[書評]子どもが何を、いつ学ぶかを自分で決めるデモクラティックスクール「世界一素敵な学校」
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以前、教育カフェという教育やファシリテーションに興味のある人達の集まりに参加していたことがあります。
「学校」「教員」の世界にとらわれない学びのあり方を考えている人たちが多く、大学を卒業してから教員という狭い世界にいる私にはとても刺激が多いです。
そんな教育カフェの仲間のおすすめ。
仲間は、この学校を見学して教育公務員を退職して自らサドベリースクールを作っています。
「世界一素敵な学校」サドベリースクールとは?
読んでみて・・・こんな学校に子どもを通わせられたら・・・と思ってしまった。
サドベリー・バレー・スクールとは、「デモクラティックスクール」といい、日本では本田健さんがお嬢さんを通わせるためにサドベリーバレーまで引っ越してしまい、東京でも学校が開校された模様。
- どんな学校なのかというと、子どもが何を、いつ学ぶかを自分で決める。カリキュラム、時間割、評価が無い
- 子ども達もスタッフも平等に1票持ち、全校集会により学校運営、スタッフの採用、規律、予算などを決める。(デモクラティックスクールと言われる所以)
- 入学面接時に、「子どもを100%信用できるか」聞かれるらしい
子どもが必要に応じて学ぶことを決めるのは、
「必要になって学べば3年かけて学ぶことも2週間で学び終えてしまう」
こともあったりするらしく、本来人間は常に学んでおり、
「学びたくないのに学ばせられる」
ことによる弊害の方が大きいという考えらしい。
評価は、自分で自分のことは分かるので、周囲から評価についてとやかく言われるよりも自分に対してシビアに評価できるらしいです。
むしろ、「学校でいい評価をもらってきたいい子」の方が自分に評価の軸が無く、この学校では問題になってしまうらしい。
アメリカでの卒業後の追跡調査でも、周囲と不適応を起こしたりすること無く、自分のやりたいことを学び、社会でも活躍している人が多いそうです。
サドベリースクールとは言わないまでも、最近「逃げるは恥だが役に立つ」に出演していたアーティストの星野源さんも自由の森学園の出身ですね。
私の周囲でも、新たな教育を求めて「公立小学校教員→教職大学院の先生→軽井沢に小中学校を作る」計画を立てている先生方がいらっしゃいます。
子どもがさまざまな教育の形を選べるといいですね。(大阪で話題の小学校は除く)
まとめ
今の学校制度、これでいいのかな~と思っている人にはとても刺激的で良い書だと思います。
私の場合、今の自分の仕事に疑問が起こってしまうので、危険かな・・・。
関連本はこちら。日本のデモクラティックスクールについて理解が深まりました。
いやー、生徒と対話しながら学校を作るのも一苦労ですね…。
雇用を確保しながら、家族を持ち子育てしながら、は難しそうだ。
北欧も行ってみたいし、サドベリースクールも見てみたいな。
ではまた☆