[書評]しんどい先生に、くすっと笑える1冊!「なぜかクラスがうまくいく教師のちょっとした習慣」
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毎日お疲れの先生たちに、元気が出る一冊。
読書メーターより。
教師のための自己啓発書。
- わかっているつもりでも改めて言われるとそうだな!!と思えるようなトピックがたくさん。
- 普段手のかからない普通の子に注目する
- 一日10回子どもの名前を呼ぶ
- 子どもを「できたかできないか」ではなく「伸びたか伸びないか」で判断し評価する
など。
プロ教師のための10箇条は必読です!
見開きであっという間に読めます。
イラスト笑える。何より元気が出る!!
しかし、教員が本を読まないからか、読みやすさ薄さ重視の教育書が最近やたら増えたね。
もう少しお値段が安いと嬉しい。
よくある学級経営ハウツー本に書かれている、
「○日に教室のシステムを定着!!失敗しない教員が生き残る!!!」
ごもっともだけど、あまりにプレッシャーに押しつぶされると苦しくなってしまう。
なるほど!メモ
ABC、Bの子に注目
A優秀な子、B普通の子、C手がかかる子
どうしてもA,Cに注目しがちだが、Bの子に注目し、声をかけていく。
A,Cの子が発表している間にも、
「聴いてくれる人たちがすごい!!」
と承認する。
全ての子とパイプをつなぐのが大切!
伸びたか、伸びてないか?
教員はどうしても「できたか、できてないか」一定の到達度を求めがち。
「ひいきではなく、先生は伸びたか、伸びてないかで判断をします」
その子のがんばりを評価。この視点大事!
○○法にとらわれず、目の前の子どもの持ち味を引き出そう
教育熱心な先生であればあるほど、○○法や××先生がこういっていた、こうせねばならないと方法にとらわれ、がんばってしまう。
そんなときは、目の前の子どもが見えなくなってしまっている。
子どものことをしっかり見て、考えよう!
プロ教師の10カ条
野本先生のブログに、この本の紹介がありました。
私がこの本でとくに感心したのは、p26,p27の「プロ教師なら朝に必ずやること10箇条」でした。
これは笑いました。
私は、あの分からなくなった土曜日に20分間ぐらい「人生の本質は、繰り返しだ!」と叫んでいたそうなのです。
酔ってもいいこというなあと自ら感心したのですが、それがここに書いてあったと、これにも感心しました。
△ △ △
すぐに俵原先生からもメールがきた。
△ △ △(「プロ教師なら朝に必ずやること10箇条」は、私もお気に入りのページです。
後、気に入っているのが、出てくる子どもの仮名がすべてUWFというプロレス団体のレスラー名になっているところです。笑)
△ △ △このページには次のような事が書かれてある。
△ △ △
プロ教師なら朝に必ずやること10箇条◇プロの教師になりたいなら,たとえ朝に弱くともこれだけは!
私は、毎朝1日も欠かさずに、以下の10箇条をおこなっている。
「自分は、プロの教師である」という確固たる信念なくしては、到底25年間も続けることはできなかったであろう。
ただ、以下に述べる10箇条をやり続けたことで、今の私があることは、明白なる事実である。
若い先生方も、鋼の精神力でクリアしていただきたい。
- 朝、自分一人で起きる。
- 布団から出る。
- 着替える。
- 朝ごはんを食べる。
- 歯磨きをする。
- トイレに行く。
- 靴を履いて出かける。
- 学校のある場所へ向かう。
- まちがえずに、学校に着く。
- 確実に自分の教室に行く。
(とくに、難易度の高いのが1である。一人が難しければ、誰かに手伝ってもらってもよい)
◇なんじゃ、こりゃ!…と、つっこめたあなたは大丈夫
はい、どうもすみません。
当たり前のことばかりですね。
でも、クラスがうまくいかなくなると、この当たり前のことができなくなるんですよね。
朝、起きられなかったり、食欲がなくなったり、学校に行くのが怖くなったりするわけです。
つまり「なんじゃ、こりゃ!」「当たり前じゃないか。」と、つっこめたり、これを見てププッと笑えるような余裕のある人なら、たとえ、今、クラスがうまくいってないな…と感じていても、大丈夫。
絶対にクラスはよくなります。
最後まで、この本におつきあいくだされば…。(笑)
△ △ △
★
ここにはこの本の全体を流れる「俵原節」が遺憾なく発揮されている。決して俵原先生はふざけているわけではない。
私なら「人生の本質は繰り返しだ」と硬派に叫ぶところだが、俵原節ではこうなる。
★
人生の本質は「繰り返し」である。
これを知って、自分の中に思想化していくと人生は変わる。
たとえば、私は食事のあとの食器洗いが好きである。(笑)
家にいるときは、日に三度私が食器洗いをする。
毎日同じ食器を繰り返し繰り返し洗い、拭き、食器棚へ片付ける。
食事作りは好きだけど、最後の洗い物が嫌いだという人は多い。
私は人が嫌いな、その洗い物が好きだ。
創造的でもなんでもなく、とにかく「繰り返し」なのだ。
でも、それなくしては私たち夫婦の一日は成り立たない。
決しておもしろいことではないが、ぜんぜん苦にならない。
「繰り返し」が人生の本質だと理解しているからである。
確かに、気持ちが憂鬱になると、朝起きるのも辛くなる。
そして、朝起きられても、
「このまま、電車に飛び込んだら楽になるなぁ…」
なんて思ったりするんですよね。
私も経験者なのでよーーーーくわかります。
まとめ
友人の職場では、新人の先生から
「今、○○駅にいますがもう足が動きません・・・」
と朝連絡があり、結局お辞めになったとか。
お互いが助け合う職場ではなかったのかな?先生方は笑っていたそうです。
しかし、最近の教育書はホント薄いな~
忙しい先生たちが読めるように工夫されているんだろうな。
でも、これでも同僚に勧めても、
「読む時間が無いから・・・」
と言われてしまう。
職場で薦めても、1.2人の人が興味を持ってくれて、読んでくれるくらい。
連日15時間勤務しているような人も多いから仕方ないかな。(私は平謝りで免除)
もう少しゆとりが欲しい。
ではまた☆