[実践]高校生・総合的な学習の時間で「新聞の読者投稿を書く」授業に挑戦。その1
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「進路に向け、書く力を伸ばす時間を取りたい」
「新聞の読者投稿を書いて、もし掲載したら生徒の自信につながるのではないか」
今年は総合的な学習の時間の授業を持ち、生徒に文章を書かせる機会を得ることができました。
先行実践を参考にしながら、似ても似つかのものにはなりましたが…なんとか作成から投票まで終えることができました。
手がかりは、あすこまさんのブログと同僚の実践
新聞投書の手がかりは、国語科の先生として超有名なあすこまさんのブログ。
あすこまさんの授業の流れはこちら。
- ①事前に10代が投稿した読者投稿を収集しておく(司書さんの協力を得て、120程度集めた)
- ②最初の授業でそれを提示し、掲載されている投稿の傾向を分析してもらう。
- ③分析に基づいて、自分はどんな方針で、どこの新聞を想定して、投稿記事を書くのかを決める。
- ④いったん書いたら、ライティング・パートナーと交換してコメントをもらう
- ⑤各自で書き直して完成させる
- ⑥任意で新聞に投稿する
新聞によってどのような傾向があるのか比較してみたり、生徒同士でカンファレンスを行ったり…と、丁寧に時間をかけて実践されています。
その上、実践後に「こうすればよかった」という振り返りも書かれていて大変参考になりました。
ありがとうございました!
職場では、同様に総合的な学習の時間で読者投稿欄を作成する授業を行った先生や、図書室の先生にもご協力いただきました。
以前、同僚が送って掲載されたのは東京新聞だと聞きました。
毎週木曜日に掲載される「発言」は、ティーンエージャーの投稿が中心です。
字数が350字と比較的短いという特徴があります。
新聞によって傾向をつかんだり、それぞれの特徴に合わせて文章をかき分けたりする時間は正直ありませんでした。
生徒の実力からもなかなか難しいと考え、発言一本で生徒に書いてもらうことにしました。
新聞の読者投稿を作成する・授業の流れ
全部で3時間の授業時間が取れました。
第1回目は以下のような流れにしてみました。
まず3週間分の「発言」のコピーを読み合わせ、
- どのような投稿が多かったか
- どの投稿に共感したか
をプリントに書いてもらいます。
それらを発表してもらい、その上で自分が何について書くかテーマを決めます。
あすこまさんは、新聞毎に読者投稿欄を司書さんに切り抜いてもらい、それらをChromebookに入れてデータで生徒と共有していました。
本校ではタブレット配布などまだまだ先の話なので…ひたすら紙に印刷して生徒に配布です…はやくペーパーレス化して欲しい…。
ちなみに、私も数年前に朝日新聞の声欄に投書が掲載されたんだよ、と簡単に紹介しました。
テーマを決めて投書文を途中まで書くのが第1回目の課題。
私が担当している総合的な学習の時間は、社会や人権をテーマに扱っています。
できれば投書のテーマは今まで学んだ社会と人権の歴史、障害者理解、奨学金などを中心に書いて欲しかったのですが…
投書のテーマを、
- 今までの授業で学んだ内容から考えたこと
- 生活する中で「これはおかしいな」と憤りを感じていること
という2つを提示したためか、生徒は「発言」に掲載されていた「マナー」や「 SNS」 に関する投稿を自分もしてみたい!と感じたようでした。
同僚の実践では、総合的な学習の時間で学んだ3つのテーマから投書文を作るよう指示し、1時間で書き上げてもらい次の時間に投票してもらったそうです。
ただ、難易度の高いテーマだったためか10人強しか提出がなかったとか…。
まとめ
今回、週1単位の総合的な学習の時間ではありましたが、授業時間数に余裕がある曜日であったため3時間まるまる投書の授業に当てることができました。
東京新聞の発言欄は10代の生徒の声を集めているので比較的生徒も読みやすく、共感する点が多かったのではないかと思います。
「発言」の入力フォームはこちら。
>>「発言」への投稿フォーム:入力画面:東京新聞(TOKYO Web)
次の記事では生徒がどのような内容について書いたか、入力や投票の方法などをお伝えしたいと思います。
ネットで他校の方の実践が読めて参考になる時代ってホント素晴らしい。
あすこまさんに感謝。
続きを書きました。
ではまた☆