[実践]勝手に授業改善プロジェクト。「スイッチ!」のフレームワーク実践を振り返る!
スポンサーリンク
昨年度後半に取り組んだ「勝手に授業改善プロジェクト」。
新年度になり、授業改善を見学する立場から実践する立場になりました。
以前記したスイッチ!からの記事を参考にして、今学期どのような実践ができたのか振り返りたいと思います。
こういう時、フレームワークってめっちゃ便利!この通り振り返れば一定の成果が見えてくるって…。
下のようなチョークアンドトークはほぼやってません…。
勝手に授業改善プロジェクト・経過報告
黒が前回(3月)赤が今回(7月)の振り返りです。
象使いに方向を教える(理性への働きかけ)
・ブライト・スポットを手本にする
うまくいっている部分を探し、マネしよう。
□学内でうまくいっている授業を見学する
→とりあえず、上手くいっている、行っていないに関わらず、10時間は見学した。
→☓今回は普段の授業見学はできず、授業研究会での見学のみ。授業を見る余裕がなかった…。
□うまくいっている授業のレポートを書く
→全ての授業についてレポートを作成できた。まだあと2時間分提出していないので早めに提出する。科目のばらつきも少なく、まんべんなく見学できたので◎。
→☓見学が出来なかったのでレポートも書けていない。ただ、すでに10時間は見学しているのでできていなくてもOK(多分)。
□研修関係の委員会で配布してもらう
→授業改善の委員からまとめて配布してもらえた。全員読んでいるとはとても思えないが、とりあえず10人程度からは声をかけてもらったし、年度末のアンケートにも授業レポートが役に立ったとコメントがあった。
授業を見せてもらった先生にもプリントが欲しいなどの声掛けがあったみたいで嬉しい。
→△研修係のお便りとして、書籍(アクティブラーニング、コンピテンシー関係)の紹介や映画(みんなの学校)、テレビ(奇跡のレッスン)の紹介など行うことができた。
・大事な一歩の台本を書く
全体像で考えず、具体的な行動を考えよう。
□授業の見学が気軽にできる
→複数の教員で見に行くと見た後のディスカッションもできるので良いと思う。私も後半からは一緒に見に行く仲間ができたので心強く、盛り上がった。
→○授業づくりの委員会のメンバーが授業を撮影するようになり、授業見学をする人たちの人数は増えたと感じる。
□授業デザインについて気軽に話す時間
→昼休み、自席以外で食べるスペースがない!放課後は部活や生徒指導で時間がない!まとまった時間を提示して人を集めるのはムリそう。
→○自分が困ったとき、参考にしている実践者に勝手に話しかけて悩みなど交流出来た。
実践していない時とは会話の内容が全く異なり、より具体的に、生徒の様子をメインに話ができるようになった。
□授業について考える時間を持つ
→今回は、教科会で交流する時間が多く持てた。3学期は少しゆとりがあるので積極的に交流できるネタを集めたい。
→○授業準備の時間が以前より毎日1時間は増えたと思うが、それにともなって帰宅時間が大幅に遅れるようになってしまった。
気持ちが焦るばかりで土日も家で仕事していた。
考える時間は持てたが、プライベートにしわ寄せがあったのは☓?ただ、授業時間中は準備のお陰でかなり楽になった。
□ブライト・スポットの授業にまず見学に行くよう勧める
→週に1時間でも行けると良いのだが…その1時間を踏み出すことがまず難しいと感じた。それだけ、授業のない時間にやるべきことが山積しているのかな…。
行事、生徒指導があるとどうしても授業見学への足が遠のく。
→☓自分が授業見学していないので勧められなかった。
じゃあ、だれに見学に行くように勧めるのか?もうこの目標は外してもいいかもしれない。
・目的地を指し示す
目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを理解すれば、変化がラクになる。
□いつ授業見学してもよい学校
→今は、まだ厳しい。いや、むしろ何時でも授業にお越しください、という声掛けをしてしまった方が環境を整えようとするかもしれない?
→△まず、私の授業がいつ来てもいいですよ~と言う状態になってない!
9月以降は学校公開をする予定らしいのでその時は一体どうなっているのだろう?
□生徒が自ら学ぶ授業
→適切な課題を用意し、うまくいく授業方法のバリエーションを増やす。
→○関連書籍をだいぶ読んだおかげで、色々なバリエーションを試すことが出来た。
グループワーク、ディベート、原稿用紙を使った小レポート、などなど。
□授業に力を注げる学校
→生徒指導の軽減策が出てきたので期待したい。
→☓どの学年になっても生徒指導の負担は大きく、授業のない時間のほとんどが生徒指導に当たってしまう人が続出。
どうすれば生徒指導のない学校になるんだろうか。
象にやる気を与える(感情への働きかけ)
・感情を芽生えさせる
知識だけでは不十分。感情を芽生えさせよう。
□生徒が学んでいる授業とそうでない授業を比較する
→チェックリストを作成した。
→☓チェックリスト、自分ではあまり見ていなかったので再度見てみる。
□生徒にインタビューして、公開する
→まだ、実現していない。実際、協同の学びが生徒に受けいられれ、評価されているか不明。
→☓インタビューしてみたいですね。またはアンケート。学期末に取ってみます。
□職員の感情に訴えかけるレポートを書く
→チェックリストが先日配布されたので、その反応がどうか気になるところ。
→△夏の研究会でレポートを作成する予定。そのための記録は4月からずっと取ってあった。
・変化を細かくする
象がおびえないくらいまで、変化を細分化しよう。
□うまくいく授業のパターンは何か、チェックリストを作る
→上手くいかない授業のチェックリストを作った。チャイム前に教室に入っていない、から始めた。
→○チャイム前に授業に入るだけでかなり気持ちが違います。
□チャイム前に教室に行くよう、出席簿置き場にテプラを貼る
→まだ取り組めてないけれど、ちょっと嫌味っぽい?!
→☓テプラ貼りたいね~。まだできてない。
・人を育てる
アイデンティティーを養い、しなやかマインドセットをはぐくもう。
□賛同してくれる仲間を増やす
→聡明な若手が途中から授業を一緒に見に行ってくれるようになり、心強かった!授業見学を快諾してくれた先生も、課題作りなどノウハウを丁寧に教えてくれて助かりました。
→○教科でも同意が取れたので、統一プリントも生徒が自分で取り組めるような内容になった。
他教科含め、仲間は増えていると感じる。
□文言に、「私たち」を多用する
→個人的な悩みは散りばめてみたが、私達、までは行ってないかも
→△やはり個人的な悩みを散りばめるで終わってしまった…もっと、生徒も含めWEという気持ちを持ちたい。
□ターゲットを全職員にしない。若手や、変わりたいと思う人に訴えかける
→若手にはある程度届く内容だったのかなと思う。むしろ見学に行ったのが若手ばかり。ベテランの授業見学に行けていない、その辺りが選択的だったことが問題かもしれない。
→△もし、今後授業見学に行くならベテランの授業に行ってみようと思います。
道筋を定める(環境を整える)
・環境を変える
環境が変われば行動も変わる。
□毎回、休み時間に予鈴を入れてもらえないか提案する
→提案した!部署で話し合い、導入できそうならしましょうと部長に言ってもらえた!
→☓提案してそのまま。
□授業での不用品の扱いを厳しくできないか提案する
→他校の取り扱いの様子をまとめて各部署に提出した!
→△初めは厳しく出来たが、どんどんルーズになるのがツラい。
1,2人ならなんとかなるのに、徐々にもぐらたたき状態になっていく。ツラい。
□全学で共通の授業ルールをもっと徹底できないか提案する
→今年1年をかけて、ルールについて協議していく予定になったらしい。
→△いま、話し合い中…。話し合いレベルで変わったら苦労しない。
・習慣を生み出す
行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。
□チャイム3分前に職員室を出るよう習慣づける
→チャイムの導入をお願いした。
→☓来年度以降入るといいんだけど…
□時間を守る文化を作る
→率先垂範ですよねー。なんかいい方法ないかな?
→☓まだまだ。教員が時間を守らないから生徒も守らない。
10分休みの中で授業を終えて戻り、準備して教室へ、といった流れに何か用事が入るとなかなか難しいとは実感しているところ。
□スタンプ、シールなど使い可視化する
→というか、授業のアンケート項目を「教員はチャイム開始を守っていましたか」など、教員の望ましい行動を載せるようにしたらいいのでは?
→☓授業アンケート項目には積極的に関われなかった!
・仲間を集める
行動は伝染する。行動を広めよう。
□授業見学仲間を作る
→できた!ただ、来年どうなるか…。今いるメンバーで授業づくりに感心を寄せ、自発的に動ける人いないかな?
→△交流はできている。また、今学期は私の授業の撮影もしてもらった。本当に嫌だったわ…。
□たまにミーティングする
→私も遅くまで残れる方ではないので、短時間の会話を沢山、時間は決めないでやっていくしか無いか…。
→△沢山の人に話しかけられず、特定の人になっているので気をつけます。
□やっていることが周囲に楽しく映るよう工夫する
→まずは自分が楽しむことから!私は楽しかったです。
→○今回は実践してみて発見が色々あったのでその辺りをもっと広めたいと思います。
まとめ
以上、途中経過でした。
振り返ってみると、前年度からはまた次の段階に進んでいるのかもしれないですね。
自分が実践者としてどう報告し、周囲に取り組んでもらえるか?
実践者が増えれば悩みを共有する仲間も増えるし、よりよいアイデアが集まりそうです。
教科の授業目標づくりをしておいたお陰で、授業の目標や目当てをもとに授業を組み立てることが出来たのが何よりでした。
今までは、ネタを探して、良いネタがあったけどじゃあコレをどう授業して生徒がたどり着くゴールは?なんて全く考えておらず毎度指摘されていたので…。
徐々に夏のレポートも準備していきたいと思います。実践してどうだったのか、また記事にしてみます。
今回は、このあたりの書籍が参考になりました。
(この記事は、2015年7月に雑記ブログに書いたものをリライトしました。)
ではまた☆