[書評]アメリカの”チャンピオン教師”が心がけていること満載!「成功する練習の法則」
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勝間さんのサポートメールの課題図書。
いつも、為になる本をありがとうございます。
さて、この本は日経が出しているのでビジネス書かと思いきや、アメリカで出版された「チャンピオン教師(未邦訳)」をベースにした、「成功する練習とはどういうものか」解説している本でした。
漠然と練習しているのでは身につかない。
ああ、耳が痛いです。
そのためのルールが42ほど列挙されています。
図書館本でしたがポチしました。
なるほど!メモ
教師の練習を目的としたワークショップは、異例
教師は1日に4、5回ライブパフォーマンスを行うが、そのための準備を練習とは呼ばず、専門能力開発と呼ぶ。
毎日の授業でやることをどれ位練習しますか?と尋ねたら、大半は不思議そうにこちらを見つめ返すだろう。
無意識にできるようになるまで徹底する
教師が、生徒に指示を出す練習をした。
「指示があまり明確でない」
と指摘されたので、書き出した指示を教室でやるように声に出して練習した。
そのスキルを無意識にできるようになるまで行うことで、その教師は自分でも気がつかないうちに使えるようになっていた。
また、単純な内容を反復練習するうちに、再びバリエーションが出てきた。
無意識になると、参加者の意識を創造的な方向に解き放つことができる。
上達に必要な20%をどうやって見つけるか?
明確なデータが手に入らない時は「集団の知恵」を利用するのも一案。
例えば、サキソフォンの初心者にとって最も重要な5つの練習がわからない場合、比較的知識が豊富な人を集めて、トップ5をあげてもらい集計して上位5つを選ぶ。
答えはベストでは無いかもしれないが、かなりいいものであることは間違いなく、その分野で上達するための練習を始めることができる。
目的を目標に置き換える
「目的」という曖昧な概念を、管理、計測ができる「目標」に置き換える。
以前、あるチャンピオン教師の授業風景を撮影したことがある。
その教師の生徒は常に並外れた結果を出していた。
校長は教師たちに、授業内容を計画する時間と、目標を設定する時間の割合を書かせ、おのおの発表させた。
ある教師は、「授業内容に90%、目標に10%」と言った。
チャンピオン教師は、「授業内容に10%、目標設定に90%」と答えた。
優れた教師は、欲しい結果からまず考えるということを理解しているのだ。
得意分野を見つけて磨きをかける
ある数学教師は毎年目覚ましい結果を出していた。
とはいえ、数学に関する知識は一部不十分だし、そこそこ几帳面だが間が抜けていることもある。
しかし、彼がずば抜けているのは、生徒に活気を与える才能だった。
ここから導き出される結論の一つは、ずば抜けた力を持つ教師を育てたければ、弱みをいちいちあげつらうのをやめ、強みを最大限に引き出して、弱みを霞ませるほどすばらしいものに育て上げるのに集中したほうがいいということだ。
まとめ
この本では、最後の付録に授業のプロが教えるテクニックが載っています。
免除なし、いきなり指名など、ちょっと取り組んでみてもいいかな?と思う内容が紹介されていたので、これからじっくり読んでみようと思います。
しかし、教師は練習…しないんだよね〜。
昔、小室淑恵さんのプレゼン道場の本を読み、とにかく練習せよと書いてあったのを思い出しました。
授業が本番であり練習と言うか…。
まず、職場に練習する文化と、、、そして時間が必要、、その時間はどこから捻出すれば良いのか…。
何人かで練習会でも、ワークショップでもできたら変わるかもしれません。
話を聞くだけの研究会では、なかなか技術が身につくということはないでしょうし…。
また、「強みを伸ばす」というアドバイスに救われました。
それぞれ、教師といえども強みは異なるので、生徒をやる気にさせるためのアプローチが違ってもいいということ。
書かれると当たり前のように感じますが、周囲の優秀な先生方と比べてはため息をついている私にとって光が見えたような気がします。
なかなかのオススメ。
ではまた☆