[書評]ICTなき学校こそ紙とペン!プレゼンを生徒と作ろ♪「アクティブラーニングに導くKP法実践」
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「各教室にモニターがない!」
「プレゼンテーションについては、諦め気味…」
教育のICT予算、ついてますか??
勤務先も私立ですが予算は潤沢でなく…各教室にモニターはありませぬ。
教師、生徒にiPad?
教師にノートパソコン?
うち、生徒がパソコン室で使ってた払い下げデスクトップWindows7ですけどなにか?
先日、企業を定年退職して久しい父に、
「学校って、まだ黒板とチョークで授業してるの??」
と、驚かれました〜。わーん。涙
また、息子が先週地元の公立中学に入学しました。
私が卒業した時のままの校舎でびっくりしました!!
20年以上前、あの頃もボロ校舎でしたよ…。
そんな先生たちに朗報です。
教育界に広がっている手法、
「KP法=紙芝居プレゼンテーション」
で、一覧性高く生徒も作成しやすいやり方を学んでみませんか?
アクティブラーニングにつながるKP法とは?
「KP法=紙芝居プレゼンテーション」
の略です。
PA(プロジェクトアドベンチャー)の手法を取り入れているファシリテーターの川嶋直さんの造語です。
パソコンのパワーポイントだと
- 場所を選ぶ、パソコンのないところでは使えない
- スライドを全て一度に見せることができない
という問題点を解決しているのがKP法なのです!!
KP法とは、
- 1組15枚程度の上質紙に
- 3行20字程度で伝えたいことを手書きにして
- 1組5分程度で紙芝居のように黒板などに貼りながら伝える
という手法です。
3年前にKP法の本が出版され、思いのほかIT機材のない教育現場で爆発的な広がりを見せています。
今回読んだ本は、なんと23名の高校、大学の先生方が実践を執筆されているのです。
家庭科の先生も2名ほど執筆されていて、とても嬉しくなりました。
また、このKP法は、教員が授業で伝えるときだけに使うのではありません。
生徒がグループで教科書の内容をまとめたり、わかりやすく伝えるための教材としても使えるのです!
用意するのは、
- プロッキー
- 上質紙
- マグネット
以上。
ホワイトボードもいらないし、学校にある備品でできてしまうのが嬉しいですね。
プレゼンテーション、スピーチの練習にもなります。
個人的には、まず教員に使ってみてほしいと考えています。
KP法で伝えたいことを紙に書くことでさらに頭の中がまとまります。
先日職場にて、20人近くの教員が5分間で報告する時間があったのですが…
半分の教員が時間オーバーしてしまいました。
1分間に喋れる目安は300字。
KP法では、15枚の紙で5分程度と目安が決まっています。
教員も、限られた時間でプレゼンすることで、伝えたいことやゴールがはっきりと見えてくるのではないでしょうか。
まとめ
個人的には、KP法のどこが新しいのかさっぱりわからず。
紙に書いて伝えることは、ずーっとやって来たことなのでこれだけもてはやされる理由がイマイチつかめませんでした。
でも、KP法で字数と時間の目安が分かったり、生徒にプレゼンテーションさせる時のハードルがかなり下がることなど、メリットがかなりありそう。
教育現場で有効活用できそうな方法だと感じています。
生徒がいきなり紙に書き出さないような下書きのシート例なども掲載されており、参考になります。
ぜひ、ご一読されてみてはいかがでしょうか。
ではまた☆