まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[考え]18歳選挙権、高校生は実際にどう考えているの?聞いてみたら意外だった

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いよいよ、衆議院議員選挙が迫ってきましたね。

今回は民進党がなくなったり、分裂したりと大混戦。

選挙広報やポスターを見ても、どの党に、どの人に投票すれば良いのか困っている人もいるのではないでしょうか。

私もそのうちの一人です…。

先日は、朝のNHKニュースの政見放送が始まる頃にチャンネルを変えようとしたところ、中学生の長男に

「お母さん、投票に行くんでしょう。それなら政見放送を見ておいたほうがいいんじゃないの。」

と、諭されてしまいました。

平成27年6月に公職選挙法等の一部を改正する法律が成立し、公布されました。

その頃ほどには

18歳選挙権

は盛り上がってはいません。

公布に合わせ、

「私たちが拓く日本の未来」

という冊子が全国の高校生に配られました。

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現在でも、毎年高校生に配られています。

>>政治や選挙等に関する高校生向け副教材等について:文部科学省

勤務校では、総合的な学習の時間に進路に関連して政治参加についても考える時間があります。

2年前の3年生と、今回担任している高校2年生に選挙について書いてもらった意見をご紹介したいと思います。

高校生は何も考えていない?

現在の10代の投票率は46%だそうです。

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出典:

>>総務省|国政選挙の年代別投票率の推移について

20代よりは高く、それ以外の世代と比較すると少々低い傾向にあるようです。

高校生は、政治に全く興味がないのでしょうか。

遊びに忙しく、ニュースを見る暇もないのでしょうか。

大人の中には、投票率の低さを憂いて

「投票に行かない若い子は何も考えていない!けしからん!」

と感じている人もいるでしょう。

実際に、高校生は何を考えているのでしょうか?

高校生はこんなことを考えている

2年前の授業と、今週に振り返りノートに書いてもらった内容です。

今回も、おおむね2年前と変わらない意見が出てきました。

テーマ:

「自分が18歳になったら選挙に行きますか?その理由も書いてください」

  • 自分に与えられた権利を行使しないのはもったいないから自分は選挙に必ず行く。
  • 親が選挙に行けと言うので行くと思う。
  • 親が、選挙に行くときに一緒に行くので行く。
  • 親が投票するところに、自分も投票すると思う。
  • 親が選挙に行っていないので多分自分もいかない。
  • 親が選挙に行かないのを見ていると腹が立つ。自分は選挙に行く。
  • 自分はニュースも見ないし、政治に興味がないから行かない。
  • 自分が投票したところで自分の生活が変わらないから行かない。
  • 自分みたいな、政治がわからない人間が投票するのは無責任だと思う。だから投票できない。
  • ニュースを見てもわからないので、投票するのが申し訳ない。

政治参加について生徒と考えてみて感じたこ

上記の意見を読んで、私が感じた事は以下の二点です。

  • 投票するかしないかという行動は、親の影響が大きい。
  • 「こんな政治がわからない自分が投票して良いのだろうか」という迷いが多分にある。

「高校生は何も考えていない」

というわけではなさそうです。

以上、サンプルは80前後、いわゆる「お勉強」があまり得意とは言えない高校生が感じたことをまとめました。

まとめ

政治がわからない、こんな自分が投票して良いのだろうか。

一番の問題は、

「こんな自分」

と、自分に自信がないことだと思います。

日本の若者は、世界でも自己肯定感が低いことで知られていますから…。

また、日本の場合、政治がカジュアルに語られるイメージがありません。

また、政治や選挙について学校で授業をすると、なにかと

「偏向教育だ」

と言われてしまうといった教師の不安もあると思います。

海外では小学生の頃から政策について議論するような授業を行っている国もあると聞きます。

スウェーデンの中学生向け教科書

全国の高校で配布されている

「私たちが拓く日本の未来」

総務省文部科学省のホームページからダウンロードできます。

>>政治や選挙等に関する高校生向け副教材等について:文部科学省

候補者を比較して一覧表にしたりするワークシートなどもあります。

もし今度高校3年生を持つ機会があれば、党によるマニフェストを比較して記入してみるのも勉強になりそう。

気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。

ではまた☆