[書評]2018年春に読んで良かったおすすめ本、GWのお供に。教育・ビジネス書・雑誌など24選♪
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冬のおすすめ本に引き続き、この春までに読んだ本のなかでおすすめをご紹介します。 GWのお供にいかが?まだ間に合いますよっ!
4月は勝間さんのコミュニティで積読を減らそうイベントに参加していたので、3月から積読されまくっていて途方にくれていた本をなんとか読み切ることができました。
10年以上勝間和代さんのファンでして…でも、塾に入ったのはこの春から。
そのための強力な助っ人がこちら。
iPhoneのテキスト読み上げ機能です!!
簡易オーディオブックとして、本文テキストをどんどん読み上げてくれます。
速度も調整できるスグレモノ。
読書がホントにはかどりました。
読み方が間違ってることも多いため、
「病児保育」を、「やまいこほいく」
と連呼されてたけど…。
Kindleの積読がたまってる方に絶対おすすめしたい読書方法です!
これからもっと本の購入がKindleに偏りそう。
教えてくださったふたせん先生、ありがとうございました!
いわゆる教育書・教育雑誌
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
これはいわゆる教育書に入るかしら…?今年、はやくも一番背筋が凍った本。
AIで東大合格を目指す東ロボくんは100人以上の協力者のお陰でMARCH合格できるまでになった。
著者が明らかにしたかったのは、AIは何が得意で何が不得意なのか測ること。
AIは四則演算で表せるものしか理解できず、AIに期待しすぎとも。
人間が得意なはずの論理、教科書を読むことができたのは国公立大学に入学した上位の子どもたちだけだったこと。
読み取りできない子どもはどうなる?教師データの取り扱いなど読んだ人と話してみたい。
RSTテストを同僚や生徒にも受けてほしい。必読の一冊。
その後、いろいろな批評が出ていますね。
確かに、「読めて当然」なのかは疑問が残るような。
「なんでも1人でできるようになること」
が良いことなのか、という感想を上げていた人もいました。(学びが1人で成立するのか的な)
教師のための「なりたい教師」になれる本!
来月、このTPチャートのワークショップに参加する予定なので読むのを楽しみにしていました。
実際に5人の先生がチャートを作ってからの教育実践の変化がよく分かりました。
具体的な教育実践を付箋に書き、大切にしている理念を探ります。
「なぜ、それをするのか」改めて理解し、生徒に説明できると生徒も変わりそう。
また、チャートを1人ではなく仲間と交流しながら作ることにも意義を感じました。
職場でもワークショップができると良いな。
教育以外の場、例えば子育てについてもこのチャート作成ができると子どもへの接し方が変化しそうな予感。
↓実際に行ってきました!
まんがで知る教師の学び3━━学校と社会の幸福論
大人気シリーズの3冊目。地域と学校がいかに繋がるか。
著者は小学校の教頭在職中に熊本地震に遭い、このマンガとほぼ同じような体験をしている。
学校か避難所になり、そこで地域の方々が普段からのネットワークを使って共助していくさまを目の当たりにする。
小学生が地域の課題を聞き取り、リーフレットづくりに取り組む。教師の多忙化にも触れられており、教頭先生に「裏庭でハトが死んでます」報告のコマにツボりました。
実際あることなんだろうな。カリキュラムの見直しは忙しい3月にすべきか見直す案に賛成。
職場の図書室リクエストします。
ネットの高校、はじめました。 新設校「N高」の教育革命
2016年に新設され、まだ卒業生も出ていないのにすでに4000人以上が通う高校に。
読んでみて、生半可な気持ちで始めた学校ではないことがよくわかった。
授業の動画を自社で作成できるし、参考書を作る出版社は傘下にあるし、プログラミングもラノベも講師陣は一流。
これだけ生徒が多くなったらスクーリングや体験学習の枠は大丈夫なのかちょっと心配かなぁ…。
今の学校制度に対してズレを感じている子には良い選択肢のひとつになるのでは?
やりたいことがあって、一斉授業がムダな時間に感じられる子にもいいかも。
私が通いたい笑。
月刊学校教育相談 2018年 03 月号 [雑誌]
読むとやさしい気持ちになれる教育相談の雑誌。
3月号の特集は、「先生だってほめられたい」「座間の事件から、子どもの死にたいという気持ちを考える」。
内容は個別のエピソード含めてなかなかハードだし自分もこれやっちゃってるかも!ヤバい!と思うことが多いです。
連載も「保護者をクレーマーにしないために」保護者対応でやってはいけないことをしていました。
タイトルが「クレーマー対策」ではない優しさ!
この雑誌の良くないところは、参考文献や関連書籍の広告が目についてすべてアマゾンポチしたくなるところ…危険な雑誌です。
月刊学校教育相談 2018年 04 月号
年度初めの新連載がたくさん詰まってます。
ちょんせいこさんの「教育相談ファシリテーターになろう」という連載が楽しみ!
衝撃だったのは「新年度あるある子どものお試し行動」。
今度の担任はどんな人?と学級崩壊につながるエスカレート現象を起こす子どもは発達より愛着の問題を抱えていることが多い。
厳しい先生や男性の先生の前だと態度を変えるのも愛着の問題を抱える子の特徴。
先手を取って主導権をしっかりと担任が握ること、毎日どこかの時間で子どもと担任が1対1になる機会を持つ。
愛着形成は1対1の関係から始まる。顔が浮かびます…。
この1冊で、始められる! 深められる! まいにち! 『学び合い』
1年間を通して『学び合い』を続けていくためのガイドブック。
今までは科目ごと、学校種ごとの『学び合い』の本はありましたが、学期ごとにチェックリストがあり、なぜ、なんのためにそれをするのか書かれている本は今までなかったかも。
著者の川西先生は課題を使い回しせず、毎回オリジナルなのだそう。
『学び合い』に妥協をしたくないということなのでしょう。
職場の同僚と折り合いをつける方法も載ってます。
巻末のフローチャートではクラスが壊れてないかチェック、『学び合い』を一度辞めるなどシビアな項目があり、本気度が伝わりました。
学校でしなやかに生きるということ
石川先生の講座から直接購入。
学校でしなやかに生きるためのハウツー本ではなく、石川先生が学校でどのように感じ生きてきたかということを中心に書かれているエッセイです。
有名な先生なので自信に満ち溢れているかと思いきや、生徒との関わりの中で本当にしんどい思いをされていたということ。
そして少子化の過疎地域の大変さを知りました。
卒業後も地域の中で生きる子どもたちが大人になっても助け合えるためにはどうしたらいいのか?
首都圏では実感を持つのは難しいです。
石川先生の人柄を知ってから読むのがおすすめ。
また読み返したい一冊。
家庭科
家庭科関連とビジネス書の線引きが難しい。当たり前か。
超高齢社会2.0 (平凡社新書838)
家庭科で高齢者分野を教えるなら絶対読んでおくべき。
人生100年時代の新しい生き方、働き方。
五輪後の日本を見すえた本。
著者はアラフォー世代で、東大柏の葉キャンパス周辺の高齢者にICTを活用できるスマートシニア育成をすすめている。
ICT活用により若者から支えてもらう高齢者から支える高齢者になれる。
キモは「モザイク型就労」と「高齢者クラウド」。
ライフシフトのような本が日本から出版されなかったことが著者が残念に思ったそう。
でも、この本を読めば年齢にかかわらずいつまでも活躍できる、明るい未来が見えるはず。
フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠
ボリュームたっぷりの本で夜寝る前に読むとすぐ寝てしまう。
後半はiPhoneのKindle読み上げ機能でなんとか読了しました。
内容はショッキング。企業は売れる加工食品を作るため、塩分糖分脂肪分を計算し尽くした「至福ポイント」を知っている。
無知な貧困層がそれらを食べて太り、害した健康を取り戻すための食品も企業が作る。
食品会社の経営陣は自社の製品を食べない。
これらに対抗した家庭科教師がいたというエピソードもあり、忙しいからといってなんでも加工食品で済ませるのは健康のためにもよろしくないことを再確認できました。
フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。
不動産で青色申告10万控除をしている会社員ママ友のおすすめ。
少々古い本なので制度など変わっているところはありますが、申告と節税についての基本的な軸は変わっていないので参考になりました。
今後にフリーランスになる予定はないけれど、会社員だと会社がすべて手続きをしてくれるものだから納税意識は低くなってしまいます。
最近医療費やふるさと納税で確定申告をしているのでもっとお金について学ばないとと思いました。
目指せ、お金に強い家庭科教師(笑)。
ビジネス書
ロビイング入門
勝間さんの、教育がテーマのサポートメールで紹介されていて気になり手に取りました。
ロビイングは海外でさかんなイメージを持ってました。
この本で紹介されていたのは日本の自殺対策、子育てしやすい社会づくり、いじめ対策、性的マイノリティの自殺防止などどちらかというと社会で弱者と言われる立場の人たちへのロビイングでした。
議員さんと勉強会をして問題を知らせ国会で取り上げてもらったり、メディア対策を取り新聞やテレビで取り上げてもらったりするそうです。
社会を変えたい具体的なテーマがあるなら、議員よりロビイストになるべき理由もよ理解できました。
主体的に関われば社会が変わると実感できるようになるといいな。
この本の紹介を職場でしていたら、先週職場の若者が著者と一緒にロビイング活動をしていたことを知りました。
びっくり…!
働く大人のための「学び」の教科書
人生100年時代、自分のキャリアをどのように作ればよいか?
かなり平易な文章で、ココはぜひ知ってほしいところは太字で書いてありとても読みやすい本でした。
外で学んだことを現場で活かすにはどうしたら良いのか、私も学び好きですが答えは出ません。
7人のキャリア紹介では、高卒で働いた後に大学に入りなおしてまた再就職した人もいて、もっと日本でも社会人になってからの学び直しがメジャーになるといいなと感じました。
実際家族持ちながら、子育てしながらの女性はいなかったかな。
たまたまかもしれないけど、難しいものがあるよね。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
多くのお金に関する本は、現在の資本主義が前提で書かれています。
この本は、お金の概念や歴史を紹介することで、お金を相対的な存在として確認できました。
もし、ベーシックインカムが導入され、皆があくせく働かなくてもお金は手に入るようになったら?
働くことが人間にとってどんな意味があるのか。自分の好きなことで生きると、お金に値する価値が得られる社会はどのようなものなのか、生きているうちに見てみたい。
これからのお金がどうなっていくのか、子どもたちが幸せになる方向に向かってるといいなぁ。
【実用のことば】会議を変えるワンフレーズ
会議の起承転結に合わせてどんなフレーズを使えばスムーズにすすめられるか、簡単な解説が載っている本。
会議が終わる前に「今回の会議で決まったことはなんですか?」「いつまでに何をしますか?」と、アクションを確認するだけでも違います。
このフレーズにホワイトボード係を買って出たら鬼に金棒、会議乗っ取れちゃうかも?
実際このフレーズを使い、ホワイトボードに書いて整理したら会議が進みました。
俯瞰して会議をみて、自分の正しさを主張するのではなくより良い形にしていくことが大事。
何のために会議をしているのか、改めて考えたい。
いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学
時間がなく、忙しい人へのハウツー本かと思いきや、「欠乏」が人にどのような影響を及ぼすのかこれでもかと書かれていました。
特に衝撃だったのは、「貧困によるお金の欠乏」。
常に頭の中にあり、脳の処理能力が下がってしまう。
なので奨学金の申込をする書類を書くこともままならなかったり、職業訓練を一度も休まず受けるということがとても難しかったりする。
そのためスラックというゆとりを持つことができない。
生徒が急に貧困に陥りやる気をなくしていても、なぜもっと頑張らないのかと非難してはいけない。
ぜひ読んでほしい一冊!!
ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか
「空飛ぶ車が欲しかったのに、手にしたのは140 文字だ。」
勝間コミュニティの課題書籍。
ペイパルを立ち上げ、いまは投資家として活躍する著者。
起業するときには7つの質問をすること。エンジニアリング、タイミング、独占、人財、販売、永続性、隠れた真実。
いちばん大事な要件はエンジニアリング。テクノロジーの進歩により、勝間さんは毎日郵送ではなくサポートメールを発行し、オンラインで仲間と学ぶビジネスができている。
今の仕事にエンジニアリングをあてはめるなら、学校では何ができるだろうか?
勝間さんの具体例があってやっと理解できた。
新しい副業の教科書 スキマ時間で月5万円の副収入! (インプレスムック)
ITの進歩により、メルカリやUberなどCtoCを繋げるプラットフォームがたくさんできた。
育児中で長時間働けない人もスキマ時間を使ってある程度の収入を得られるようになってきている。
好きを仕事に、スマホで稼げる、本業のスキルが活かせる、おもてなしマインドがある人向け、経験やスキルがなくても稼げるなど各章ごとに稼げている人の体験談や気をつけるべきことなどが紹介されています。
昔より確実に副業のチャンスは広がっていて、そのためには常に情報収集をすることが大切。
とりあえずスナップマート登録してみました。
世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
メールのやり取りをしてるヒマがあったら、集まって成果物を作ってしまえという話。
会議でもプロセスや決まったことを誰かがまとめてくる手間がかかる。
それならGoogleドキュメントで共有してどんどんその場で記入すればアクションプランがその場でできてしまうし持ち帰る必要性がない。
Googleの福利厚生の理由もわかった。
他には、コンテンツを学ぼうと教室に通うのは時間のムダ、自分で勉強して知りたいことをわかる人に聞く。
頭を休めるため1分でも瞑想する。
自分の仕事をなくして別の価値を生み出すことを考える。
変化を恐れない。
kindle本を出すにあたり大事なこと50 (大隈文庫)
Kindleで出版してみたい人はご一読を。
何万字書けばよいのか、価格設定は、読みやすいレイアウトは、表紙の作り方は…といった、初心者なら必ずぶつかるであろう壁に的確に応えるコンテンツが揃っています。
出版社で紙の本を出すなら10万字で1000円台でしょうか?
Kindleなら2万字程度でも良いそうで、それならブログの記事をゆっくりリライトしても2ヶ月位でKindle出版までこぎつけられそうです。
しかし、Kindle価格が1万字で100円が目安となるとnoteの価格設定ってめちゃめちゃ高い気がしました。
性教育・ジェンダー
教科書にみる世界の性教育
早すぎる性教育は若者の性行動を早める、わざわざ教えなくても必要なこ とはそのうち自然に身につく…ワケがない。
この本では、学校で性教育を行っている先進国を中心に、どの科目でどんなことを教えているか、国が性教育にとっている立場はどこなのか、といった内容がコンパクトにまとめられています。
生物の時間に性教育を扱っている国もあり意外。
学校外でも困っている若者をサポートする仕組みがある国も多い。
ユネスコが作成した「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」が世界に広がっているようなので日本も習ってほしいな。
井の中の蛙すぎる。
男が痴漢になる理由
痴漢加害者のプロフィール、なぜ痴漢をするのか、逮捕されたあとのこと、治療のアプローチは、加害者の家族の暮らしはどうなるのか…?
毎日数多くの女性が被害にあっているのにも関わらず、痴漢について書かれている本は少ない。
衝撃的なのは、痴漢中は性的興奮がなく、ストレスのはけ口として自分より立場の弱い女性を選んでいること。支配的欲求の表れであること。
初犯で捕まる前にも痴漢をしており、再犯率も非常に高いこと。
「相手も喜んでいる」と認知の歪みを起こしていること。
依存症なので完治はしないそう。
衝撃の一冊、ぜひご一読を。
マンガ
鋼の錬金術師全27巻 完結セット
表紙が硬派ぽいし少年マンガなので敬遠してたけどお友達のを貸してもらったら一気に読んじゃった…!
10年以上前のマンガとは思えない、色褪せない名作。
伏線も全て回収されていて、あらかじめすべて作り込んで描いたのか気になる。
シリアスとギャグのバランスが程良くて重苦しい話なのに希望を持ちながら読み進めることができたし、悪者がはっきりしている王道の少年マンガでした。
表紙の見返しと巻末のおまけ漫画も楽しみ。
最終巻まで読むべき!!
子どもたちにも読んでほしいとすすめたらプライムのアニメでいいと…全然話違うけどなぁ〜。
毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で
発達障害を持つ人目線で描いたコミックエッセイ。
思い込みの激しさ、なぜそう考えて行動に移してしまうのかといった理由がわかって納得しました。
悪気はないだけに周囲も困っちゃうだろうな…。
本人ではなくストーカー男性編集者の話が怖かった。
でも、誰しも発達の偏りは多かれ少なかれ持っているはずなので自分の特徴をよく知り、いいところを伸ばしていくことが大切ですね。
まとめ
この4月は新しい環境に慣れるのと並行して、よく本を読みました。
頑張った!
まあ、口当たりの良い本ばかりで論文ぽい本は大して読んでなくてすみません。
来月は、読書と並行してgaccoの講座もチェックしてみようと思います。
ではまた☆