まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[書評]教師でない人にもおすすめ!地域と学校はどうあるべき?「まんがで知る教師の学び3」

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教育に興味のある人なら必読!の話題の教育書が発売されました。

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熊本の前田康裕先生がまんがから文章から全て考えられた一冊です。

実は、前作「まんがで知る教師の学び2」の発売記念イベントで前田先生のお話を伺い、

「私も、前田先生のように学び続け、そしてアウトプットできる教員でありたい!」

と大変共感してこのブログを立ち上げたのです。

manabito.hateblo.jp

あれから1年…早いものですね。

私がダラダラとブログを書いている間に、前田先生は教職大学院で教鞭をとりながらまんが1冊を仕上げてしまいました。

ものすごいバイタリティを感じます。

今回の記事では、まんがで知る教師の学びの読みどころと、太っ腹な前田先生の取り組みについてについてご紹介します。

まんが的にスゴいところ

普通なら、原作とまんが担当は分けますよね〜。

私もイラストやまんがを描くので、この作業がどれだけ大変かよくわかります。

もし、自分に依頼があったら原作とまんが担当に分けると思います。

片手間ではなく、本気で描いたとしか考えられないレベルです。

1.最先端の知識が分かりやすく説明されている!

今回も、カリキュラムマネジメント、学習する組織、システム思考など本ではなかなか理解しづらい考え方を分かりやすく説明してくれています。

学習する組織なんて、一冊で何センチあるやら…ですから。

大学の先生が、これだけわかりやすく物事を説明できるって素晴らしい。

2.伏線が回収されている!

  • 夫も同業、本人も多忙で自分の子どもすら育てられているか自信のない女性教師
  • 息子が大学受験で「先生の仕事は魅力的ではないから教育学部は選ばない」と言っている
  • 雑事に忙殺され、なんのために教頭になったのか分からない

といった伏線が最後にしっかり回収されています。

マンガではよくある展開かもしれませんが、伏線がしっかり回収されてないとモヤモヤしますよね…。

すべてのコマ、エピソードに必然性がある展開に拍手。

3.笑いあり、涙あり

私が一番ウケたコマがこちら。

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「教頭先生、裏庭でハトが死んでます」

教頭先生の苦情係っぷりといったら!

我が社の教頭先生もこんな感じですよ〜。

他にも、震災の描写や人々の戸惑う様子に涙…。

苦しいシーンも多いですが、それらの困難を乗り越えていく姿に希望を感じます。

4.キャラクターが魅力的、でもシワはない

「阿田布太郎(あたふたろう)」

「大磯賀史(おおいそがし)」

名前がそのキャラクターの性格や状況を表しています。

そして、それぞれのキャラクターがそれぞれ一生懸命に取り組んでいるのに学校ではうまく行かなかったりするのです。

そして、53歳の主人公である吉良先生…

シワがなく若々しい!

最近の53歳、確かに昔よりかなり若々しいですね。

教員が退職し、高齢者になった時にどう生きるか、そのあたりにも触れられています。

まんがで知る教師の学び3で描かれていること

3作目では、主に現代の社会と学校の問題点とあり方について触れられています。

教育関係者以外の、保護者や地域の方にも是非読んでいただきたいですね。

ドラマ化してくれないかしら…!

さくら社の紹介から。

www.sakura-sha.jp

カリキュラム・マネジメントや「働き方改革」が声高に言われる中、学校を取り巻く環境は依然としてブラック。加えて震災という危機に面した時、教師達を変えたものは何だったのか?
現場を知り、未来を想う教師が描く「幸福論」。
いま知っておきたいキーワードも満載で、各章にわかりやすい解説がついています。

著者の前田康裕先生は熊本市の教育センターでの教員指導に加え、先駆的な実践やICTの活用など多彩な教育活動で知られ、現在は熊本大学教職大学院准教授。

熊本市立向山小学校教頭時代に熊本地震で被災され、本書では勤務校が避難所になった体験も描かれています。

新学習指導要領の理念である「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」ための一例を提示。

■もくじ

第1章 学校の多忙化 ――学校における働き方改革

第2章 教育課程と学習指導要領 ――社会に開かれた教育課程

第3章 熊本地震 ――教職員のメンタルヘルス

第4章 避難所としての学校 ――自助・共助・公助

第5章 学習する組織とシステム思考 ――人生100年時代

第6章 カリキュラム・マネジメント ――ゆとり世代

第7章 学校と社会との連携 ――業務改善と5S

第8章 まちづくりと共同体の再構築 ――他責社会から感謝社会へ

 

震災で避難所としての小学校を助けてくださったのは地域の方でした。

前田先生の人生は、熊本の震災で変わったと言っても過言ではないようです。

この本に書いてあるような地域の結びつきが地方ならどこでもあるのかというと、そうでもないみたい。

私の住んでいる地域は、日中は若者がほぼ仕事で地元に残ってないので震災の時にまず帰ってくるのが大変です…。

章ごとに先生のおすすめするビジネス本(教育書からではなくビジネス本!)の紹介が載っているのも嬉しいですね。

何冊か、図書館で予約しました!

なんと、フリー漫画イラスト資料集が配布されてます!

さらに、最近の前田先生の取り組みとして、研修会で教育用語のわかりやすい説明がなされるようまんがの一部分をPDFで配布してくださっています。

r.goope.jp

太っ腹すぎる!

研修用資料としてPDFが、そしてイラストも配布されています。

学校の研修などで非商用として利用する分には無料で使用できるそうです。

研修担当として見逃せない資料ですね!

まとめ

仕事の多忙化により、教員もなかなか骨太の本を読む時間がありません。

このような読みやすい本で、周囲の同僚にも最先端の教育技術の理解が広まっていくのはありがたいことです。

前田先生、良い本をありがとうございました!

ではまた☆