まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[考え]成立しない授業の責任はどこが取るの?マニュアル仕事のすすめ。

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「新しく入った講師の先生、授業成立してないみたい」

「いくら指導しても改善されない」

公立の小中学校ではあまりないことかもしれません。

私立学校では定員を毎年一定数確保することが予定されているわけではないので、非常勤講師を多く採用しています。

学校によっては、授業の半分は講師の先生なんてことも。

もちろん、ほとんどの講師の先生は勤務時間外も授業準備や教材研究をしっかりされて授業に臨んでいらっしゃいます。

しかし、そのコマだけでも生徒が騒ぐと、ほかの授業に影響がでてきてしまいます。

教員の人材育成はどうすべきなのか?

今回の記事では、

  • 学校の信頼を失うような授業
  • 授業の責任はどこが取るのか問題
  • 今年、私が取った方法

についてご紹介します。

学校の信頼を失うような授業

友人の職場の話。

新しく入った非常勤講師の先生の授業が成り立たなかったそうです。

科目は理科だったのですが、

  • 全て講義、一切演習なし
  • 講義の途中で雑談を挟むのだが、脈絡がなさすぎて生徒が混乱する
  • いま、教科書のどこのページをやっているのかわからない
  • 生徒の顔と名前、座席を覚えない
  • 注意ばかりで、個別に名前を呼ばない。いつも怒っている

最終的に、

  • 生徒が座席を移る
  • 他クラスの生徒が混じっていても気づかない
  • 学年統一の試験において、他クラスより平均点が30点低い

という状況になり、保護者からのクレームが相次いだそうです。

「先生が何を言っているのかわからないと子どもが言っている」

「わからないことを質問しに行ったら、なぜこんな問題もわからないのかと言われ、やる気をなくして帰ってきた」

もちろん、担任の信用も失墜。

改善されない授業が、子どもを通して親に伝わり、改善されないことで担任や学校の信頼を失わせる。

友人の話を聞き、その講師の方は「授業を受け持つ」ということがどのくらい周囲に影響があるのかよく分かってないように感じました。

授業の責任はどこが取るのか問題

小学校でも、学級崩壊したクラスは一年間そのままだったりしますね。

友人の学校では、崩壊した授業を立て直すためにその授業に管理職が見学に来てくれ、指導に乗らない生徒を呼び出してくれるそうです。

わたしの職場では、どうだろう?

と考えた時に、仕組みがイマイチ整っていないのではないかと感じました。

特に、授業の多くを講師の先生が受け持つ私立学校の場合、講師の授業の質を担保できないことが多いのではないでしょうか?

時給勤務のため時間外勤務で指導を受けることが難しく、研修の機会が与えられないことも多いようです。

みなさんの学校ではいかがですか?

今年、私が取った方法

今年、わたしが実践してみている方法は以下のとおりです。

生徒の状況と対策を載せたプレゼンテーションを作る

「生徒理解とより良い授業を作るために」

というタイトルでスライドを作り、報告会で発表しました。

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本当に基本的なことですが、これが意外とできていないことも多いのです。

過去の授業プリントとスライドの共有

今年、新しく入ってきた講師の方がいらっしゃったので、今までの授業プリントのデータを整理して共有フォルダにまとめました。

また、そのまま授業でも使えるよう過去に作成したスライドをダウンロードして共有することにしました。

manabito.hateblo.jp

そうすることで、赴任して日が浅く、右も左も分からない先生でもスムーズに授業に取り組めると考えました。

生徒の学力が学校間で大きく異なる高校では、以前のやり方が通用しないことも多いのです。

こういったやり方がもっと広まればいいなと考えています。

まとめ

学校では、授業づくりにおいて

「自力で教材研究をして新しい教材を作るのが教師の専門性だ」

という考えが強く残っているようです。

私が現在とっている方法は、コンビニの接客マニュアルのような方法かもしれません。

しかし、教員の世界では「トレーニング期間」など一切ありません。

すぐに即戦力になってもらわねば困ります。

ツボを押さえた授業をすぐ行えるように、ある程度必要なことではないかと考えています。

型も大事だと思うのだけれども、いかがでしょうか?

今年度は教務を担当することになったので、今まで以上にマニュアル作りに精を出したいと思います。

ではまた☆