まなびと!

自らが学び続ける教師でありたい。振り返りの記録です。

[セミナー]学び方は人それぞれ!『学び合い』フォーラム講演とパネルディスカッション

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※2015年に開催された『学び合い』フォーラムの様子をご紹介します。

どんな感じだったのか、ざっくりご紹介します。

ちなみに、開催メンバーにより、プログラムの内容は毎年異なるようです。

ポスターセッション

上越教育大の西川研究室の学生さんによるポスターセッション。

写真はアップ不可でした。

『学び合い』ってなに?

異年齢の交流って本当にできるの?

という方にオススメかもしれません。

『学び合い』は実践していないけれど、たまたま興味を持って来てくれた元同僚が色々と質問してました。

文部科学省の初等中等教育局の方より講演「新しい時代の教育〜教育再生と教員政策の展望〜」

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いま、なぜ教育再生なのか?

グローバル化の進展、生産年齢人口の減少などから、成長し続け、安全で安心して暮らせる社会の実現のために一人一人の生産性を上げていく必要があるとのこと。

そのために、教育再生実行会議にて今後の取り組みが示されているそうです。

教員政策については、

学習指導要領の改定

育成すべき資質、能力を踏まえた教育課程の構造化を行い、子どもたちがなにをできるようになるか、何を学ぶか、どのように学ぶかなど実際にどのように行うか落とし込んでいます。

主体的・協働的な学びアクティブラーニングの必要性はこの辺りにあります。

「チーム学校」の実現

我が国の学校は、教員以外の専門スタッフが諸外国と比較して少ない状況にあります。

児童生徒のニーズが多様化しており、教員に求められる役割が拡大、勤務時間は日本が最長です。

定数を改善、専門スタッフを入れ、サポートスタッフも充実させること。

この辺りは、財務省との戦いがありますね〜。

先日観た「みんなの学校」は、このチーム学校が実現されていました。

そうでもなければ子どもたちを成長させることはもはや不可能なのかも!

教員の資質向上について

教職大学院の充実、メンター制度の導入など質的な向上を目指すらしい。

このあたりは私立学校はあまり関係ないところかしら。

今後、大学の入試改革も行われるはずなので、それに従い高校の授業のほとんどを占めている一斉授業形式も変わっていくのかしら?どうなんでしょう?

パネルディスカッション「アクティブ・ラーニングの先にある日本の未来とは」

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教育ジャーナリストの方、オルタナティヴスクールの先生、福島の小学校の先生と、先ほど講演してくださった文科省の方とのパネルディスカッションでした。

今の子どもたちが、今の大人と同じような人生を歩むことはおそらくないでしょう。

15年前には、スマホもなかったのですから。

答えのない問題に立ち向かう子どもたちをどう育てるか?

最近では、大学に議論できる場所、「ラーニング・コモンズ」が設置されているそうです。

↓ラーニング・コモンズの導入事例が掲載されているページです。

www.kokuyo-furniture.co.jp

こんな清潔感のある空間があったらいいのにな…。

ホワイトボードが備え付けてあったり、常時パソコンにアクセスできるコーナーがあったり、沢山の種類のイスが並べられていたりと、高校にもあったらいいだろうな〜と思うような場づくりが進められています。

それぞれの立場からの発言、とても興味深く聞くことができました。

オルタナティブ・スクールの先生が、小学生に勤務している時は様々な実践ができない不自由さに苦労し、学校を開設してみたら逆に自由さに悩むという…!

どこまで行っても、悩みは付きないものですね。

学びは、多様でいい。

学び方も人それぞれ。

オランダでは、学び方のニーズに合わせて学校を設置することができ、様々な教育方法から子どもたちが選んで通うことができます。

子どもの発達に合わせていない、多人数を一つの教室に詰め込んで一斉に知識を詰め込む方法は無くなることはないかもしれませんが、教育方法の一つになっていくことでしょう。

「改革は、皆さん自身が行うのです」

という文科省の方の言葉が印象的でした。

まとめ

学び方は、人それぞれ!

教育は、「教える」から、「学ぶ」へ変化を遂げていくことでしょう。

では、子どもの学びをサポートする教師になるためにはどうしたらよいか?

その答えの一つとして『学び合い』があります。

続きでは、2日間に渡って行われた3つの分科会の様子をお伝えしますね。

ではまた☆