[書評]IQより学業に相関が!LDの改善にも役立つかも「脳のワーキングメモリを鍛える!」
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勝間和代さんでおなじみ、毎日朝5時に送られてくるサポートメールで紹介されていた本です。
「ワーキングメモリ」
我が子は各種発達検査の結果からワーキングメモリが弱いことが書字の弱さに繋がっています。
私の中ではかなり気になるキーワードです。
本の見返しより。
IQが高いのに、実績が上がらない人、低いのに成功する人がいる。
その原因は「ワーキングメモリ」。
日々の仕事に優先順位をつけたり、とっさの場合に機転をきかせたり、まさに脳の司令塔ともいえる認知機能だ。
この機能を強化すればー
- 仕事のスピードが上がる。。
- 記憶力が飛躍的にアップする。
- あらゆるスポーツの腕が上がる。
加えてダイエットに成功できる、うつや認知症になりにくくなるなど、人生の質をあげることもできる。
ワーキングメモリは30代をピークに衰えはじめ、さまざまな点で支障が出てくるが、幸い鍛えなおすことができる。
この分厚さ、内容がかなり多岐に渡るので付箋もたくさん。
読んでいただいた方が人生にプラスになると思います!
なるほど!メモ
ワーキングメモリは発達検査WISCの検査項目にもあります。
教員も知っておいたほうがいいと思い、紹介します。
IQとの違い
IQとは、あなたが知っていること。いっぽうワーキングメモリとは、あなたが知っていることを利用してできることである。
ワーキングメモリのスコアが分かると、IQより正確に学生の成績を予測できることが分かった。
IQには当人の経済状況が関係する。だが、ワーキングメモリに経済力は関係ない。
ワーキングメモリはマルチタスクが苦手
あまりにも選択肢が多く、どうしていいかわかrない時に最も重要なものから優先順位をつけ、ストレスを和らげることができる。
- ワーキングメモリの負担となる日常の用事のリストを作る。
- 重要度の低い用事を選び、1週間その用事をせずに過ごす。
- 週末になったら、ストレスを感じなくなったか自問する
- さらに雑用を減らす
学習成績を左右する
ワーキングメモリはIQよりも子どもの成績と相関が深い。
強いワーキングメモリを持つ人は、学習スタイルに関係なく優秀な成績をおさめていた。
ディスレクシアはワーキングメモリとの関連があると言われている。
というのも、頭の中に言葉をとどめておく時には、必ずワーキングメモリを使うからである。
エクササイズとしては、
- 学習とは関係ないツールはスイッチをオフにする。特にテレビ。
- 子どもに本を読み聞かせる、子どもに本を音読させる。
- 簡単なレシピの料理を作る
- 記憶から引き出す。簡単な絵を見せて、その絵に描いてあったものを思い出させる。
スポーツで成果を上げる
スポーツでは、ゾーンに入ることが重要。一度ゾーンに入るとワーキングメモリは使わないが、戦略を練ったりするためにいつでも稼働できるようにしておかねばならない。
スポーツの外傷、特にアメリカンフットボール、ボクシング、アイスホッケーなど人とコンタクトするスポーツは、ワーキングメモリに損傷を負わせる可能性がある。
ワーキングメモリ向上のためには、走ることが有効。
ウォーキングでは前頭前皮質のヘモグロビン量が増えないが、ランニングはヘモグロビンの量を著しく上昇させた。
ワーキングメモリを衰えさせないために
定年による引退を考え直すこと。
退職すると、仕事の量が減るだけではなく、思考の量まで減ってしまう。
または、楽しめる他のタイプの仕事を続ける。ボランティア活動に参加する、地域社会で役割を担い、活発に活動する。
まとめ
ワーキングメモリを鍛えるエクササイズはまだはっきりと成果が上がると言えるものも多くはないようです。
もし、取り組むことによってワーキングメモリが向上するなら、ディスレクシアの子を持つ親としてはこれほどありがたいことはないと感じています。
教員向けの本も何冊かアマゾンで見つけました。
もっと教育の分野で教材開発されると、苦しむお子さんも減るんじゃないかと思うんですが。
そういえば、
「TODOリストを作成し、優先順位で並べ替える」
はあな吉さん手帳でおなじみの手法。
ワーキングメモリと幸福感は関係があるので、あな吉さんの
「手帳でハッピーになる!」
というのもうなずけます。
私もやることを付箋やTODOリストにすることで、ワーキングメモリの負担から解放されてます。
まあ、書き忘れたことは完全に忘れるんだけど…。
あとはスマホのオフ!
優先順位では確かに下位なのに、更新情報を知りたくてSNSをいじくってしまうのは如何なものかと思い対策中。
かなり分厚いですが、エピソードも具体的で訳も平易なのでサクサク読めちゃうのでオススメです。
ではまた☆