まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[書評]本を読んでもうまくいかない先生に。「スイッチ!『変われない』を変える方法」

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教育書ではないですが、

「本読んでその通りにやってるのに!何もかもうまくいかない!」

と、悩める先生方に読んでみて欲しい本です。

最近、新版が出て、プレミア価格でもなくなり、Kindleでも購入ができます。

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勝間和代さんのサポメ(サポートメール)で紹介されていた本。

勝間さんはよく、サポートメールで感情と理性を「象」「象使い」に例えて書かれることが多く、その元ネタになっています。

何かを変えるためには、理性が理解するだけでは行動を変えることはできず、感情を動かす必要があるということ。

小さな個人でも、変化を起こす方法と実例が豊富に書かれています。

自分が痩せるため、といった自分を変えるための行動だけではなく、属している組織を変えるための一歩を踏み出すヒントにあふれています。

私もこの本を読み、実際に組織内で行動を起こしてみたいと感じました。(感情に訴えかける本、ということですね!)

サポメで紹介してくださった勝間さんにも大感謝!!毎朝6時に、人生を変えるような情報が届くのは本当にありがたい。

なるほど!メモ

万能ではないが、役に立つ基本的なフレームワーク

  • 象使いに方向を教える…抵抗しているように見えても、実は戸惑っている場合が多いので、とびきり明確な指示を与える。
  • 象にやる気を与える…怠けているように見えても、実は疲れ切っている場合が多い。相手の感情に訴えることが大事。
  • 道筋を定める…人間の問題に見えても、実は環境の問題であることが多い。環境のことを道筋と呼び、象使いや象の状態にかかわらず、変化を起こしやすくなる。

以上は、権限や予算がそれほどない人にも役立つフレームワークを考案したつもりだ。

ブライト・スポットを見つける

こどもの支援組織にいたスターニンは、ベトナムで栄養不足の子どもが多い問題について、多くの文献に目を通して複雑な問題が絡んでいるということがわかっていたが、こういった分析、知識は「真実だが役に立たない」ものだと考えた。

彼は地方の村を訪れ、

「家庭が貧乏なのに、普通の子どもより体格が良くて健康な子どもはいるか?」

と尋ねた。

その家庭がどのような方法を取っているのか、、お手本となる成功例を探して料理を摂る方法の違いを見つけ、料理グループを作った。

このブライト・スポットの優れている点は、よそ者を嫌う問題を解決することだ。

スターニンがベトナムの村を訪れてから半年後、65%のこどもの栄養状態が改善し、その後も維持された。

目的地を指し示す

ティーチフォーアメリカの優れた女性教師は、大人向けの数値的な目標を以下のように書き換えた。

小学校一年生に、

「今年度の終わりまでに、3年生になりましょう」

春になると、生徒のテストスコアは2年生レベルに上がった。

学年末までに、90パーセントの子どもが3年生以上の読みの能力を備えていた。

9ヶ月前まではアルファベットも読めなかったというのに。

彼女が生徒に掲げた目標は、象使いに目標を与えただけではなく、象にやる気を与えた。

変化を細くする

やる気のない象を動かすなら、変化を細くすべき。

洗車場がスタンプカードのキャンペーンを始めた。

10個押されれば洗車一回無料。

始めから2つスタンプが押されているほうが最後まで到達できる率が高かった。

また、掃除をスムーズに行うには、一番汚い部屋に行き、キッチンタイマーを持って5分だけ掃除する。

とりあえず、腰を上げることが重要。

まとめ

他にも、虐待をする親に対して「5分だけ子どものことだけ考えて接する」という方法で虐待が繰り返されるのを防ぐ割合が上がったそうです。

そういえば、私も他のこと考えながら子どもに接してる時間がほとんどのような。

反省して、5分だけでも向き合っているときは子どものことだけを考えるようにします。

そして、職場でも

「生徒がなぜ授業に向かわないのか?」

という

「真実だが役に立たない」

分析を続けるのをやめて、

「ブライト・スポット」

を探すことにしました。

今後、どんな風にこのフレームワークを活かすか、考え中。

詳しくは、また記事にしたいと思います。

ではまた☆