まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[セミナー]すぐに志を同じくする仲間ができる!『学び合い』フォーラムin静岡1日目の記録

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今年の夏は、静岡県で行われる学び合いフォーラムに参加してきました。

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教員向けの研修会はこの8月の第1週の土日に集中して行われることが多く、どの研修会に参加しようか迷った人も多いようです。

私もどの研修会にしようか迷いました。

が、色々な学校種の先生方とお話できる教室『学び合い』フォーラムを選びました。

200名以上の先生方や教育関係者が集まりました。

今回の特徴として、地元の静岡県の先生が多くを占めていたことがあげられます。

裾野が確実に広がっていることを実感します。

今回の記事では、『学び合い』フォーラムの1日目の様子についてご紹介します。

過去記事についてはこちら。

 

manabito.hateblo.jp

 

 

manabito.hateblo.jp

 今回は午前中からの会ということで、朝早くに家を出発し9時過ぎに静岡駅に到着しました。

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会場に到着する前から、今回出席するであろう学び合い仲間と連絡を取り、会場で少しお話をする機会があり少し安心しました。

一日目、8月4日(土)の様子です。

基調講演(10:15~11:45)

上越教育大学教授 西川 純氏

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西川先生の基調講演では最近発刊された「2030年教師の仕事はこう変わる」で紹介されていた内容と大体同じでした。

これからの社会は工業化社会ではなく、情報化社会でもない、Society 5.0に向けた人材育成が必要になります。

これから少子高齢化となり、脱工業化社会になることで人口も減っていきます。

国内での需要は減り、不景気になるのかで一人170万円の練習で生き抜くためには…結婚が必要になり、また子育てを支えていくためには地域に自分の親がいた方が良いということらしいです。

そのような社会を実現するためには、小学校や中学校から授業を通して男女関係なく関わり合い助け合っていく仕組みが必要だ、と西川先生は説きます。

企業は新社会人を教育する暇がないため、ジョブ型の大学が必要になり高校もジョブ化していくことが予想されます。

4月入社、終身雇用、18歳での大学入学が慣例となっている国は日本だけなのだそうです。

そして、もし失業した際に自分の会社の人しか知り合いがいなかった場合は次の職を見つけるのが難しくなります。

生き抜くため、地域に多様な人とつながっている必要があるのです。

これらを実現させるためには『学び合い』の考え方(技術でなく)が必要というのが西川先生の考え方でした。

もし内容が気になる方はこちらの書籍を参照してみてください。

記念講演(13:00~14:00) 

働き方改革」と教師の協働  文部科学省初等中等教育局教職員課長 柳澤好治氏

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今まで様々な研修会に参加してきましたが、文科省の方のお話を聞く機会はなかなかありません。

どうしても雲の上の人だというイメージが拭えません。

ただ今回お話ししてくださった柳澤課長は自ら小学校に出向き、授業をされているそうです。

Society 5.0に関する資料もご紹介がありました。

>>Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府

「Society 5.0とは、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会。

狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く新たな社会を目指すもの。

第5期科学技術基本計画において、我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された」

日本はまだ工業社会ではないか?特に人材育成の教育面において…とも思うのですが。

情報社会を乗り越えた、具体的な姿を想像するのはなかなか難しいですね…。

これからの教師に期待することとしては

  • 急激な社会変化への対応
  • 地域の教育課題ニーズへの対応
  • 教員需要の減少教についた対応
  • 社会とのつながりの強化、実質化
  • 資源の有効活用教員の働き方改革、今こそ実現

印象的だったのは、

「教員の働き方改革は今まで見えていなかったが、急に社会からクローズアップされている。今、このタイミングを逃さないことが大切」

ということでした

確かに20年前の先生達も同じような働き方をしてきたような気がします。

何故今クローズアップされてきているのか、社会の動きとは無関係ではいられないようです。

ただ、このタイミングで働き方改革を実現させるためには、教員側で無駄なと思うことや非効率の部分をどんどん排除していかなければ周囲の理解を得ることは難しいとのこと。

文科省が考えている政策を実現させるには…世論が高まっているときに、どう適切な政策を実現させられるかどうかが手腕の見せ所なのだということがわかりました。

柳澤課長は、海外の学校運営に参加したり、なるべく積極的に学校の現場に出たり、研究会に参加してお話をされているということでかなりフレンドリーに感じました。

文部科学省には旧庁舎を生かした情報広場という資料コーナーもありますし、中教審のページを開けば会議の傍聴を申し込むこともできるらしい!

>>中央教育審議会:文部科学省

今まで中教審の会議に参加できるなんてことを考えたことがなかったので驚きでした。

文科省と教員に上下関係はない、役割分担でしかないということ。それぞれ役割を協力してより良い教育を作っていこう」

とおっしゃっていたことが印象的でした。

フリートーク(14:00~14:50)

周囲の方と、『学び合い』についてフリートークする時間です。

1人で参加しても、周囲の方と自己紹介しつつ自らの課題についてお話したり交流できました。

パネルディスカッション(14:50~16:20) 

「学び合う教師の姿」

文部科学省初等中等教育局教職員課長 柳澤好治氏

上越教育大学教授 水落芳明氏

静岡市立大里中学校校長 山下由修氏

パネルディスカッションは壇上に立たれている3名の方以外に、第四のメンバーとして観客の私達が挙げられていました。

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パネルディスカッションで主に話し合われたテーマとしては、

  1. これからの生徒に必要な資質能力は何か
  2. 生徒にこれから必要な資質を身につけさせるために教師に求められること
  3. 全員が自分なりの考えを主張できるようになる

というのが今回の課題です。

1番と2番については壇上の先生方がクリップボードにホワイトボードに字を書いてその内容の説明をしてくださいました。

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参加者の中でのディスカッションは私の周りで広島と長野、愛知と多様な地域の方の興味深いお話を伺うことができました。

最後は、自分なりの考えを3人の人に説明できるようになるという『学び合い』ならではの課題が示されたました。

立ち歩きをしながら、声をかけた方にテーマについて説明をして、課題が終ったら座ります。

課題が終わっていなさそうな方に自ら声をかけられたら『学び合い』マインドが身についているということになりますね!

「学び合う教師の姿」テーマがそのまま実現されました。

それぞれのセクションで周囲の方と課題について話し合う時間があり、初日から何名か志を共にする同士ができました!

静岡、夜のお楽しみ

今年のテーマは「一人時間も楽しもう」ということで懇親会は出ずに一人で夜の静岡の街をぶらぶらすることにしました。

夜ご飯に選んだのは静岡では有名なハンバーグのチェーン店である「さわやか」というお店に寄ることにしました。

www.genkotsu-hb.com

静岡のハンバーグレストランさわやかは、ピーク時は1時間待ちがザラという人気のレストランです。

名物のげんこつハンバーグ250グラムを頼んだところ、かなりのボリューム!

げんこつの大きさのハンバーグを二つに分けて鉄板でさらに店員さんが焼いてくれます。

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外はしっかり焼け、中は生焼け風!

牛肉100%のどっしりしたハンバーグです。

余裕!と思っていたら…お腹がいっぱいになりました。

その後、旅行会社の方が斡旋してくださったガーデンホテル静岡に宿泊しました。

www.sn-hotels.com

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昨年宿泊したおしゃれなドミトリーも良かったですが…40過ぎの人間にとっては夜12時以降も周りの生活音で寝られないというのは辛いものがありました。

今回はシングルの部屋で一人!

テレビを見ながらくつろいでお風呂に入ったり、パソコンをいじったりと普段家族と一緒にいてできない事も色々と出来ました。

出張の醍醐味は学びと共に、一人で過ごす時間にもあると実感する子持ち教員の感想でした。

2日目のレポートに続きます。

ではまた☆