[進路]奨学金=借金。高校、大学進学…奨学金を借りれば済む問題?
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「進学したいけれど、お金がない」
「奨学金を借りればいいんでしょ?親が支払ってくれるだろうから大丈夫」
奨学金問題、かなり話題になってきていますね。
2012年に雑記ブログに書いた記事がありましたのでご紹介します。
20代女子の奨学金が500万円
先日、仕事関係のお知り合い(社会人2年目・女子)と進学相談会について話をしていたところ・・・
「進学相談会では、保護者の方に奨学金についての話をするブースをつくることが多い。奨学金は5月から出るので、入学金関係は最低用意しておかないととても支払いが追いつかない」
そうなのか・・・さらに話をしていくと、
「私も、高校、大学と奨学金を貰って通いました。と言っても有利子なので、まだ返しています。全部で500万円」
「留学費用も親に借金しています。自宅なので食費など合わせて月5万、奨学金は返済費用を減らしてもらって月3万払っています」
「このまま支払い続けて奨学金が返し終わるのが40歳くらい」
「結婚するときに、”私、借金ありますけどいいですか”って聞かないといけないんですよ~」
「職場に子持ちでも続けている人がいますが、新たな取り組みなど、ハードな働き方は出来ないですね」
20過ぎから返し始めて、返済終了が40歳・・・!
それまでに、家など購入したい場合はどうなるの?
私自身、親に海外旅行の費用を借りたことはあっても、就職して1年目でそこそこ返せていたのであまり気にすることはなかったのですが・・・認識が甘かったです。
いま、このように進学で奨学金・・・いわゆる借金を抱える人は今や2人に1人。
テレビでも取り上げられている奨学金問題
NHK「オトナへのトビラTV」でも尾木ママを交えて特集を組んでいました。
ぜひまとめを見てみてください。以下でも抜粋してみました。(2017年現在、オトナへのトビラTVのリンクは削除されています)
実は今、大学に進学した学生の50.7%、およそ2人に1人が奨学金を利用しています。
大学の授業料は上がってきています。
平成元年、1989年度には国立大学で平均およそ33万円だった授業料が、現在、53万円。 私立大学は、57万円から、85万円に。
一方で、1年を通じて働いている人の平均給与は1997年をピークに下がり続け、2010年には412万円。 親にしてみれば大変なのです。去年まで国立大学に通っていた23歳の女性。
「今、大学を卒業したんですけれども、正社員としての就職が出来ていなくて。それでやっぱり 月々の奨学金の返済がちょっと大変だなぁというのが悩みですね。支払っているのは月に23000円」
下宿して大学に通うことになったため親に負担をかけないよう、月々10万円を4年間、あわせて480万円借りました。 この奨学金には利子がつくので、20年かけて返済すると総額は、554万円に上ります。
「正社員で働ければ心配なく返せる金額」と考えていたのですが、思い通りにいきませんでした。 70社余りを受けましたが就職できなかったのです。
現在は、アルバイトで生活費を稼ぐ毎日。週5日働き4万円ほど、月に15万円の収入があればいいほうだといいます。
「やっぱりこの金額は重いなぁっていうのはありますね。奨学金を借りるときに、もう1段階低い金額で借りて、その分アルバイトを増やしてたほうがよかったかなぁとか、そういう部分は自分でも思いますね。」
実はこの女性のように、奨学金の返済に苦しむ人は増えています。 日本学生支援機構によると、現在、奨学金を返済している人はおよそ280万人ですが、そのうち34万人の支払いが滞っているといいます。
大学を卒業して、正社員になれず奨学金の支払いが滞る例は、先日オススメした本にも載っていました。
ありしゃん うーん、大変ですね。
尾木 ほんとに大変でしょ?
有吉 やだなぁ~。だって、もう学生の時から借金抱えてるわけでしょ。
尾木 そうですよ。それで、たとえ入社した子に"おめでと~"って4月の入社式を迎えますよね。 借金を400万とか何百万もしょって"おめでと~"って言われるんですよ。変ですよ、僕に言わせれば。
ありしゃん 重いですよね。
有吉 芸人は借金が300万超えたらパンクするって言われてるんですよ。
尾木 あっそう!
有吉 芸人はもう300万でパンクしていくやつが多いんです。
尾木 はぁはぁ。大学院まで行ったりとか、あるいは高校から借りている子なんかは700万ぐらいになってくるんですよ。
最後に、有吉さんの結び。
奨学金っていうとなんか優しい言葉に聞こえるから油断しちゃうけど、借金だから怖いね。 もうちょっとまじめにやってる学生には、あの…まけてやってくれねぇかな(笑)。
ちょっと勉強してやってほしいな。
「今回言えるのは…、若手芸人!借金は300万までにしてください(笑)。それでは。学生はがんばって!」
高校でも、経済的な理由で通えない子も
実際、高校でも奨学金を申し込んでも授業料の支払いが追いつかず、経済的な理由で退学していく生徒が後を絶ちません。
たとえば、2年生の修学旅行に参加するには1年次の授業料が完納していることが最低条件なのですが、教員が催促の連絡をいれなければならないような生徒が片手ではとても足りないのです。
修学旅行にかかる費用も重くのしかかり・・・
「修学旅行に行くことでさらに滞納が進んだら・・・この家庭にとっていいことなのか?」
と考えてしまいます。
高校は小中学校のように、公立で全てを賄えるだけの定員もありません。
我が家も、夫が倒れたら・・・など、リスクを考えたら3人のん気に(いや、決してのんきに育てているつもりはないが)育て上げられるのか心配になってきました。
他の国は給付型が中心?国際比較はコチラのサイトが詳しいです。
奨学金についてはこのあたり参考になるかもしれません。
ではまた☆