[映画]学校に関わる、すべての人に観て欲しい!「みんなの学校」
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ずーっと観たい!と思っていた映画「みんなの学校」観てきました!
↓公式サイト
世田谷の有志による【映画『みんなの学校』を観て語る夕べ in 世田谷】へ。
この情報も、Facebookの先生つながりから。
以前参加していた信頼ベースの教室ファシリテーションや、『学び合い』関連の先生方からの情報は本当に役立ちます。
場所は三軒茶屋のしゃれなあどホール。
ホールは100人が入れるくらいの大きさで、スクリーン映画ほどではないサイズ。
映画「みんなの学校」とは?
みんなの学校とは…公式サイトより
大空小学校がめざすのは、「不登校ゼロ」。
ここでは、特別支援教育の対象となる発達障害がある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。
ふつうの公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。
すぐに教室を飛び出してしまう子も、つい友達に暴力をふるってしまう子も、みんなで見守ります。
あるとき、「あの子が行くなら大空には行きたくない」と噂される子が入学しました。
「じゃあ、そんな子はどこへ行くの? そんな子が安心して来られるのが地域の学校のはず」と木村泰子校長。
やがて彼は、この学び舎で居場所をみつけ、春には卒業式を迎えます。いまでは、他の学校へ通えなくなった子が次々と大空小学校に転校してくるようになりました。
このとりくみは、支援が必要な児童のためだけのものではありません。
経験の浅い先生をベテランの先生たちが見守る。
子供たちのどんな状態も、それぞれの個性だと捉える。
そのことが、周りの子供たちはもちろん、地域にとっても「自分とは違う隣人」が抱える問題を一人ひとり思いやる力を培っています。
映画は、日々生まれかわるように育っていく子供たちの奇跡の瞬間、ともに歩む教職員や保護者たちの苦悩、戸惑い、よろこび・・・。そのすべてを絶妙な近さから、ありのままに映していきます。
そもそも学びとは何でしょう? そして、あるべき公教育の姿とは?
大空小学校には、そのヒントが溢れています。
みなさんも、映画館で「学校参観」してみませんか?
まず、校長がかっこ良すぎる!役者さんか?シナリオあるのでは?と思うほど言葉に力があり、名言続出でした。
校長自身も、開校当時に学校内をとにかく逃げまわる問題のある生徒を目の当たりにして
「この子さえいればいい学校になるのに」
と思ったことがあると告白していました。
その後、あるエピソードをきっかけにその子は逃げることがなくなるのですが…。
先生も孤立しない「みんなの学校」
先生が孤立しない。みんなで作る学校だ!と言いながらも、「教室のトラブルは担任の責任」と周囲の教員が全く助けないことが学校ではよくあります。
余裕のない激務の中、お互い助け合える余裕が無いというのもあります。
この小学校なら、先生がひとりぼっちになることなく、
「ほかの教職員と助け合って1年間過ごすことができるかも!」
と思えるほど教員の層が厚いです。
あと、「しんどい」という言葉がよく出てきました。
私が敬愛するファシリテーターのちょんせいこさんも大阪人で「しんどい」をよく使われます。
関東だとしんどいに当たる言葉って微妙にない気がする。
もしあったら教えて下さい。「疲れた」「つらい」よりも相手や自分を思いやり、いたわる気持ちがあって好きです。
語り合いたくなる映画
上映後に、周囲の人とこの映画について話し合うトークタイムがありました。なんと、世田谷区長も参加。
同じく教育関係の方、主婦の方と感想を語り合うことに。
それぞれ、日頃思っていることから、
「自分が小さかった頃は今よりもこの小学校のあり方に近かったのではないか」
「今は学校が受け入れる生徒の幅が狭いのではないか」
という話になりました。
私はぼーっと「いい映画だったなー」としみじみしていたところ、主催者の方が
「どうでしたか?色々な見方があると思います。例えば、みんなで作ると言いながら校長のリーダシップが強すぎないか、とか」
と仰っていて、なるほど、そういう考えもありだと思う、でもまだ見たばかりでそこまでは考えられない、感じていたい気分でした。
最後に「こうすればもっと学校は良くなるのではないか」というテーマで話し合い、付箋に書いて終了となりました。
区内に住んでいる友人のお子さんが、残念ながら担任の先生や管理職から
「いろいろあり、この子はもう普通学級で見ることはできない」
と言われ、特別支援学級への転校を勧められてしまいました。
そのことを書き、このような学校を理想と思うなら特別支援学級をすべての小学校にも置くことはできないのか?という内容を付箋に書かせてもらいました。
ママ友のSNSの投稿でも、
「隣のクラスが学級崩壊した」
「自分の子どものクラスは何とか被害を免れたい」
「あの子がいると学級が落ち着かなくなる。なんとかならないのか」
など見かけますし、私もトラブルの多い生徒を預かるのは正直「しんどい」と思うことが多いです。
それでも…希望を持ち続けたい!と思える映画でした。
まとめ
パンフレットもオススメです。監督がこの映画に関わることで自分も変わってきたことを読んで、また目頭が熱くなりました。
教育関係者だけでなく、学校に関わるすべての人に観てもらいたいなぁ。
多分またどこかの映画館か上映会に行くと思います。
主催者の皆さん、ありがとうございました!
当日の夜ご飯。
同僚と行くはずでしたが、諸事情によりひとり。アジア屋台で鶏肉と野菜のフォーを上映前に頂きました。
この記事は2015年6月に雑記ブログに書いた記事で、その後、夏の職場の教研でも上映することができました。
今どこで上映されているかは、以下のサイトから確認することができます。
木村校長先生の本も激オススメです。
電車の中で目頭が熱くなり、
「ああ、電車で読む本ではなかった…!」
映画で気になるあの子のその後が書かれていますよ!
教育の原点を思い出させてくれます。
ではまた☆