[進路]奨学金破産が怖い!毎月いくらまでなら返済可能?高校生が奨学金について知っておいてほしいこと。
「生徒が奨学金を借りるのに、教員側も知識を持たなければ」
「授業で奨学金を扱うのに、どんな本を読めばいいの?」
勤務先でも、3人に1人が奨学金を借りて進学しています。
持ち上がりであれば、3年ごとに進路指導をします。
その際、奨学金制度の中身が変わっていることがほとんど。
今年は、進路に関わる総合的な学習の時間でも奨学金を扱うことにしました。
今回の記事では、生徒に伝えた奨学金の基礎知識についてご紹介します。
給付型の奨学金が新設されました。
多くの生徒は、日本学生支援機構から奨学金を借りることになります。
個々最近、日本では給付型の奨学金が少ないことから、給付型奨学金が新設されていました。
所得制限があり、誰でも給付される類のものではありません。
また、最大で4年間で192万円と必要な学費全額を賄えるものではないようです。
殆どの生徒は、無利子の第一種奨学金、有利子の第二種奨学金のどちらかを、または組み合わせて借りることになります。
第一種奨学金は、第二種奨学金よりも成績基準と所得制限のハードルが高いです。
リーフレットをPDFで見ることができます。
クローズアップ現代「奨学金破産」の紹介
2016年に放映されたクローズアップ現代「“奨学金破産”の衝撃 若者が… 家族が…」を生徒と視聴しました。
上記リンクより。
月5万円の奨学金を返済できず、自己破産の手続きに入った女性の話。
美香さんは高校と大学に通うため、およそ600万円の奨学金を借りました。
しかし、就職したのは非正規の保育士の仕事でした。
給与は平均で月14万円。家賃や食費、光熱費を支払うと月5万円の奨学金を返済する余裕はほとんどありません。
滞納していると、あっという間にブラックリスト入り。
滞納している人への督促の仕組みです。
返済予定日を過ぎると、5%の延滞金が上乗せされます。
延滞が3か月続くと、個人信用情報機関に登録。
一定期間、クレジットカードの使用が制限されます。
それでも返済できずにいると、債権を回収する専門の会社が督促に乗り出します。
会社に直接電話をかけたり自宅を訪問することもあります。
最終的には裁判所から一括返済を求める督促通知が届くことになります。
この映像を見ると、
「奨学金を借りてやっていけるのか…」
と、将来に対して不安な気持ちを感想に書いてくる生徒もいます。
「なぜ、は他の国に比べて高学費高負担なの?給付型の奨学金を新設したり、学費を安くするなどできることが他にあるのではないか」
と、今の教育制度に疑問を呈する声も。
奨学金を借りずに就職するという手もありますが、なりたい職業が資格を取らないと就けない場合もあり難しいところです。
賢く借りて返すための「奨学金」を借りる前にゼッタイ読んでおく本を読む
インターネットで調べるだけでは断片的な知識しか手に入らない!と感じ、今回はこんな本を購入してみました。
この本を読むと、いくらまでなら借りてもよいか、返済額から考えることができます。
自己破産してしまわないためには、毎月の返済額が2万5千円を超えないようにすることが大切だと書いてありました。
代表的な返還例として、以下のようなシミュレーションが載っていました。
- 第一種奨学金を月54,000円を4年間借りた場合…2,592,000円を毎月14,400円、15年で返済
- 第二種奨学金を月80,000円を4年間借りた場合…4,045,295円を毎16,855円、20年で返済
ただし、親元を離れて一人暮らしをする場合、これでは足りない場合がほとんど。
下宿代など含め月18万円を借りると、毎月37,000円を20年での返済となり、返済が難しくなりそう。
できれば、毎月2万以下の奨学金返済でおさめたいところです。
この返済が、就職後、結婚、子育て、マイホーム購入、子どもの教育費…が必要な40代まで続くのです。
うまく借り換えたりして、生活の中に組み込めると良いですね。
ちなみに、奨学金の給付は大学入学後なので、大学入学前の出願や初年度納入金などにかかる費用100万から130万円ほどは事前に用意しておかなければなりません。
そちらは、社会福祉協議会に相談したり、教育ローンで保護者が借りる必要があります。
お金がいくらあっても足りないよ…。
google フォームで奨学金クイズを作成!
上記の通り、インターネットの情報なども確認し本も読んでみました。
生徒がはじめに奨学金について知っておいて欲しい内容よりも複雑だと感じました。
そこで、最低限の知識を盛り込んだ奨学金クイズをGoogleフォームで作ってみました。
○×クイズ形式になっており、これだけは押さえておきたい内容になっています。多分。
①奨学金を申し込むのは、進学先が決まりはじめる9月以降だ。
みたいな質問が9個並んでます。
授業中にQRコードを示して答えてもらいました。
もし良かったら、コピーして改変して使ってください。
まとめ
知人が勤めている高校では、進学者数を増やして評判を上げるため、
「生徒に進学をすすめて奨学金を借りるよう促すのが辛い」
と言っていました。
個人的には奨学金を借りずに働いてお金を貯めてから進学するでも良いのではないかと思います。
でも、一度働いたら進学しようという気持ちを持ち続けるのはとても難しいことでもありますよね…。
非正規雇用が多い状況では、安定して借金を返済する仕組みがなく、将来に希望が持てないのがなんとも苦しいです。
ではまた。
[進路]受験生の三者面談、準備しておくこととホワイトボードを利用した記録にチャレンジ!
「いよいよ最終学年。三者面談で準備おくべきことは?」
久しぶりに高校三年生の担任を持っています。
卒業後の進路に向け、動き始めているところです。
備忘録として、進路多様校の三者面談について書いておこうと思います。
準備しておくへきこと、ものは?
久しぶりの進路指導で少々心配になり、何冊かAO入試対策と就職の本を手に入れてみました。
情報量が圧倒的。
AO入試対策の大学が国公立や六大学を想定していて、なんでこんなに高いレベルばかり?
と思いましたが、確かにAO入試で受験する、勉強の苦手な生徒はこういう本の存在も知らないし、本を読んで解決しようとは思わなさそうです…。
推薦書のサンプルがあり、教員が助かりそうです。
書いてることは良さそうだけれど、レイアウトが残念すぎる!
Amazonのレビューは良かったんだけどなぁ…。
普段、近所に大きな書店がないのと普段は子どもの世話でとてもそんな余裕がなく、本屋さんで読み比べができないのが辛い。
古いけれど、一番読みやすいAO入試の本でした。
このくらいのボリュームが良い。 添削している文章も短いのでどこが悪いのかすぐに分かりました。
間違いも、うちの生徒が間違えそう!と思うような例文に親しみが持てます。
一番読みやすい! さすが就職の指南本。
事務職って全体の3%しか求人がないのですね。
商業科の生徒に持って行かれそうな予感が。
三者面談、何を確認しておく?
三者面談で確認しておこうと思った項目を残してみます。
- 以前のレジュメをひっくり返して、何を話したか確認しておく
- あとどのくらいの成績で推薦基準に届くのか確認しておく。
- 奨学金の成績基準を伝える。
- 入学案内や募集要項など、資料を持って来てもらう。
- お金は大丈夫か聞いてみる、入学金の振込時期が高校入試の時より早まっているので注意喚起。
- 募集要項にアンダーラインを引かせる。募集要項を読み込んでいかないと!振込の仕方、調査書の申込方法なども確認しておく。
- センター試験を受ける生徒の確認
- AO入試は夏に準備して、第1期で受かるつもりで受けないと第2.3期では合格しない。以前のように定員より多く取るとペナルティになってしまうので、大学も神経質になっている。
- 過去の進路指導関係の資料を用意しておく
- 焦って早まらないこと。専門学校のオープンキャンパスに行ったらいきなりAOエントリーできますよ、と言われて申し込んでしまったり、大学でさえ職員と連絡先を交換させられ、その後受験してくれとしつこく勧誘されたりしたらしい…今ってそんな感じなの?!
最後の項目、一番ビックリしました。学生募集に困ってる大学があるんだね…。
それでいいのか大学?!
ホワイトボードがめっちゃ役立った!
今回の面談でのチャレンジがこちら。
「面談で話したことを覚えてない問題を解消したい」
「いつまでに何をやるのか、アクションプランまで確認したい!」
今までは、面談で話した内容を生徒が書いてくれた面談アンケート用紙に赤で記録していました。
私が記録を取ってパソコンに入力したところで、生徒や保護者がやるべきことを覚えていてくれないと意味がありません。
面談でメモを取る生徒はゼロ、筆記具どころか手ぶらで面談に来ます…!
保護者の方もメモする方はゼロだった気がする。
そんな問題を解決すべく、今回は3つほどテーマを決めて、マグネットで固定しました。
書き終わったら、生徒に写メしてもらいます。
もちろん、私もその場で撮影して、プリントアウトして本人に渡して手元にも置いて確認していきます。
このホワイトボードの良いところは、書き終えたところで「そろそろお時間ですよ」とお知らせできるところ。
以前は面談時間が30分でも延長してしまうことがありました。
しかし!ホワイトボードのおかげで話したことが可視化されて成果物があるためか延長することはほぼなくなりました。
すでに写メしたものをロック画面にして読み返している生徒もいるそうで、やってみるものだなぁとしみじみ。
こんな記事も書いてます。
まとめ
進路指導は、まだまだ続きます。
それぞれが自力で行きたい大学を探して受験勉強してくれるなら、まだラクかも知れませんね。
勤務校は一般入試で大学受験をする生徒が一桁のため、一人ひとりAO入試のエントリーシートを添削し、面接練習をしなければなりません。
就職の場合は、会社見学が決まったら担任が会社に連絡を取り見学の予約をします。
内定が取れるまで、何回でも会社と連絡を取りますよ〜!
時間もだけれど、体力も持つのかな…?
2020年の入試改革で、進路多様校の進路指導に変化はあるのでしょうか…?
ではまた☆
[書評]2018年初夏に読んで良かったおすすめ本、夏休みにいかが?教育・ビジネス書・雑誌など19冊♪
春のおすすめ本に引き続き、読んだ本のなかでおすすめをご紹介します。
気がついたら、もう夏になってました…
現在、某勝間コミュニティの積読部に入っていて、プレッシャーで積ん読にしていた本がさくさく読めました。
そうでもしなければ読めなかった本が何冊も…!
あと、スキマ時間はiphoneのKindle読み上げで読めてます。
特に、骨太のビジネス本!!!
教育書はKindleにならないので仕方なく紙で買ってますが、ここで紹介したうちの半数近くはKindleで購入していると思います。
ほかは図書館や図書室で借りたりしていますね。
気がつけば選んでも19冊!!
いわゆる教育書・教育雑誌
教えるということ
大村はま先生の講演録。
はじめの講演は昭和43年!もう50年も前なのに読んでいて違和感がないのはナゼだろう?
眼の前にいる子どもたちを教えていくことは、いつの夜にあっても変わらないマインドがあるのでしょう。
「子どもが好きだけではつとまらない」「優しい先生、好かれようとする先生はダメ」「読んできましたか、では読みを教えたことにはならない。口でブツブツ言っている子は黙読できなくなってしまう」など。
終わりの「ことば」の講演も、カッコイイを使わないでどう表現できるか、豊かな語彙を育てたい、日本語への愛が伝わってきた。
2030年 教師の仕事はこう変わる!
工業化社会は、「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」しかし、これからは逆の方向へ向かう。
子どもたちを工業製品のように1教室に詰め込んで同じ内容を大人数に教える時代は終わる。
子どもが通う保育園も民営化が進んでいるのを見ると、小中高校も民営化されてもおかしくないんじゃないかなと思ってました。
これからの教員は常に能力を更新する。助成金に応募してみる。
法規を学んでできることを理解する。情報発信力をつける。
生き残れる気がしない、厳しい時代の始まり。
「奨学金」を借りる前にゼッタイ読んでおく本 (青春新書プレイブックス)
奨学金をめぐる動きは毎年変わるので最新の情報を知っておいた方が良いと思い読んでみました。
給付型は、現在のところ生活保護世帯や非課税世帯が対象となっています。
無利子の一種奨学金は成績や収入の基準があり、多くの人は利子ありの第二種奨学金を借ります。
返済時に月額25000円を上限として借りるのが良いとのこと。
また奨学金は入学してから支給されるので入学前の初年度納入金は別に用意します。
最近双子が大学に入学したお母さんから入学前に合わせて320万かかったと聞き大変驚きました。
お金がいくらあっても足りない…涙。
ワーキングメモリと特別な支援: 一人ひとりの学習のニーズに応える
私たちは頭の中にワーキングメモリという小さなメモ帳を持っていて、授業中子どもはこのメモ帳を使って教師の指示を頭に一時的に保存します。
しかしワーキングメモリの大きさには個人差があり、7歳児の上位10%は十歳児の平均とほぼ同一、7歳児の下位10%が平均は4歳児の平均よりも下回る。
個人差はそのまま推移し、学力に影響する。ワーキングメモリの弱さを補うための支援は、四つの側面のどこが弱いのかを把握しておく必要がある。
ワーキングメモリを考慮したユニバーサルデザインのチェックリストや授業の方法が参考になりました。
教師がブラック残業から賢く身を守る方法
カバーなしに読むのがちょっと恥ずかしいタイトル。
教育大で教えている学生が教師になりたがらないためこの本を書いたそう。
教職はなかなかブラックで、基本部活の顧問に全員就くため定時に帰るのは仕組み的に不可能。
ただ先進的な取り組みをしている学校や自治体はあり、18時以降は留守番電話にする、部活に休養日を設けるなどしているところも。
国立大の附属学校でも公開研究会はやめるなどの取り組みに目からウロコでした。
公立の先生向け。私立学校はいかに生徒を長時間預かり面倒の良さをアピールするか合戦…働いてる人の身が持たないよ…。
月刊学校教育相談 2018年 05 月号
参考になります。PBISというポジティブな生徒との関わりを学校単位で取り組むと生徒の問題行動が減る。
「注目を得る」ために反社会的行為を行う生徒も中にはいるため、生徒の行動をできていて当たり前ではなく認めて声をかけていくこと。
カードで感謝を表していく実践も載っていました。
PBISの本読みたい。
別の連載では、保護者への関わりについて。「保護者が「自分の子育てが悪いと評価された」と感じないようねぎらいの言葉をかけることなども大切だけどよく抜け落ちてしまいます。
保護者を責めるような声掛けをしてはいないか気をつけます。
月刊学校教育相談 2018年 06 月号
しんどい思いが癒やされる月刊誌です。
保護者会で子どものいいところをどう伝えるか。子どものどこを観察し、声掛けをしていくべきか。
三者面談なとで保護者と年に数回交流があり、生徒40人プラス保護者40人に気を配っていくってなかなか大変…。
生徒への接し方も参考になりますが、自分の心をメンテナンスするのにいいきっかけにもなりそう。
自分の感情の捉え方のクセを知る、感情日記をつける、など。自分の感情もしっかり扱えないとねー。
家庭科
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
健康と食品の本はこれ一冊でいいかも。
普段テレビやネットの健康情報に踊らされすぎ。
健康に良いエビデンスのある食事は、玄米などの茶色い炭水化物、魚、オリーブオイル、ナッツ、果物と野菜。白米は糖尿病になりやすく、赤い肉は大腸ガンになりやすい傾向がある。
加工肉はもっとダメ。子どもが好きで食べてるものはほとんど健康に悪いとされてるものばかりだな〜どうしたものか。
エビデンスのみ示されているのでシンプルで読みやすい反面、この食事を家庭に浸透させるのは至難の業かな…でも、子どもも健康になって欲しいし、悩みます。
ビジネス書
知ってるつもり――無知の科学
人間は知っていることを過大評価してしまうのはなぜか?
トイレ、ファスナーなどの仕組みは実際全く説明できない。
家、電化製品など一人で作れるものは殆ど無い。
この無知は政治的な判断にも用いられ、複雑で絡み合った問題に対して正確な理解をすることは難しい。
個人の知識は属するコミュニティに強く依存している。
学校教育は「独立した個人」に教育を施すのではなく、世界や他者の力を借りながら学習し、互いに知識を交換しながら物事を解明する学習のコミュニティを作るべき。
他、偏った考えを軟化する実験などかなり目からウロコな本でした。
誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性
自分のGoogle検索の履歴を見られても全然大丈夫!という人いますか?
この本では、Google検索のトレンドなど公的に入手できるビックデータを利用して、人々が日々どのようなことに悩んでいて、公には口にしていないかを主に研究した本になります。
FacebookやSNSでは見栄を張り、検索窓には人種差別的な発言や性的な悩みを打ち明ける。
この研究が進むと、借金を踏み倒す人とそうでない人の言葉遣いの違いも分かり、テロや自殺を検索する人のチェックまでされてしまう世の中になるかも?
一気に読んでしまいました。おすすめ。
60歳を過ぎると、人生はどんどんおもしろくなります。
日経アソシエのインタビューから。
60歳を過ぎて定年退職、母の介護で家にいる生活も退屈だとPCを購入して高齢者向けのパソコン通信を始め、80を過ぎてiphoneアプリを初心者ながらリリース。
「もう◯歳だから」と臆することなく好奇心を持っていろいろチャレンジするのはまさにしなやかマインドセット。
しなやかマインドセットを持っていれば、いくつになっても楽しく生きられるお手本のような存在ですね。
高卒で働き始めるもうつになり、休職しながらも仕事が面白くなったのは40も半ばを過ぎてからとのこと。
こうありたいものです。
幸せとお金の経済学
私達の消費はコンテクストと結びついていて、アメリカでネパールのような住宅を建て、周囲の住民と同じような暮らしをするのはムリ。
何かしら相対化してお金を使っている。
一部の人は大成功し、貧富の格差は昔よりも拡大している。
富裕層を優遇しすぎることはデメリットが大きく、増税と公共政策がアメリカを救うとのこと。
フェラーリで未舗装のデコボコの道を走るか、ポルシェでキレイに舗装された道路を走るのか、どちらが快適かという話。
自分はなぜそれを買う必要があるのか、買う前にちょっと考えたほうが良いかもね。
働き方改革 生産性とモチベーションが上がる事例20社
人口ボーナス期からの、人口オーナス期の働き方改革に乗り出さない会社はいずれ潰れていく。
これだけ社会が変化している中、学校は人口オーナス期の、型にはまる長時間労働者を生産し、教員も抜け出せないでいる。
危機感を覚えた著者は、学校関係のコンサルティングに力を入れているそう。
我が社も講演会してもらってコンサルティングに入って欲しい!
職員室のレイアウトから…!個人でもできることはないのかな?
意見したら運動部も持たずに文句言うなとかそれでは生徒が集まらないとか言われそう。
もう少し、自分の時間が欲しいだけなのにな…。
一流の人はなぜ風邪をひかないのか?――MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33
風邪を引いたのでいい機会と思い読んでみました。
年に数回喉が痛くなり、吸入や薬などで早めに対策をしているものの、うまくいってません。
5月も喉の痛みで止められず、痰、発熱してしまい熱が下がらず救急で採血とレントゲンまでするハメに。
仕事も休んで金銭的にも損失が大きかった…。
この本で言うところの超初期症状が分からない。
もしかしたら、最近の風邪は子どもから来てるのかも?
今回も医師から指摘されました。
仕事も接する人数が多いのでリスク高いんだろうな〜。
今回治ったら読み返して実践し、風邪引かないようにしたい。
空気を読まずに0.1秒で好かれる方法。
表情が固く、相手に好印象を与えられないことにずっと悩んでいます。
この本では著者が20年間試行錯誤を重ねる中で得た、好かれる表情や話し方を伝授。研修では、私鉄などサービス業で好感度が大幅にアップしたそう。
相手の脳が反応するのは0.1秒とわずかな時間、行動は正しさより感情が勝る。
相手に「ピンクのサングラス」をかけてもらえるよう、先手の笑顔で相手を迎える。
自分の顔をスマホで撮影して表情の確認をする。
自分自身は、いつも笑顔で接客する仕事ではないのでそこの使い分けが難しい!
個人向けのセミナーがないのが残念でした。
日経ビジネスアソシエ 2018年 6 月号
dマガジン。それぞれの分野で活躍している人のインタビューや連載が読めこれだけでもdマガお得。
NHKエンタープライズでサラリーマンNEOなど人気番組を手がけたプロデューサーはワンマンすぎて、番組終了後に誰からも「次の仕事を一緒にやりましょう」と声をかけられることはなかった。
「聞き方」を変えたら仲間と仕事ができるように。
大学ラグビー9連覇!帝京大監督式・3人トーク術ではトップダウンでは勝てる選手は育てられないことがわかり、3人組でなぜこの作戦が必要なのか聞き合う時間を持ったら連覇できるようになった。
おすすめ。
マンガ
BLUE GIANT 1 (ビッグコミックススペシャル)
ゴールデンウイークのレンタルマンガ。楽しみにしてて、一気に読んだけど…、あれ、これ岳の終わりと一緒じゃないの〜??
岳の読後感もモヤっとしたけど、こっちもか。せっかく人が死なないマンガと思って安心して読んでいたのだが…。
もっと解散するならやり方もあったはず。
大の演奏に驚くモブの描き方が大げさで、一体どんな音楽を奏でているのだろうと気にはなった。
でも、主人公の悩みの深さや音楽への向き合い方はのだめと比べちゃダメか。。
激しいシーンしかないけど、バラードとかどうなってるのかとかいろいろと気になった(^_^;)。
七つ屋志のぶの宝石匣(1) (KC KISS)
マンガ好きのお友達が貸してくれました。
作品は知っていたものの、のだめと千秋にしか見えなかったので敬遠していました。
お話は質屋の跡取り娘と質流れ品になってしまった名家の男性とのコメディー&ミステリー。
高級品を取り扱っているけれど下町のお話なので嫌味がなく読めます。
のだめの時と同じで作者の取材力の高さと知らないジャンルへの情熱を感じます。
一家離散してしまった男性の家の謎はどうなるのか、続きが気になりますね〜。
マンガで出てきた宝石の紹介は、カバーの見返しにカラーで載っていて、それを見るのも楽しみです。
ゆるキャン△ (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
山梨に住む女子高生5人が秋口から冬にかけてのキャンプに挑戦するお話。
Amazonプライムビデオから、漫画まで購入してしまいました。
この漫画を読むと道具を色々揃えてキャンプをまた再開したくなります。
また今まで訪れたことのあるキャンプ場も何ヶ所か出てきて懐かしく感じました。
タイトルは「ゆるキャン」ですがあまり人が多くないキャンプ場に行きたいという主人公の思いもあり、冬にキャンプをするという設定。
バイクでソロキャンプにも行ってしまうので、ゆるキャンというよりはガチキャンプだと思います…。
癒やされたい人オススメ。
まとめ
読書メーターに、コツコツ記録していた5,6月までの本をまとめました。
いいペースで読めていると思います。
読んだ本を血肉にできているかはナゾ〜〜〜!!!
読書メーターにもコツコツ記録していたものをまとめたこの記事、地道に記録することの大切さを教えてくれます。
皆さんのおすすめ本も、よかったら教えてください♪
[家庭科]今年のチャレンジ!授業での絵本の読み聞かせ、夏休み前までに7冊読み切りました報告。
5月に書いた記事の続きです。
絵本の読み聞かせ、挫折しそうになりながらもなんとか7冊読み切りました。
よく考えると、いや考えなくても4クラス教えているのです。
夏休み前だけでも30回近く絵本を読んだんだな…と思うと感慨深いものがあります。
正直、絵本の読み聞かせ上達しちゃいました。
という実感があります。
この実践、自分の子どもが小さいときにすれば良かったんじゃないですかね???
読みながら泣いた読み聞かせが1回、あとはなんとか泣かずに読み聞かせできたので健闘したと思います。
自分を褒めすぎ?!
聞いてくれた生徒さんたちにもありがとうを言いたいです。
絵本のチョイスと感想、後半戦
というわけで、後半に読んだ絵本のご紹介をします。
4冊目:パイルドライバー
生徒は「パイルドライバー」がプロレスの技ということを知らない子がほとんどでした。
抑揚なく読んでしまうと生徒の頭は
「この話、なんのこと??」
になってしまうようなので、
「ぼくは、エッちゃんが好きだ!」
みたいにかなり感情を込めて読んだほうが反応が良かったように感じます。
この小学生の甘酸っぱい思い、伝わっただろうか…?
5冊目:だいじょうぶだいじょうぶ
ちょうど図書室にありました。
涙腺壊れてるので手に取ったときにはうるうるしてしまいましたが授業では泣かずに読めた〜!!
ぱっと見表紙で
「最後におじいちゃんが死んじゃう」
というネタバレっぽい発言をした生徒もいたが、なかなか良く聞いていました。
子どもの
「こうなったらどうしよう」
な心配事、自分にもあったなぁ…と子ども目線でも大人目線でも読める良書だと思います。
子どもにだいじょうぶだよ、と言える大人になりきれない自分に反省。
6冊目:うさこちゃんときゃらめる
たまたま家庭経済の分野で、お金に関することとして読んでみた。
という疑問が生徒からあがってきました。
内容は、うさこちゃん万引きという衝撃的な内容。
「もし、このまま悪いことがバレずに大きくなったらどうなっちゃうんだろう?」
「今のうちに悪いことの区別がついて良かったんじゃないか」
そんなことを生徒と話しました。ページ数も少なく、生徒も集中して聴けたので来年また読んでもいいかも。
7冊目:おこだでませんように
夏休み前最後のチャレンジ!
何度読んでも泣いてしまう、読み聞かせワークショップでも号泣した恐ろしい絵本。
先生目線でも親目線でも泣けます。
4クラス中はじめのクラスは頑張って読んでいたけれど、最後のお母さんのところで不覚にも泣いてしまった…が、残りのクラスは泣けずに読めた!
進歩!
だが、泣いたクラスはもらい泣きしている生徒もいたのに、他のクラスはビミョーな空気?
七夕にちなんで読んでみたけれど…絵本読みって難しい!
「親に読ませたい!怒られるとキャベツやモノが飛んでくる」
という生徒もいた…。
9月からどうしよう…?
生徒に授業アンケートを取ったときに、絵本について何かしら感想があるといいなと期待しています。
9月には、できれば12月までに読み聞かせられる絵本を揃えておきたいものです。
8冊くらいあれば良さそうです。
私への、夏休みの宿題ですね〜。
候補としてはこちら?!
関西弁のネイティブに読んでもらいたい。
おかあちゃんがつくったる。
高齢者分野かな?いいからいいから。
大爆笑、うどん対ラーメン。食分野で読みたい。
扱う分野に関係するテーマだとなお良いかな。
まとめ
昨年度よりも忙しくなり、気持ちの余裕もない中…なんとか新しいことに挑戦できました。
生徒が静かになって聞いてくれたことが一番嬉しかったかなぁ。
毎日のホームルームが本当にうるさいので、毎日読みたいくらい(笑)。
同じような実践をされている先生、良い絵本がありましたら教えてください。
生徒に希望をもたせることができるといいな〜。
その後の実践報告はこちら!
なんとか頑張りました!
ではまた☆
[実践]Googleフォームを使って清書を省略!投票も。「新聞の読者投稿を書く」授業、その2
前回の「新聞の読者投稿欄を書く授業」続きです。
「生徒の書いた文章を清書するのが大変!」
生徒が書いたものが字から分かってしまわないように、データにすることがあります。
でも、手間がかかる上に、あまりに達筆すぎて?字が読めないこともあります。
学校に生徒が一人ずつ使えるタブレットはない!
勤務先ではスマートフォンの持ち込みが許可されているので、その時だけ清書に利用させてもらうことにしました。
Googleフォームを利用して清書をデータで収集!
生徒が書き上げた読者投稿文を、あらかじめ作っておいたGoogleフォームから入力して送ってもらうことにしました。
作文用紙に書き上げたらQRコードでリンク先を読み込んでもらい、
- 出席番号
- 名前
- 読者投稿文
を入力してもらいました。
出席番号は、直接入力してもらうと半角と全角が混ざることがよくあります。
手間はかかりますが、プルダウンメニューを作成して選んでもらうと、あとからデータを出席番号順に並べ替えるのもラクです。
入力してもらった後で、「テーマ」を書いてもらう欄を作ればよかった…と思いました。
スライドには「隣同士でお互いの作文を読む交流時間を持つ」と流れの説明で表示しましたが、書くスピードが違いすぎて授業中の交流は全くできず…。
残念。
この頃は体調を崩す生徒が多く、前回欠席していていきなりスマートフォンから入力を始める生徒も。
授業時間内に仕上がらなかった生徒には、宿題にしておきました。
次の時間も投票にGoogleフォームが大活躍。
スプレッドシートにリアルタイムで清書が集まってきます。
最終的に8割の生徒が提出できました。
同僚の先行実践では1/3しか生徒が提出できなかったそうなので、とりあえずこれでよしとしたいと思います。
締め切りをぎりぎりまで伸ばして生徒から集めた清書をコピペして、両面2枚のプリントにして配布しました。
読んでもらい、良いと思った作文を投票してもらうことにしました。
選ぶポイントはこれでよかったのか…?
検討が必要ですね。
良いと思った理由と、今回の授業の感想を記入してもらいました。
一番多く選ばれたのは、SNSに関するテンポの良い作文でした。
授業に関する内容を書いてきた生徒は3人ほどで、残りの生徒はマナーやSNSなど、日頃感じていることを書いてきました。
東京新聞の「発言」の内容に引きずられちゃったかな?
自分がいま、おかしい、意見したいと思う内容は授業とズレていたのかもしれません。
授業中に投票の結果が即時モニターに写せたので、その場で大まかな傾向を掴むことができました。
↓こちらは、改めてまとめてグラフにしたものです。
スプレッドシートさまさまです。
そろそろ試験が近い学校も多いと思います。
Googleフォームを利用した、授業アンケートについての記事もありますよ。
まとめ
以上、全3回分の授業実践の報告でした。
今回の課題は、
- 読者投稿文のテーマ。授業で扱った内容に絞るか否か
- 良いと思った記事を投票する際の基準
辺りに若干の課題が残りました。
あすこまさんのように生徒が直接新聞社へ送ることは避けました。
生徒に任せると、誰も送らないのではないかな〜と思いまして。
教員側で少し手を入れる必要性もありそうで…。
こちらでいくつか選んで送ることにしました。
何通送るか、投票結果も見て考えているところです。
(学校単位で送ってしまって良いのかも確認しないで実践してしまった…!)
結果など、分かりましたらこの記事に追記したいと思います。
追記:
7月の終わりになんとか12人分を新聞社に投稿。
そのうちの1通が8月の発言欄に掲載されました!
生徒に受けが良かった内容ではなく、授業での体験とそこからの学びについて書かれたものが採用されました。
ちょっとホッ。
ではまた☆
[実践]高校生・総合的な学習の時間で「新聞の読者投稿を書く」授業に挑戦。その1
「進路に向け、書く力を伸ばす時間を取りたい」
「新聞の読者投稿を書いて、もし掲載したら生徒の自信につながるのではないか」
今年は総合的な学習の時間の授業を持ち、生徒に文章を書かせる機会を得ることができました。
先行実践を参考にしながら、似ても似つかのものにはなりましたが…なんとか作成から投票まで終えることができました。
手がかりは、あすこまさんのブログと同僚の実践
新聞投書の手がかりは、国語科の先生として超有名なあすこまさんのブログ。
あすこまさんの授業の流れはこちら。
- ①事前に10代が投稿した読者投稿を収集しておく(司書さんの協力を得て、120程度集めた)
- ②最初の授業でそれを提示し、掲載されている投稿の傾向を分析してもらう。
- ③分析に基づいて、自分はどんな方針で、どこの新聞を想定して、投稿記事を書くのかを決める。
- ④いったん書いたら、ライティング・パートナーと交換してコメントをもらう
- ⑤各自で書き直して完成させる
- ⑥任意で新聞に投稿する
新聞によってどのような傾向があるのか比較してみたり、生徒同士でカンファレンスを行ったり…と、丁寧に時間をかけて実践されています。
その上、実践後に「こうすればよかった」という振り返りも書かれていて大変参考になりました。
ありがとうございました!
職場では、同様に総合的な学習の時間で読者投稿欄を作成する授業を行った先生や、図書室の先生にもご協力いただきました。
以前、同僚が送って掲載されたのは東京新聞だと聞きました。
毎週木曜日に掲載される「発言」は、ティーンエージャーの投稿が中心です。
字数が350字と比較的短いという特徴があります。
新聞によって傾向をつかんだり、それぞれの特徴に合わせて文章をかき分けたりする時間は正直ありませんでした。
生徒の実力からもなかなか難しいと考え、発言一本で生徒に書いてもらうことにしました。
新聞の読者投稿を作成する・授業の流れ
全部で3時間の授業時間が取れました。
第1回目は以下のような流れにしてみました。
まず3週間分の「発言」のコピーを読み合わせ、
- どのような投稿が多かったか
- どの投稿に共感したか
をプリントに書いてもらいます。
それらを発表してもらい、その上で自分が何について書くかテーマを決めます。
あすこまさんは、新聞毎に読者投稿欄を司書さんに切り抜いてもらい、それらをChromebookに入れてデータで生徒と共有していました。
本校ではタブレット配布などまだまだ先の話なので…ひたすら紙に印刷して生徒に配布です…はやくペーパーレス化して欲しい…。
ちなみに、私も数年前に朝日新聞の声欄に投書が掲載されたんだよ、と簡単に紹介しました。
テーマを決めて投書文を途中まで書くのが第1回目の課題。
私が担当している総合的な学習の時間は、社会や人権をテーマに扱っています。
できれば投書のテーマは今まで学んだ社会と人権の歴史、障害者理解、奨学金などを中心に書いて欲しかったのですが…
投書のテーマを、
- 今までの授業で学んだ内容から考えたこと
- 生活する中で「これはおかしいな」と憤りを感じていること
という2つを提示したためか、生徒は「発言」に掲載されていた「マナー」や「 SNS」 に関する投稿を自分もしてみたい!と感じたようでした。
同僚の実践では、総合的な学習の時間で学んだ3つのテーマから投書文を作るよう指示し、1時間で書き上げてもらい次の時間に投票してもらったそうです。
ただ、難易度の高いテーマだったためか10人強しか提出がなかったとか…。
まとめ
今回、週1単位の総合的な学習の時間ではありましたが、授業時間数に余裕がある曜日であったため3時間まるまる投書の授業に当てることができました。
東京新聞の発言欄は10代の生徒の声を集めているので比較的生徒も読みやすく、共感する点が多かったのではないかと思います。
「発言」の入力フォームはこちら。
>>「発言」への投稿フォーム:入力画面:東京新聞(TOKYO Web)
次の記事では生徒がどのような内容について書いたか、入力や投票の方法などをお伝えしたいと思います。
ネットで他校の方の実践が読めて参考になる時代ってホント素晴らしい。
あすこまさんに感謝。
続きを書きました。
ではまた☆
[セミナー]教員の「働き方改革」はどこへ行く?『学び合い』静岡フォーラムでお会いしましょう!
「いつになったらこの多忙感から解消されるのか」
「毎年仕事辞めたいと思ってる」
そんなふうに感じながら、毎日を凌いでいる先生も多いのでは?
わたしもその一人です。
なぜか、毎日が非常事態宣言。
生徒指導を中心とする、予想外の出来事が起こりすぎ。
教員はシフト制ではないので問題が収束するまで休まる暇が一時もありません…。
今年は特別委員会にも手を上げてしまい、自分のキャパを完全に超えてしまいました。
そんな中、出会った本がこちらです。
働き方を考えさせられた、最近読んだ本
小室淑恵さんのそのものズバリ「働き方改革」
一冊目は、何百社も手掛けたコンサル事例です。
株式会社ワーク・ライフバランスの警察のコンサルティングの記事が読み応えがあり、小室淑恵さんの「働き方改革」を読んでみました。
人口ボーナス期とオーナス期の働き方の違いなど、とても腑に落ちました。
事例集に、教育委員会と小中学校の事例も載ってました!
教育関係も働き方コンサルティングしてるんだ〜〜!
その理由も、
「日本の教育自体が人口ボーナス期の働き方を教育の枠にはめていて、人口オーナス期の教育を行っていく足かせになっているから」
という目ウロコなもので、小室さんの熱意に感激しました。
「朝メール、夜メール」を個人の枠でも当てはめられないかなぁと考えたりしましたが、本を読む限りでは組織的な改革、トップが必要性を感じていかないとダメなんだろうなぁと。
個人でやれるハック的なものは育児がありかなり頑張っていると思うのだけれど…。
今年は特別委員会に手を上げ、総合の授業の主任になってしまったこともあり、連日帰りが30分以上遅くなってしまい自分時間が激減。
来年はやらない方向にするのが私の働き方改革になるんだろうか…。
または環境を変える方向で(でも、ホワイトな教育関職場は無い)。
我が社も講演会してもらってコンサルティングに入って欲しい!
地震があったら何人もの人が下敷きになりそうな職員室のレイアウトから…!
意見したら
「運動部も持たずに文句言うな」
とか
「それでは生徒が集まらない」
とか言われそう。もう少し、自分の時間が欲しいだけなのにな…。
西川純先生「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」
上越教育大学の西川純先生による、最後は『学び合い』のススメになると分かっているのにポチして読んでしまう…。
カバーなしに読むのがちょっと恥ずかしいタイトルでした。
教育大で教えている学生が、ブラックな職業である教師になりたがらないためこの本を書いたそう。
教職はなかなかブラックで、基本部活の顧問に全員就くため定時に帰るのは仕組み的に不可能。
ただ先進的な取り組みをしている学校や自治体はあり、18時以降は留守番電話にする、部活に休養日を設けるなどしているところも。
国立大の附属学校でも公開研究会はやめるなどの取り組みに目からウロコでした。
国公立大学は現在独立行政法人となっており、公務員ではないため改革の必要性があり、働き方も公立学校のお手本になるように動き始めているそうです。
本書では、部活の断り方、仕事で上手に手を抜く方法など、みながこのように行動したら全国の学校がオセロのようにブラックからホワイトに変わっていく可能性があると感じました。
公立の先生向けの本ではある。
私立学校はいかに生徒を長時間預かり面倒の良さをアピールするか合戦…働いてる人の身が持たないよ…。
教員も「働き方改革」できるのか…?
私が教員になった20年前から、
- 部活は社会教育に
- 週5日制になり、教員の負担が減る
と言われて来たのに、ブラックの度合いはどんどん増しています。
私立学校の7割は週6日制だしね!
ルールなんてあったもんじゃない。
勤務先なんて、数年前に労基署から是正勧告が入ってもまだまだだと感じます。
でも、時代や学校を取り巻く環境、民間企業の働き方から影響を受けないでいられるはずはない…と感じています。
私立学校は
「これやめます」
ということはほぼないので、サービスの積み増しみたいになってるかな…。
最近、iPhone向けのライフサイクルというアプリを使い始めました。
GPSの位置情報を使ってどこにどれだけいたのか確認してみたら、思ったより職場にいる時間が長いのにショックを受けました。
11時間職場にいると、家庭はなかなか大変です。
職場にいたのは5日間だけど、1週間家にいた時間と同じ。
通勤時間も意外と長いし…。
GPSでどんどん集計してくれるので、初めに簡単な設定をしたらほっといても大丈夫です。
ぜひ、労働時間の可視化をしてみてくださいね。
今年も『学び合い』フォーラム参加します!
で、今年はどうしようか迷っていた『学び合い』フォーラム、記念講演が働き方改革!
ピンと来て、参加することにしました。
一日目(8月4日(土))
・基調講演
上越教育大学教授 西川 純氏
・記念講演 「働き方改革」と教師の協働
文部科学省初等中等教育局教職員課長 柳澤好治氏
・パネルディスカッション 「学び合う教師の姿」
文部科学省初等中等教育局教職員課長 柳澤好治氏
上越教育大学教授 水落芳明氏
静岡市立大里中学校校長 山下由修氏二日目(8月5日(日))
・『学び合い』公開授業
・分科会&フリートーク
すでに参加申し込みと振込も済ませました。
まとめ
というわけで、8月は『学び合い』フォーラムで研修することにしました。
静岡でお会いしましょう!
夏は少し休めるはず…です。
前期の実践もブログに少しずつまとめたいな。
ではまた☆
[実践]生徒との面談!ホワイトボードを使って悩みを見える化!すっきり整理し、行動につなげよう!
「生徒と面談すると、話を聞くだけで一時間過ぎてしまう」
「面談が終わっても、なかなか行動レベルに落とし込めない」
今年は3年生を担当しています。
今月に入り、進路に向けて三者面談を行いました。
こちらでメモは取るものの、三者で
「いつまでに何をするか」
を口頭でで確認して終わっていました。
自主的にオープンキャンパスに行けない生徒も少なくありません。
口頭のみでなく、可視化して確認しお互い形に残しておきたいと感じました。
先週生徒から個人面談の希望があり、時間が限られていたのでホワイトボードを用いて見える形で確認しながら進めていくことにしました。
これがなかなか良かったので記録しておきます。
ホワイトボードを使って面談してみよう
私は以前、ちょんせいこさんのホワイトボードミーティングの講座にも参加したことがあります。
それ以来、ホワイトボードの魅力にはまってしまい100円ショップで手に入るミニホワイトボードは20枚、A3の連絡用のホワイトボードは1枚常備しています。
今年は机と同じ40☓60サイズのホワイトボードを10枚購入し、ホームルームでも使っています。
とはいえ、ロングホームルームなど教室でのペアやグループでの話し合いに利用しているのみで、面談では利用したことはありませんでした。
しかし面談こそ、アクションプランまで可視化し、落とし込むことが必要だと感じました。
本人の話を聞きながら自分だけが分かるようにメモを取っていても、生徒は頭のなかにある心配事を繰り返すばかり。
1時間近く話を聞いても「聞いただけ」で終わってしまうことも多いからです。
もちろん、「聞いて欲しい」だけならホワイトボードを使う必要もないかもしれません。
しかし、実際には友人関係のトラブル、進路、生徒指導など本人が目で見て確認したほうが理解が進むかなと感じています。
何について話すか?まとめるか?
先週個人的に面談の希望があったテーマは、進路、保護者のことです。
ホワイトボードに、日付と生徒の氏名、箇条書きで今日話したい内容を記入しました。
- 進路のこと
- 保護者との関係
- 今の自分…この週末どう過ごすか?
大学には行きたいが学部など何も決まっていないこと。
志望大学について、保護者から
「名前も知らないような大学には行くな」
と言われていること。
今週末にオープンキャンパスに行きたいが、どこに行けばいいのかわからないことなどがあげられました。
生徒の言葉を聞き取り、意味は変えずに短くまとめていきます。
その場で、いくつかの大学のオープンキャンパスの日程をスマホで調べさせます。
「何月何日に◯◯大学のオープンキャンパスに行く」
までホワイトボードに記入し確認できました。
写メして記録に残し、後日確認
私も生徒も写メして、同じ記録を共有することにしました。
データを残すことで、私もいつ誰と話をしたか確認することができます。
プリントアウトしてその後実行したか声をかけてその紙に記入していこうと思っています。
まとめ
今回初の取り組みでしたが、
- 面談にかかった時間は約20分。大幅な時間短縮(私の中ではこれが一番大事)
- 生徒と文字を読んで確認、データ入力しなくても記録が残る
- 先生がまとめてくれたことによる満足感
が得られたのではないかと感じています。
年内にあと2回ある面談でも、ホワイトボードを利用して可視化しながら進めて行こうと思います。
ホワイトボードを使って意見をまとめたり、ファシグラするのは全く苦ではないので…!
注意点として、面談時に
「ホワイトボードを使いながら面談してもよいか」
と了承を得てから使おうと思っています。
書きながら話を聞いたら失礼と思われたりするのか少々心配なので…。
また、ちょんせいこさんのメソッドでは、3色のホワイトボードマーカーを用いてアクションは青と色使いを分けています。
練習してそこまで到達できたらいいなと感じました。
ではまた☆
[講座]行き詰まる授業の参考に!gaccoオンライン無料講座「アクティブで深い学びのデザイン」
「忙しすぎて、自主研修をする時間すらない」
「でも、授業がなかなかうまくいかない…ヒントが欲しい…」
私も、新年度早々授業が行き詰まっております!(笑えない…!)
gaccoのオンライン講座をご存知ですか?
大学教授陣による本格的な講義を、誰でも無料で受けられるウェブサービスです。
以前も、gacco講座インタラクティブ・ティーチングをご紹介しました。
5月末から、教師にとって魅力的な講座が開講しましたのでご紹介します。
gacco講座 「アクティブで深い学びのデザイン」
東京大学大学院、大阪教育大学大学院、大阪市立大学大学院の4名の先生による講座です。
課題を提出せず、聴講のみの受講も可能。
講座内容を見てみると、2020年以降順次移行していく新カリキュラムを考える上で参考になりそうです。
「アクティブで深い学びのデザイン」
受講開始日:2018年5月23日
講座内容
昨今、学習者の主体的・対話的で深い学び、すなわち「アクティブ・ラーニング」という言葉が教育界を取り巻いています。 もちろん、これまでも、そしてこれからも、学習の主体は「学習者」です。
しかしながら、その学習を支え促す教材や環境などを「デザイン」する主体は「教師」です。そうした理念に基づいて、本講座「アクティブで深い学びのデザイン」は創られました。
この講座では、基本的な問いである「アクティブ・ラーニングで学習者にいかなる資質・能力を育むのか」というところから、「その学びをデザインする教師の役割はどのようなものなのか」といった問いについて、一緒に考えていきます。
また、形だけのアクティブ・ラーニングではなく、学習者自身が自らの思考を深め、それに基づくアクションを展開できるために、1つひとつの授業においていかなる工夫をし、単元・年間のカリキュラムデザインをどのように構成するのかについて、理論的・実践的に学びます。
加えて、教師がコミュニティをつくることによって、アクティブ・ラーニングを基軸とするカリキュラムを開発するための集合知を構築するヴィジョンも提示します。
主に、教師や教師を目指す学生を対象とした内容となっていますが、広く人事研修・教育に関心のある方にも受講していただけます。
第1週:アクティブで深い学びとは
今、なぜアクティブ・ラーニングなのか アクティブ・ラーニングの教育学的位置づけ アクティブ・ラーニングで育む資質・能力 学習指導要領とアクティブ・ラーニングの接点 教育現場におけるアクティブ・ラーニングの好事例
第2週:アクティブ・ラーニングに求められる教材
「深い学び」の実現に資する教材開発 生活体験の教材化 地域社会の教材化 社会のリアルの教材化 ポップカルチャーの教材化 合科的・総合的な教材
第3週:アクティブ・ラーニングとICT活用の接点
アクティブ・ラーニングとICTの関係 高等教育におけるICT活用事例 中等教育におけるICT活用事例 1
第4週:アクティブ・ラーニングのためのカリキュラム・マネジメント
アクティブ・ラーニングの成立と充実に資するカリキュラム・マネジメント カリキュラム・マネジメントの要素 カリキュラム・リーダーシップの意義と実践 新学習指導要領におけるカリキュラム・マネジメント
第5週:教師自身のアクティブ・ラーニング
アクティブ・ラーニングの実践に求められる教師の創造性 教師たちのアクティブ・ラーニングの舞台としての校内研修 校内研修における共同的な学び 1 校内研修の持続的発展 校内研修のコンサルテーション
第6週:アクティブ・ラーニングの実践を持続的に発展させるために
アクティブ・ラーニングの留意点 アクティブ・ラーニングの成立条件 アクティブ・ラーニングの発展条件 アクティブ・ラーニングの未来
目次を見るだけでも、気になるキーワードが沢山出てきています。
アクティブラーニングとICT…
校内研修での協同的な学び…
アクティブラーニングの成立条件…
知識として蓄え、今後の参考にしていきたいです。
実際に視聴してみました!
すでに第2週が終わろうとしています。
全ての講座を視聴しましたよ〜!!!
と言いたいところなのですが、まだweek1の2講義しか聴講できていません。。。
私の場合、主に通勤時間を利用して電車内で視聴しています。
kindle読み上げなら、画面見なくても良いんだけどなぁ…。
2講義だけでも、今までのアクティブラーニングの歴史、どうすれば授業がアクティブになるのか?というヒントが得られました。
ぜひ、聞いてみてください。
聴講後はまとめのテストを受けられますし、ディスカッションを行うこともできます。
活発なディスカッションが行われています!
資料の閲覧も可能です。
まとめ
この動画を見たあとに、おなじみ「Find!アクティブラーナー」が提供元として表示されるのに驚きました!
無料サービスでも教員研修に役立ちたいという思いが伝わってきました。
また、より多くの先生方にアクティブ・ラーニングおよび授業の研究の機会をご提供したいとの思いから…
今週より、「Find!アクティブラーナー」にご登録いただいた先生方に、授業に役立つ便利ツールを抽選でプレゼントするキャンペーンを開催予定だそうです。
今回、先生方に特に人気の、『スズキスクールタイマー』『まなボード』を賞品として
ご用意しているとのこと。
さらに、有料会員向けコンテンツが全て無料で視聴いただける初月無料キャンペーンも開催しております。
Find!アクティブラーナーが、今なら無料で動画が見られ、プレゼントも当たる!
私も、スクールタイマーとまなボード欲しいです…(でも、学校会員だった)
よかったらどうぞ!
ではまた☆
[働き方]人生、仕事に睡眠に…どれくらい使ってる?一週間をグラフに表してみた
今回は人生と働き方がテーマです。
「仕事の量と勤務時間がどうしても釣り合わない!勤務時間を長くしないと仕事が終わらない…!」
「毎日デッドラインに追われてるのはなぜ?今年の仕事量を可視化したい」
と思ったのがきっかけ。
でも、とりあえず仕事よりも自分の一週間の暮らしぶりを可視化してみることにしました。
この記事を書く前、一週間以上熱と格闘!
このブログを毎週月曜日に更新するように努力してきました。
しかし、先週は記事の更新ができませんでした 。
その理由は、5月の下旬からずっと咳や熱でダウンしてしまったからです。
咳が一週間、熱も一週間以上続いてしまいました。
熱が出ていてもとりあえず出勤していましたが…結局熱が下がらず。
地域の総合病院の救急にお世話になる羽目に。
レントゲンや採血をしても原因不明、欠勤したのは二日間だけでしたが、家で五日間ほど寝込みました。
「このまま寝たきりになったらどうしよう」
と不安に苛まれる日々を過ごしました。
翌週にどうしても出勤しなければならなかったため、再度総合病院で診てもらい、結果は「回復傾向」ということで仕事へ。
仕事はものすごく溜まってしまい、しかし遅くまで残ることもできず。
久しぶりに苦しい思いをしました。
教員で共働き世帯の現実は?
我が家は夫婦で教員をしています。
子どもが3人、私の実家が近くにあり、家事や子育てを少し手伝ってもらっています。
まずは、自分の一週間を仕事・家事・育児・通勤・自分時間など大まかな時間に分けてパーセンテージで表すことにしました。
Google スプレッドシートを利用したところ、グラフを画像として保存でき大変便利ででした。
実際に保存した画像はこちら。
1週間の時間の使い方です。
実際に数値化しパーセンテージで表すことにより、人生を何に使っているか改めて理解できました。
通勤時間はやはりネックかも!
自分時間よりも通勤時間が多めであることにショックを受けました…。
仕事をしている時間と睡眠時間はだいたい同じ程度?!
平日は朝1時間、夜三時間を家事・育児に当てているので、子どもと接している時間も少ないですね。
保育園、学童にお任せしすぎたかもしれません。
子どもと一緒に寝るようにしているので、睡眠時間を毎日7時間半は確保できているのが救い。
「自分時間って何だろう」
というのも改めて考えさせられたことです。
今のところ朝5時に起き、6時までブログを書いたりインターネットで調べものをしたりしています。
そこを自分時間に当てました。
また、休日は朝から週1でランニングをしていたり、趣味の合唱に費やしたりしているので毎週自分時間が1時間ということはありません。
自分時間と言っても、教育に関係する本を読んだり、仕事に関わるブログを書いていたりしているため、これが自分時間で良いのかな…。
もっと、仕事と離れた趣味に力を注ぐべき?!
夫は土曜日は授業で出勤、日曜日の半分くらいも現在は広報の仕事で相談会に参加しています。
そのため、夫に子どもを預けて一人で出かけたりすることもままならないため土日の育児や家事時間がかなり長いことも見えてきました。
現実から見えてくる理想的な働き方、生き方
大きな見出しをつけてしまいましたが、とりあえず今のところは健康が前提であれば仕事時間と睡眠時間のバランスは悪くないと思います。
ただ、これは育児のために早く帰宅してるためというのもありそうです。
育児が終わったとしたら、このバランスは大きく崩れると考えます。
とはいえ、育児しながらでも午後9時頃まで働いている女の先生は結構多いです。
甘えてばかりはいられないかな…。
もう少し、時間に追われずに働きたい。
まとめ
つらつら書いていたら、とりとめのない内容になってしまいました…。
時間は目に見えないものなので、
「1日24時間のうち実際にどのような活動をしているのか」
可視化してみると新たな気づきがあるかもしれません。
私も自分時間より通勤時間の方が長いということに少しショックを受けています。
次は仕事の内容を洗い出し、自分がどんな仕事にどれだけ時間をかけているのか確認してみます。
残念なことは、その洗い出しができたからと言って自分で仕事の分量をコントロールすることが難しいということです。
どの仕事も、不要だからやらなくていい、とはならないでしょうし…。
ではまた☆