[セミナー]ことわざを写真に収めるとどうなる…?!「国語表現とICT」セミナーに参加してきました。
先月下旬に、たまたま Facebook で流れてきた「国語表現と ICT」 というセミナーに参加してきました。
私は国語科ではありませんが、池田修先生と石川晋先生が実践報告をしてくださるセミナー!
お二人のお話を初めてお聞きするチャンス!
場所は六本木でした。写真は新国立美術館。
↓「国語表現とICT」リンクより
教育情報化では、校種や教科領域によっても親和性が高かったり、あるいは拒絶感が強かったりといった違いが見られる。
たとえば、国語教育で扱う「表現」では、情報機器を用いる効果が高いことが見込まれても、従前の手書き中心のカリキュラムへのこだわりは強く、長らく活用が広まらない厳しい現状がある。
新学習指導要領で示される【思考力・判断力・表現力等の育成】のために、国語に限らず全ての教科で必要とされるジェネリックスキル(ベーススキル)をどのようにとらえ、ICT活用とともに育てていくべきだろうか。
今回は、特に国語に関わる先生方から話題提供をいただき、その方向性について検討してみたい。
話題提供
「ことわざを写真で撮ろう」〜非連続型テキストの表現のための読解〜
池田修(京都橘大学 教授)
画像を言葉で説明する授業は、media literacyで行われている。しかし、言葉を画像にする授業は、実施するのが難しかった。何故ならば、画像作成を手書きに頼らざるを得なかったからである。しかし、タブレットPCのおかげで実に簡単にできるようになった。文を写真にするには、文の内容を理解する必要がある。
小学校三年生に行ったことわざを写真にする授業を中心に、国語科の読解、ICT活用、アクティブラーニングについて考えてみたい。
「わたしたちの『撮る教室』で、結局何をしていたのか」
石川晋(授業づくりネットワーク 理事長)
昨年度まで北海道の中学校教員でした。国語が専門ですが、最初の荒廃した中学校(生徒がスノーモービルを運転して登校してくることもあった)での体験から、教科の枠組みに収まらない授業の展開を考えてきました。最後の学級には年間20名、延べ80時間以上ゲストティーチャーが入りました。
今回は子どもたちの義務教育最後の存在証明としての写真集づくり、その取り組みを撮影したプロカメラマンとの協同による写真絵本の出版過程を紹介します。また、テレビCMをベースにした合科的な取り組みも見ていただきます。
池田先生と石川先生の実践報告から
それぞれ、聞いていてなるほど!と思うことが多くありました。
池田修先生の報告
亀の甲羅に文字を書いてみたり、「急がば回れ」が琵琶湖の中山道周辺が元になっていることから、実際に陸路と水路を比較してみたりしているそう。
教室から飛び出し、故事成語や文献から資料を読んで、
「本当にそうなのか、実際にやってみる」
ところが素晴らしい先生と感じました。
他にも、
「ワンピース1巻で小学生で学ぶ漢字の半分が使われているのに、なぜ国語の教科書で常用漢字を習うのに6年間1800ページも必要なのか?」
という問題提起もされていました。
確かに!国語教育への強い情熱を感じました。
今回の実践報告では「ことわざを実際にスマホで撮影する」という内容で、実際に参加者も5分でことわざを写真におさめてくる課題が出ました。
お題「二階から目薬」
五人一組で撮影したもの。
他にもユニークな写真が紹介されました。
「ボケて!」など、写真にキャプションを入れるものは多いが、逆はないのでは?
大学や小学校で実践したところ、はじめは意味がわからずイメージで撮影してしまうが、ディスカッションのあとはまずことわざの意味を調べてから撮影するようになったとのこと。
確かに、「二階から目薬」は指すほうが笑っていてはダメなんですよね…。
これは高校生の国語表現でも使えそうです!
石川晋先生の報告
はじめに、絵本の読み聞かせとその絵本の構成についてのお話にぐっと引き込まれました。
石川先生は、北海道の中学で国語の選択授業をされていた頃の実践や、ホームルームにゲストティーチャーを呼び、生徒同士で写真を撮って本にした時のお話をしていただきました。
生徒とCMを撮ってみると、撮影者側の意図が見えてくることってありますよね。
合科的な取り組みでは、家庭科についても取り上げて頂いて嬉しくなりました。
来てよかった…!
石川先生は、
「いま、感じたことをありのままに話します」
というタイプの方で、「正直さ」を感じました。
よく見せるために対面を取り繕わない、というのかな…?
池田先生が取り繕ってるということではナイです!
石川先生の本は気になっていたので、一冊手に入れてゆっくり読んでいるところです。
その後、質疑応答に移りました。
セミナーの感想
最先端の方々が集まっているからか、分からない用語が飛び交ってました。
メディアリテラシーは、メディアに対して騙されないぞという感覚を養うものだったのかしら?
とか、
モンタージュって…どういうときに使う用語?意味分からない…。
など。
犯人を特定するときにモンタージュ使うよね?
と、心の中で思ったりして…。
実際には、こういうことらしい…勉強になります。
モンタージュ技法とは、人物と景色を交互に映し出すことによって、全く関係ないふたつの画像に関連性を持たせる技法です。しかもカメラと登場人物の視線を一致させることで、あたかも自分がその景色を見ているかのような効果が得られるのです。ただ淡々と全体を映すよりも、女性の視点に共感して見るようになります。
質疑のレベルの高さが半端なかったです。
聞き取るだけで精一杯でございました。
セミナー後、六本木の夜
同僚と、ラーメン、餃子、チャーハンナイトでした。
「お気軽にどうぞ」と書いてあるのにコース一万円しかない小料理屋が軒を連ねていて、金銭感覚が狂いそうになっちゃいました。
危うかったけど、餃子屋さんで気軽に飲み食いできて助かりました。
美味しく頂きました!!
まとめ
全く知らない方が主催する研究会にも参加してみるものだなぁ…!
というのが率直な感想です。
家庭科や、総合的な学習の時間にICTを利用して何かしらできそうな気がしてきました。
一緒に参加した同僚が、
「来年度国語表現を持つので大いに参考になりそうです!参加してよかった!」
と言ってくれてホッとしました。
池田先生のブログ、著書はこちら
スペシャリスト直伝! 中学校国語科授業成功の極意(明治図書)
石川先生のブログ、著書はこちら
suponjinokokoro.hatenadiary.jp
わたしたちの「撮る教室」(学事出版)
学校でしなやかに生きるということ(フェミックス)
国語表現は、NHK高校講座でも毎週放映されています。
ではまた☆
[実践]Googleフォームで授業アンケート再び!質問項目を「授業評価寄り」にしたらどうなった?
「高校で、どんなふうに授業アンケート取り組んでる?」
「授業アンケートで、批判的な意見ばかり出てきたら怖い…」
最近ではどこの高校でも授業アンケートを行っているものでしょうか。
勤務先では、簡単な授業アンケートを主要5科目で実施しています。
例えば、「先生の話し方はわかりやすい」「板書は見やすい」といった項目です。
学期ごとに授業アンケートを実施するとなると、個別に実施するほかはありません。
以前、Googleフォームをアンケートに利用した記事を書きました。
学年末では、授業後アンケートの項目に少々改良加えてみました。
特に、「何を聞くか」についてかなり悩みました。
授業アンケートの項目に悩む!
授業アンケートを実施する際に悩むのは、
「生徒に何を聞くべきか」
ではありませんか?
以前のアンケート項目では、
「生徒自身が授業をどのような心構えで受けたか」
ということについて質問してみました。
以前のアンケート項目はこちらです。
以前の授業アンケート項目
2017家庭科アンケート *マークは必須
①クラスを教えてください *
②出席番号を入力してください *
③[自己評価]今回の試験の結果は納得のいく結果でしたか? *
よくできた
まあまあできた
あまりできなかった
できなかった
④[自己評価]事前にまとめプリントに取り組みましたか? *
取り組んだ
取り組まなかった
⑤[自己評価]チャイム前の教材準備、チャイム着席はできましたか? *
できた
まあまあできた
あまりできなかった
できなかった
⑥[自己評価]授業の規律は守りましたか?(机の上の不要物、スマホなど) *
守った
時々守れなかった
守れなかった
⑦[自己評価]積極的にグループのメンバーと協力して学習をすすめられましたか? *
すすめられた
まあまあすすめられた
すすめられなかった
⑧[自由記述]授業で学んだことを普段の生活に関連付けて考えた人は、具体的な内容を教えてください。
⑨[自由記述]今学期の授業で、印象的な内容があれば教えてください。(保育、家庭経済について学びました)
⑩[自由記述]授業の感想や、良い授業を作る上で担当者へのアドバイスがあればお願いします。参考にしたいと思います。
今回は、インターネット検索で見つけた以下の2つの論文を参考にしてアンケートを作ってみました。
>>高等学校における「生徒による授業アンケート」の授業改善への有用性
また、国立高校の大野先生のブログにて、教員がどのような心構えで授業アンケートを行うべきかについて良い記事があったのでこちらに貼っておきます。
「授業を変える気がないならアンケートを実施すべきではない」
「なんでも変えてしまうことに意味はない。教員がどんな軸を持って授業アンケートを実施するかが重要である」
これは本当にそう思います。
教員のポリシーとともに、
「生徒にこんなふうに成長してもらいたい」
と言う願いがあれば、授業アンケートの結果に押し流されてしまわなくても済みそうです。
最終的に、学年末のアンケートは、
- 生徒がどのような心構えで授業を受けたか
- 生徒にとって授業が学びやすいと感じられたかどうか
- 生徒は授業を受けて、なにか行動に移せたか
以上の3点を中心に項目を作成しました。
それらを踏まえて作成したのは以下の学年末のアンケート項目です。
学年末の授業アンケート項目
2017家庭科学年末アンケート *マークは必須
・クラスを教えてください *
・出席番号を入力してください *
①[自己評価]私は、チャイム前に授業の準備をしていた。 *
毎回していた
だいたいしていた
あまりできなかった
できなかった
②[自己評価]私は、授業に集中していた。 *
常に集中していた
ほぼ集中していた
あまり集中できなかった
集中できなかった
③[自己評価]私は、授業の内容が理解できた。 *
できた
まあまあできた
あまりできなかった
できなかった
④[授業評価]授業の進み方はちょうど良い。 *
ちょうど良かった
進みが早いと感じた
進みが遅いと感じた
⑤[授業評価]授業中の説明や発問・指示がわかりやすい。 *
わかりやすい
まあまあわかりやすい
少しわかりにくい
わかりにくい
⑥[授業評価]先生は生徒の発言や反応を大事にしている。 *
大事にしている
まあまあ大事にしている
あまり大事にしていない
大事にしていない
⑦[授業評価]自分の考えや意見を出しやすい授業である。 *
考えや意見を出しやすい
まあまあ出しやすい
少し出しにくい
考えや意見を出しにくい
⑧[授業評価]授業中に、考えたり、活動したりする機会が多い。 *
機会が多かった
まあまあ機会があった
機会が少なかった
機会がなかった
⑨[授業評価]テキストやプリント、授業に関連した話等は興味を感じるよう工夫されていた。 *
工夫されていた
まあまあ工夫されていた
あまり工夫されていなかった
工夫されていなかった
⑩[授業評価]今学期の授業で、印象的な内容があれば教えてください。(高齢者、環境について学びました)
⑪[自由記述]授業で学んだことを普段の生活に活かせた人は、具体的な内容(取った行動)を教えてください。
⑫[自由記述]1年間授業の感想、より良い授業を作る上で担当者へのアドバイスがあればお願いします。
これらの項目を、生徒のスマホのQRコードから読み取ったGoogleフォームに入力して回答してもらえました。
ただ、LINEのQRコードの読み取り設定が以前と変わっていたため、それに戸惑い読み込みを諦めた生徒もいたようです。
各クラスとも、全員のデータを取る事は出来ませんでした。
とはいえ、もし紙でアンケートを取った場合にはざっとめくってなんとなく傾向をつかんで終わりになってしまうでしょう。
各項目を正の字で数えて統計を取ったりグラフにしたりはしないと思います。
Googleフォームでは集計結果が即時グラフ表示され、回答がスプレッドシートに入力されていくなんて便利過ぎる!
これで無料とは…!!!!
このアンケートをとっている最中に、モニターに回答結果を表示して生徒と確認できたクラスもありました。
学年末のアンケート結果
学年末のアンケート結果がこちらです。
選択式とは別に、個別に入力してもらったデータはこちらになります。(一部抜粋)
- プリントに書き込む時間がもっと欲しい。
- このままのやり方でいいと思います。
- 授業楽しかった
- グループにしなくてもいいんじゃないかと思いました。たまにぐらいが丁度いい気がしました。
- わかりやすいので今のままでいいと思います!一年間ありがとうございました
- 先生ー1年間ありがとー!先生が家庭科担当で本当によかった!すごく楽しかった!テストも最後はすごくいい結果になってとても嬉しかった!先生本当にありがとう!家庭科がなくなると先生にあえなくなっちゃうなーこれからもよろしくお願いします!先生元気でね!(〃⌒ー⌒〃)ゞ
- 生徒の面倒くさい発言は流す。
- 先生の授業好きです 。これからもその授業スタイルでいいと思います
- 教科書を写すプリント学習は非常に楽。このスタイルを続けるべき。
- プリントの量が時間ギリギリすぎて大変だった。
- プリント等のやり方がテンプレ信者の無機質ピーポーなのでもうちょっと変わったやり方も入れてみてわ?
- プリントに+αが欲しかった
- 生徒ともフレンドリーで話しやすく、やりやすい授業でした。このままを維持していけばいいと思います。
- 今後のことを考えさせられる内容だったので、大人になったら年金のことも考えなければと思った。
授業のやり方がテンプレになっているというのは否めません。
多くの生徒が15分程度で取り組める教材…となると、なかなか…。
しかし、ほとんどの授業で実施されている一斉授業こそテンプレなのでは??
生徒はいつものやり方には疑問を持たないのかな…。
機会があったら、直接生徒に声をかけたいと思っています。
テンプレと感じるような授業構成を続けている私のやり方に問題があると思いますので、来年度は改善していきます。
また、
「発問はわかりやすい」「工夫されていない」「生徒の発言を大切にしている」
という選択式の問いに対してすべて
「できていない」
とチェックした生徒が110名中3名ほどいました。
その生徒に対して、
「具体的に、どのような場面でそう感じるのか」
と聞いてみないと、改善のしようがないですね。
これは他のアンケートにも言えることで、職場で実施している学校アンケートで
「この学校に入学してよかったか」
という問いに対して
「あまりよくなかった、よくなかった」
と答えた生徒が全体で4分の1ほどいました。(4分の1って多くない???)
「どのような時に、この学校に入学してよくなかったと感じるのか」
具体的なフィードバックを求めなければ意味ないんじゃ…と自分の授業でアンケートを
取ってみて改めて感じました。
アンケートを取る側は、形式的なものと割り切っているのかな?
せっかく貴重な時間を使ってアンケートを取っているのだから、生徒に還元できないとね〜〜〜。
まとめ
「授業アンケート」で検索すると、ほぼ100%大学の授業アンケートの実施結果が出てきてしまいます。
それだけ大学では、授業改善をしなければならないという思いが強いのでしょうか。
学期ごとに授業アンケートをとっていても、よくある「声の大きさや話すスピード」について改善するのは難しいので質問項目にできていません。
教員のもともとの資質を改善するより、新しくデキる教員を雇うほうが早いですし…。
教員の教え方について聞くべきか、生徒の学びやすさについて問うべきなのかまだまだ悩みがあります。
こんなふうに授業アンケートをしているよ!といったアドバイスや、記事があればぜひご紹介ください。
ではまた☆
[考え]まなびと!ブログ1周年。コツコツ書き続けたことで得たものとは?
こんにちは!まなびと( @manabito1)です。
「学び続けたい教師のブログ」
として、昨年3月から始めたこのブログもおかげさまで1周年を迎えることができました。
ありがとうございます。
今回の記事では、私のブログ歴や書き方、ここで得たものについてお話ししたいと思います。
新年度に向けてこれからブログを始めたい方、続けていらっしゃる方への参考になりましたら幸いです。
アラフォー教師のブログ歴
私は、大学生の頃にインターネットが導入されたアラフォー世代。
iPhoneを手に入れるまでずっとパソコンでネットに接続していました。
このブログが初めてではなく、いくつかブログを立ち上げては辞めてきた歴史があります。
以下のような変遷がありました。
- 2004年に楽天ブログで子どもの育児についてのブログを立ち上げ
- 2005年にミクシィにも日記を書き始める
- 2010年に楽天ブログから、ココログに移転(ジャンルは雑記)
- 2012年にさらにWordpressに移転
- 2016年に雑記ブログからスピンアウトさせたブログをつくる
- 2017年にまなびと!開始
こうして書いてみると、14年ほどインターネットに何かしら文字を書いてはアップしていたことになります。
飽きっぽい性格、そして学生時代に作文を褒められたことなど一度もないのによく続いたな〜と自分が一番驚いています。
時が経つのは早いものですね…。
他に運営しているブログのこと
上記のように、いま運営しているのは、
- 10年以上続けている「雑記ブログ」
- 雑記ブログからスピンアウトさせた「テーマ特化ブログ」
- 教育に特化した「まなびと!」
この3つになります。(あと、所属してる合唱団のブログ担当もしてた…)
どれも雑記ブログからスピンアウトさせたものです。
まず、はじめは自分の興味の赴くままに文章を書いてみて、ボリュームが大きくなったカテゴリを独立させていく方法もありだと思います。
まなびと!ブログの書き方
ブログを始めてみたい人のために、なるべく時間をかけずに入力する方法を中心にお伝えします。
教員なら、はてなブログがおすすめ
このブログを、Wordpressでなくはてなブログで始めたのには理由があります。
私が尊敬している先生方が利用しているブログサービスであるということが第一にあげられます。
アメブロも良いのですが、アクセスが大幅に水増しされていたり、カスタマイズがしにくいのがどうも…。
Wordpressはカスタマイズの幅が大きいサービスではあります。
しかし、それぞれのブログが独立しているためコミュニケーションの面ではあまり期待できません。
それなら、はてなブログのようなブックマークやスターですぐに書き手同士が繋がれるサービスを使うのが得策だと考えました。
実際に、現在このブログをブックマークやコメントをいただくことがありブログを続ける励みになっています。
ありがとうございます!
音声入力は必須
私はまず、「カウントメモ」というメモアプリでタイトルと見出しをつけます。
上に文字数が表示されるので重宝しています。
見出しをつけたら、iOSの音声入力を利用して下書きをします。
1,500字程度の記事も、20分から30分ほどあれば余裕で入力できてしまいます。
音声入力については、勝間和代さんのブログが大変詳しいです。
現在、彼女はiOSではなくGoogle音声入力を利用しているそうです。
Google音声入力を利用するなら、ノートパソコンを出さなくては…。
それは少しめんどくさいので、今は手軽にできるiPhoneから音声入力しています。
その後、Googleキープに貼り付け、見出しを整えるためにマークダウンをHTMLに変換してからはてなブログに貼り付けています。(なんのこっちゃ、の方すみません)
画像の貼り付けは、はてなブログアプリや最近発見した機能「Googleフォトから挿入」を利用しています。
モザイク等が必要な場合は画像加工アプリを用いて編集しています。
まなびと!から得たものは?
ブロガーさんとの交流以外に、「まなびと!」から得られたものはこちらです。
記事数と、現在のアクセス
この3月までで約170記事。
はじめは雑記ブログからのリライト中心で、有り余るほどの記事がありました。
しかし、仕事が始まってみるとなかなか書くネタもなく、セミナーに行く機会も多くないのでなかなか記事が書けません。
仕方なく週一回の更新にしようと決め、時間のあるときに記事を書き予約投稿することにしました。
この年度末は職場用のレポートとして書いていたものもあり、だいぶハイペースで記事をアップしています。
2月までのアクセスは月5,000程度でしたが、この3月にやっと1万アクセスを超えました。
新年度に向けて、先生方が読みたいと思う記事が多く載せられていたのなら嬉しいです。
ブログからお声かけいただきました!
ブログの記事からお問い合わせいただいたこともありました。
フォレスタネットさんからは、記事の転載についてお願いをいただきました。
会員制のサービスですが、私の記事がいくつか転載されています。
また、授業動画配信サービスの「FIND!アクティブラーナー」さんからもひょんなことからつながりができ、動画の感想をお伝えすることもできました。
ブログを書いてなかったら声をかけられることもなかったと思うと不思議な感じがします。
本やグッズの紹介もできました!
このブログを通して、書評やグッズの紹介もできました。
はてなブログをされている方は、デフォルトのサービスを利用して紹介をされている方が多いと思います。
私は「ヨメレバ」というかん吉さんのブログパーツを使わせていただいています。
>>ヨメレバ
ヨメレバを利用して本を紹介する際には、「もしも」というASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を利用するのがおすすめです。
アマゾンアソシエイトでは、ポイントでの還元または5,000円以上の売り上げで現金が振り込まれますが、手数料がかかってしまいます。
もしもを利用した場合、1,000円以上の売り上げがあれば手数料ゼロで銀行に振り込みされますよ。
CSVで、リンクから購入された商品を確認できます。
3月、紹介から購入された本やアイテムはamazonと楽天ブックスを含めてかなりの数にのぼりました。
多くの先生が、
「新年度に向けて新たに学びたい」
と考えていることがよくわかりました。
まとめ
小学校の頃から壁新聞を書くのが好きだったり、職場でもどこでも発信をしてしまうタチでした。
発信することのメリットは大きいです。
自分の備忘録とコミュニケーションに重きをおいたこのブログでも、予想以上に得たものがありました。
続けるためのコツは、とにかくムリしないこと。
0か100かではなく、一日の作業が10でもOKとすることが大事です。
読者登録させていただいている先生方のブログ更新も楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いします。
ではまた☆
[実践]高校生と毎日コミュニケーション!振り返りジャーナル、毎朝考えた120の質問をご紹介。
振り返りジャーナルの記事、続きです。
今年度の取り組みとして、毎朝振り返りジャーナルの質問を黒板に貼りました。
毎週、まとまった質問(テーマ)をストックしておけば良いのだと思いますが…
新鮮なネタを生徒と共有しようと考え、毎朝通勤中に思いついた問いをワードに入力し印刷して黒板に貼っていました。
「問いを立てる」
って、なかなか大変でネタ切れ必至!実際には、
- 今日あったことと、考えたこと
- 今週の振り返り(週末に)
- 今週頑張ること(週明けに)
- 先月の振り返り
- 今月の目標
最低、この5つがあれば回ると思います。
ただ、生徒も飽きてしまうしこちらにも慣れが出てきてしまうので、あえて質問の文言を変えたり、担任からの一言を添えたりしていました。
昨年度はテーマを全く提示しないでいたら、書かない、無くす(なんで?教室で?って思うよね??)という悪循環に陥ったので…
あきらめず、改善点を考え取り組んで良かったです。
質問を考えるにあたって、手元にあった「シャベリカ」を1枚1枚見てよい質問がないか考えたりしましたね〜〜〜。
↓こちから購入できます。宇宙兄弟バージョンもあり!
なぜ、振り返りジャーナルを書くのか?価値のインストラクション
以下のような形で、
「今年1年、振り返りノートに取り組みますよ」
と生徒に伝えました。
「帰りのHRでは、振り返りノートを書いていきます。
自分の成長のために、今日ははどのような過ごし方をして、どんな学びがあったのか確認していきましょう。
一流のスポーツ選手は、毎日練習の振り返りをノートに書いているそうですよ!
よろしくお願いします。」
以下、振り返りノートのテーマをお知らせします。
4月〜7月までの振り返りジャーナルテーマ
- 今週1週間を終えて、いま感じていること。目標は5行。
- 授業初日を終えて、考えたことやいま感じていること。目標は5行。
- 2日目の授業を終えて。
- このクラスをどんなクラスにしたいですか?目標は5行。
- ロングホームルームを終えて考えたこと目標は5行。
- 今日の選択授業を終えて考えたこと。目標は5行。
- 今日で1週間の授業が終わりました。いかがでしたか?目標は5行。
- この週末は何をする予定?理想の休日でも可。
- この週末の過ごし方。印象的だったことを詳しく書いてください。×何時に寝て起きて楽しかった。←小学生か!
- LHRを終えて、体育祭について考えていることを教えてください。
- 選択授業2回目を終えて。進路にむすびつきそうですか?
- 1年生が入学してきましたね。この1年で成長したな~と思うことを書いてください。
- 前半の連休にしたこと。
- 連休後半にしたいこと。ちなみに、テスト前に授業がある日はあと6日です。
- 健康診断を終えて。なにか進歩はありましたか?
- 連休はいかがでしたか?「振り返り=意味づけ」テスト前に授業がある日はあと6日です。
- 今まで、少しでも効果があったと思える勉強法 テスト前に授業がある日はあと5日です。
- 生徒総会を終えて、考えたこと。お疲れさまでした。テスト前に授業がある日はあと4日です。
- 今回の中間テスト対策で取り組んでいること。テスト前に授業がある日はあと3日です。
- 振り返りノートを見返してみよう。4月からの気持ちの変化はあるかな?テスト前授業は2日です。
- いよいよ中間テスト前日。準備状況を100点満点で表すと何点?理由も書いてみよう。ファイト!
- ノートはなし。明日、テストの出来について書いてもらいます。
- 今まで返却されたテストの結果を教えてください。それについてコメントも。(去年の自分と比べよう)
- 進路ガイダンス、LHRを終えて。いかがでしたか?明日からもがんばろう。
- 来週の今日は体育祭(!)。あなたができること、取り組んでいることはなに?
- Tシャツの出来など、いかがでしたか?感想をどうぞ。
- 体育祭お疲れ様!おちついたところで感想をどうぞ。
- そろそろ文化祭の企画を考えなければ!~こんな企画はいやだ~が、今日のテーマ。
- 本日、LHRを終えていま・どんなことを感じていますか?来週は文化祭の企画提出です!
- 昨日から梅雨に入ったそうです。ジメジメした時期でも快適に過ごす工夫を教えてください。
- 今日の振り返り。ネタがない人は…最近湿気で体が重くなってせんか?「疲労回復の方法」
- 2年生になって2カ月が経ちました。勉強/友人関係/趣味/バイトなど、起きた変化を書いてください。
- 最近の授業の様子は?できていること/提出物/おしゃべり/けじめ などについて書いてみて。
- 自分が文化祭でできることってなんだろうか…?人の役に立てるといいね。
- 中学校の時の文化祭(または合唱コンクール?)の思い出を教えて~。団結してた?充実してた?
- 本日二時間目の話を受けての感想。あなたは、自分の特徴をよく知り、それを生かせていますか?
- 最近、授業中のスマホが増えてますね。1日何時間使ってますか?その魅力は?おすすめアプリは?
- 子どもの頃、なりたかったものはなんですか?(進路のヒントがあるかも)私はマンガ家でした。
- 将来、絶対にやりたくない仕事は?(進路のヒントがあるかも)私はドライバー。運転が下手すぎて事故る
- いつの間にか、テスト1週間前になりました!自分ができること、アクションしていますか?
- スマホは学習(勉強)に役だっていますか?「こんな風に使うと便利」という経験があれば教えて!
- 理想的な登校時間は?家を何時に出て何時の電車に乗ると余裕がある?現実は?
- 終業式は来月20日。夏休みにやりたいことは何ですか?(オープンキャンパスは考えてる?)
- なんと!!今日で、2017年の半分が終わってしまいました。この半年を振り返ってみよう。
- 今日は七夕ですね。短冊と思って、ノートに願い事を書いてみよう。叶うかもしれない♪
- 9月1日、始業式の自分に伝えたいこと。良い夏休みを!
46の質問を考えたようです。
「担任早退のため、ノートはなし。明日、テストの結果についてうかがいますね。」
という日もありました。
スマホの学習利用について、生徒から出た意見
- 調べものに役立つ
- 勉強アプリを入れている
- 英単語を調べると、発音してくれるよ
- 翻訳アプリが地味に便利
- LINEでプリントを写メして送ってもらってる
- LINEでわかんないところを教えてもらってる
LINEを便利に利用しているみたいです。
9月〜12月までの振り返りジャーナルテーマ
- 授業が始まって、改めて考えたこと。生活リズムは戻りましたか?目標は5行。
- 最近、気になるニュースとその理由。(国内、国外、ミサイル等なんでも)目標は5行。
- ロングホームルームを終えて。文化祭…いつごろから残って取り組めそう?
- 文化祭を終えたとき、自分やみんながどんな状態なら「クラス企画が成功した!」っていえますか?
- クラスの特徴はなんだろう?我がクラスはどうですか?
- 文化祭まであと14日…!具体的にグループで打ち合わせしてますか?
- 明日のロングホームルームでは、何を決めていく?
- ロングホームルームでは、打ち合わせた結果、どうなった?今日から動くそう。
- 連休中の予定は決まっていますか?やりたいことはありますか?
- 本日、またもやミサイル。思うことを書いてください。朝から慌ただしい。
- この連休は充実していましたか?(私は体調を崩しました。特にノド)
- 本日のLHRを受けて…これから7日間どうしましょう?できることはなに?(昨日のインスタすごい!)
- 今日から来週の準備日までに大東祭に向けて自分ができそうなアクションを1つあげてください。
- 他校の文化祭に遊びに行ったことがありますか?面白い企画はありましたか?
- 秋の味覚で好きなものはありますか?果物(梨、ぶどう、柿…)、栗、魚…もう食べてる?
- 明日からいよいよ準備日。グループでやることは決まっていますか?当日は写真撮影の役割もありますよ。
- お疲れ様でした。文化祭はいかがでしたか?今回の準備や当日を通して学んだことを書こう。
- 中間テストまで2週間。気持ちを切り替えよう。テーマ「代休にしたこと」
- 「いつから準備すれば、中間テストで満足いく結果が得られるか?」
- 中間テストまで1週間。試験範囲はチェック済?テーマ「連休にしたこと」私は娘とキッザニアに行きました。
- 男子の部屋割はLHRの間に決まりました。テーマ「修学旅行についてわからないこと」もう買い物行きましたか?
- 「修学旅行への期待、不安、疑問などなんでも」
- 「この休み中の過ごし方」どの科目がんばる?
- 「もし、今18歳だったら衆議院選挙に行きますか?その理由」今回の衆議院選挙、ニュース見てる?
- 「中間テストの手ごたえはいかが?」普段の学習を理解していたといえるでしょうか…
- 「この週末気になったこと」衆議院選挙でも、台風でも。台風になるとぜん息出ますね~(子どもと病院行った)
- 「進路ガイダンスの希望調査はスムーズに書けましたか?」迷いや悩みがあれば書いてみてください。
- 「ハロウィンに関する思い出、または今年やりたいこと」最近盛り上がってきたイベントですね。仮装する?
- 「修学旅行の荷物の準備を%で表すと」私は10%、スーツケース出しただけ。日曜日も学校よろしくお願いします。
- 「修学旅行の荷造りをして、足りないものはありましたか?」私はアイマスクを買いに行きます。
- 「明日は何時に家を出ますか?」大きい荷物があるので、余裕を持って出発しよう。私は30分早く出ます。
- 「修学旅行で楽しみなこと、気になること」天気が晴れるといいですね!では、来週7:30に会おう!
- 「修学旅行を終えて考えていること」お疲れさまでした。明日の午後は選択授業ガイダンスです。
- 「選択ガイダンスで出てきた疑問・悩み」来週の水曜日は、外部で進路ガイダンスです。しっかり悩んでおこう!
- 「来年は、どの選択授業を取ろうと思ってますか?」当日にあわてることのないように!
- 「席替えの希望」目的は、“授業に集中すること”“助け合えること”叶えられない場合も多くてごめんなさい。
- 「この週末の過ごし方。行動+感想を!」急に寒くなりましたね…!北海道や青森は積雪20cmとか!
- 「明日の進路ガイダンスで得たいもの」
- 「進路ガイダンスの学び、または昨日のこと」
- 「選択授業は決まりましたか?」明日には全員提出してほしいです。試験まであと登校7日。
- 「期末テストまでにやっておきたいことは?」そろそろ、放課後残って勉強するのもいいですね。
- 本日は生徒会選挙のため、ノートを書く時間はなさそうです。会長選、よく考えて投票しよう!
- 「昔、クリスマスプレゼントでもらったもの」うちの子はサンタにSwitch頼むらしい…。
- 「今年、クリスマスにほしいものは?」私はAIスピーカーがほしいです。「OK google!」
- 「期末テストの準備具合を%で表す」まさかと思うけど、土日に友達と焼肉食べてお泊まりなんてしてないよね…?
- 「期末テストが終わったらやりたいこと」期末テスト中はノートはお休みです。頑張って!
- 「2学期を振り返り、3学期の自分に向けてメッセージ」9日にノートを開いてびっくり・・・?
いま数えたら、47の質問が!
1月〜3月までの振り返りジャーナルテーマ
- 「冬休みにしたこと&今年の目標」充実した冬休みでしたか?今年はいよいよ進路実現の年!
- 「最近気になったニュース・できごと」情報を得ているのはテレビ?ネット?
- 「来年の今頃はどうなっていたい?」3年生も今月で授業終了です。さびしくなるね…
- 「新しい席になって2日経ちました。いかがですか?」授業に集中できているといいな…
- 「席替えをして1週間、いかがですか?」HRと授業が思いのほか「静か」を作れず悩んでいます。(担任より)
- 「来週の進路ガイダンスはどの分野に参加する?」大学短大、専門学校、就職、未定で組む予定です。
- 「合唱の練習が始まりました。いかがでしたか?」
- 「進路ガイダンスを終えて考えたこと」↑3年生の報告会を聞いて、6時間目の進路別の説明を聞いた感想をどうぞ。
- 「最近、嬉しかったこと」←何かしらあるはず!私は週末7時間半寝たこと…
- 「風邪・インフルエンザ予防でしていること」←咳が出てマスクがないとき、手でおおうより服の袖がいいらしい
- 「1月の振り返り」
- 「2月の目標」
- 「睡眠時間」
- 「節分どうする?」(この辺りの質問は、データが消えてしまい覚えている分を記入)
- 「最近幸せを感じた瞬間」他人と比べない幸せをコツコツ積み上げていきたいものですね。
- 「自分は、こんなことで人からほめられる」ほめられることは、他の人にはなかなかできない「自分の強み」かもしれません。
- 「三送会の学年合唱、どんな気持ちで歌う?」
- 「この週末の過ごし方。考えたこと」私はオリンピックが気になり、そわそわしてました。
- 「テストに向けて、まず取り組むこと」学年末テストまで9日
- 「来年のいまごろ、どうしてるかな?」
- 「最近気になっていること」学校のこと、プライベートでも、オリンピックでも。
- 「今週の振り返りと土日に取り組むこと」
- 「週末の振り返りと今週取り組むこと」テストまでの授業日数はあと5日+卒業式です。
- 「うまくいかないことがあったとき、どうしてる?」人生は、うまくいくことのほうが少ない。
- 「今年の卒業式はどうだった?来年の卒業式はどうしたい?」式後のお祝いする会も盛り上がっていました。
- 「テストの出来はいかがでしたか?」
- 「ノート最後のひとこと。見返してみてどう?」
27でした。46+47+27=120あったようです。
まとめ
こうして見返してみると、「良い質問」って難しいものですね〜〜。
この取り組みに付き合ってくれた生徒に感謝です!
来年度も取り組めたらと思っています。
「こんな質問があるよ、効果的だったよ」
というアドバイスなどありましたらお願いいたします♪
新年度を迎える前に、もう一度読み直そう…。
その後の実践報告はこちら!
ではまた☆
[実践]試行錯誤の3年間を振り返る。高校生との「振り返りジャーナル」110日間続きました。
やっと春休みになりました!
毎年、この時期は
「生きててよかった〜〜〜」
って感じます。
この仕事を辞めても生きているとは思いますが…。
今年度も絶賛「退職したい気持ち」と戦っていました。(まあ、いろいろあるさ)
さて、職場での研究報告会にてHR運営の報告させてください、と立候補。
今年は高校2年生を担任しました。
HR運営で一番力を入れた取り組みとして、「振り返りジャーナル」の取り組みを紹介する予定です。
今年は、1人を除いて2冊目に突入できました。
返却時は、輪ゴムで巻いただけ…。
来年度も続けられたら、小学校の先生がされているように製本テープを使って生徒に返却したいです。
小学校の振り返りジャーナルをFBで見せていだきました。
4冊くらいにまとまっていて、これだけの分量を小学生が書けることに驚き。
そして、高校生が概ね1行や2行、または一言で振り返りにもなってないことに落胆。
生徒が悪いのではなく、こちらの指導に難ありなのでしょう。
振り返りジャーナルについての記事はこちらです。
2016年度の振り返り。
なぜ生徒がノートをバンバン紛失してしまったのか、全く書かなかったのか今ならよく分かる(つもり)。
2017年度、夏休みの振り返り。この記事、自分が書いたにしてはよくまとまっていました。(自画自賛)
さて、以下のようなかたちにまとめてみたので転記します。
振り返りノートを振り返る
・毎日をただ流されず、自分の行動を振り返って成長して欲しいとの思いから2014年(週に1回)、2016年、2017年に実施している。
・B5のノートを1/3にカットし、帰りのHRで生徒に記入してもらい回収する。
・2016年度は書かなくなる生徒が続出、半分以上の生徒が紛失したという失敗から、
「罫線ではなく1cmのマス目のノートを使う」
「毎日、その日の質問テーマを決めて朝黒板に貼る」
というルールを決めて運用した結果、だれも紛失せずテスト返却日まで110回続けることができた。
・質問を決めても返事が1行くらいの生徒もいて、振り返りノート(ジャーナル)の本に
「振り返りたいと思うほどの経験やチャレンジをできているかどうか考えてみては」
と書いてあり、その通りと感じた。
振り返りノートのメリット、デメリット
◯単純にコミュニケーションの数が増え、生徒の意外な面を知ることができた。(韓国アイドルが好き、GWは九州の実家に帰ったなど)
◯聞いておいて良かったと思うことも多かった。(苦手な生徒がいる、相談があるなど)
◯やんちゃな男子も書いてくれた。(趣味のバイクの話など)
◯最後にノートの感想を求めたら、
「取り組んで良かった」
と書いてくれた生徒が多かった。
▲生徒から、
「帰りのHRが若干長くなるので朝配って欲しい、そのほうが長く書ける」
との提案があったが紛失が怖く受け入れられなかった。
まとめ
年間授業日数の約2/3のHRで、この振り返りジャーナルを使って生徒とつながることができました。
100回☓生徒40人=4000回のコミュニケーションができたと考えると、この振り返りジャーナルの威力がより感じられます。
放課後、20分弱でノートの返事を書くのを楽しみにしていました。
(いや、生徒が真面目か不真面目かわからない性的な悩みを書いてきたことに困ったこともあった…どうリアクションするのがベターだったのか…悩みは尽きない…)
普段の授業や放課後に毎日生徒全員に声をかけるのも限界があります。
もちろん、直接生徒と面談する機会を多く持つに越したことはないですけどね。
個人的にはとてもおすすめ!
実践する前には、かならずこちらの本をお読みください。
カラー版で、実際のジャーナルを見ながら学べますよ。
その後の実践報告はこちら!
ではまた☆
[書評]教師でない人にもおすすめ!地域と学校はどうあるべき?「まんがで知る教師の学び3」
教育に興味のある人なら必読!の話題の教育書が発売されました。
熊本の前田康裕先生がまんがから文章から全て考えられた一冊です。
実は、前作「まんがで知る教師の学び2」の発売記念イベントで前田先生のお話を伺い、
「私も、前田先生のように学び続け、そしてアウトプットできる教員でありたい!」
と大変共感してこのブログを立ち上げたのです。
あれから1年…早いものですね。
私がダラダラとブログを書いている間に、前田先生は教職大学院で教鞭をとりながらまんが1冊を仕上げてしまいました。
ものすごいバイタリティを感じます。
今回の記事では、まんがで知る教師の学びの読みどころと、太っ腹な前田先生の取り組みについてについてご紹介します。
まんが的にスゴいところ
普通なら、原作とまんが担当は分けますよね〜。
私もイラストやまんがを描くので、この作業がどれだけ大変かよくわかります。
もし、自分に依頼があったら原作とまんが担当に分けると思います。
片手間ではなく、本気で描いたとしか考えられないレベルです。
1.最先端の知識が分かりやすく説明されている!
今回も、カリキュラムマネジメント、学習する組織、システム思考など本ではなかなか理解しづらい考え方を分かりやすく説明してくれています。
学習する組織なんて、一冊で何センチあるやら…ですから。
大学の先生が、これだけわかりやすく物事を説明できるって素晴らしい。
2.伏線が回収されている!
- 夫も同業、本人も多忙で自分の子どもすら育てられているか自信のない女性教師
- 息子が大学受験で「先生の仕事は魅力的ではないから教育学部は選ばない」と言っている
- 雑事に忙殺され、なんのために教頭になったのか分からない
といった伏線が最後にしっかり回収されています。
マンガではよくある展開かもしれませんが、伏線がしっかり回収されてないとモヤモヤしますよね…。
すべてのコマ、エピソードに必然性がある展開に拍手。
3.笑いあり、涙あり
私が一番ウケたコマがこちら。
「教頭先生、裏庭でハトが死んでます」
教頭先生の苦情係っぷりといったら!
我が社の教頭先生もこんな感じですよ〜。
他にも、震災の描写や人々の戸惑う様子に涙…。
苦しいシーンも多いですが、それらの困難を乗り越えていく姿に希望を感じます。
4.キャラクターが魅力的、でもシワはない
「阿田布太郎(あたふたろう)」
「大磯賀史(おおいそがし)」
名前がそのキャラクターの性格や状況を表しています。
そして、それぞれのキャラクターがそれぞれ一生懸命に取り組んでいるのに学校ではうまく行かなかったりするのです。
そして、53歳の主人公である吉良先生…
シワがなく若々しい!
最近の53歳、確かに昔よりかなり若々しいですね。
教員が退職し、高齢者になった時にどう生きるか、そのあたりにも触れられています。
まんがで知る教師の学び3で描かれていること
3作目では、主に現代の社会と学校の問題点とあり方について触れられています。
教育関係者以外の、保護者や地域の方にも是非読んでいただきたいですね。
ドラマ化してくれないかしら…!
さくら社の紹介から。
カリキュラム・マネジメントや「働き方改革」が声高に言われる中、学校を取り巻く環境は依然としてブラック。加えて震災という危機に面した時、教師達を変えたものは何だったのか?
現場を知り、未来を想う教師が描く「幸福論」。
いま知っておきたいキーワードも満載で、各章にわかりやすい解説がついています。著者の前田康裕先生は熊本市の教育センターでの教員指導に加え、先駆的な実践やICTの活用など多彩な教育活動で知られ、現在は熊本大学教職大学院准教授。
熊本市立向山小学校教頭時代に熊本地震で被災され、本書では勤務校が避難所になった体験も描かれています。
新学習指導要領の理念である「よりよい学校教育を通してよりよい社会を創る」ための一例を提示。
■もくじ
第1章 学校の多忙化 ――学校における働き方改革
第2章 教育課程と学習指導要領 ――社会に開かれた教育課程
第4章 避難所としての学校 ――自助・共助・公助
第5章 学習する組織とシステム思考 ――人生100年時代
第6章 カリキュラム・マネジメント ――ゆとり世代
第7章 学校と社会との連携 ――業務改善と5S
第8章 まちづくりと共同体の再構築 ――他責社会から感謝社会へ
震災で避難所としての小学校を助けてくださったのは地域の方でした。
前田先生の人生は、熊本の震災で変わったと言っても過言ではないようです。
この本に書いてあるような地域の結びつきが地方ならどこでもあるのかというと、そうでもないみたい。
私の住んでいる地域は、日中は若者がほぼ仕事で地元に残ってないので震災の時にまず帰ってくるのが大変です…。
章ごとに先生のおすすめするビジネス本(教育書からではなくビジネス本!)の紹介が載っているのも嬉しいですね。
何冊か、図書館で予約しました!
なんと、フリー漫画イラスト資料集が配布されてます!
さらに、最近の前田先生の取り組みとして、研修会で教育用語のわかりやすい説明がなされるようまんがの一部分をPDFで配布してくださっています。
太っ腹すぎる!
研修用資料としてPDFが、そしてイラストも配布されています。
学校の研修などで非商用として利用する分には無料で使用できるそうです。
研修担当として見逃せない資料ですね!
まとめ
仕事の多忙化により、教員もなかなか骨太の本を読む時間がありません。
このような読みやすい本で、周囲の同僚にも最先端の教育技術の理解が広まっていくのはありがたいことです。
前田先生、良い本をありがとうございました!
「まんがで知る教師の学び」シリーズのご紹介はこちら!
ではまた☆
[書評]開校2年目にして現在4,700人が学ぶ、新しいカタチのN高校に興味津々!「ネットの高校、はじめました」
「今の学校制度って、このままでいいのかな?」
「多様な生徒のための、新しい高校について知りたい」
今回、こちらの本を読んでFacebookでシェアしたところ、
「勤務先の中学で進学した生徒がいる」
「子どもの通う中学の進学先として出てたよ!」
というコメントが寄せられ、編入先としてではなくストレートに進学する選択肢としてN高校が選ばれていることに驚きました。
今回の記事では、ニコニコ動画でおなじみのドワンゴと、傘下の会社が参考書を作っているカドカワが設立した新しい通信制高校にについてご紹介したいと思います。
N高校とは?「ネットの高校、はじめました」
勤務先で、退学予定の生徒の編入先としてN高校を選んでいる生徒がおり、気になってはいました。
実は…我が家の中学生の息子は、発達の偏りもあって勉強が苦手です。
3文字の単語(cat,dogなど)まではなんとか書けるようになりました。
それでも、英語の成績は壊滅的。
すべての単位を習得しないと進級できない全日制高校への進学は難しいのかなと感じていたところで、とてもタイムリーでした。
この本では、
- 2016年時点でN高校に進学した生徒へのインタビュー
- 沖縄県の伊計島の廃校した小学校を利用しての5日間のスクーリングの内容
- 先生方が1人ずつ現地を訪れて開拓した本気の職業体験
- どのような方法を用いて生徒同士のコミニケーションをはかっているのか
- ドワンゴ、角川ならではのオリジナル学習プログラム
- 開校までの経緯
が紹介されています。
オリジナル学習プログラムでは、IT企業で働いている現役のプログラマーに教えてもらえたり、ライトノベルの巨匠に小説を書き方を習ったり、著名なイラストレーターから作画の秘訣を教えてもらったりできるそうです。
学校行事のイベントでは、インターネット遠足と称してドラゴンクエストのゲーム内でキャラクターに扮して先生とともに目的地まで到達します。
学校行事の文化祭では、ニコニコ超会議で演奏やダンスを披露することができます。
来場者15万人と言う事ですので、集客数が日本で1番大きい文化祭と言えるかもしれません。
読んでみて、不登校や普通高校に通えなくなった生徒の受け皿としての通信制高校ではなく、中学を卒業してすぐに入りたい高校としてエヌ高校が選ばれる理由がわかりました。
N高校を開校する前は、ニコニコ動画を視聴しているユーザに不登校の生徒が多く、昼夜逆転しがちである事が気になっていたそうです。
しかし、現在入学した高校生の中には著名なスケーターや、すでにプログラミングで収入が得られるレベルにある生徒などがいます。
あの御三家、桜蔭出身者も在学しているそう。
全日制高校に時間的な制約があって通えないケースや、自分のペースで学べない一斉授業にムダな時間を使いたくないと生徒もかなり多く見られたそうです。
他にも、カドカワ傘下には参考書作りで有名な中経出版が含まれており、授業動画なども全てドワンゴの映像技術を用いてオリジナルコンテンツを作っているとの事。
授業を担当する教員も参考書の著者に依頼。
高校を作るための設備投資として、新たなことに取り掛かる必要は無かった…と言うところに、
「現代の学校に求められているのは、はたして既存の学校にあるのか?実はなかったりして…」
ふと考えてしまいました。
N高校は2016年に開校し、卒業生が出ていないにも関わらず現在4,000人以上の在校生がいるそうです。
入試広報担当の夫に伝えたところ、
「宣伝できるものはなんでも使うのが当たり前でしょ!いいことしか書いてないじゃない?」
とのこと。
おお、すごい!!
と思ってた気持ちが少し冷めました…。
いや、授業や特別活動のコンテンツをすべて自前で作れる新設校なんてなかなかないと思うのですが…どうなんでしょう?
どんな生徒がN高校に向いているのか?
本を読み、思わずN高校のパンフレットまで取り寄せてしまいました。
パンフレットについてきた雑誌の特集記事などを読み、改めて感じた事がありました。
N高校は、はっきりした目標を持っている「意識の高い生徒」でなければ続かないのではないかと言うことです。
たとえば、
など。逆に、
といった生徒さんは、全日制の普通科高校に通った方が続くのかもしれません。
やりたいことが決まっていないことが悪いことではありません。
しかしこれからの時代、やりたいことが決まっていない人間はますます肩身の狭い思いをしていくのではないか…?と感じました。
まとめ
我が家の息子の進路が気になり、現在高校の説明会に行ってみたり、通信制高校を調べたりしています。
息子が通信制高校が向いているのか改めて考えたところ、
- 特にやりたいことが決まっていない
- N高校の得意とする、プログラミング学習は英語の壁が高く、ラノベなども愛読するだけにとどまっている
という現状を考えると、入学はしても続かないのではないかと感じました。
本当に好きなことがN高校にあれば、全日制普通科にこだわらず選択肢として考えてみるのも良いと思います。
授業料も、通信制なら3年間で30万円台と思いのほかお安いので…。
機会があれば、N高校の学校説明会にも参加してみたいと思います。
ではまた☆
[便利]現在愛用中!振り返り力向上手帳フォーサイトがamazonでも手に入るようになりました!
「この春からの手帳、どうしようかな…?」
みなさん、4月からの手帳はすでに決まっていますか?
私も手帳が大好きで、ロフトや伊東屋などでつい手帳コーナーをフラフラしてしまいます。
現在、フォーサイトの学校版4月始まり手帳を愛用しています。
ディスカヴァーから2018年度の振り返り力向上手帳フォーサイトが販売され、Amazonでも手に入るようになりました。
今回の記事では、学校版フォーサイト手帳と比較してみたいと思います。
振り返り力向上手帳フォーサイトとは?
フォーサイト振り返り手帳とは、FCEエデュケーションが製作している高校生のための手帳です。
高校向けに販売しており、一般では手に入りませんでした。
日付が入っていないタイプのものなら、以前からamazonで購入できましたが…
一昨年に訪れた教育エキスポにて、たまたまサンプルを手に入れることができました。
これが思いのほか使いやすく、愛用して1年半経っています。
私がフォーサイト手帳を愛用している理由
以前はほぼ日手帳や、主婦向けのあな吉さん手帳を使っていました。
私がいま、フォーサイト手帳を利用している理由は以下の通りです。
- 4月始まりであること
- A5サイズであること
- 薄いこと
- 2ヶ月見開きで月間カレンダーが見られること
- 週間バーチカル式であること
市販の手帳でこのような条件を満たす手帳が意外とないのです…!
いま利用している手帳を撮ってみました。
見開き2ヶ月のカレンダーも意外に見やすく、そこに収まる分しか予定を入れないのでスケジュール管理が楽になりました。
個人情報満載でほとんどモザイクに…!
時間割に沿ったバーチカル式ページは教員にとってもなかなか使いやすいです。
A4を二つ折りにした用紙がカバーに挟めます。
ジブン手帳など、人気の手帳は基本的には1月始まりしかありません。
その時点で候補から外れてしまいます。
ほぼ日手帳や、ほぼ日手帳カズンなども考えましたが、小さかったり、1日1ページで分厚くなってしまうために候補から外しました。
他にもEDIT等、週間バーチカルの手帳が市販されているのですが…どうしても厚さが気になります。
ジェットストリーム1本分の薄さが使いやすさの秘訣。
学校版と市販用を比べてみた
今回、学校版と市販のフォーサイト手帳が手に入ったので比較してみました。
学校版の手帳は今までと同じタイプの用紙を使用しています。
昨年度と違うのは、二色刷りのインクが青色であることです。
落ち着いた色になっておりますが、個人的には日曜日が赤のほうが見やすいなと思いました。
月間カレンダーのページもだいぶシンプルになっていました。
学校版の手帳の仕様は以下の通りです。
- カバーに名刺サイズの紙が挟める
- 二本のしおりで、月間カレンダーとバーチカルカレンダーの二箇所にしおりが挟める。地味に便利。
- 定期テストの計画や結果などが記録できる。
- 手帳を使うにあたってのアドバイスが書かれている
市販品のフォーサイト手帳はアマゾンでもレビューがある通り、学校版よりも紙が白くかなり薄いです。
紙が破けないか心配なくらい薄い…!
任意のページに、ジェットストリームの赤と黒で文字を書いてみました。
裏写りはしないものの、2、3ページまとめてめくれてしまいそうです。
カバーの部分に名刺入れコーナーがありません。
行事などに貼れるシールが付いています!
バーチカルの途中、数ヶ月おきに目標達成へのアドバイスが載っています。
以上が学校版のフォーサイト手帳との違いになるかと思います。
どちらを使うかと言われたら…悩みますね!
来年の市販用の手帳はぜひ、学校版と同じ厚さの紙にしていただけたら嬉しいです。
ちなみに、高校生に手帳を使ってスケジュール管理をしてみてほしい気持ちはあるものの…勤務先の生徒は教科書やノートもなくしてしまいます。
手帳を配っても、使いこなせず気がついたらなくしてしまったら悲しい…。
まとめ
以上、先生方におすすめのフォーサイト手帳のご紹介でした。
私のような、メモ魔かつTODOリストを紙に書くタイプの人間にとっては向いている手帳だと感じました。
私はこの手帳にTODOリストをどんどん書き込むことにより仕事の効率も上がりました。
プライベートの予定も記録し、仕事となんとか折り合いをつけています。
このブログを書く励みにするため、カレンダーのページに記事を更新できた日はマークをつけています。
振り返り大事!記憶より記録!
あとから見返すのも楽しみの一つです。
他にも、おすすめの手帳がありましたら教えてください。
ではまた☆
[セミナー]自分の教育実践と理念が結びついてるか分かる!TPチャートのワークショップに参加しました
「普段の実践を振り返るよいツールがほしい」
最近、私の周囲で盛り上がっているツールにTP(ティーチング・ポートフォリオ)チャートがあります。
元々は大学教員向けのツールです。
今年2月、小中高の先生向けに本も出版されました。
題して、
”教師のための「なりたい教師」になれる本!”
チラッとTPチャートという言葉が書かれてますね!
インタラクティブティーチングでお馴染みの東京大学の栗田先生と同僚の吉田先生、公立高校教諭の大野先生3人の共著です。
TPチャートとは?
元々は、大学の教員が自己評価のために作成するチャートでした。
大野先生が授業改善研究会を主催していたところ、方法論に終始してしまいなかなか議論が進まなかったそうです。
そんな状況を打開するために、栗田先生・吉田先生が提案してくださったのがこのTPチャートなのです。
実際に使用してみたところ、その先生が大切にしている考え方をスムーズに交流でき、有意義な研究会になったとのことでした。
実際にTPチャートを作るワークショップに参加!
3月3日、年度末の実践の振り返りにちょうど良い時期にTPチャート作成のワークショップが行われることになりました。
今まで参加を希望していながらもなかなか都合がつかず。
なんとか子どもたちの世話を母にお願いして半日ワークショップに参加できました。
初めての東京大学本郷キャンパスです。
東大広い!迷子になりそう…。
安田講堂のお隣の工学部の教室で行われました。
より良いワークショップ実施のため、TPチャート作成前アンケートと作成後アンケート、最後の振り返りまで終わった時点での全部で3回のアンケート実施がありました。
TPチャートの紹介はそこそこに、早速付箋を使ってTPチャートを作成していきます。
思ったより、使用する付箋が小さいです。
相手に読めるよう、丁寧な字を心がけます。
TPチャート作成では、まず仕事で追っている責任や役割、改善方法、そこからの成果をふせんに記録します。
ここまで書いたところで、普段自分が無意識レベルで行っている方法をどんどん書いていきます。
「授業時間のはじまりと終わりは必ず守る」
など。
心がけていることではなく、実際に自分が行動していることを書きます。
方法を書き終えたところで、なぜその方法をとっているのか、方針をふせんに書き上げます。
例えば、
「授業時間のはじまりと終わりは必ず守る」
ならば方針は、
「教員自らがルールを守る」
といった感じに。
その方針を書き終えたら、その方針を掲げている理由をその上位概念である理念の欄に書き留めていきます。
例えば、
「教員自らがルールを守る」
という方針からは、
「生徒の良い見本となるような教師でありたい」
という理念が出ることもあるかもしれません。
「生徒に対しての願い」
や、
「こんな教師でありたい」
と言う自分の理想が書き留められていくはずです。
理念を書いたあと、その理念に至った個人的なエピソードをりんごマークのふせんに記入します。
ここまで記してきた付箋は今までの過去のものなので、それぞれの方法を改善する手立てはないか考えます。
それぞれの責任や方法、成果について、エビデンス(ふせんに書かれたことの根拠資料になるもの)がないか、小さい付箋に書いていきます。
普段、無意識の行動レベルで行っていることを振り返る機会はなかなかないですよね。
生徒の様子を写真に撮っておくなどの手立てだけがないか改めて確認できます。
次に、未来にできることはないか、短期目標と長期目標を付箋に書き留めます。
途中、4回隣の人とペアでシェアをしていく時間がありました。
傾聴が大事なので、
「あなたにはこれがいいと思う」
と言うようなアドバイスをしないことが大切です。
指導ではないので…!
同じ教科で組まない方が、相手にわかりやすく説明する必要が出て言語化が進むそうです。
聞き手はメンターの役割を果たします。
自分が作った付箋の説明をペアの方にしてみると、方針と理念が全然つながってないじゃん?と改めて気づくことができました。
方針と理念の整合性が取れるように付箋の貼り直しをしたり、付け足したりしたあと、TPチャートの見直しのためにさらにペアで対話を深める時間が取られました。
TPチャートの理念や方針をチェックする質問をお互いにしていきます。
理念をチェックするときには、
「その理念が大切だと思い至った理由」
を交流したところお隣の方と大変盛り上がりました。
シェアするほどに考えが深まり、可視化されたふせんがクリアになって洗練されていくのを感じました。
ワークショップからの気づきは?
まず、アンケートを通して自己肯定感が少しアップしたと思います。
「こんな自分でも、意外とやれてることあるんじゃないの?」
みたいな…笑。
今までの自分の実践を俯瞰して見ることができるっていいですね。
ざっくり作ってから深めることが大切だとも感じました。
じっくり作るのかと思いきや、それぞれのテーマについて3〜5分程度でさくさくすすめていけました。
その後、見直して修正する時間を多めに取るほうが充実感がありました。
このチャートは、
「担任ポートフォリオ・チャート」
「子育てポートフォリオ・チャート」
「生徒指導ポートフォリオ・チャート 」
など、なんでも応用できそうです。
小学校の先生は授業中心で働けているかもしれませんね。
私が勤務する学校は、担任ポートフォリオチャートや生徒指導ポートフォリオチャートを作って見直してみる方がいいのかも…。
授業が軽んじられているわけではないのですが、なかなか授業準備に時間が取れなかったり、授業中も私語やスマホなどの態度ばかり注意していて滅入ることも多いです。
また、見直しの時間に付け足しで書いたふせんが増えすぎて、どれから手をつけて良いのか迷います。
どの付箋を優先させたらよりよい実践ができるのか考えてみたいと思います。
まとめ
今回は、栗田先生や吉田先生の丁寧なインストラクションのおかげで、安心、安全を感じられる空間でTPチャート作成ができました。
ありがとうございました。
↓栗田先生のTPチャート。とても見やすいです。
が、ものすごく疲れました…!
たまたまペアを組ませていただいたお隣の方が、フェイスブックでたまにお見かけしていた方で、その場でお友達申請させていただきました!
偶然に感謝です。
職場でも、TPチャートの本を紹介してみています。
有志でTPチャートを作る機会を持てないか考え中。
普段、授業の方法について会話できても、その方針や理念までたどり着くような対話はできてないですから…。
TPチャートの資料は、栗田先生のブログからダウンロードできます。
ではまた☆
[書評]2017~18年冬に読んで良かったおすすめ本!教育・ビジネス書・雑誌など25選♪
秋のおすすめ本に引き続き、読んだ本のなかでおすすめをご紹介します。
といっても、読んだ本から選びぬいたというわけではなく、ジャンル的にここのブログに紹介してもいいかな?って感じの本です。
普段は読書メーターに記録していて、FacebookやTwitter連携をしてシェアをしています。
教育書よりもビジネス書が多いのはご愛嬌。
私が敬愛する優れた教育実践者の方々はビジネス書もかなり読まれているはず。
そして、以前のおすすめ本カテゴリにあった性教育やジェンダーは全く読んでいなかった…。
そんな傾向がわかるのもいいですね。
いわゆる教育書・教育雑誌
「学びの責任」は誰にあるのか: 「責任の移行モデル」で授業が変わる
生徒たちがスムーズに学び始められるように、4つの要素を取り入れた学習方法を勧めている。
私たちはどうやって得意なことができるようになったのか考えてみよう。
「効果的な教え方は、教師が段階的に自分のすることを減らし、生徒たちが学習の責任を多く担うように移行することである。生徒たちが段階的により多くの責任を担うこのプロセスによって、有能で自立した学習者になっていくのである」
日本は「教える、学ぶ」ということを短絡的に捉えすぎていた。
私も…。
教師に求められる能力やスキルは今後もどんどん高くなっていくことでしょう。
ようこそ,一人ひとりをいかす教室へ: 「違い」を力に変える学び方・教え方
「一人ひとりの児童生徒がもつ違い(多様性:たとえば学習進度や興味関心の違い等)を大切にしながら,彼らの学びの可能性を信じてベストを尽くしたい!という教師の思いに,理論と実践の両面からしっかりと向き合う。」
同学年ならみな同じ、このくらいは一斉授業で分かって当たり前、なんてことはない。
私たちはゾウとネズミほどの違いがある。
では、一人ひとりを生かす教育を日本でいつできるようになるのだろうか?
語って個別に課題を出してもなかなか取り組まなかったりおしゃべりが止まらないと一斉授業の方がマシなのかな、と思ってしまう。
ディープ・アクティブラーニング
専門書にしてはかなり読みやすいです。
私が大学生の頃は、大教室で学生が聴いていようがいまいがひたすら講義するスタイルしか無かったような気がする。
でも時代は変わり、この本の著者たちもそれでは立ち行かなくなり教えることがとても大変になったとのこと。
一斉授業がダメなら学生にグループワークをさせて体験中心にすれば良いかというとそんなことはないらしい。
とにかく授業することが年々難しくなり、高度な学びとスキルがなければその資格はないかもと感じるようになり、多くの人が同じような危機感を持っていることが分かりました。
質問する,問い返す――主体的に学ぶということ (岩波ジュニア新書)
この本も当たり!読んでいるだけで自分が主体的に学べてしまったかのような錯覚がおきる位、それぞれのトピックについて考えさせられる。
共同通信の記者である著者が取材した数々。
フランスの入試問題との違い、哲学するということ、互いに教え合う『学び合い』の授業、ハンガリーの医学部に留学した日本人学生、福島の子ども達の思いなど。
中学生から大学生向けに書かれているので平易な文章で大変読みやすかったです。
哲学の授業、うちの学校でもできないかしら?なんて想像して楽しくなりました。
是非ご一読を。
別に記事も書いています。
ドラえもんの体育おもしろ攻略 水泳がみるみる上達する (ドラえもんの学習シリーズ)
夏に図書館で予約したらいま予約確保の連絡が…!
とても体格の良い「泳木上手(およぎ・じょうず)」先生がのび太たちに丁寧に教えてくれます。
クロールで手をかいたときのときの手のひらの向きや息継ぎの目線など。
これ読みながら動画取って振り返って…とサイクル回したら子どもたちも泳げるようになりそう。
できればこの本を防水仕様にしてプールに置いて欲しい。
一般的にプールはゴーグルや帽子以外は持ち込み禁止だから難しいけど。
家庭科・生活に関する本
生きる力をつける学習~未来をひらく家庭科~
家庭科教師が各分野についてどのような視点を持ち、授業にのぞむべきかを短いコラム形式でわかりやすく伝えてくれる本でした。
「ジェンダー」「持続可能な社会」「シティズンシップ」に重きが置かれていました。
項目ごとのキーワード解説がいくつかと、その分野の授業実践が掲載されています。
家庭科は生活と密接につながっていて、家庭科教師の興味関心に内容が偏る傾向があるので日々学んでいかないといけませんね。
終章に学習指導案作成の手引や家庭科教育の歩みが載っているので初心者にもおすすめ。画像や図が手作りで解像度が低いのが残念。
持続可能な社会は、新学習指導要領でも家庭科でよく出てくるワードですね!
中高生のための「かたづけ」の本 (岩波ジュニア新書)
年末のお片付け燃料におすすめの一冊。内容の対象は、中高生かどうかはちょっとナゾ。
お片付けのステップは、1すべて出す、2分ける、3選ぶ、4収める。
保育園で子どもたちが躊躇なく片付けができるのはモノの住所が決まっているから。
家でも保育園のように置き場所が決まっていれば片付けに時間がかからないはず。
「不要なものを捨てること」よりも「自分に必要なものは何か選ぶこと」が重要視されているのが印象的でした。
モノがあふれているこの時代、家庭科の住居分野でもっと「片付け」を重視してもいいんじゃないかな。
990円のジーンズがつくられるのはなぜ?: ファストファッションの工場で起こっていること
家庭科で扱う内容のため。食品工場と違い、服飾品はほぼ全ての工程に人が関わっている。
誰もが購入するユニクロやH&Mなどファストファッションの裏側ではバングラデシュの主に若い女性が低賃金でとても劣悪な労働環境で働いていることをご存知ですか?
映画「トゥルーコスト」でも取り上げられていたラナプラザの建物崩壊事故についても被害者の話を報告してくれています。
対策として、不買運動をすれば改善するのか?
著者は不買運動には反対、ではどうすればよいのか…。
我々が本来かけるべきコストを負担していかなければならないのよね。
4つの性格タイプから見つける いつの間にか人生が変わる服
図書館でかなり待って読んだけど、とっとと買って良かった本でした。
性格タイプと似合う服、TPPOと言った場面に合わせてどんな服を選んだら良いのかなどフレームワークと言語化が頭にスッと入ってきて参考になったわ〜。
その方程式を元に自分で試行錯誤するか、プロに任せるかは悩みどころだと思う。
私は本を読んで色々服やアクセサリーを買ってみたけど
「あれ?なんか似合わない。失敗した!」
と思うことがかなりあるのでプロにお任せ。
実際にプロに任せたビフォーアフターが何人か載っているので見てみるとオーダーの凄さが分かると思います。
朝1分で服が決まる4つの法則: 必ずほめられる「つくりおきコーデ」が誰でもできる!
前作がよく、こちらもお友達にすすめられて購入。
白シャツを着こなすのは難易度が高く、白ブラウスがおすすめ。
また、丸首のカーディガンもオーソドックスな形ではあるものの、似合う人は少ないので揃えるべきアイテムではない。
この冬ユニクロの丸首買っちゃったよ。
基本的に仕事をしやすく、自分らしさを発揮するための服選びの本なのでカジュアルについての指南はほぼないです。
でもトップスはZARA、ボトムはユニクロを覗けばなんとかなりそうな、希望が持てる本でした。
9着の服チェック表と、コーディネートを写真に撮ってみようかな。
ケトルVOL.34
職場の同僚が貸してくれました。
子どもが生まれてからと言うもの、Eテレにお世話になりっぱなし。
とはいえおかいつではなく、「デザインあ」「ひらめき工房」「ピタゴラスイッチ」「おじゃる丸」、あとイスが主人公の「みぃつけた!」もシュールで子どもが好きでした。
いないないばぁのボールが転がっていくのはどうやって撮っているのか気になります。
「ねほりん…」は面白いのでDVD出して欲しい。
「高校家庭総合」も毎週録画しています。攻めてるEテレバンザイ。
MONOQLO the MONEY(モノクロ ザ マネー) vol.3 (100%ムックシリーズ)
そろそろつみたてNISAやってみようかなと思い購入。
結局まだ買えてないよ〜。
今年度中に申し込みたいと思います。
投資信託も昔よりも簡単に口座開設できるようになってホント羨ましい。
ビットコインは手を出さなくてよかった…。
紙で買ったのだけれど、dマガのMONOQLO付録についててショックでした。
アマゾン大全 2018 (100%ムックシリーズ)
最近読書量が減ってるのはdマガジンのせい。
このムックはdマガジンで読みました。
MONOQLOで紹介されていたおすすめのAmazon商品がデジモノや調理家電、アウトドア等これでもか!というくらい載っています。
読んでいて「こんな商品あったんだ〜」とか、「これ、欲しいかも…」と、物欲が止められなくなります。
とりあえずおすすめのスチームアイロンを買ってしまった。。。
広告もないし、ネットのレビューみたいにあちこち調べなくて済むのでとっても助かってます。
また何度か読んじゃうだろうな…。
MONOQLO(モノクロ) 2018年 03 月号 [雑誌]
dマガ。暮らしに良いもの100と、MONOQLOマネーが付録でついてました。
健康や仕事を改善するために、モノに頼ることで
「ずぼらでもモノから入れば実践できた」
という考え方が大いにアリだと思っているのでこのテーマの切り口は個人的にはとっても良かった。
Applepay入れたいけど、idかスイカかQUICPayだけなのか〜。
通勤は私鉄で定期、コンビニに寄ることが週に1回あるかないかなのでまだpasmo支払いかな。
MONOQLO読むだけでもdマガ読んでてよかった。
ふたりからひとり ~ときをためる暮らし それから~
人生フルーツをすすめてくれた同僚が貸してくれました。
しゅういちさんが亡くなるまでのくらし、亡くなってからの英子さんのくらしと、生き方と食に対する考えが聞き書きで綴られています。
自分が80歳、90歳になったとき(それまで生きてるか疑問だけど)どんなことを考えて暮らしているかしら?
まあ、耕すだけの畑はないし、手先が器用でもないのでこんなに丁寧な暮らしはできないでしょう。
でも、じわじわくる。どこかで上映会があったらぜひ足を運んでみてください。
ビジネス書
やりたいことがある人は未来食堂に来てください 「始める」「続ける」「伝える」の最適解を導く方法
まだ早いけど、今年一番の当たり!イッキ読みしてしまいました。
「まかない」「あつらえ」など従来の常識を覆すシステムが現代の人の共感を呼ぶ。
なぜ日替わりしかないのか?などすべてに理由があり、当たり前を疑う姿勢にしびれた!
スピーチするにあたりマザーテレサの文献まであさりトコトン調べる。
ママ起業家という色がつかぬよう、「何を話さないか」を決める。
巻末のスピーチがまた刺さりました。久々に心が「感じて動く」本でした。
今度未来食堂、行ってみます。
未来食堂ができるまで
開店までの未来食堂のブログを再編集したもの。臨場感が伝わってきてテンポよく読めました。
飲食店を開くために、5年働いても半人前扱いされる老舗や、素人でも短い期間で即戦力になれるサイゼリヤ、店内で調理する大戸屋など何店舗かで短期間の修行をされていました。
他にもケータリングや個人宅で食事を作るサービスなど。
キャベツの千切りができなくて、次のバイトの日まで2日間家でキャベツの千切りだけして過ごすってなかなかできないし、私なら「向いてないかな」と諦めてしまいそう。
PDCA早く回せるっていいな。
ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由
未来食堂の本、これでコンプリート。
実際に未来食堂を経営してみてわかったことや改善したことを中心に書かれています。
毎日ただめし券を使う人がいたらどうする?
まかない希望の人に悪意があったらどうするの?
仮説を立ててどんどんアクションしてみて、「ここは違う」と思ったら改善するそのスピード感が違いますね。
常連さんと初めてのお客さんを区別しないことなど、実際に今日行ってみてよくわかりました。
その理由にも納得。こういうエンジニア的な考え方好き。
残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
成功法則のエビデンスをこれでもか!と並べて説明してくれています。
引き寄せの法則「具体的に成功したイメージを思い浮かべる」と、脳は現実と夢を区別できないので努力しなくなってしまう。
痩せたイメージをしてダイエットしたら成功率が下がるらしい。へ〜。
実現可能性を上げるためにはWOOPの法則を利用すると良いみたいです。
「願い、成果、障害、計画」をしっかり考えると見切りをつけるべきか続けるべきかも分かるそう。
ボリュームたっぷりの本で、Kindleで読み終わるまで何日もかかりました。
もう一度読み直そうと思います。
考える力をつける3つの道具
子ども向けとしても読める、問題解決のためのツールを紹介してくれる本。
冒頭にアリとキリギリス、ウサギとカメの絵本パートがあり、それらの問題が最後に解決するようになっている。
付箋を使って原因や対立構造をあきらかにしていくのだけれど、これが一人ではかなり難しいかも…!
このツールを使えないのが悩みになっちゃう。
習熟しているお友達がいるので、そのうちヒントを教えてもらおうかと思います。
世界で800万人が実践! 考える力の育て方――ものごとを論理的にとらえ、目標達成できる子になる
TOCという問題解決法に習熟している友人のおすすめ。
「考える力をつける3つの道具」とセットで購入してみました。
この本では、実在する、勉強がうまいくいかないアスペルガーの中学生とともに「授業中集中できない」「なかなか宿題に取り組めない」などの問題に取り組み、解決していく様子が描かれています。
学力を伸ばして大学でスピーチをするまでに!
うちの息子の悩みもこうやって解決していけないかと思っちゃう。
まずは自分の悩みがこのTOCで解決できるといいんだけど…。
「困っていること」の付箋をとりあえず書いてみた。
ザ・ゴール2 コミック版
図書館でコミック版のゴールを予約したら先に2が届きました。
経営が悪化している3社をTOCで立て直すという内容。
どうすれば問題解決が図れるのか、ストーリー仕立てなのであっという間に読んでしまいました。
コミックでは社内のメンバーと何人かで取り組んでいました。
もし実践するとしたら一人で黙々と考えるのはそぐわないのかも知れないですね。
仲間と取り組むためにはこの思考法をどう伝えていけば良いのか…その辺りが悩みどころ。
職場の問題をスピーディに解決できたらいいのに。
0秒リーダーシップ:「これからの世界」で圧倒的な成果を上げる仕事術
これからの時代は誰かがリーダーシップをとってそれについていくのではなく、一人一人がリーダーとなるべき。
そのためのマインドセットや会議での立ち回り方、著者が心がけている振る舞い方が書いてあります。
最後まで読んでビックリしたのは、著者が同い年だったこと。
最後の著者がポーランドに生まれてから数カ国に住み、来日して今に至るまでが一番印象に残った。
ポーランドに残っている地域の仲間は低学歴で仕事が外国に取らて苦しんでいる。
自分も古い体質の業界だし、我が子もグローバルには程遠いので、自分の未来かもと思うとちょっと怖い。
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
「最小の時間で成果を最大にする。」
この現代は選択肢が多すぎて、あれもこれもやりたい、やるべきだと手を広げ過ぎると本当に自分にとって大切なものが分からなくなってしまう。
仕事を頑張り過ぎて体を壊したり家族とうまく行かなくなったりしては元も子もない。
だからNOと言って敬意を得る…そんな風に自分の大切なものが分かっていることや、NOと言える環境や能力がどれだけあるだろうか?
と、少しモヤモヤしながらも新年に読んでみるのには良い本でした。
ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力 (朝日選書)
「容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティである。」
すぐに問題解決しようとせず、辛く出口のない状態にじっくりと向き合い、耐えうる力。
そのためには共感できる他者が必要で、誰かが知っていると思えばもう少し頑張ろうという気持ちになる。
文学、芸術作品の解説多し。世の中はほぼ答えがなく自分でなんともしがたい状況がほとんど。
学校では常に答えが用意されていてそこまで効率的にたどり着く教育がほぼ全てと言っていい。
私もすぐに問題解決を望むタイプ、でも自分で変えられない事態が結構あることに気がついた。
まとめ
最近の読書は、もっぱら図書館の予約で届いたもの、またはKindleで読んてます。
家の本棚は、新書など含めても150冊もないんじゃないかしら。
教育書はKindleで出ないので仕方なく単行本で購入。
で、職場で「おすすめよ〜」と貸しているといつの間にかだれに渡ったかわからなくなってしまったり、カバーがかなり使用感たっぷりになって戻ってくることがあります。
読まなくなった本はマーケットプレイスに出品しているため、本の美しさにはこだわってるので結構ショックなのです。
それなら貸さなければいいのに、おすすめの本は多くの人に読んでほしくなって結局貸してしまう…。
お手製のカバーかけてから貸す?なんの本かわからなくなって紛失しないか、心配です。
ではまた☆