[ICT]情報機器を授業に活かす!研修会報告。「なんで使わないといけないの?」の声に戸惑い。
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先日、職場にて以下のリンクのような研修会を行いました。
実施報告を作ってくださいとの依頼があり、作成して配布しました。
その内容をざっくりご紹介します。
テーマ:情報機器の使い方について交流しよう!
きっかけ
今回の教研を行うきっかけになったのは、家庭科の講師の先生から、
「iPhoneの画面をモニターに表示するためのケーブルを買ったので、ぜひ使い方を教えて欲しい」
というリクエストがあったためです。
今年度、家庭科に新しい先生が来られたのをきっかけに今までの授業のやり方や流れをウェブでも共有しています。
新しく入った人が困らないシステム作りもできると良いと思い実施することにしました。
集まった先生方との交流
集まってくださった先生方の困っていることや、知りたいことは以下の通りです。
A4の紙にキーワードを書いていただいて、KP法のようにご報告頂きました。
- 遠隔でスマホを操作したい(AppleTVのことのようですが、すでに販売されてなくて残念!)
- スマホからパワーポイントを映したい
- youtubeをスマホから流していると切れてしまうので困っている(通信が切れちゃったんですかね~~?)
- CDをスマホに入れて、流したい(ご質問された方は、itunesの存在を知らず…)
- 紙で英単語を黒板に貼ってる時代のままではいられない。板書の時間を減らし生徒の活動時間を増やしたい
- フラッシュカードを作りたい
- 生徒が作った作文をすぐに映して全員で共有したい(実物映像機??すぐに写せるプロジェクターがあればスマホのカメラでも共有できそうです)
- パワーポイントや動画の再生の練習をしたいのだが、いつどこでやればいいのかわからない(講師の先生の悩みって、聞いてみないとわかりませんね…)
- とにかく簡単に使えるようにならないの?(それでもかなり、簡単に使えるようになったと思うんだけど…)
参加者のわかる範囲で交流を行いました。
実際に情報機器を使ってみました
PCに詳しい先生にご協力いただき、パソコンをモニターにつなげて表示していただきました。
- Googleドライブの作り方
- Googleスライドの作り方
- 動画の再生をパソコンで行う理由(早送り、巻き戻しが容易に行えるため)
- スマホをモニターにつなげる方法
- Googleスライドをモニターに映す方法
- 他、便利なアプリの紹介
- 個人のスマホを使うときに注意すること
学校でスマホのコネクタを購入したので、これからは気軽に使えると思います。
これからの授業に活かすためには?
- Wi-Fiが必要、ないとお話にならない?
教室でスライドや動画を見せる際に、Wi-Fiがないから不便だな…と思う時がかなりあります。
教員の個人の通信データを使っているため、通信制限がかかってしまうと表示できなかったりしてしまうので困っています。
また、次の項目とも関わりますが、生徒が調べ学習をしたい時にiPadがネットに繋がっていないとブラウザで調べられません。
Wi-Fiを早急に導入する必要性があると感じました。
- 教員が一方的に情報機器を使っているだけではダメ
今回の教研では、
教員が情報機器を利用して板書の手間を省いたり、
言葉で説明しづらいことを写真や動画で見せる
など教員にとって便利な手法の共有にとどまりました。
しかし、ICT教育というのは生徒も情報機器を用いて相互に学びをすすめていくものなのだろうなぁと改めて感じました。
いま、近隣の公立中学校では生徒にiPadが全員支給されているそうです。
子どもが使っているスマイルゼミなど、タブレット端末での学習を見ていると、英語の発音の手本が流れてそれを真似すると声紋チェックをしてくれます。
情報機器での学習をすでに行なっている子どもたちがどんどん入学してくるという現実を知っておく必要があるでしょう。
まとめ
今度も、リクエストがありましたら同じような内容で実施していきたいと考えています。
不明な点がありましたら、わかる範囲でお答えしたいと思いますので気軽に声をかけてください。
(ただ、ある程度検索で調べる練習もしましょう〜。例「iPhone 電源 おちる」など)
さらにまとめ
当日は、
「情報機器で何ができるか」
を交流しようと思っていたところ、
「なぜ、情報機器を使う必要があるのか」という手前の考えを持っている方も参加されたため、最後の質疑で
「カタカナ語ばかり。まず言語の違いを感じた。もっとわかりやすいようにして欲しい(途中参加でそこまで言われても…??)」
「そもそも、情報機器を利用するメリットはなんなの?なんで使わないといけないの?」
という方も参加されていて戸惑いました。
思わず、
「ご自身にメリットが無いと思えば、別に使わなくてもいいんですよ」
と答えちゃいました。
情報機器は単なるツールであって、目的ではないのですから。
とはいえ、利用できれば声が届かない生徒に画面で見せられたりとメリットもそれなりにあると思うんですけどね。
画像や動画を見せる必要性を感じている教科(理科、家庭科、社会科、英語科)と、そうではない教科(国語科、数学科)との違いなんでしょうか??
メリットがないと仰っている先生は国語科でした。
また、研修会の振り返りを行った際、
「機械音痴の先生は年寄りばかり。時間が解決する」
という意見も…。
そんなの待ってたら、学校無くなりそうですが大丈夫?
逆に、
「情報機器にチャレンジしない先生は、先生失格」
と、いう声もありました。
こちらのまんがでも、ITにチャレンジする先生の奮闘を励ます内容が載っていましたね。(ただ、なんでいつもITオンチは年配の女性教員なんだと思ったりもする)
普段の研修会の倍の人数が集まったためニーズはとてもありそうです。
継続してこの研修会を行いたいと思っています。
まあ、使える人はこんなのに参加しなくても自分で試行錯誤してできちゃうと思うんだけど…。
「まんがで知る教師の学び」シリーズのご紹介はこちら!
ではまた☆