[進路]高校生の就職事情はどうなってる?ハローワークの方にお話伺いました
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今年進路の担当をしています。(2013年の記事です)
我が社は、大学、専門学校、就職、その他とそれぞれに進路を選ぶ生徒がいるいわゆる進路多様校。
管内のハローワークの方と打ち合わせをしていて、へー!と思ったことがあったので以下に書いておきます。(全国の高校の就職事情がこうではありません。)
なるほど!メモ
覚悟を決めた人から決まる
高校時点では絶対に就職しなければならない理由のある生徒は少数。
選べる状況の生徒は最後まで粘れず迷ってしまう。とにかく
「絶対に就職するぞ!!!」
と決めた生徒から決まっていく。
高校生は地元の産業の景気をモロに受ける
昨年度は、東京で言えばスカイツリーのソラマチ、渋谷ヒカリエが開業し求人が増えた。
同じように、都内の工場が地方などに移転してしまうと高校生の求人はモロに影響を受けてしまう。
高校生の就職は厳しいが、進学しても同じである
高校生の方が
「担任、進路担当、ハローワーク」
と何重にも手厚い指導が受けられる。
専門学校に進学しても、2年制であれば就職活動を1年先伸ばしにするだけ。
専門学校や大学の方が進路指導はどうしても手薄で、一人で戦うことになる。
大学でも決まらない人は100社受けても決まらず、「お祈りメール」をもらう。
先延ばしにしても最終的には就職活動が待っている。
事務は、商業高校でも苦戦
事務職は商業高校で簿記を取った生徒も内定が厳しい。
普通高校では、パソコン関係の検定を取っておくなどの準備をしておくとよい。
中学卒業程度の学力を
最近、求人票に「これだけはできて欲しい」という条件がつけられてきている。
販売関係では割引率が分かっていないと厳しい。
最低限四則演算、中学校卒業程度の学力が欲しい。
高校に入って数学を学び直して、関数や方程式が出来るようになってきたという生徒も少なくないが、それよりも四則演算。
小学校のドリルでいいのでやり直して臨んで欲しい。
漢字も、最寄駅がかけなかったりするので、ある程度の能力が必要。
できれば夏休み前に完成していると望ましい
自己分析や出入りのマナー、身だしなみ、面接練習などを地道に取り組んで欲しい。
昨年度、高校2年生の3学期から取り組んでいる高校では内定率が上がっている。
最近は高校生の採用試験でもグループディスカッションなどがあり、ハローワークで複数の学校の生徒を集めてトレーニングをしている。
VRTカードで自己分析
VRTカードという、直感的に
「やりたい、やりたくない」
「できる、できない」
で分けていくカードを利用して生徒が向いている仕事を見つけていくワークがある。
>>カード式ガイダンスツール VRTカード|労働政策研究・研修機構(JILPT)
高校生は「好き、嫌い」で選ぶ傾向があるが、「できる、できない」と、自分の強みで貢献できる分野をマッチングするほうが早く決まる。
障害を持つ生徒は…
発達障害系で就労が難しい生徒は、地域の就労センターに紹介することができる。
障害枠の場合は、正社員ではなく契約社員で一年更新になることが家族の理解を得られないことが多い様子。
こういったセンターが各地域にあるはずです。
つい、自分の子どものことを考えると質問にも力が入ってしまいました。
最近は、若者を応援するようなハローワークがあるようです。
お話を伺うと、支援がとても手厚いように思えるのですが、それでも非正規雇用が多いんですよね。
近いうちにでも、ハローワーク行ってみようかしら。
実は、一度も行ったことがないので…。
ではまた☆