[働き方]教師のワークライフバランスって?平日と休日の過ごし方と課題とは。
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「仕事を早く終えて、休日もしっかり休みたい」
最近、教師の働き方改革も声高に叫ばれていますね。
2017年4月の文科省の調査では、日本の中学校の先生の6割が過労死ラインで働いているとのこと。
学校と教師と部活の関係も見直されてきています。
高校生の頃を思い出すと、私も部活三昧でした。
あの頃は、教師も土日出勤する働き方を何とも思っていなかった気がしました。
何故でしょうか…?
私が通っていた高校は19時には学校に誰もいなくなり、施錠されていたようです。
現在の勤務先は、毎日23時近くまで残る先生もいます。
それでも数年前、やっとタイムカードが導入されて早く帰る先生が増えるようになりました。
今回は、子どもを3人育てながら高校で教えている私が、平日と休日どのような過ごし方をしているのか記録し、振り返ってみたいと思います。
もっと早く帰りたい…平日の過ごし方
月曜日から金曜日までの過ごし方です。
- 5時から5時30分の間 起床
- 6時からお弁当と朝ごはんの準備、子どもを起こしてご飯を食べさせる。自分の身だしなみの準備
- 6時25分 夫が出勤
- 6時50分 近所に住んでいる母が手伝いに来る
- 7時 娘のピアノの練習を見る
- 7時10分過ぎ 出勤
- 7時50分 職場到着、朝の準備、教室の見回り
- 8時20分 職員打ち合わせ
- 8時30分 ホームルーム
- 8時40分以降 授業、会議、授業準備など
- 15時15分 ホームルーム、掃除、教室整備、事務、生徒指導、授業準備、保護者に連絡、会議
- 17時30分から18時の間 退勤
- 18時15分から18時30分 帰宅、それから夕食の準備
- 19時頃 夕食
- 20時30分 お風呂に入る
- 21時30分から22時の間 子どもと就寝
朝は私と夫が出て行く時間が子どもよりも早いので、朝は近所に住む私の母に来てもらい子どもが登校するまでいてもらっています。
このあたりの環境は恵まれていると思います。
こうして記録をつけてみると、なぜ退勤時間が17時半から18時の間になってしまうのか不思議でなりません…。
授業準備をする時間も気がついたらなくなっていて、空いている時間にできることがもっとあったはずなのにといつも思ってしまいます。
会議が多いのかもしれません。
今年度の授業内の会議を数えてみたら、5時間分ありました。
教科会が2つ(教科と、総合的な学習の時間)、学年会、分掌の会議、教育課程の会議です。
司会をする会議のレジュメ準備もあったなぁ…。
放課後にも、週一の職員会議以外に生徒指導や教育課程の会議が予定されています。
ちなみに部活は週一活動の文化部の顧問をしており、退勤が19時半を過ぎる日は今のところその日だけです。
自分の時間がない?!休日の過ごし方
- 5時から5時半の間に起床、日曜日は6時からママ友と近所をジョギング
- 6時 土曜は夫が出勤なので朝食準備、子ども達と朝食
ひたすら家事、または子どもの病院、子どもの行事(運動会など)、子どもの遊びに付き合う、または休日出勤も月1回以上 - 11時30分 昼食準備、昼食、
- 午後 近所のスーパーへ一週間の食材の買い物
- 17時30分 夕食の準備
- 18時30分 夕食
- 20時30分 お風呂
- 21時30分 就寝
こうして書いてみると、朝の1時間以外自分の時間はほぼありません。
平日も休日も朝は4時台に起きて、放送大学で勉強をして特別支援学校教諭の免許取得にチャレンジした時期もありました。
最近は加齢によるのか、仕事がハードなのか、朝起きるのも辛くなってきました。
先週の土曜日は、午前中は子どもが学校の健康診断で近視と言われたので眼科に行きました。
午後は次男の矯正歯科で矯正歯科へ。
夕方は娘のメガネを作るために眼鏡屋に行きました。
子どもの病院や行事で、あっという間に一日が過ぎていきます。
他の先生方のブログを拝見していると、休日出勤をしている先生も多いようです。
私の場合、通勤時間が往復2時間近くになるためちょっと学校に行って仕事をして戻るということは避けたいと考えています。
先日、休日日直で職場に行った時には、
「職場に人がいないとこんなにも仕事はかどるのか…!これなら休日出勤をした方が良いのではないか?」
とも感じました。
が、その分翌週の家事が滞ってしまったので、休日出勤をする案は見送ります。
それ以前に、夫は土曜授業のある学校に勤務しています。
さらに入試広報の業務で日曜日も年の半分は相談会や説明会に参加しているのです。
土日に夫に何かを任せること自体が非常に難しいのでした。
「いつも時間のないあなたに」を読んで
私が最近読んで衝撃を受けた方が、この
「いつも時間がないあなたに」
です。
この本は時間の使い方のハウツー本ではありません。
お金や時間がないことにより、人間の脳はそれでいっぱいになってしまい(トンネリングと言います)、本来発揮できるはずの処理能力が下がってしまうとのこと。
IQも、もちろん下がってしまいます。
この欠乏病は、周囲の人間にも影響を与えてしまいます。
欠乏を無くすために必要なのがある程度の余裕「スラック」です。
ハンドルに遊びがなければ、いきなり車は曲がって崖下に落ちてしまうイメージといえばよいでしょうか。
そんな例がこれでもか!と載っていて、まずは睡眠時間の確保をしないと…と思った次第。
Kindle の読み上げでも読めますので、是非購入して読んでほしいです。
私も時間の欠乏を感じており、掃除の仕上げをブラーバに頼んだり、食洗機を買ってみたり、食材宅配を頼んだりしていますが、これ以上時間を作るのは難しそうです。
時間がないとは言え、毎週ブログを書いて思考の整理はできているのかな…?
自由時間に対する欲求が他の人よりも多いのかもしれませんね。
まとめ
子どもが生まれてからというもの、保育園の迎えに間に合うようにと全力で仕事や家事の合理化を進めてきたつもりです。
↓リピートするタスクを記録すると毎日、毎週知らせてくれるアプリ「たすくま」。
毎日スマホのタスクと夫との共有カレンダーを見ながら過ごしています。
とはいえ、周囲を見渡してみると、
「子持ちの女性職員に負担がかからないよう気遣いをされている」
だけだよね…と思うことも。
運動部の部活を持っていれば、毎日8時すぎに退勤するのは当たり前。
他の役職についているとか、生徒指導があると帰りがもっと遅くなることもあります。
そこで自分だけが声高にワークライフバランスを叫んでみても、
「運動部を持ってない人間が何を言うか」
と言われると思います(言われたことないけど…)。
絶対的な仕事量が軽減されない限り、教員が早く家に帰って家族と食事が取れるようになる日は遠いと感じました。
普段から自分がどのような仕事をしていて、どのくらい時間がかかっているのかを職員が記録することから始めることが必要ですね。
本来しなくてもよい仕事が結構あるのかもしれません。
慣例だからと疑問を持たなかったり、また「生徒のためだから」と何も減らさないでやることばかり増やしていないか、振り返ることが必要そうです。
ではまた☆