[セミナー]超絶オススメ本「まんがで知る教師の学び」著者、前田先生トークショー参加記録
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最近「教師教育学」という学問が脚光を浴びています。
団塊の世代の大量退職によって若手の教員の割合が近年増えています。
自分も仕事をしながら、若手の育成をどのようにしていけば良いのか?
同僚と共に、学びながら成長できる職場にするために自分ができることは何か?
それらのヒントとなる漫画が昨年の春に発売されました。
「まんがで知る教師の学び」とは?
前田先生は熊本の小学生の教頭先生で、自分の時間を全てこの漫画の執筆に費やされました。
この作品には若い先生のみならず、20代から50代までの先生が登場します。
それぞれ授業や学級経営、生き方などの悩みを抱えています。
それらの悩みに対して問いを立てていくのが、臨時で採用された53歳の吉良良介先生です。
昨年読んだ教育書NO 1と言っても過言ではありませんでした。
そんな漫画の続編がこの3月に発売されました。
発売を記念して、東京のジュンク堂書店でトークショーが行われることが決まりました。
今回の記事では、トークショーで印象に残ったことを中心にを紹介していきます。
トークショーで印象に残ったこと
今回、先生はパワーポイントではなく手作りのスケッチブックを使い、いくつかのトピックについて説明してくださいました。
主体的に、対話的に学ぶということ
先生がまず示されたのが、小学生が1人で本を読んでいるイラストです。
「このイラストの児童は主体的に対話的に学んでいると思いますか?」
という問いを投げかけられました。
私もよく本を読むのでわかるのですがこう読むのは主体的な行為ですし、作者と対話しながら読み進めることもよくあることです。
周囲の生徒と共に学ぶことが主体的で対話的な学びというわけではなさそうです。
むしろ本人が学んだと思ってないと意味がありません。
「子どもがアクティブラーナーとして取り組んでいるか?」
教員は頭で考えたストーリー通りに、都合よく進んでいるところばかり切り取り、他をカットしてしまう癖があります。
気をつけたいものです。
生徒にどのような学びが起きているのか教員は良く観察する必要があります。
学びが成立しているか、ポイントは大きく分けて三つ
- レベルが易しすぎたり難しすぎたりしていないか…易しすぎると早く終わってしまい難しすぎると取り組めなくなってしまいます。情報が足りないことで活性化されることもあります。
- 学ぶということがわかってるか…学ぶということは気づいて変わることだと考えます。
- 評価について理解しているか…評価しないと単なる話し合いで終わってしまいます。
この文章はどこから?
また次に先生が写真のような文章を提示されました。
一人一人の生徒が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながらさまざまな社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となる。
この文言はどこからの引用かわかりますか?
そう、新しい学習指導要領からです。
現場の教員も共感できる内容だと思いますがいかがでしょうか。
強みを活かすということは…
このトークショーの中でいいなと思う質問がありました。
「強みを生かせといいますが、学校の中で衝突したりすることがあるので困っている」
という問いに対して、
「強み生かすということは、好き勝手をしていいということではない。強みを生かして、周囲の人に貢献できることが大切だ。そこを勘違いしてしまうとただのわがままで終わってしまうのではないか」
なるほど、その通りだと思いました。
「強みを活かす」という事を、「自分のやりたいことを通す」ということに勘違いしないようにしたいものですね。
先生おすすめのビジネス書
前田先生の教師の学びマンガには、必ず先生お勧めのビジネス書が掲載されています。
漫画で知る教師の学び1では、先生が紹介した8冊のうち6冊をすでに読んでいました。
今回も何冊か、ビジネス書が紹介されています。
素晴らしいのと思うのは、それらの本をしっかりと血肉にされていること。
以前読んだものの実践せずに手放してしまったものもいくつかありました。
これを機にお勧めの本を読み直してみたいと思います。
まとめ
トークショーの後は、一足お先に先生のサイン本をゲット!
まんがで、教育の最新理論が分かるので本当に重宝しています。
今回、家族に無理を言って池袋まで出かけた甲斐がありました。
- 先生がどのような考えでこのマンガを書いたのか?
- また、主人公がリーダーシップではなくマネジメントの手法を取ってるのはなぜなのか?
といったことを聞くことができ、大変満足しています。
前田先生のように、アクティブラーナーでい続けるためにこのブログを立ち上げたと言っても過言ではありません。
私も自分の強みを生かして職場をはじめ周囲の人々に貢献できたらいいなと考えています。
「まんがで知る教師の学び」シリーズのご紹介はこちら!
ではまた☆