[セミナー]学校マネジメントの超絶おすすめ本「変わる学校、変わらない学校」セミナー参加記録
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「チーム学校を実現させるには、何から手をつければいいの?」
「学校マネジメントでいい本はない?」
昨年末に読み、
「これは参考になる!多くの学校関係に読んでほしい」
と、職場で勧めまくったのが、「変わる学校、変わらない学校」。
うまくいく学校がどのようなマネジメントをしているか、豊富な実例と理論を紹介してくれる良本です。
読書メーターに載せた感想はこちら。
「変われる学校」と、そうでない学校にはどんな違いがあるか?
具体性のある明確な目標設定や、これまでの取り組みの立案はできているか?学校のウェブページを見てみると、「元気な子を育てる」「やさしい子を育てる」など具体性に欠ける目標が多い。
また、校長は管理とマネジメントの違いもわかっていないとのこと。
年度末の振り返りはしても次につながってないこともある。
失敗例のあるあるが多すぎて首がもげるかと思った。
この本のFBページもあるし、今月は読書会があったみたいだけど読む前で参加できず残念!勤務先で呼べないだろうか…。
話題の本「変わる学校、変わらない学校」とは?
野村総合研究所にて学校マネジメントをされていた妹尾 昌俊さんの著作です。
多くの学校をコンサルティングする中で、うまく変われた学校にはどのような特徴があるのか具体例を挙げて説明してくれています。
教員だけでなく、ぜひ管理職や学校事務に携わる方にも読んでいただきたい本です。
「マネジメント」を勘違いしてないか?
この本で1番なるほどと思ったのは、学校の管理職が捉えているマネジメントのあり方。
マネジメントといえば職員を管理することだと捉えがち。
しかし、杉並区立和田中学校で民間人の校長を務めた藤原和博さんによると、
「マネジメントはガチガチの管理ではなくもっとより創造的な行為」
であるとのこと。
限られた教員数や予算の中、外部の力を上手に借りて生徒のためにできることはないか考えいてきます。
藤原先生のマネジメントにより、部活を外部委託にしたり、勉強が遅れている生徒のために地域の方を迎えたりして学校が変わっていったようです。
変わった学校の実例が豊富!
私の勤務校は進路多様校なので、同じく進路多様校である都立秋留台高校の例が参考になりました。
退学者数を減らすために数値目標を設定したり、身だしなみなどのルールを生徒に守ってもらうことで大幅に退学者を減らすことができました。
そういった成功例があると、苦労している学校にとっても大変参考になりますね。
変わる学校変わらない学校セミナーへ!
この本があまりにも良すぎて、著者のお話を直接聴きたくなりました。
たまたま、妹尾さん主宰のセミナーの案内を発見!
1月初旬にお茶の水女子大附属中学校で行われたセミナーに参加してきました。
変われた学校は、外部と繋がっている!
例えば、映画「みんなの学校」では、訪問して気づいたのが教室に大人が多いこと。
空いてる先生や地域の方、保護者の方が入ることがあります。
授業はいつでも地域に向けて開かれています。
都立武蔵村山高校とNPO法人育て上げネットとの連携では、進路相談の補助や自習室のチューターとしてキャリアコンサルタントや大学生による支援を行った。
進路相談BOX や回答コーナーを設置して生徒の不安に対する回答をわかりやすいように掲示した。
外部との連携が必要な理由として、
- 教員数の数は今後減っていくこと
- 教員の多忙化が叫ばれて久しいこと
- 教員が何でも抱え込むのではなくカウンセラーのような専門家に子供の発達支援を任せる方がうまくいく可能性があること
があげられます。
全ての業務を教員がこなすことには無理があります。
また、キャリア教育で保護者の仕事の話を聞いたりすることで、より社会とのつながりを実感でき、創造的な教育内容を作り出すことができます。
教員間のコミュニケーションが大事!
最近は教員間のちょっとしたコミュニケーションをとろうと思っても、多忙化により難しくなっているようです。
「相手を信頼して任せている」
と言ったら聞こえがいいですが、相手を知ろうとすることを怠ったりしている可能性もあるのではないでしょうか。
以上のようなお話を中心に伺いました。
東京のみならず、全国各地から妹尾さんの話を聞きに集まっていることと、事務職の方の参加が多いことにビックリしました。
まとめ
妹尾さんは、はてなブログでも2つのブログを運営されています。
「変わる学校、変わらない学校」を中心としたアイデアノートと、書評ブログです。
こちらも要チェックですね!!
現在フリーだそうで、ぜひ学校の研修で呼んでみたいと思っています。
春の研修には間に合わなかったので、夏の研修に来ていただけたらいいな~。
妹尾さんのお話、学校づくりの参考になると思いますよ!
ではまた☆