーキングマザーのSNSを立ち上げ、ワークライフバランスについての発信を続けられています。
私も、2人目が生まれた翌年の2007年から著書を書い続け、現在は「勝間塾」という大人の勉強会に入会しサポートメールを毎朝読んでいます。
最近は、生活に関する本を出版され、大いに刺激を受けまくっています。
汚部屋脱出プログラムでは、家事の重要性についてもしっかり語っているところにも好感を持ちました。
家事をおろそかにすると暮らしを楽しむことが難しくなるとのこと。
収入を生まない、ムダなものではないよ、と。家庭科を教えている身としても嬉しかったです。
おかげさまで、
- 人生における0.2%の改善
- ストレングスファインダーによる強みを確認
- ロジカルシンキング、フレームワーク思考を仕事に取り入れた
- ロジカル家事により、家がスッキリ
- 投資信託の運用による収入増(リーマンショックから始めたけど増えてる)
など、ここに書ききれないほどの恩恵を受けまくっています。
勝間さんがお住いであろう港区に足向けて寝られない。
そんな勝間さんが、家庭科教育学会で講演してくださるなんて!!!
学会の記念講演をオファーした理事の方、GJです!!!(学会入ってないけど…)
残念なのは、、、この日聴きに行くのが難しいこと…
悔しい…。
家庭科だって、役に立っている(はずだ)
ちなみに、30代後半の人と話すと、
「家庭科って、女子だけの授業だっけ?男子も家庭科やってるの??」
とまだ言う人がいらっしゃいます。
実は…
男女共修になって23年!!!
1994年から男女共修になってま~す。
私は1991~1993年まで高校生だったので、女子は家庭科、男子は剣道やら柔道やらやっていた覚えが。
学校のカリキュラム自体が、
「男は家事をやらんでええわ」
というメッセージを伝えてくれていたのですね!!
共修になったことで、
「なんで男が家庭科やらなきゃいけないんだよ」
と文句言いながら履修するいうマッチョな男子は2003年に絶滅しました。(我が社では)
イクメン育成に貢献しているかもしれない!
過去、Facebookに投稿していた記事を探してきました。
あさイチでも取り上げられている!
2016年3月30日のあさイチより、「イクメンの悩み」を取り上げてい
イクメン年表?に、男女家庭科共修が大きく取り上げられ
「イクジョ(歴女みたい)」という言葉はないんで、早くイクメンという言葉が絶滅してくれることを望みます。
また、トゥギャッターにもこんなまとめが!
35歳より上の男性は家庭科を履修していないので家事能力低くても叱らないで
家庭科で、家事能力がついたかどうかは大きな問題ではない。
学校でも、男は生活能力をつけなくていいというヒドゥン・カリキュラムがあったんだよ…。
まとめ
というわけで、朝から熱量高めの記事を書いちゃいました。
学会が土曜日なので、どうしても書いておきたくて。
もっと前に書きたかったけど…新規の記事をガンガン入れるほどの元気がない!!
疲れてる!!!6月はなんで祝日がないんだろう?
梅雨の日でも夏至の日でもいいんで休ませて!
あー、本当に講演会に行きたい。
何とかならないか…。
用事ブッチして、子どもをどこか預けて?
悩みます。
ではまた☆
[書評]子どもたちが社会に出る前に知っておきたい労働教育「しあわせに働ける社会へ」
先日の記事の続き。
お友達が内容をつぶやいていた本をご紹介します。
岩波ジュニア新書とティーン向けなので、とっても文章が読みやすい。
社会に出る前に知っておきたいことが満載。
著者は元朝日新聞の記者で、労働と生活について記事を書いておられた竹信三恵子さんの著作です。現在は和光大学の教授をされています。
竹信さん自身が早くに父を亡くし、女手一つで育てられました。
就職時には女性も長く働けそうな、男女が受けられる唯一の新聞社を受け、結婚、子育てをしながら仕事を続けられて来た方です。
以下、知っておきたいこと、共感した考え方をまとめてみました。
「しあわせに働ける社会」を作って行こうとするときに最も大きな壁は?
「不況で仕事もないときに、しあわせに働くなんてぜいたくだ」という私たち自身の思い。
学生を教えていても、就職できなかった他の若者を「努力不足のせいだ」と避難してしまう人も出ている。
しかし今は、必ず一定の人が「非正社員として配置される社会」になってしまっている。
2010年には40%近くの人が非正社員になっている。
同一労働同一賃金ができていない日本
欧米では、働き手の職務を評価するときに①スキル、②責任、③負担度、④労働環境の4つのポイントで考える仕組み、ものさしが決まっている。
しかし、日本ではこうしたものさしが未整備なため、正社員と同じ労働なのに非正社員だと年収200万以下が6割ということが起こる。
非正規雇用が生まれた歴史
高度経済成長期に性別役割分業が定着し、オイルショックによって保育や介護の社会保障を削減し、女性が家庭内でこれを担う政策をすすめていった。
女性は結婚で退職するのが普通で、養われている女性の働き方としてパートが増えていった。
第三号被保険者制度もパートの賃金が抑え込まれる原因のひとつになった。
こうしてパートや派遣労働などの非正社員は、経済的に自立できないお小遣い稼ぎ程度や不安定な短期雇用でも構わないという常識が定着した。
こういった働き方が、経済的な自立が必要な人にも広がってしまった。
落とし穴を知っているひと、知らない人
今、職場で起きていることを話すと、暗い話ばかりで嫌になるという声が聞こえてくることが少なくない。
この世の中は、落とし穴があちこちにあるきれいな野原のようなものです。
野原を見渡しているだけだと、美しい花が咲き乱れ、何事もない平和な光景に見えます。
でも、何も知らずに歩き出すと、草花に隠れて見えなかった落とし穴に落ちてしまうことがあります。
ただ、落とし穴を知らずに突然落ちたときは悲惨です。
あるはずのない穴に落ちた自分を「愚か者」と責め、恥ずかしくて助けを求めることもできずに穴の中で死んでいくしかないかもしれません。
こうした事態を防ぎながら、元気に野原に出て行ってもらうには、なぜ落とし穴があるのか、その構造はどうなっているのか、…といったことを合わせて教えておいてあげることこが必要なのです。
穴に落ちずに楽しく歩き続ける人もいます。その場合は通りかかった穴から「助けて」という声が聞こえて来たとき、穴の存在を知らなければ「助けて」の意味がわからないのです。
キャリア教育と労働教育の両輪を
学校ではキャリア教育がさかん。
一方で、働き手としての権利やルールを学ぶ「労働教育」の普及が遅れています。
権利ばかり主張するモンスター社員はいらないと会社から言われることを恐れる学校が結構ある。
しかし、職を得るためのキャリア教育と、職を維持するための労働教育は、働き続けるための車の両輪ではないか。
自立とは?
日本では「自立」というと、「人に頼らないこと」と言われることが多い。
自立とは、「上手に助けを求めて危機から抜け出すこと」である。
誰にも助けを求めないのは、ただの孤立。
働き方についての考え方を引用を多くしていますが、実際に苦難の中人とつながり新しい働き方を見つけた若者や、労働基準監督署に申告をして待遇を改善させた例などが豊富に載っていてとても参考になります。
まとめ
野原の落とし穴のたとえ話は本当にその通りだと思いました。知っていなければ大変なことになりそうです。
これって、性教育も同じことだなぁと思ったのでした。授業でもこのたとえ、使えそう・・・。
職場の図書館に入れてもらえるよう働きかけてみます。
ではまた☆
[働き方]「自分は、役に立たない人間」だと感じていませんか?産業医の面接を受けてきました。
職場にて、全員産業医の面接が実施されています。(2012年の記事です)
働く読者の皆さま、受けたことありますか?
↑私が面接した産業医の先生は、白衣ではなく普段着でした…
以前も、残業代が出ていない問題(教員は残業代が出ないのです)で労働基準監督署から調査が入りました。
以下の記事でも触れたように、長時間労働が職場の課題になっています。
面接前にアンケート冊子にチェックをして、ストレスなど大まかな数値を把握してから臨みます。
産業医面接の様子
産業医は、小さいお子さんがいらっしゃる女性の先生でした。
私は現在、育児時間を取得中。
担任を持っていないので職場の中では早く帰宅できている方だと思います。
でも、その代わりの分を誰かが肩代わりしてやってくれているんですよね~。
多くの先生は、22時、23時過ぎまで働いていらっしゃいます。
産業医の先生が私のアンケートを見ながら、とあるチェック項目について質問がありました。
□自分は、役に立たない人間だと感じる
「感じてるか?と言われたら…やっぱり感じてます。保育園のお迎えに間に合うように早く帰ってるし。担任も持っていないし。使えないよなぁ、って思ってます。」
と話したところ、
「そんな風に思わないでくださいね。子どもを育てるのも立派な仕事だし、早く退勤する経験がないとなぜ長時間労働が良くないのか実感することが難しいから」
と言われました。
そ、そうなのかな…
長時間労働だとまず食事が乱れて体調を崩してしまう。
実際に我が社でも残業時間が100時間を超える人はほぼ体調を崩している。
若い人たちは、
- 自分たちもそうなるのか心配
- きりがない仕事なので、自分や周囲が納得行くまで仕事をしようと思うといつまでも仕事をしてしまう
という傾向があるということでした。
以前は、19時以降に職場に残る人には夕食の補助があるくらい皆さん残るのが当たり前でした。
それこそが長時間労働の現況であるとして、廃止されて少しはマシに。
私も、何年か先に育児に目処が着いたからといってまた22時過ぎ退勤の生活に戻るかと言われたら・・・。
今、割り切って早めに退勤している方、いかがでしょうか。
長く働くためには健康は欠かせない条件ですよね。
でも、なかなか自信を持つのは難しい。
と思っていたところ、タイムリーにネット友のTaniyanさんがとてもよい本を紹介してくれ、改めて働くことについて考える機会が持てました。
近いうちにこの本の紹介しますね。
これから社会に出る子ども達へのキャリア教育にも繋がると思います!
過去記事を振り返ってのまとめ
この記事を書いたのは5年前…早いものですね。
育児時間が翌年切れて、フルタイム勤務に戻り4年。
担任はなんとか持てています。
子どもが全員保育園を卒園したにも関わらず、それでもなかなか遅くまで残ることができません。
マミートラックをぐるぐる走り続けています。
職場で重要視されている生徒指導が超絶苦手というのも理由の一つかな。
それに、運動部やがんばる文化部の顧問になったら、もう土日はないんです。
30連勤、40連勤は当たり前。
「連勤術師」
なんて声も…。笑えないって。
それが教師の普通。
組合員として、長時間労働を是正しようと頑張っている人の多くが長時間労働になってしまっています。
私はこのままひっそりと、なんとかワークライフバランスを保ちながら生徒たちに寄り添って続けられたらいいななんて思ってますが…
多分、甘いんでしょうね。
ここのところは希望者か長時間労働の職員しか産業医の面接が受けられないので、久々に受けてみようかな。
ではまた☆
[働き方] 残業規定は公立学校?民間企業?私立学校の労働実態はこれからどうなる?
「子ども達が帰ってからの会議、教材準備で今日も帰宅が22時過ぎ」
「土日も部活に明け暮れてる」
教員の皆さん、ワークライフバランスは取れていますか?(取れてないですよね~~~)
現在、私の職場に労働基準監督署からの是正勧告が入っているようです。(2012年の記事です)
誰かが内部告発したのでしょう。
組合員ではありますが、ほぼ幽霊のためざっくりしか見聞きしていません…。
残業代、ちゃんと出してないよね?
ってことのようです。
私立学校は企業なの?
私立学校の給与体系は、公立学校に準じ、給与の数%がみなし残業代としてあらかじめ支給されているのが一般的。
しかし、労働基準法に照らし合わせていると、
「いやいや民間企業に準じて考えようよ。そんなの残業代じゃないでしょ、ちゃんと払いなさいよ」
ということらしい。
で、実際未払いの残業代を支払うと何億にもなってしまい、支払うと同時に我が社はつぶれてしまうらしい。
Oh!NO!!!!!!!
確かに、給与の10%が残業代だったら、100時間超えている人は月給30万なら時給300円以下で働いていることになってしまう。
それって。。。
裁量労働制にしたらいいのか?裁量労働制でも、残業代は出るのか?
わからないことばかりです。
教員の仕事量は…どんだけ~?
できれば、残業なしで収まるような仕事量にして欲しいんだけどな。
具体的には、授業を終えただけで8時間の労働時間が終わってしまう。
その後の部活、生徒指導、明日の授業準備、事務的な仕事、保護者対応、会議の数々、すべて勤務時間内にできないことばかり。
しかも、すべて「自発的な残業」とみなされちゃうらしいです。
公立学校の先生方も嘆いています。
「そういうこと、あらかじめ知っていてなったんでしょ?」
とも言えるのだけれど、
教員が元気な姿で子どもたちに接することってとても大事だなぁと思う。
今の勤務体系では、なかなか難しいのではないかと。
特に中高では、土日も部活に追われており、家事育児を奥さんに丸投げしている男性か、独身の人しか仕事を続けられない。
運動部で強豪校の場合、360/365日は部活とか、マイカーは競技の道具を入れるためあえてミニバンとか、ザラですよ。
高等教育になるにつれて女性教員の比率が下がっていくのはなんでだろうと思っていたけれど…やはり、部活と家庭の料率が難しいことがあげられるのではないかな?
我が社も、気がつけば男性教員の割合がものすごく高いです。
「男女関係なく続けられる仕事か?」
というと、中高は厳しい。
海外話だけれど、フィンランドなどは学校は2時過ぎに終わり、教員の退勤は4時とか。もちろん、地域スポーツなど放課後の子どもの居場所がちゃんと用意されている。
子ども達が学生時代からダラダラといつまでも学校に残っていることが卒業後の長時間労働、労働生産性の低さの布石になっているというのが私の仮説。
こういうことを考えること自体が甘いのだろうか?
昔の記事からの、まとめ
2017年現在、こういった考えは世にかなり広まり、
「教員はブラック」
「教師の働き方を変えなければ」
という声がテレビやネット、新聞でも聞かれるようになってきました。
もしかしたら、公立学校では改善されるかもしれませんね。
しかし、私立学校のほとんどは募集の観点から、
「週6日制を続けている」
「部活は活発にしないと受験生に魅力として映らない」
と考えているため、教員の負担が減るとは全く考えにくいです。
今後は少子化のため、生徒も減り、教員もどんどん減らされていくでしょう。
今年から一緒に働き始めた非常勤講師の先生は、他校で3年契約の常勤の経験があり
「3年経ったら専任にしてあげられるかもしれない」
という甘い声に騙されて頑張った結果、3年後に有期雇用の同僚も全て首を切られたそうです。
そして、すべて新しく若い教員に切り替えられたとのこと。
担任まで持たされてこの始末。
そんな学校に子どもを預けたくないなぁ…。
そして、これから教員になろうという人は、本当によく考えたほうがいいですよ。
ではまた☆
[働き方]私立の先生も疲れてる!「私学共済カウンセリング」をうまく利用しよう!
私学共済に加入している人にはおなじみ、加入者向け広報「レター」届きました。(2014年の記事です)
普段、パラパラ軽くしか目を通さないのですが…気になる情報を発見!
私学共済「メンタルヘルス相談」始まる!
「メンタルヘルス等相談サービスを始めます」
先日、アタマの風邪を引いた時(要するに、メンタルがやられたとき)、ネットつながりのお友達から励ましのメールを頂きました。
お友達は、育休中に育児でメンタルが辛くなり、ダンナさんの福利厚生を使って電話でのカウンセリングを受けて無料だったよ、とのこと。
そのこともあり、レターに目を通す時にもアンテナが立っていたのだと思います。
お友達によると、その時のカウンセリングはフォーカシングという手法で、とても有効だったとのこと。
フォーカシングについては、先日読んだ下園さんの本にも紹介されていました。
下園壮太さんの本は、メンタルヘルスで悩んでいる人は必読といえます!!!!!!!
この記事を再読して、手元に既になかったのでKindleで再購入してしまいましたよ。
こちらの本もおすすめです。
すぐ変わるというよりも、自分の根っこの考え方が少しずつ変化していくような感覚だったそう。
薬にはまだ頼りたくない、どうにかこの気持ちを聞いて欲しい、という人にとっては効果があるかもしれません。
このメンタルヘルスサービスは、外部委託されています。
私学共済の場合、Webによるメンタルヘルスサービス、電話相談、電話カウンセリングは通話料、相談料ともに無料で回数に制限はないそうです。
面談カウンセリングは1回50分、年度内5回まで無料だそう。
ちなみに、体の健康に関する人間ドックは半額補助。
民間企業にお勤めのFB友達の、会社全額負担の人間ドックを受けての優雅なランチ写真を投稿しているのを見て羨ましくなっちゃいますぅ~!!!
人間ドックこそ、全額補助してくれてもいいのにな〜と思う反面、メンタルヘルス相談サービスは充実の方向なんだと少し驚き。
やっぱり、メンタル壊してる人が多いんでしょうかね…。
通勤時に線路をじっと見つめてしまう先生に
みなさんも、こんな症状ありませんか…?
この5.6月は、私が利用する通勤電車が月曜日人身事故でよく止まっておりました。
正常な感覚が保てていればそこまでしない。
「別人化」が進んでしまっているのです。
そうならないよう、私もWebカウンセリング受付のURLとパスワードをお守りにしておこうかな。
加入している組合によって福利厚生もかなり違いますね。
みなさんの加入されている組合はいかがですか?
多くの先生が所属する、地方自治体ではこんなサービスあるのだろうか??
2014年にこの記事を書いたのち、メンタルの調子が悪くなり夏休みに対面カウンセリングサービスを受けてみました。
また、近々その際の様子もご紹介したいと思います。
ではまた☆
[働き方]先生が個人で責任を取る時代に。教員向け個人賠償責任保険、人気らしいです!
先生の仕事をしていて、ヒヤリとしたことはありますか?
私はめちゃくちゃあります!!!!
新聞を見ていて気になった記事があります。(2015年の記事です)
先生が個人で責任を取る時代に
学校のトラブル「先生のせい」? 増える共済・保険加入
(昔の記事だったため、元記事は削除されてしまっていました…)
記事を引用しますね。
学校のトラブルで訴えられたり、賠償金を請求されたりする事態に備え、教職員向けの共済・保険加入者が増えている。
従来、責任を問われるのは学校の設置管理者である自治体や学校法人だったが、専門家は「個人に責任を求める動きがある」と指摘。
自分の身は自分で守るという意識の高まりが、加入者増の背景にあるようだ。
教職員賠償共済・保険は「生徒間のケンカの対応が不適切だと保護者から損害賠償を求められた」など、教職員が業務中のトラブルで訴えられた際の弁護士費用や賠償金を補償。
「プールの栓を閉め忘れ、自治体から水道料金の一部支払いを求められた」
「校外学習のため給食を止めるべきだったのに失念した」
など、訴訟に至らないケースの補償もカバーする。
組合、生協などで賠償責任保険に加入することができるようです。
例えば、こんな時に相談することができます。教職員共済のサイトより。こちらは月900円で様々な保障がついているようです。
総合共済の教職員賠償責任補償の特長は、
・被害者が死傷した場合だけでなく、財物損壊などの場合の見舞品、見舞金の費用についても補償対象
・加入者が損害賠償請求や訴訟を実際に受けた場合はもちろん、そのおそれがある場合についても補償
・総合共済が契約終了となっても、契約期間中に発生した事由についてはその後5年間補償
(5年以内に提起された訴訟または損害賠償を補償します)・教職員以外の方のさまざまな業務も対象
(免責となる業務もありますので重要事項等説明書等をご確認ください)支払い例
・運動会の組体操練習中に、生徒がメガネを外して足元に置いたところ、気付かず踏んで壊してしまった。
・卒業アルバム作成時に、生徒の名前に誤りがあったが担当の教員が発見できず、修復が必要となった
・学校の施設ではなく、公営の球場を借りて部活動顧問の指導のもと野球部が活動を行っていた際、顧問が2塁ベース付近で打撃練習をさせていたところ、生徒が打った球が球場の電光掲示板に当たり破損した
・学校行事のための駐車場用地として学校に隣接する空き地を借りて教員が草刈りを行っていた際、石が飛んで隣接する駐車場に駐車していた車両複数台に損傷を与えてしまった
ナゼに、先生が草刈り?
それ、仕事じゃなく無いですか?
さすが、定額働かせ放題だな…。
私も壁のペンキ塗りやらされますけどねぇ…。
ちなみに、私が賠償責任保険に興味を持ったのは、以前授業中に違反物のゲーム機を預かって返しそびれて教室に置いてあった間に盗まれてしまい、同じ機械を弁償したという経験から。
同僚、管理職からは
「それは弁償するしかないね」
と言われたきりでした。
(ちなみにこれ、家族で入ってる賠償責任保険でカバーできたりしたのかな?)
自分の身は自分で守らないと…!!!!!
早速、調べてみました。組合員なら入れる共済です。
1年間で1800円。
しかし、4月からしか加入できないことがわかりました。
来年度は時期を見て加入してみようと思います。
現在、加入できてる?
…と、時期を見て加入しようとしたところ、
基本的な医療保険や生命保険に入っている人のオプションなので加入できませんでした。
今のところ、8年前のゲーム機弁償のみで済んでいるのですが…
また、スマホをなくしてしまったりした場合に弁償するのかもしれません。
その際は、ゲーム機15,000円では済まないですよね~。
やっぱり入っておこうかしら…。
ではまた☆
[WLB]レクチャーとランチ交流会レポ!育休後カフェfor教職員・その3
完結編?!です。
関連記事:
山口さんのレクチャー
対話の間に、山口さんが資料をつかってレクチャーしてくださいました。
迷走する両立支援の著者との懇談から生まれた本。
頂きました。ありがとうございます!
仕事と育児の両立を時間軸にしてみる
今まで仕事100と育児100を足して200にしようとしている。
すると、キャパがどうしても足りなくなる。
時間が経つに従い、育児にかけるキャパは減っていく。
その間に効率、能力ともにパワーアップしていると考えるとよい。
40、50代でも挽回できるから、ぜひとどまって頑張って欲しい。
短時間勤務について
中長期的なキャリア展望と、制度利用に伴うマイナス面、パートナーと育児を分担する意識をしっかり持った方が良い。
確かに、私も短時間勤務を2年取りましたが、キャリアの面でも遅れ、収入も減り、その分子どもとは関われるものの家事育児の負担はして当たり前になってしまう可能性は否定できないですね。
といっても我が家はダンナの協力がかなり得られる方なので贅沢は言ってられませんが…。
環境面の整備
勤務先の支援制度、保育園以外にも、民間の育児、家事サービス、町内会などの力が必要。
周囲の力をもっと借りるべき。
また、最新情報を得るアンテナを高く持つ。
情報源として、日経DUALをおすすめされてました。
ランチと交流
こちらの日比谷図書文化館、地下にオシャレなカフェスペースがあります。
なぜかパスタととんかつのコラボ。
不思議だ…!
私はとんかつ定食とムースをチョイス。
今回参加したみなさんは、仕事バリバリできるな!って感じ。
更に自分を成長させたい、と悩むからこそ、そういう場に参加するんでしすよね。
ちなみに、私は逆に仕事をしていて能力不足を感じた時はどうすればよいでしょう?
と山口さんにご相談。
ホント、この仕事を続けて行くのに能力不足を感じまくり。
マルチな能力を求められるので、ある仕事はできてもまた別の仕事は出来てないと感じることが多いんですが…。
いろいろとアドバイス頂いてありがたかったです。
今回は、ネット繋がりでお会いしたことなかった方とたまたまお会いしてビックリ!
3人目の育休中に、mixiの教職員コミュでお会いしたことのある人も。
2010年はまだmixi時代だったよね〜。
最近ログインしてない。。。
Facebookもそのうち遠ざかるのかもしれない。
育休中のアンテナ
こういうところに参加する人は情報キャッチアンテナが似ているらしく、
受講者もちらほら。
たまたま向かいの席に座っていた人があな吉手帳をお持ちで、マドレボニータで出会ったお友達と参加しましたとのこと。
育休中三種の神器?!
休んでいるうちにこの3つの講座は受講しておくことをオススメします。
と、合わせて育休後カフェを合わせると最強ですね。
利害関係のない(ここ重要)同業者との語らい、たまには必要!
主催者のるはなひさん、ファシリテーターの山口さん、ありがとうございました。
今後の育休後カフェの予定はこちらからどうぞ。
ではまた☆
[WLB]ママ先生あるあるに共感!育休後カフェfor教職員・その2
昨日の記事の続きです。(2014年の記事です)
ワールドカフェ風に、テーブルが一緒になった方とお話させていただきました。
仕事と育児の両立について
こういう場所に参加される方の特徴なのかもしれないですが、大変仕事熱心で、出産前は遅くまで残るのが当たり前、休日出勤もしていてそれをどうこれからの生活で折り合いをつけてやって行くのかというのが課題という声を多く聞きました。
先生あるあるも興味深いです。
私は、
「子どもが嫌がらずに学校に行っているだけで文句なし」
タイプなのですが、
「先生目線(若干辛口)で子どもの先生を見てしまう」
という意見も。
今まで、自分の子どもの担任の先生はハズレではなかったのかもしれません。
いや、この
「ハズレ」
という考え方自体が自分自身を苦しめます…。
あと、
「オンオフの切り替えができない」
問題も。
先生っぽく自分の子どもと接してしまわないよう担任の先生から言われたりするとか。
「だから先生の子は…」
と言われてしまったり。
教員が子どもの課題を家庭での生育歴を原因にすることはよくありますし。
またそれが自分を苦しめるのか…。
人生の中で必ず接する職業なので、相手の先入観が半端なかったりしますね。
なかなか人に仕事を言えなかったり、職業を言ったら色々と言われたり。
「IT関係です」「金融です」とかそういう逃れ方がないと言うか…。
「公務員です」という言い方もアリみたいですけど。
働き方で言えば、担任を持つか、持たないかがかなり大きいです。
子どもが小さいうちは副担任を申し出ても、担任のなり手がいなくてどうしてもお願いされることもあるそう。
メンタル面を崩している教員が必ず何名か職場にいて、特定業務の時に休む、担任を持てないコミュニケーション苦手な若手の先生…。
そういった人員のおかげで、突如担任をもつことになったりして年間の見通しが持てないこともあるとか。
学年で学級通信を出すか出さないか、学年で申し合わせをしていたり、逆に隣のクラスの先生が出しているので出さないワケにはいかなかったり。
「隣のクラスの先生は出してくれてるのに」
って言われますからね。
職場の先輩は実家頼みだったりして、
「なぜあなたはそうしないのか」
と言われたり。
教員といっても全然環境も考え方も違うので、ひとくくりにしないことも大事かもしれません。
キャリアについて
教員のキャリアは、管理職になるか、担任でいるか、研究で大学に進むか位しかないので
「うーん、キャリアね…」
って感じでした。
ただ、公立との先生との違いは感じました。
私学の場合は、倒産もありうるので…。
公立であれば、自分から降りない限り、失職の心配がないんですよね。
私学は営業もあるし…その辺の考え方はかなり違うのかな?とも。
最近は、公立も社会人枠があったりして社会人経験を持つ人を積極的に採用する動きもあります。
民間企業から転職した方によると、ムダが多いと感じるとのこと。
居眠りしてる人がいる会議の意味が感じられないとかね…。
確かに長く、人数が多く、伝達のためだけの会議。
紙が多すぎとか。
目指す教師像がある人、辞めるのは考えられないという人、同じような境遇で辞めた人もいて、すごく揺れたという人。
「仕事を辞めたとしても人生そこでおしまいよ、ではない」
という考えも、
「ここでもう一踏ん張りして育児の負担が軽くなるまで耐える」
という考えも、どちらも大事。
しなやかな軸を持てると良いのですが…。
テーブル回れなかったので、すべての人とお話しできなかったのですが、非常に参考になりました。
山口さんのレクチャーと、ランチの様子に続きます。
ではまた☆