[セミナー]関係性の貧困に生きる女子高生たちを救え!夜の街歩き学習ツアーに参加。
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一度、大雨で流れて3ヶ月…。
一般社団法人Colaboさんの学習ツアーに参加してきました。
女子高生の裏社会を読み、衝撃!
かいつまんで言うと、主に関係性(家、学校に居場所がない)の貧困から私達の見えないところでJK産業を始めとする風俗にどんどん女子高生が取り込まれている状況をインタビューを中心に書かれています。
実際にどのような支援を行っているのかも知ることができます。
詳しい内容については、以下の書評リンクを参考にしてください。
支援の現状や実際の現場を知るということを目的に、職場の仲間を中心に声をかけて集まったのが9人!教育関係者の関心が高い問題のようです。
具体的な時間や場所は、今後の見学者の安全から記録できませんが、感想を中心にお送りできたらと思います。
教育関係者、保護者の方など参加できます。気になった方はcolaboさんのHPをチェックしてみてくださいね。
女子高生や若い女の子の需要があるって?
見学スタート。
取り締まりがあり、今はかなり数が少ないそうですが、それでも、チラシを持って必至に男性を中心に声をかけている制服の女子高生(多分)を発見。
はじめは、
「お客さんとお茶を飲む仕事だ」
など言い、安全と思いこませオプションなどでお客さんの欲を満たすようになっていく。
JK産業の店長は、日常生活に居場所のない女子高生をうまく取り込み、仲間がいて、いつ来てもいい居場所を提供して、家庭で何かあった時に逃げ込めるようになっている。
女子高生に勉強を教えてくれる店長もいるとか!
最近は関係性の貧困が無くても、気軽に友人などに誘われてこの世界に入る女の子も増えているそうです。
生徒が関わるかもしれない世界に興味があって参加しましたが、よく考えると娘も危ないってことですね…。
まだ5歳だし、と思っていたら最近はジュニアアイドルという児童ポルノのような写真やDVDが出回っているそうなのです。
実際にDVDのパッケージを見てみました。
「え?これで児童ポルノで摘発されないの?????」
と思うような、局部だけを隠したような水着を着ているあどけない女の子の写真が何枚も使われていました。
中には、本人のサインが書かれたインスタント写真も。
「親御さんはどうしているのかな?」
と即思ってしまいましたが、道で声をかけられて、芸能界のスカウトと思い込まされて要求が徐々にエスカレートしたり、違約金を払わされたりするケースが多いようです。
今は閉店してしまったようですが、実際にジュニアアイドルに会えて握手したりできるようなお店もあったらしい…。
もし、ダンナがこういう写真やDVDを持ってたら即離婚しますけどね。
それだけの需要があるというのが幼い娘をもつ母としては恐ろしいです。
支援側の問題を考える
少し場所を移動して、スカウトの現場へ。
普段何気なく歩いている繁華街は、意味付けしてみてみるととんでもない場所でした。
若い人を使って女子高生に気軽に声をかけさせて、入り口を広くとる。
スマホを使ってLINEのIDを即交換したりしているんでしょうね…。
求人サイトも、ピンクを中心にデザインしていかにもすぐに高収入が得られるような謳い文句を並べてました。
女子高生の裏社会でも書かれていることですが、女子高生を利用する側は金銭的なインセンティブがあるので何でも利用するし、どうすれば女子高生が参加しやすくなるのか考えに考え抜かれているわけです。
年を重ねたオーナーは表に出ず、大学生や若い男性など、女子高生が身近と思うような人をスカウトに使うなど。
この話を聞いて、高齢の支援者が
「じゃあ、ツイッター始めれば支援者と繋がれるんですね」
と言ったそうですが、ツイッター始めただけで女子高生が相手を身近に感じるかというとビミョーですよね。
一緒に参加した知人が、
「ヨーロッパでは、若者の居場所になる支援センターが駅前にあって、若い人を雇って居場所のない若者にどんどん声をかけて風俗に取り込まれないような仕組みを支援側が行っている。日本では児相を始めとする支援が全く機能しておらず児相につなごうとすると今まで裏切られた思いから拒否する子も多い」
と言っていました。
支援する側が、
「どうしてこんなことしたの?」
と聞くだけで相手は心を閉ざしてしまいます。
仲間とつながるだけではなく、信頼できる大人とつながることが問題解決への道だと思うのですが、そこのハードルはかなり高いように感じました。
保護者も、教師も、児相も、
「なぜ?」
と責めてしまうでしょうし…。
また、教員が支援したいと思ってもLINEやツイッターなど現在生徒が使っている連絡手段を持たなければ相談しようかなという気が起きないと思います。
電話でもいいかもしれませんが、手段はたくさんあったほうがいいでしょうね。
まとめ
という訳で、おおよそ4時間に渡る研修では考えさせられることが沢山ありました。
今でも、ツイッターなどで「居場所 どこにも」「援 募集」などと検索すると沢山のつぶやきが出てきます。
虐待などで家に居場所が無かったり、貧困でご飯も食べられず、服を買えないような子どもたちは想像したよりはるかに多いのではないかと感じました。
そんな子どもたちを即救えるのが風俗のスカウト…でいいとは思えません。
もう少し、行政側で貧困層への対策が取られてもいいんじゃないかな。
若者の衣食住を満たし、居場所づくりを進めるべき!!!
まずは、できることに取り組もう!知ることからいかがですか?
colabo代表仁藤さんのブログ
ではまた☆(2015夏の記録です)