[家庭科] 子どもの生活力UPに!教師も必読!本質が心に突き刺さる本「家庭科の教科書」
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「家で子どもに使える、家庭科の本はある?」
「小学校で専科でないのに家庭科教えることになっちゃった…」
そんな悩みをお持ちのあなたに、この1冊が必ず役立ってくれるでしょう!!
Amazonの商品説明より。
子どもにかけるとグンとうまくなる「魔法のひとこと」教えます
包丁の扱い方からかんたんピザづくりやハンバーグづくりまで、また基本の縫い方からミシンの使い方、リボンのポプリ入れやリリアン風のマフラーづくりまで、そして上手な整理整とんの仕方など。
この本では家庭科の授業で習う衣・食・住について項目ごとに説明しています。
どこからでも始められる見開き構成になっており、「こんなすごいものを小学生がつくれるの?」と思った人はページをめくってください。
楽しみながら、誰にでもつくれるものばかりです。
この1冊では小学校家庭科のコツとカンがわかり、「かんたん、楽しい、面白い」家庭科の中にある生活の知恵を学んで、すてきな大人になるためのノウハウが詰まっています。
出版された年を見たところ、なんと2008年に出版された本とのこと。
この本を知らずに今まで家庭科教師をやってきたことが恥ずかしい位です。
先日の家庭科教育学会にて、勝間和代さんの講演で言われていた
「家庭科で必要なエッセンスが詰まっていて、なおかつシンプルな教科書が必要(という題名ではあるが書籍)」
となっています。
高校の家庭科の教科書にあるような、家族家庭や保育、高齢者、家庭経済といった項目は入っていません。
基本的な「衣食住」を扱っている本です。
小さいお子さんをお持ちの方や、小学校で家庭科を教える方はぜひ読んでいただきたいと思います。
今回の記事では「家庭科の教科書」でとても良いと思った点をいくつかご紹介します。
オールカラー!写真が見やすい!
「これは、生活で必要だ!」
と思われる必要最低限の項目しかいないので、野菜の切り方やリンゴの剥き方など、包丁位置がよく見えるように写されています。
また、基本の縫い方では1番使うと思われるボタンつけも丁寧に段階を追って写真が掲載されています。
もしかしたら小学校の家庭科の教科書も、現在はこのくらい丁寧に書かれているかもしれませんが…。(読んでからこの記事書こうよ…すみません)
簡単にできる実習が載っている
子どもが負担なく、短時間で取り組める実習がいくつか掲載されています。
- ハンバーグを作ってみよう
- エプロンを作ってみよう
- エプロンを入れる袋を作ってみよう
- 縫い物をしないで、リサイクルで牛乳パックを使った小物入れを作ろう
などなど。
ガスコンロ使わない、ホットプレートを使った餃子のピザなどといった簡単な実習も載っています。
最近では職人の世界でも下働きから修行させるのではなく、まずは簡単でやりがいのある仕事からやらせてみるといった育成方法が広がってきているようです。
「まずは簡単に楽しくできる成功体験を積み重ねる」
のが、家庭科を好きになってもらえるポイントかもしれません。
子どもにかけるとグンとうまくなる「魔法のひとこと」
他の本と違って1番良いと思った点がこの「魔法のひとこと」です。
例えば野菜の切り方では
「食べる人のことを考えて包丁を動かそう」
縫い物では、
「準備が結果。下ごしらえの仕上がりを決める」
「ゆとりかげんが大事」
住生活の片付けでは、
「整理は物の「仲間分け」」
家庭科のまとめのページでは、
「楽しくかんたんにできる方法でみんなを喜ばせよう」
この最後の魔法のひとことは、家庭科の本質を表していると言っても過言ではないと思います。
何のために家事をするのか?
それは自分の暮らしのためであり、また周りの人を幸せにするための方法でもあります。
この点は、先日の家庭科教育学会で勝間和代さんが最も言いたかったことなのではないかと勝手に想像しました。
この点を家庭科の教育目標として、肝に命じていきたいと改めて感じました。
まとめ
既に10年近く前に、こんなに素晴らしい本が出版されていたことに大変驚きました。
本当に知らなかったことが悔やまれます…。
この本は、高校生でも使えそうな項目があるので授業でも活用していきたいと思います。
小学校であれば、実物投影機でこの本のページを電子黒板に映してレクチャーしても良いかもしれませんね!
ちなみにこのシリーズは他の科目でも何冊もあります。
「水泳の教科書」
「ノートの教科書」
などは自分の子どもの教育のために読んでみたいと思いました。
※追記:この記事を書いたあとで、小5の息子の家庭科の教科書(東京書籍)を確認したら、かなり写真が大きくて見やすくなってました~。
教科書も日々進化してるんですね。
ではまた☆