[働き方]先生がメンタルダウンしたらどうする?私の回復方法とカウンセリング体験記
「最近、夜中に目が覚めて寝られない」
「特定の生徒や保護者のことが頭からはなれない」
こんなことありますか?
私はありました。
心療内科にお世話になったこともあります!
「月曜日に電車を止めてしまう人の気持ちが分かるわ〜!」
って時もありました。
いつか、自分がなるかもしれない。
今回の記事では、
- 私学共済のとりくみ
- 私のメンタルダウン体験記
についてご紹介します。
精神的に不安のある先生に読んでほしいです。
メンタルダウンする教員が増えている?
私は、Facebookのグループや友人に教員が多くいます。
投稿をチェックしていると、
「4月からうつで休職します」
「頑張ってきましたが、学級崩壊して教室に入れません。残念ながら休職することになりました」
といった報告を目にすることがあります。
また、自分が心の調子の悪い時にぽそっと呟くと、
「私も心療内科に通っています」
「休職経験があります」
とコメントくださる先生も…!
教員ってマジメで責任感の強い人が多いので、メンタルやられる人多いのかも…と推測。
自ら命を絶つ前に、自衛策を取れるなら取るべきだと考えます。
私学の取り組み
私学共済では、2014年からメンタルカウンセリングを実施しています。
ウェブ上なら何度でもメールにて返答してくれます。
対面なら、無料で5回まで受けられます。
配偶者や家族もOKです。
私学では、人間ドックの実施は何歳になっても一部を本人が負担しなければなりません。
人間ドックの全額助成よりも、メンタルヘルスの方が急務なのかしら…と思ったりしました。
私のメンタルダウン体験
私がメンタルダウンし、「適応障害」と診断されたのが2014年。
産休育休、育児時間を何年も取っており、久しぶり担任に担任を持ちました。
とある生徒の指導がうまくいかず、私の授業の時だけ嫌がらせを受けたり、殴られそうになることがありました。
それでもなんとか頑張っていましたが、身体症状として6月頃から耳鳴りがひどく、常に低い音で乾燥機が回っているような感覚が出てきてしまいました。
また、寝入りはいいものの真夜中に目が覚めてしまいほぼ寝られないまま朝になったり…。
日中は目が冴えすぎて眠くならない。
このままではまずい!
電車に飛び込んでもおかしくない!
とすぐに近所の心療内科を探して受診しました。
薬の力を借り、少しずつ眠れるようになった頃に夏休みに入り、ホッとしました。
その頃に私学共済のカウンセリングを知りました。
心療内科ではカウンセリングを行っていなかったため、試しに申し込んでみました。
対面のカウンセリングは、1回45分です。
夏休みと、夏休み明けに2回ほど受けました。
私学共済から委託されている機関にて、教員のカウンセリング経験のある女性にお話を聞いていただきました。
「私が今まで聞いた中でも、かなり教育条件が良くないと思います」
とのこと。
利害関係のない人に、自分の状況を客観的に聞いてもらっただけでもかなり気が楽になりました。
夏休みが終わり、だいぶリラックスして職場に通えるようになりました。
無料カウンセリングは4回までは無料、5回以上は1万円弱その都度かかるとのこと。
もし、メンタルが回復しなかった場合、お金を払ってでもカウンセリングを受けようかと思っていました。
が、そこまでにはならなかったです。
めでたいことに、夏休み明けは薬を飲まなくても過ごせるようになりました。
しかしその後も、心の調子が悪そうな時は頂いた薬を飲んでしのいでいます。
「夜中にバチッと目が覚めて、仕事のことを考えだしたら赤信号」
一般的な人よりも目安のハードルが低いかもしれません。
それでも、周囲や家族に与える影響を考えて早めに心療内科にかかることにしています。
まとめ
心の調子が悪いかも?
と思った時は、悪化する前に絶対に手を打ってくださいね。
なぜなら、悪化してしまうと「別人化」といい、その人のパーソナリティが失われ、回復まで長時間かかってしまうからです。
最悪の状態を迎える前にできることとして、例えば
- 通院
- カウンセリング
- メンタル関連の本を読む
- 休職する
など、「退職」を考える前にできることがたくさんありますよ。
メンタルダウンする時点でこの仕事が向いていないということかもしれませんが…。
とにかく、落ち込んでいるときに人生の重要な決断はしないほうがいいです。
おすすめの本はこちら。
うつヌケ。Kindleにて購入すると全ページカラーで読めます。
もともと文芸誌に連載されていたマンガということもあり、内田樹や大槻ケンヂなど、そうそうたるメンバーの壮絶な体験と克服方法を知ることができます。
心の疲れをとる技術。
新書で内容が完結でとにかく読みやすいです。
心が疲れたことによる「別人化」がどのような状態で、周囲へ与える影響や回復にかかる時間などが短時間で確認できます。
結婚や離婚、死別、引っ越しなど人生のイベントによって受けるストレスの度合いが数値でわかるので、一年を通してどのようなストレスを受けて生活していたのか確認したり、今後の予測を立てることも可能です。
私の場合、カウンセリングがあって本当によかったです。
夏休み明けは児童生徒の自死が多いと聞きます。
先生方も、
仕事の能力=ただ一つの自分のアイデンティティ
とならないように気をつけていきましょう!(自戒を込めて)
参考リンク
ではまた☆
[書評]池上彰・佐藤優「僕たちがやっている最強の読み方」から、知的生産のためにすぐできること
この夏休みは、読書されましたか?
私は、家族旅行の間に何冊か本を読了することができました。
その中から、お勧めの1冊を挙げるとするとこちらになります。
日常の習慣を変えるほどの力を持ったほどの本でした。
著者のお二人は、大学でも教鞭をとられています。
同じ、教育関係者として参考になることもあるでしょう。
どのあたりが参考になったのか、皆様にもご紹介したいと思います。
池上彰、佐藤優の知識と教養の身につけ方とは?
池上彰さんは、わかりやすいニュースでお馴染みのジャーナリストです。
佐藤優さんは、元外務省主任分析官で現在は作家をなさっています。
お二人とも大変本を読まれており、佐藤優さんは月に300冊ほど本を読むとのこと!
また、カラーページにはお二人の研究室や仕事場の写真があり、本にまみれています。
それぞれ、本は何ヶ所かに置いてあり、なんと数万冊あるそうです。
お二人ともに共通するのは、
- 新聞を複数読む。インターネットの記事も、出典元は新聞だったりしてまだ一次情報としての役割は外せない。
- インターネットは賢く利用する。スマホ依存にならないよう、ある程度スマホ断ちをするのがオススメ。東大や東工大の学生は歩きスマホをしない。インターネットサイトは公式サイトをチェックする。
- SNSはやらない。インプットよりだとついダラダラと見てしまう。SNSはアウトプットが大事。
- すきま時間には、本を開く余裕がない場合に雑誌の定額読み放題を利用している。スマホでネットサーフィンをするよりも電子版の雑誌の方がインプットの効率が良い。
- Google検索は意外と効率が悪い。自分のページが検索上位に来るようにと、サイトマスターとGoogleのいたちごっこが続いていて必要な情報が出にくくなった。
- ウィキペディアでは出生地や出身高校が間違って載っており、生徒から講演を依頼され困ったことがある。ネットだけでなくいくつか裏を取る必要がある。
- 池上彰さん曰く、テレビは出るもので見るものではない。
- 基本的な知識は教科書、学参から。佐藤優さんはオンライン講義のスタディサプリを利用している。安価で質の良い授業が受けられるのでおすすめ。
- 書籍や英語、語学は使うためのもの。特に、語学は教養としては身につかない。
他にも項目を読むごとに、なるほどと思うような情報が多くありました。
本当に同じ24時間を生きているのか?
この人たちだけに倍の時間が与えられているのではないか…と思うほど濃密な時間を過ごしているような気がします。
情報収集、マネできそうなところは?
私も、普段からなるべく本を読むようにしています。
しかし、スマートフォンを触っている時間もかなり長い方だと自覚しています。
インターネットの一次情報は新聞や白書などが多いな…とは常々思っていました。
また、身近な人が発信している情報が意外に役に立つため、TwitterやFacebookを見る時間が長くなっていました。
授業で参考になる情報をインターネット上で探そうと思うとなかなか見つからず、新聞や書籍の情報を参考にすることが多かったことに気がつきました。
以上のような気づきから、
- 情報収集は、新聞や本を参考にする。まあ、新聞はさすがに一紙しか取っていないので気になる記事があれば図書室を利用する。
- スマホの利用時間を改めて確認する。すきま時間にスマホのSNSばかりを見ないようにする。
- 普段、通勤の行き帰りも忙しく本屋に寄る暇がないので、定額制のdマガジンなどを活用する。
ことを心がけることにしました。
まとめ
お二人が仕事柄必要な情報のインプットとアウトプットをどうされているのかということがよくわかる1冊でした。
もちろん、目的によってはSNSやインターネットもアリだと思います。
早速、スマートフォンの使用時間を測るアプリを入れてチェックを始めました。
そこで見る利用時間は驚くほど長時間で、スマホがない時代は一体この時間に何をして過ごしていたんだろうと思う位です。
また定額制の雑誌読み放題サービスも利用し始めています。
インターネットでの比較サイトよりも一覧性があり、興味がなく検索してもみなかった情報が手に入るので大変効率が良いと感じています。
もっと早く利用すればよかったと思うサービスでした。
自分の情報収集のスタイルを改めて見直すことができるおすすめの本です。
残り少ない夏休み、良かったら読んでみてください。
ではまた☆
[セミナー]『学び合い』フォーラム2017in関西に参加!元気に夏休み明けを迎えよう!その2
前回に引き続き、大阪で行われた『学び合い』フォーラムについてのレポートをお送りします。
ホステルGOENに宿泊!
懇親会の後に「寝るだけ」なら、ホステルでもいいなと感じ予約したのがTsiteが運営するホステル「GOEN」
外観は古めの建物ですが、建物内はTSUTAYAらしい装飾であふれていました。
展示されているマンガは持ち込み自由。興味のある漫画は1巻が既に借りられていました。
カードキーにて、ドミトリーフロアに入ります。
40歳過ぎで2段ベットの上階は…なかなかきついものがあります。
せめてはしごに角度がついていると良いのですが、垂直だと非常に登りにくいですね。
消灯が12時のため、それまでは廊下が明るいままです。
ドミトリーフロアでは皆さん静かにしているものの、スマートフォンのバイブの音が気になったりしてなかなか寝付けませんでした。
シャワーとトイレはドミトリーフロアに1つずつ備え付けられています。
ただ、同じ階にシャワールームがありますのでシャワーのために待つ事はありませんでした。
こちらはキッチンフロア。
翌日は、一緒に泊まっているお仲間と7時から営業しているt-siteのベーカリーカフェにて朝食をいただきました。
インスタ映えしそうな店内ですね。
食べ物の撮影はもっと精進が必要?!
ここでも、同僚と『学び合い』仲間との交流の輪が広がりました。
午前中のシンポジウム「失敗から学ぶ」
シンポジウムのテーマは、「失敗から学ぶ」
4名のパネリストの先生方のお話を伺いました。
以下、箇条書きでメモしておきます。
- 『学び合い』をすることによる学力への不安。例えば、偏差値が上がるのかどうかといった不安があった。
- 生徒が『学び合い』に取り組むことについては問題がなかったが、周囲との職員の関係に気を遣うようになった。
- 本に載っている学び合いの形式にこだわってしまう。例えば、全員が〇〇になるはずだ。といった期待や思い込み。
- 価値のインストラクションについて。これから生徒の皆が必要なのは、「人の中に入り込む力」と「人を巻き込む力」が必要だと事あるごとに授業で語っている。それができるようになれば勝手に点数が上がっていく。
- 『学び合い』の失敗を決めるのは誰なのか?生徒になったら成長のチャンス。
- うまくいかないときは、生徒たちに相談している。生徒との関わりあいを大事にしていく。生徒たちはゆくゆくは同志になっていく。
- うまくいかないときは、『学び合い』の3つの観、学校観、子ども観、授業観に立ち返る。
「子どもたちは有能である」
「学校は、多様な人と折り合いをつけて自らの課題を達成する経験を通して、その有効性を実感し、より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場である」
「教師の仕事は、目標の設定、評価、環境の整備で、教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるべきだ」
>> 『学び合い』を成立させるには? - 「もっと 縦横無尽」より
こんな考え方も
教師主導の授業は、山の頂にゴールがあり、ゴールに教員がいてここまで来いというイメージ。
逆に、『学び合い』では生徒と一緒にゴールを目指したり、遅れている生徒を励ましたりしているのが今のイメージかも。
今までは、自分の理想の授業の動きを考え、ここまで来なさいとゴールまで求めていた。
教員が形を押し付けているのかもしれませんね?
教員のスキルって?
『学び合い』は、一斉授業よりも授業のスキルが身についたと教員が実感することが難しい。
何を持って授業のスキルとえるのか…?
難しいです。
パネリストのお一人が、『学び合い』について興味深い記事を書かれています。
『学び合い』の形態は、極力削ぎ落としてシンプルな方が良いという意見に対しての越後屋さんの考え。
玉ねぎ…?なんじゃそりゃ?と思った方はぜひお読みください。
パネルディスカッションの後は、新潟の中学校の木花先生の「みんなが自主的に学ぶ英語」、大阪の中学校の福島先生の「『学び合い』の影響の輪」に参加してみました。
分科会2「みんなが自主的に学ぶ英語」
新潟の中学校の木花先生は、短い時間ながらもコンパクトに英語での実践について語ってくださいました。
なんと全校で42人の小規模校なのだそうです。
授業では、考え方や語りを意識したいところですが、1年間で140時間もある英語の授業で毎時間語る事は難しいです。
そこで各教室にある学級目標を確認します。
ワンフォーオール、オールフォーワンであれば学級目標と授業の目標が一致するでしょう。
ただ、学級目標がYDKであったりするとなかなか厳しいかもしれませんね…とのこと。確かに。
また、全てが叶っていて人々が皆幸せである架空の街を例にして語っています。
その街の幸せが、「1人の地下牢に閉じ込められている子供の犠牲によって成り立っている」とするならば、その後放っておいて良いのだろうか。と生徒に問いかけているそうです。
50分の授業中に、生徒が40分活動する時間を作っています。
部活動の顧問であれば、毎月の活動予定や練習メニューをカレンダーに書いて配布していきます。
英語の授業も同様に、授業の予定とここまでは終わらせていこうと提案する方法をとっています。
自分で勉強する方法を選び選択していくことで、生徒が予習をして課題を終わらせてくることも多いそうです。
生徒に「予習している科目は?」とアンケートを取ってみると、英語がダントツで1番でした。
部活で苦しいメニューをこなすのと同じように、英語のメニューも「苦しいけれども頑張っていこう」という集団の雰囲気を作り出すことができているそうです。
生徒のモチベーションを高める語りなど、大変参考になりました。
分科会3「『学び合い』の影響の輪」
find!アクティブラーナーの授業映像でおなじみの福島先生の分科会では、『学び合い』失敗の分類として、
- 密着型…特定の生徒としか『学び合い』をしない。仲良しとしか関わろうとしない
- 孤立回避型…なんとなく孤立が嫌で、目的も定まらないまま周りの生徒についていってしまう。
- 集団離脱型…非行傾向の生徒に多く、一斉授業では居眠りを続けたり、全く聞かない層。
これらの3つの形があるとのことです。
それぞれ参加者の悩みによってグループを分け、『学び合い』形式で交流を深めました。
私は集団離脱形に参加しました。
その後、理想の『学び合い』集団とは?身の回りにある『学び合い』集団について福島先生の経験から語っていただきました。
福島先生も、なかなかしんどい生徒を教えていらっしゃるようです。
しかし、普通なら交流することがないのではないかと思われるような生徒同士が日常的につながり、助け合う姿が見られたそうです。
他の分科会も参加したかったな…体が5つ欲しい。
フリートークから閉会式へ
これらの分科会の後、90分ほどフリートークの時間は戻りました。
その後閉会式になりました。
閉会式に参加された先生方の数はあまり多くなく、閉会式まで90分は少し長かったかな?とも感じました。
また、閉会式と同じ頃に枚方市に大雨が降り始め、枚方市駅まで徒歩5分のところですがタクシーに乗って帰らなければいけないほど。
それでも体がびしょ濡れでした…
まとめ
今回のフォーラムは、フリーディスカッションが2回ほどありました。
『学び合い』フォーラムでは、その考え方に基づいて自分から近くの人に話しかけたり、ディスカッションしたりする自主的な参加が求められます。
これが意外と頭フル回転で大変…!
また、上越教育大学教職大学院で学んだ先生がかなり多く参加されていること、小中高大民間等の参加があることで、教科を超えた交流ができるのもフォーラムの魅力の1つです。
今回私は、大阪在住で成人の発達障害者の就労支援をされているママ友さんとフォーラム1日目に参加しました。
「パソコンの技術を身につけるためのトレーニングをする際、講師が教えるのではなく20人をグループに分け目標と目的を伝えて学び合うことで、できる人もできない人も自己肯定感が上がったよ」
とのこと。
学校以外でも『学び合い』は有効なんですね。
「SSTとパソコンのトレーニングができ、一石二鳥です」
と友人。
何冊も『学び合い』の本を読み、実践されているそうです。素晴らしい!
今回フリートークや懇親会に参加してくれたことでまた交流の輪が広がりました。
フォーラムにほぼ毎年参加されている先生のおかげで、帰りの新幹線の車内でも同じ市に住んでいる先生と知り合い、交流ができました。
2018年夏の『学び合い』フォーラムは、静岡市で開催される予定です。
私は、まだまだしんどい授業が多く、生徒が主体的に学びたいと思う雰囲気や土台作りもできていない状態です。
それでも、何かしら生徒にプラスになるような情報を求めて、学びをすすめていきたいと思います。
この夏の新刊はこちら↓
ではまた☆
(もし、間違っている記述がありましたらご連絡ください)
[セミナー]『学び合い』フォーラム2017in関西に参加!この夏1番の刺激!!その1
今年の夏1番楽しみにしていた研究会。
教室『学び合い』フォーラム2017in関西が大阪の枚方市にて行われ、参加してきました。
詳しいご案内については、こちらのリンクをご参照ください。
レポートその2はこちら。
4年ぶりの新幹線、人生3度目の大阪!(ワクワク)
とはいえ、通天閣のような大阪らしさは枚方市にはなく、Tsiteだけ見ると二子玉川のようでした。
ここだけ別世界。
今回の記事では、1日目に行われた講演会や対談、懇親会、そこで得られた気付きについて書きたいと思います。
今回のフォーラムで学びたいことを付箋に書いて貼る!
西川先生による講演
「『学歴の経済学』を読めばわかります!メモは取らなくてもOKです!」
とのことで、
- これからの日本社会はどうなっていくのか
- 子どもたちが大人になった時になくなる仕事は?AIにはできない仕事は何か?
- これから大人になる子どもたちに、どのような力をつけていくべきなのか
という内容が中心でした。
小中学校の仲間同士でコミュニケーションを取れる力、助け合える力を育むために授業内で養っていくべきだとのお話を伺いました。
ちょんせいこさんとあべたかさんによる学級ファシリテーションと『学び合い』対談
このフォーラムに合わせて、ちょんせいこさんとあべたかさんの新刊が発売されました。
学級ファシリテーションと『学び合い』の親和性が高いと感じられた先生方がそれぞれの良さを合わせた方法について書かれています。
『学び合い』の成果を可視化したり、安心で安全な教室を作るためにペアやグループで交流する。
そんな時にホワイトボードミーティングを使うと効果が絶大なのだそうです。
『学び合い』がこだわっているのは、「一人も見捨てない」と言う考え方。
ホワイトボードミーティングが提唱しているのは
「聴きあうことはスキルであり、練習すれば誰でも上達できる」
ということ。
『学び合い』を実践しているけれどもなかなかうまくいかないと思っている方は、まず教室内でホワイトボードを使ったワークを積み重ねてみてはいかがでしょうか。
生徒同士がお互いの声を聞き合う関係になれば、『学び合い』をする意義を感じることもできるかもしれません。
今回はこの広い会場で2人1組になり、1人1枚ホワイトボードと、ホワイトボードマーカーが配られました。
名刺大のしつもんのわざカード。
この、オープンクエスチョンが意外と難しい。
好きな食べ物から始まり、
最後の演習は「夏の楽しみといえば?」発散、収束、して書いてもらったものを読み上げてもらいます。
私の楽しみ…
レンタルマンガ。
まとまった時間が大切!
一緒に参加したお友達の楽しみは非日常が味わえる旅!とのこと。
この、厚紙のホワイトボードが百均のホワイトボードよりもかさばらず、とてもいいですね。
どこかで購入できたら嬉しいのだけれど…。
と、思ったらちょんさんから教えていただけました。
10枚セットで2,160円なり!Amazonで購入できますよ。
Nuboardで使われているものと同じ素材でできています。
1枚200円…百均のホワイトボードよりも少々お値段が張りますな…。
分科会1「高校の評価」
兵庫県の高校社会の先生による実践報告に参加しました。
高校は小中学校と異なり、観点別評価をしていません。
評価の観点を考えていないと、テストの点数がそのまま評価につながることも少なくありません。
問題点を振り返り、授業中の課題のパフォーマンス評価を考えた実践でした。
生徒に教科書を深く読んでもらった上で、教科書でさらっと書かれている
- 「工事」とはどのような工事だったのか?
- 「農民の抵抗」とはどのような抵抗だったのか?
など、知識を活用して思考力、判断力、表現力を育む段階の学習として利用しているとのこと。
定期テストの問題をレベル別に分解し、
- A語句を問う問題
- B文で説明させる問題。歴史事象の意味や事象の背景、事象間の関係を文で書くことを求める
- C文章で説明させる。Bに比べてより多くの知識を総合して解答に盛り込む
それぞれを50点、30点、20点と計算用のマスを3つ作り、合計点を最後に記入することにより生徒の理解がどこまで進んでいるか生徒、教師でお互いに確認が取れるようになっています。
このテストの形はすぐに真似できそうです。
発表後は質疑応答ではなくフリートークで、誰とどのような形で話してもOKという時間が用意されていました。
たまたま近くにいてお話した先生が知り合いの知り合い、しかも家庭科の先生でビックリ!
つながりってすごい。
懇親会
夜の懇親会に参加しました。
フレンドリーかつ、
「一人も見捨てない」
考え方をしっかりと体現されている方が多かったです。
ちなみに私は、こういった場所で見知らぬ人に話しかけるのが大変苦手!
(単なる人見知りですね…)
たまたま近くにいて、話しかけてくださった方がいてとても有り難かったです。
他の研究会の懇親会だと、教育の話よりもプライベートな話が多かったり、飲んで騒いで終わりだったりするかも。
『学び合い』の懇親会は、研究会のフリートークの続きがメインで教育の話をずっとしている人たちばかりだったのが印象的でした。
あと、内地留学で教職大学院に行かれている先生や、教育大の学生さんの割合が多かったです。
今から教員を目指す学生さんって貴重だなぁと感じました。
(この時代で教員になるか?って言われたらちょっと迷うかもしれない)
頑張って欲しいですね。
まとめ
研究会に参加するのは久しぶりで、大いに刺激になりました。
頭から煙が出そう!
普段はFacebookでお互いの近況を報告しあっている仲間が多いのでタイムラグを感じることはなかったです。
でも、テキストの情報だけでは本当に不足してしまいますものね。
「あの実践はどうやってやるの?」
「プライベートの○○はどうなった?」
といった突っ込んだ話ができるのはリアルにお会いしないとできないことですよね!
その2に続きたいと思います。
こちらです↓
ではまた☆
[実践]挫折続きの高校生との「振り返りジャーナル」今年夏まで続いた理由は?
すでに夏休みに入って久しいですね…。
もう、8月だなんて!
今回は高校での、振り返りジャーナルの実践についてご紹介したいと思います。
振り返りジャーナルとは?
ちょんせいこさんと岩瀬直樹さんが提唱されている
「信頼ベースの学級ファシリテーション」
という実践で紹介されていました。
生徒が日々を意味付けるための、メタ認知の方法としてすすめられています。
- B5の大学ノートを半分に切り、1人1冊渡します。
- 帰りの会などでその日1日を振り返り、ノートに記入します。
- 教員が20分ほどで簡単にチェックをして翌日朝返却します。
生徒が、「振り返りたい」と思うようなチャレンジが学校生活の日常にあふれているのが理想です。
去年の反省点
昨年度は、入学したての高校1年生に振り返りジャーナルを導入してみました。
2014年に高校2年生に週1回振り返りジャーナルを書いてもらって以来、2回目のチャレンジです。
結果、
- 朝、返却できない!
- 遅刻が多い!
- 半分の生徒が紛失!
- サイズを小さくしてしまった!
- 書かない生徒、紛失する生徒続出
と言う問題が生じてしまいました。
7月には、紛失する生徒が10名以上出てきてしまいました。
配布しても、何も書かないで返却したり、「疲れた」と毎日書いて提出する生徒など、ある程度しっかり書いているなと感じる生徒がクラスに5.6人しかいません。
それでも何とか年度末まで続けることができました。
その時の様子を記事にまとめています。
今年度振り返りジャーナル続けるか?悩む
新年度に差し掛かるちょうど良い時期に、新刊が出版されました。
こちらを読んで、再度勉強し直しました。
副題には、
「子どもとつながるクラス運営」
とあります。
4月に時間を取り、生徒と個人面談をしているので生徒と早くからつながれているのではないかという感覚はあります。
それでも、日常的に生徒とつながるパイプが欲しいんですよね…。
悩んだ挙句、振り返りジャーナルを今年度も取り組むことにしました。
しかし、続けるにあたっては問題山積です。
本を読んで気になったのは、
「方眼ではなく、横罫のノートを使う」
こと。
小学生だとしても方眼よりも横罫の方が、ゆくゆくは生徒たちがじっくりたくさん書くようになるとの事。
しかし、今年は方眼ノートを買ってしまいました!
とりあえず、今年度は方眼ノートを使って振り返りジャーナルをつけてもらうことにしました。
今年度取り組んでみた「改善点」
今年度は以下のような改善をしてみました。
方眼用紙のノートを利用、サイズは1/3
「勤務先の生徒は、横罫に字を書くよりも、原稿用紙のようなマス目がある方が書く際に安心感があるのではないか?」
と授業内で課題を出していて感じていました。
書字に困難のある生徒もチラホラおり、マス目がないとどのくらい書いていいかわからないという状況が普段から見られるためです。
結果的に、このマス目の中に字を埋めて5行程度書けるようになる生徒が昨年よりも大幅に増えました。
毎日、振り返りのテーマを決めてプリントアウト。朝黒板に貼る
また、昨年度は特に振り返りのテーマを決めず、
「今日一日を振り返ってみて」
と伝えるだけだったり、帰りのホームルームで口頭で伝えることが多かったです。
しかし、テーマがあれば、
「質問に対する答え」
が頭から出てくるのか、少し考えて書いてくれる生徒も多かったです。
前日にテーマを考えたり、または朝に出勤してから朝のHRまでの間に考えたことをWordに入力してB4にプリントアウト。
上記のような改善を施した結果、7月の学習終了日までノートを紛失した生徒は1人もいませんでした。
また、ノートに何も書かないで提出する生徒は、元私のクラスの生徒ばかりという残念な結果に。。。
他にも、できてないことはたくさんあります。
- 朝の返却できず。(遅刻が大変多いため)エンパワメントできていない。
- 単なる交換日記になってる〜。
- テーマによっては、振り返りになってない…。
それでも、生徒の情報の宝庫になっています。
小学校の先生と違い、高校では毎日授業でクラスの生徒に接することはできません。
毎日生徒全員に話しかけたり、状況を把握するのはかなりの困難があります。
しかし、振り返りジャーナルのお陰で普段なかなか声をかけられない生徒でも、文章表現が豊かだったり、
「こんなことを考えたり悩んでいるんだ!」
ということがよくわかり、生徒理解の大きな助けになりました。
例えば、ハマっている趣味について書いてくれる生徒とその話をしていたら、一緒にいた他クラスの生徒から、
「なぜそんなことを知っているの?」
と聞かれたことがありました。
その際、
「先生と、交換日記みたいなノートを書いてるからだよ」
と、 その男子生徒がうれしそうに話していたことが印象的でした。
高校生でも書いてくれることに感謝です。
まとめ
以上、高校での振り返りジャーナルのご紹介でした。
生徒の返信率、紛失率を考えると、去年よりはうまく行っているかもしれません。
年度始めにこちらの本を読んで良かった!
と思いつつ、目の前の生徒の特性を観察しながら
「方法に合わせるのではなく、目の前の生徒に合わせていく」
しかないんだろうな〜と改めて感じた次第です。
愚直に続けていくしかないですね。
夏休みあけも続けられるよう、マンネリしない仕組みを考えてみたいと思います。
明日から始まる『学び合い』フォーラムでちょんせいこさんのお話が聞けるのを楽しみにしています。
ではまた☆
[ICT]無料で利用できるGsuite for educationとは?ChromeBOOK徹底活用セミナーに参加しました。
新型コロナからの、ICTを利用した教育活動を求めて訪れた方へ。
Google アプリ全部のまとめ版の教科書期間限定無料!(masao takedaさんからのシェア)
【2020年5月4日(月)16時59分まで】
学校や先生たちに話題の「Classroom」もあります!
・Google Classroom で授業管理をする先生
・G Suite を導入したけど詳しい機能がわからない
・おうちの時間でたくさん勉強したい
こんなかたや、そうでない方も、
2020年5月時点でのGoogle の最新の機能を解説した、
『Google アプリ徹底入門の教科書2020』(1800ページ超)を
2020年5月4日まで無料にしました。
学生や研修生にGoogle ドキュメントで課題を提出させたいけど、Google の使い方を解説する研修は用意できてないという方も活用できます。
短い期間ではありますが、なるべくたくさんの人たち、特に教育関係の方や
新入社員さんやG Suite が導入されたばかりでITがあまり得意ではない方に無料のうちに届けたいと思っています。
ぜひ、最新のGoogle の機能を学んで、ITスキルが高くなったり、新しくできることを増やして、自分の成長を楽しみましょう!
↓こちらはもう終了しましたが、また同様のフェアがあるかも!こまめにチェックを!
5/1までgoogle classroomを始めとしたサービスのチュートリアル動画が無料です。
Umedyのアプリを入れると、端末にダウンロードもできますよ!
↑期間限定でGoogleアプリの動画教材無料!
IT苦手だった人が、連休明けにGoogle ドライブとか、スプレッドシートとかをバリバリ使いこなせるようになってたら、めちゃくちゃカッコいいと思います。
いろんな大学さん、企業さんにGoogle 活用の研修教材として利用してもらってる動画、明後日5/1(金)19:30 までぜーんぶ無料コード発行しました。
楽しく学んで!
Google アカウントの作り方
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Google スライド無料コード
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Google Classroom 無料コード
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英語でGoogle Docs
https://www.udemy.com/course/googledocsbeginner/?couponCode=FY20STARTDA2
ゴールデンボンバーの楽曲でスプレッドシートを学ぶ
https://www.udemy.com/course/googlespreadshestandgoldenbomber2020/?couponCode=FY20STARTDA2
フェイスブックのgoogle for educationの研究グループもあります。
さて、本文。
Googleが、教育活動に力を入れているのを知っていますか?
私も、あすこま!さんのブログからGoogle classroomという仕組みがあることを知りました。
最近では、家のパソコンのサブ機として、Chromebook買っちゃいました。
これが…ものすごく快適!!
軽い、サクサク動く、ブラウザのみ。
「ソフトをアップデートしなきゃ!」などの心配なし。
そんなこともあり、Chromebookを学校でどのように使われているのか気になりました。
今回は、こちらのセミナーへ。
人生初!六本木ヒルズでした。
ドラえもんがいました〜。
入館証を受け取り、六本木ヒルズのオフィスフロアへ。
飛行機搭乗のチェックインか?!と思うくらい厳重です。
エレベーターの中も、英語ばかりでここは本当に日本なのか疑いが…。
田舎者ですみません。
Gsuite for education・ChromeBOOK徹底活用セミナー
3部構成で、
- Googleの方の講演
- 学校にGsuite for educationを導入する際お世話になるだろう企業の方の説明
- 導入されている学校の先生の講演
でした。
公共エリア以外は撮影禁止なので、以下は伺ったお話しが中心です。
Gsuite for education とは?
Googleが教育機関向けに提供している、グループで文書の共有やデータを保存しておけるプラットフォームです。
Gsuite for educationは、全てクラウドに情報があるため、サーバーが不要!!
職場でよくサーバーが落ちるんです…。
メモリ不足なのか容量不足なのか?!
もう、そのメリットからしてとても魅力的。
ソフトではないので、随時ウェブからアップデート可能!
Windowsにこだわる必要って、よく考えたらあまりないかもしれませんね。
Gsuite for educationの特徴
- ビジネス用なら有料だが、非営利の教育機関であれば無料で利用できる。ed.jpや、acjpドメインであれば審査が通りやすい。
- ed.jpドメインを使って、GMailを利用できる
- 無制限のドライブ利用ができる。ドキュメント、スプレットシート、スライド作成可能
- どのデバイスからでも編集可能
クラスルームを使ってできること
授業ごとにクラスを作ることができます。
クラスの中で、
- 課題の配布
- 学習状況の管理
- クラスのコミュニケーションの改善
- 課題に点数をつけて返却できる
- カレンダーの共有
- 資料の共有
これらのツールを使えば、夏休みなど関係なく生徒とコミュニケーションが取れる。
プライバシーに関して
- データを広告に利用していない
- 預かったデータはお客様のものである
といったポリシーがあるそうです。
Googleと言えばすべてのデータを広告に使うイメージがあったので、意外でした。
強調されていたこと
Gsuite for educationの担当者の説明によると、
「目的と手段を逆にしないでください」
とのこと。
どういうことかと言うと、
「自校の達成したい目的と、Googleのシステムが合うかどうか確認したい」
という問い合わせよりも、Gsuite for educationのシステムありきで、
「お宅のシステムでできる事は何なの?」
と聞かれることの方が多いそうです。
確かに、
「とにかくGsuite for educationを導入したい」
といっても周囲の人に反対されてしまいそうな気がします。
それよりも自分の学校にどのようなシステムが必要で、何が足りないのかを確認することの方が先でしょうね。
導入にあたって、担当企業の説明
コンソールシステムを構築している三谷商事株式会社さまから、端末購入時にシステムも購入すると端末の管理が一斉にできます、とのことでした。
↓導入されている学校の資料をダウンロードできます。
購入後にコンソールシステム(CMC)をつけることはできません。
それぞれの端末代金プラス1台につき4,200円。(一度きり!年間使用料ではありません!!)
Chromebookが3〜5万円。
一般的なノートパソコンに比べると格安!
セキュリティソフトを入れる必要もないし。
おそらく、かなりのコストダウンが期待できるのではないでしょうか?
導入された学校の実践報告
光明相模原高等学校の笹原健司先生から、実際に導入した経緯と現在の実践についてご報告いただきました。
学校の目指す教育環境とシステム
笹原先生の勤務校では、目指した教育環境が
- 管理側 安定・安全・シンプル
- 生徒側 いつでもどこでも誰でも簡単に学べる
- 学校側 導入費用、保守費用は最小限度
この学校の目的を達成するために導入したのがGsuite for educationです。
現在、
- 生徒はクロームブックとGsuiteで学習
- 教員はAzure+オフィス365を採用
学内のサーバーを全て撤去し、クラウドシステムに完全移行したそうです。
授業での実践
あまりに盛りだくさんでどこから紹介すればいいのかわかりません…!
笹原先生のスライドからは以下のようなアジェンダが示されました。
Gsuiteを使った教育活動
アジェンダ
使い方1 学習記録(クリッカー・シンク・シェア)
使い方2 学習記録(ミニッツ・ペーパー)
使い方3 学習記録 Chomeアプリを使う(マインドマップ)
使い方4 学び合い(シンク・シェア・ペア)
使い方5 共同学習(教科横断型学習)
使い方6 社会教育との接続(PBL)
使い方7 デジタル教科書を想定して使う
使い方8 スプレッドシートで観点別成績処理
これらを読んでいるだけでもワクワクしてきませんか?
私は話を伺って印象に残っているのは、
- 生徒の学習記録や振り返りを取り、ウェブ上でタグクラウドにすること
生徒が入力した文章を分析し、どのような言葉が多く使われているのかタグクラウドで表示することができます。
また、情報の整理や発想の整理に、
- マインドマップを使って表すこと
にも取り組んでいるそうです。
Googleフォームを用いて、確認のためにのために生徒に問題を作らせ、まとめてから生徒に問題を解かせることもできるそうです。
教科を横断しての実践も行なっています。
修学旅行でオーストラリアに行く際、ホームステイのご家庭で日本文化をプレゼンテーションする課題を課しています。
情報科や英語科と協力して行います。
ジグゾーで発表練習をして、事前に現地の大学生にプレゼンを見てもらいます。
現地に端末があれば世界のどこででもGsuiteを用いてプレゼンができるのです。
講義の間、私たちもクラスルームに入り笹原先生から指示された課題を取り組みました。
それらのデータがすぐに端末に反映されるのも取り組んでみて興味深い点でした。
笹原先生の目指す教育環境の姿
最後に、笹原先生がなぜこのような教育活動を行っているのかという理由をお話ししていただきました。
社会活動にも大変熱心な笹原先生は、東日本大震災の際、被災地にボランティアにいかれたそうです。
子どもたちへの学習支援を行う中で困ったのは、学習支援をしたい大学生は多くいるものの、大学生は教え方がわからないこと。
デジタル端末も多く寄付されていたにもかかわらず、いつでもどこでも学べる環境を使いこなせる人材がいなかったそうです。
先生の志は、
「この世に命を受けた子どもが生き抜く力を身に付けるために情報技術と教育の力を使って新しい学びの環境を創造すること」
これだけ膨大な数の実践を精力的に取り組んでおられる理由が分かった気がしました。
まとめ
↓冊子も頂いてきました。Google検索もっと使いこなさないと…!
ウェブ上で調べてみてもよくわからなかった情報が整理され、よく理解できました。
また、笹原先生のような、志が高く、すでに教育環境を整えられている先生がおられることに衝撃を受けました。
Gsuite for educationのシステムありきではよろしくないとは思いますが、サーバーが不要になったり、システムのメンテナンスの手間や費用が大幅に軽減されると思うと、かなり魅力的なシステムではないかと感じました。
残念なのは、私が職場の決裁者ではないと言うことです。トホホ
情報収集者として、まずは職場に提案をしてみようと思います。
ではまた☆
[ICT]生徒とのインタラクティブな学びを実現?!Kahoot!とGoogleフォームについて学ぶ。
以前、職場内でGoogleスライドや、その他IT機器について紹介する機会がありました。
紹介してみて分かったのは、こちらがデジタルデバイスを駆使しても、生徒と双方向の学びがなければICTとは言えないのではないか?ということ。
生徒からもそのような指摘を受け、テスト後の授業アンケートにて生徒が持っているスマートフォンから回答を入力してもらいました。
生徒ががどのような回答をしたのか?
即座に円グラフなどデータとして出てくるのが大変便利!
これはぜひ紹介したい!
思い立ったら即行動。
夏休みに入ってから興味のある同僚と共に学び合うことにしました。
今回は、8名の先生方にご参加いただきました。
授業前の意識付けに有効?!「kahoot!」
大学などでも講義を行っている同僚の先生からは、講義前やセミナーの意識付けに有効と思われるツールの説明がありました。
Kahootに取り組む時のリンク↓
Kahoot!を作る時のリンク↓
このKahoot!は、海外で教育向けに作られたツールです。
モニターに映されたPINコードを自分が持っているスマートフォンに入力すると、2
〜4択で選んだ答えを送信できます。
その後何人がどの回答を選んだのか、グラフも即時表示されます。
グラフを見て、
「今回はどのような特性や考え方を持つ人が集まっているのか?」
ということを講演者が理解してから話し始めることができるのがメリットです。
表示している間は、何やら楽しげな音楽が流れてきます。
このツールなら、生徒も積極的に参加できるのではないかと感じました。
ただし、問いの画面は問題作成者のモニターやプロジェクターにしか表示されません。
手持ちの端末には4択のボタンのみ表示。
プロジェクターなど、皆が見られる画面が必要になります。
その場にいる人のみ取り組めるツールというのが、Googleフォームとの違いですね。
Googleフォームで小テストを作ってみました
Kahoot!と異なり、その場にいなくても個別にアンケートが取れるツールです。
最近、小テスト作成と自動採点の機能がつきました。
今回は、就活向けサイトを参考に一般常識の4択クイズを作成しました。
ラジオボタンやチェックボックスの場合、正解を編集していれば自動採点してくれます。
正解、不正解の場合、どちらにも解説をつけることができます。
不正解の場合のみ解説をつけてみました。
採点はできませんが、自由記述ができる欄も作れますよ。
スプレッドシートにも即時入力されます。
どのような問題に誤答が多かったかもグラフで分かるんですよ!
教員なら絶対に正解してほしい常識を間違えたのは誰でしょうね??
これらの特性を生かして、どんなことに使えそうか?
それぞれを紹介する項目でも既に書いていますが、
- 生徒への意識付け
- 生徒がどこでつまずいているかを確認する小テスト
などに、まずは使えそうです。
Kahoot!は、生徒全員がモニターを見るために顔を上げるのがいいですね。
Googleフォームに答えている間は、皆うつむいて自分のスマートフォンを操作していました。
そのあたりが、それぞれのツールの特徴と言えると思います。
そのための環境整備は…?
Kahoot!やGoogleフォームの利点は、生徒分の端末を学校で準備しなくても、持っているスマートフォンを使えば良いところでしょうか?
ただ、クラスに2、3人は端末を持っていなかったり、バッテリーが切れている生徒がいます。
学校で貸し出せる端末が何台かあれば、よりスムーズに授業が進むでしょう。
まとめ
まずは、研究会で発表するときに利用してみたい!
という同僚の声が聞こえてきました。
「この夏休み、研究会でGoogleフォームを使ってアンケートを取る準備をします!」
とのこと。
実際に使ってみて、どのような反応が得られるかぜひ報告してほしいですね。
また最近では、G suite for education の chromebook活用セミナーに参加してきました。
実際に利用されている先生のお話を伺って、参考になることがメチャメチャ多かったです。
またブログでご紹介したいと思っています。
まさか、サーバー不要で学校のドメインからGmailが使えるなんて…!
ではまた☆
[書評]2017年上半期に読んで良かった本!教育・子育て・働き方・ビジネス書など36選♪
「やっと夏休みだーーーーー!!!」
「この時期にうまく充電して、2学期を迎えたい」
こんにちは!
夏休みに入り、だいぶ気持ちも落ち着いてきました。
とはいえ、子ども3人の宿題を見つつ、仕事も家事も…そして読書もしたい!
この休みをいい充電期間にしたいものですね。
そこで、このブログを訪れてくださる、主に同業の皆様に向けて
「夏休みに読んだらいいかも!」
というおすすめの本をご紹介します。
2017年に入ってから読了した本のみ!
幾つかのカテゴリに分けてご紹介しますね♪
よろしければ手にとってみてください。
いわゆる教育書
ついつい、ハウツー本に目が行ってしまいます。
本来なら教師のあり方を問うような、beingに働きかけるような本を読まないとですよね。
「振り返りジャーナル」で子どもとつながるクラス運営 (ナツメ社教育書ブックス)
信頼ベースの学級ファシリテーションの中の「振り返りジャーナル」に特化した一冊。
B5サイズでオールカラー、振り返りジャーナル初心者にもわかりやすく書かれています。
私も振り返りジャーナルを始めて3年目なのですがやってはいけないことをしていることにこの本を読んで改めて気づきました。
生徒がどんどん振り返りジャーナルを書かなくなってしまうのは、教師側に原因があることが多いのかもしれません。
小学校の実践のみの掲載なので、中学校や高校の実践ももう少し載っているといいなと思いました。
振り返りジャーナル、本当にいいですよ!
話し合い活動 ステップアッププラン: ホワイトボードで学級が変わる!! (教育技術MOOK)
B5フルカラー、60ページ位なのですぐに読み終えることができます。
ホームルームで生徒に意見を出してもらうと、誰も意見を出さなかったりみんなの前で発言しやすいこの意見しか通らなかったりします。
教室内の人間関係も希薄になり、1年間終えても生徒全員の名前を覚えていない子も多いです。
この話し合い活動の本ではではペアワークやホワイトボードを使うことでそれぞれの生徒の声を聞きあう活動を推進します。
巻末のちょんせいこさんのホワイトボードミーティング誕生秘話は必読です。
色々な人との関わりの中で気づきがあるんだなぁ。
ちょんせいこの ホワイトボード・ミーティング: クラスが落ち着く!! 低学年にも効果抜群 (教育技術MOOK)
ホワイトボードミーティングを低学年でどのように実践すればいいかということに特化した本。
また巻末には困った子に対して教員がどう関わるか?ホワイトボードミーティングで可視化する方法が掲載されています。
質問の技カードを全員分作り、ホワイトボードを1人1枚ホワイトボードマーカーを1人1本配るところから始まる。
今教室に2人に1枚は確保できているのだけれども、もう半分のホワイトボードを購入するか絶賛迷い中です。
高校生のインストラクションをどのようにすればよいのかも悩み中〜。
もう一度読んでみる!
協同学習がつくるアクティブ・ラーニング
協同学習とアクティブラーニングのツボをおさえた良本。
「グループが協同学習なのではない」「教科書をもっと有効活用すべき」「今日の学びがどこへつながるのか、価値を説明する」「グループへの課題を明確にする」いま、ただ話し合ってくださいとただグループにする教員はいないと思うけど…。
ジグソー法は知っていたが、LTDは初耳でした。授業で活用できないかどうかチェックしてみます。
そして肝心なことは、教師が協同すること。
形の協同ではなく核心のところで協同であるべき。
教師自身の個性を踏まえてなされる必要がある。ここ大切。
すぐ実践できる! アクティブ・ラーニング 高校理科 (ACTIVE LEARNING教科別実践法シリーズ)
理科の中でも、生物や地学などはだいぶ家庭科と課題の作り方が近いと思うので読んでみました。
アクティブラーニング型授業では、学習が生徒の主体的な活動中心になります。
最も重要な事は授業で生徒自身が何を達成すべきなのかと言う目標をしっかりと示すこと、すなわちゴールの設定が必要。
目標には「理解する」「説明できる」と言う文言が多いが、現実でそれらが求められる事は少ない。
知識を活用した思考を持つことが大切。課題作成の手法や問題作りのワークシート例が参考になりました。
最終的には、良い質問を生徒が考えられるようにしたい。
アクティブ・ラーナーを育てる高校―アクティブ・ラーニングの実態と最新実践事例
アクティブラーナーを育てる高校を作るにはどうしたらよいか?
企業の人材開発の研究者である中原淳さんが中心になってすすめたプロジェクトの報告とインタビューが中心です。
アクティブラーニングのような授業を、いかに組織として生み出していけるか。
授業改革は学校改革に通ずる。
1人が孤独に頑張っても大きくは変わらないものね。
巻末の学びのキーワード10に、「リフレクションとは経験や知識に基づいて意味づけを行うこと」とあり、ものすごく腑に落ちました。これからそう説明しよう。
アクティブラーニングに導くKP法実践: 教室で活用できる紙芝居プレゼンテーション法
KP法の授業実践編。
パソコンのパワーポイントだと ・場所を選ぶ、パソコンのないところでは使えない・スライドを全て一度に見せることができない、という問題点を解決しているのがKP法なのです!!
KP法とは、1組15枚程度の上質紙に、3行20字程度で伝えたいことを手書きにして、1組5分程度で紙芝居のように黒板などに貼りながら伝える方法。
ICTの設備がなくても、生徒にプレゼンの演習をさせてあげられるのです!
今年は授業で取り組んでみようかな。楽しみです!
クラスがワクワク楽しくなる! 子どもとつくる教室リフォーム
小学校の教室を生徒の手で学びやすくなるようリフォーム!
先生が1人で突っ走るのではなく、生徒がどう過ごしたいのか、自治の第一歩に良さそう。
とはいえ、小学校は生徒も小さいしどんどん生徒の数が減っているのでスペースあるのかな?
高校はいっぱいいっぱいで畳スペース作ったりは厳しそう。
アメリカの教室に入ってみた: 貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで
発達心理学者がアメリカで研究する機会を持ったものの、大学のある地域は貧困で有名。
そこに子どもを通わせることによりアメリカの教室を改めて知ることになる。
教育雑誌に掲載されたエッセイなので、2時間もあれば余裕で読めます。
教育に興味のある人なら多くの人が持つであろう素朴な疑問について一緒に考えていく感覚。
「アメリカのインクルーシブ教育はどうなっているのか」「早期から基礎学力をつけるための授業を行うとどうなるか」「日本とアメリカの教師の違い」「同年齢学級主義を前提としたインクルーシブ教育の問題」
ぜひ読んでみて!
勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方
「なんで勉強なんかしなきゃいけないの?」という問いに丁寧に答えている本です。
一般化のワナと問い方のマジックに注意。
一般化は自分だけの限られた経験を他の人にも当てはまるものとして考えてしまうこと。
問い方のマジックは、二項対立するテーマのどちらかが正しいものとして論議してしまうこと。
第三のアイデアがないかということを常に考えることが大切。
この問いには唯一絶対の正解は無いから自分なりの答えを見つけることが大切。
学ぶと言うことは自由になるための力をつけるため。
自由になるため、は生徒にも伝えたい。
勉強できる子 卑屈化社会
「スポーツや音楽や伝統芸能小さい頃からいろんなものを犠牲にエリート教育をするのは比較的肯定的に捉えられるのに、なぜ医者を3人育てるために学校の勉強をがんばって恋愛を犠牲にさせることだけがこんなにも炎上するのか」
日本では、勉強できる子が不当に扱われている。
「勉強できる子は性格悪い、勉強できないヤンキーは心根が優しい」など。
月刊学校教育相談 2017年 05 月号 [雑誌]
今月号のテーマは「特別な配慮が必要な子」をクラスに説明するとき。
特集の、ずるい?ずるくない? 公平と平等を考えるPowerPoint紙芝居をぜひ生徒に見せたいと思いました。
巻末の「愛着の視点を支援とかかわりに」では愛着形成の安全基地機能が作られないと幼稚園や小学校で母子分離不安が起きたり、お迎えの時に逃げてしまうと深夜徘徊と言うような変わらない行動の問題につながることがある。
探索基地機能がうまく形成されないとピンチの時に「親だけには言わないで」と言う子どもになってしまう。
自分はどうなんだろうとドキドキ。
子育て・発達関係
自分の子育てに悩んだときに読むような本も、仕事には役立つことが多いです。
また、最近発達障害のお子さんが増えていることもあり、発達関係の本も読んでおくとユニバーサルデザインの考えが身につくかもしれません。
うちの子は字が書けない (発達性読み書き障害の息子がいます)
通級に通っていても、6年生まで発達性ディスレクシアと診断されず、字は読めるのにひらがな、カタカナすらうまく書けない著者の息子さん。
程度の差はあれ、うちの息子もそんな感じ。
筆者の地域にはLDセンターがあり、トレーニングすることで5ヶ月でひらがなとカタカナをマスターできたそう。
気になって検索するもセンターは1年以上予約待ちで新規停止中。
高校生になった息子さんは法律で認められている配慮を受けられず。
教師は基本読み書き不自由しない人達なので理解が進まない。
クラスに3人はいるのに…!多くの人に読んでほしい。
さわりは以下のリンクで読めます↓
反抗期子育て乗り切りマニュアル―52人の先輩ママ体験談に学べ!
子どもも徐々に反抗期。生徒も保護者ばりに教員に反抗してくるので読んでみました。
先輩ママの悩みに答えるかたちで諸冨先生のアドバイスが載ってます。
諸冨先生は教員向けの本も書かれていて結構好き。
「話をすれば分かる、ではなく話をまず聞くこと」「思春期の女の子にとって、学校は休まらない戦場」など子ども達が何故そのような行動を取ってしまうのかまず一息ついて考える、子どもと同じ土俵に立って子どもが引けなくなるまで追い詰めないなど参考になりました。
精神年齢が幼くなっており、高校生でも反抗期ど真ん中の生徒が多いのがツラい。
人間は9タイプ 子どもとあなたの伸ばし方説明書
90の問いに答えて自分の9タイプをします。
本を購入するとウェブ上で簡単に診断ができます。
私は楽天家タイプでした。
それぞれのタイプに合わせてやる気にさせる一言や言ってはいけない一言、接し方などが細かく掲載されています。著
者の坪田先生が考える教育の目的は「自信をつける」「居場所を作る」「他人への敬意を抱かせる」。
自分との約束を守り自信をつけ、自分なりの居場所を作っていってほしい。他人への敬意を抱かせるためには、大人が敬意を持って接することが大切。
巻末のこちらの文章が心に響きました。
あれこれ言わなくても大丈夫! 自分で考える子になる「こども手帳術」
あな吉さんの手帳術を子どもにも使いこなせるようにするための指南本。
大きめのバインダーと付箋を使い、終わったタスクは別の台紙に貼ってタスクを見える化する。
毎日のタスクと、毎週のバーチカルスケジュールをうまく使いこなすと親が手をかけなくても自分で計画性をもって物事をすすめられるようになる。
お子さんが取り組んだ例も豊富で、カラーページを見ているだけで楽しそう。
自分の子に一緒に取り組むイメージがなかなか湧かないけど…娘が大きくなったら取り組んでみようかな?
発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法
発達障害やグレーゾーンのお子さん3人を育てている著者の工夫が満載。
facebookで子どもの声かけ変換表で見たことがある人も多いのではないかしら。
世界で一番多い職業のお母さんを楽しもう!というコンセプト。
しかし、そこに至るまでは「どうして自分だけ、こんなに苦労して子育てしているのか?」と他のお母さんと比べて落ち込んだり、いつも子どもを怒ってばかりだったそうです。
カラーページの工夫を見て、ラミネーター欲しくなりました。
とにかく「子どもをいうことを聞かせるための手段として怒らないこと」
怒ったら工夫のチャンス。
発達障害 うちの子、人づきあい だいじょーぶ!? (こころライブラリー)
「発達障害、うちの子だいじょーぶ?!」の続編です。
マンガなので30分もあれば読めます。学校で色々と支援を受けてきて、では社会で人づきあいや恋愛は実際どうなるのかという疑問を当事者から丁寧に聞き取っています。
コミュニケーションするにも感覚過敏があるが故に会話を聞き取るどころではなかったり、相手から手を握られてもムリ!となってしまう。
言葉の裏を読むことが難しいのでしてほしいことをしっかり伝えること。
パターン学習である程度補えるから。
カサンドラの奥さん、これはなかなか理解されないし大変そうでした。
ドラえもんの音楽おもしろ攻略 リコーダーがふける (ドラえもんの学習シリーズ)
小学生の息子が、リコーダーのテストがあるというので図書館へ。
音がなる仕組みや、リコーダーの名前の由来(レコーダー)、バロック式とジャーマン式の違いなど、リコーダーについての知識満載。
吹き方のコツなど知らないことがたくさんあった。
しかし、息子は大して読まず、私が読んで吹きたくなって巻末の曲を楽しく吹いちゃった…。
やっぱりレ以上の高い音はうまく出せなかった。
ちょっと内容が古いから、のび太が「吹き口にテープレコーダーが入ってる」って言ってて今の子にはわからないのかもと思った。
性教育
いまは性教育から少し離れてはいますが、性暴力の厳罰化で法改正が100年ぶりに行われたり、LGBTなど人権の視点からもおさえておきたいところ。
指導ではリベンジポルノ、同性間の性的いじめなども。
教員が知っておいて損はないと思います。
性風俗のいびつな現場 (ちくま新書)
読み始めたら一気読み!止まらなくなってしまった。
風俗と福祉がこんなに密接な関係があるなんて…。
風俗イコール悪、という単純な式では割り切れない事情があるということ、風俗の経営者の中には家を借りる手伝いをしたり貯金ができるよう手助けをしている人もいる。
風俗で働いている女性は鬱、統合失調症や発達障害、知的障害と福祉からもれている人が多い。そこにどのような支援をしていくのか。
仕事で出会う子どもたちも福祉に近いところにいるのであまり他人事と思って読めなかった。
性教育関係の人には特におすすめ。巻末クイズ解けません。
弟の夫(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
学校の図書室にだれがリクエストしたのか入荷されてた。
「きのう何食べた?」のような少女マンガ絵に慣れてたので絵柄に抵抗が…あったけど読んで良かった!
主人公の双子の弟が亡くなって、夫のカナダ人が訪れる話。日本では同性愛者が大々的に差別されることは少ない。
しかし、カミングアウトしてもその事自体なかったことにされたり、家族や身近な間柄では受け入れられなかったりする。
その辺りのもやっとしたところを日常に絡めてうまく描いている作品だと思った。
LBGTの基礎知識コラムも入っていてアウティングなど勉強にもなります。
LGBTを読みとく: クィア・スタディーズ入門 (ちくま新書1242)
教育関係者の教育実践本やティーン向けの性教育本、当事者の手記はよく読んでいて分かったつもりになっていました。
この本を読み、学問としてよく理解していなかったことがよくわかりました。
LGBTとひとくくりに書いても、トランスジェンダーは容姿から差別を受けやすく、治療にお金がかかるため金銭的な苦労を抱えていることが多いこと、逆に同性愛者はカミングアウトをしなければ周囲にに溶け込めてしまうことなど確かに!と思うことが多かったです。
さらっと読んだだけなので再読します。多様性が認められる社会になるといいな。おすすめ。
ヒューマン・セクソロジー: 生きていること、生きていくこと、もっと深く考えたい
以前愛読していたニューセクソロジーノートの改訂版。
性に関する学びはすぐに古くなってしまうので執筆する方も常に勉強が必要で大変だと思います。
学校で性教育をするなら、専門的すぎてもこのくらいの本は読んで授業に臨んでほしいですね。
働き方・ビジネス書
教員の働き方については、かなり議論が盛り上がってきましたね。
心がけで早く帰れる世界ではないので、構造的な部分で切り込んでほしいものです。
我が家は部活未亡人どころか、広報営業未亡人ですわ…(私学なので)。
働き方のヒントはビジネス書にあり!
ちきりんさん、勝間和代さんの本が大好きです。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
新年に気になってポチして良かった。
核家族でオットの帰りが遅く、子育てにも仕事にも余裕のないワーママの例があり、似たような状況でもあるので少しウルッときました。
これからベーシック・インカムが導入されたら、生産性が低い、またはマイナスな人は市場から締め出されるという予測を読んでなるほどと思いました。
条件が圧倒的に厳しくなるほどちょっとの工夫ではできないやり方が考えられるとのこと。
日本の一斉授業を中心とした教育はムダが多く生産性が低い。
生産性を上げる教育ってどんなものだろう。教員の仕事で、どれがムダなのかな。
生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの
朝のニュースでライフネットの出口さんが勧めていたので思わずポチ。
その時紹介されていた会議のレジメを音読せずに2分間黙読する時間を持つと言うのに惹かれました。
生産性に関する著者の考察が大変参考になりました。「長時間労働は良くないから短時間労働にする」と言うコインの裏表理論では労働生産性が上がるとは言えない。
労働生産性を上げると言う事は3%程度の仕事の見直しも必要ではあるが、30%生産性を上げるようなイノベーションを起こしていかなければいけない。
教育現場においてもこのような視点を失わずに仕事をしたい。
育児は仕事の役に立つ 「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ (光文社新書)
いま、とっても直面している問題。できていないことだらけなのて読み進めるのが辛くて読了まで日数がかかってしまった。
家庭内で「プロジェクトのゴール、ビジョンを設定して人を巻き込み動かす」ことで、リーダーシップ行動を身に付けることができる。
また、育児も仕事も一人で抱え込まないための「ヘルプシーキング」すなわち「助けて」と伝えることが大切。
どれも全然できてない気がしました。
著者二人とも実家が遠く、周囲の人に助けてもらいまくり。
働き方、暮らしについて職場のワーママだけでなく若い人にも読んでもらって一緒に考えたい。
新たな“プロ"の育て方
若者、女性が活躍し、かつ離職率が低い原田左官工業所のノウハウ。
左官は職人の世界なので下働きをしながら「見て盗め」の世界だそうです。
それでは若者がバンバン離職してしまうため、プロの動画を見て実践、自分が塗っている動画とくらべてどう違うか確認。
入社したら予め研修の日を設けておき、現場以外の場所で練習することで技術も定着していく。
見習いから4年で一人前になるよう育成プログラムが組まれているそう。
どんな職場でも活かせそうなノウハウがたくさんありました。教育現場でもなにかしら使えないかなぁ。
フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術 (PHPビジネス新書)
コーチングが一定流行り、いま注目されているのがフィードバック。
「耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す」ことができたらいいなと思う。
しかし、自分自身がフィードバックされることが殆どないことや、周囲の同僚も慣れていないことからかなりうまく伝えないと誤解されて嫌われて終わる可能性大かも。
フィードバックするなら、本に示されているやり方をよく読んでからにします。
また「フィードバックする」ということは「それだけサポートをする覚悟がこちらにもある」ことが一番大切なことなのかもしれません。
恐れず取り組みたい。
まんがでわかる 伝え方が9割
本屋で気になり、家で読みたくなってKindle。
一度単行本を買って読んだはずなのに全く忘れて実践もできてない。
あこがれの女性ファッション誌の編集者になった主人公は、「思ったことを伝える」だけで周囲とトラブルを起こし、よい紙面づくりができていない。
そんなときに出会ったオネエに「相手に伝わる、上手な伝え方」を伝授してもらう。
エピソードが具体的で「こんなときにこんな伝え方をすればよいのだ」ということを頭に入れるのがマンガだから楽。
このマンガの教えを実践するだけでコミュニケーションが改善されそうな気がしてきた。
伝えることから始めよう
一代で地方のカメラ屋を年間1500億を売り上げる通販専門の企業まで大きくした高田社長の自伝。
「できない」から「どうすればできるか」考えて新しい機械を試したり、ラジオショッピングからテレビにチャレンジしたり。
長期的な計画は立てず、とにかく今に集中すること。本当にオススメを紹介すること。
伝わらなければ、伝えたことにならない。など名言がたくさんありました。
テレビではテンション高く、声も高いけれど普段はもっと声が低いそうです。
遺伝子は、変えられる。――あなたの人生を根本から変えるエピジェネティクスの真実
「エピジェネティクス」について、たくさんのエピソードが書かれており読みやすい。
人間は生まれた時にさまざまな遺伝子を情報として持って産まれてくる。
しかし、その発現状態は、私たちの思考や行動や食物やライフスタイルで変わってしまうということらしい。
イジメられたマウスは、3世代に渡りイジメられた時の形質を遺伝させてしまう。
これが人間だったら?また、薬や食べ物も本当に個人によって合う合わないがあり、一般的な食事療法さえ病気の引き金になることもある。
自分の遺伝子にどんなリスクがあるのか、知りたいけど怖いね。
相手もよろこぶ 私もうれしい オトナ女子の気くばり帳 (SANCTUARY BOOKS)
上手に気配りができる人になりたい、けどなれない。
職場に何人もの気配り上手な女性同僚がいて、観察してみてはいるのですがなかなかマネできず…!
レビューもよかったので購入して読んでみました。
1000人にアンケート、気配り上手に徹底的に取材し厳選した気くばりを紹介。
NGな気配りとよい気配り、なぜそれが良いのかイラストで紹介されているのでとても参考になりました。
つい、相手よりも独りよがりの自分ファーストになりがちな自分を反省。
無理せず、気軽にできそうな気くばりを取り入れていけたらいいな。
秘伝すごい会議
だいぶ前の本だけど、十分ココロに火がつきました。
「すごい会議」という収益を伸ばすための会議のマニュアルを全て書き出しています。
印象に残ったのは、時間をかけても5分で出してもアイデアは86%変わらないこと、また、「なぜ?」と聞くのではなく「どうすれば?」と聞くことがとっても大事!
「なぜ遅刻したの?」→「どうすれば、遅刻しなくて済みますか?」
この問いは生徒指導でも十分使える上に、自分への問いかけとしても今年ガンガン使っていきたいフレーズでした。
図書館本だけどもう一度読もう。
勝間式 超ロジカル家事
勝間さんの待望の一冊!サポートメールなどで紹介されていたものの、一覧できると復習になって良い。
このところ毎日パラパラ読んでます。すでに実践してるものも多いです。
これから取り組もうと思うのは、「ネットスーパーの利用」「服の管理をしやすく」今まで近所に安いスーパーがあるからと週末買い物の時間を取り、肉や魚類は生協だったけど週2回ネットスーパー利用でいけそう。会員登録したのであとは注文するだけ。
服についてはワンピース中心なら上下の服の管理をしなくても済むこと。
家事全般の良いヒントが見つかる、おすすめの一冊。
自分を操る超集中力
どうすればものごとに集中して良い結果を出し充実した生活ができるのかが良くまとまっていた。
ウィルパワーをうまく利用するには、集中しやすい環境を作るため余計なモノを机に置かない。
整理整頓。
確かに、目につくものが多ければ集中力は削がれますね。
25分集中、5分休憩のテクニックをタイマー使ってやってみてますが5分の休憩で何をすれば良いのかわからなくなってしまう。
スマホ触るのはちょっと違うと思うし…。メリハリが大事なんだね。
インベスターZ コミック 1-12巻セット (モーニング KC)
kindle安売りで購入。kindle読み放題で途中まで読んでいたけれど、改めてまとめて読んでよかった!
高校生が学校の運営費用を投資で賄う話。
ドラゴン桜といい、常識を疑えというスタンスが読んでいて気持ちいい。
常識的な人間として、主人公の父親が教師でお金の話がキライというのも周囲の同僚を見ていて納得。
もっとお金の話を学校でもしたら良いのでは。教育関係者に読んでほしいですね。
まとめ
1月から7月まで読んだ本の中で、良かったものをまとめてみました。
読了したら読書メーターに250字程度で感想を残しております。
忙しかったからか、例年の半分くらいのペースでしか読めていない気がしました。
改めて感想を読んでみると、これから自分がすべきことが見えてくるかも!?
「こんな本もおすすめだよ!」
と言うものがあればぜひ教えて下さいね♪
この夏の読書は、マンガレンタルをしてダラダラ読みながら過ごすのが夢。(マンガも本も、かさばるので一定量以上家に置かない主義)
みなさんも、良い夏休みをお過ごしください。
ではまた☆
[進路]自分自身を知る良ツール!興味・関心と123もの適職がわかる!高校生向け「R-CAP診断テスト」
「高校の進路指導に使えるツールはないかしら?」
「生徒が自分自身を知るきっかけになるような進路指導をしたい」
高校の総合的な学習の時間では、進路指導を中心とした時間を持つことも多いですよね。
勤務校でも、身近な人への職業インタビューを実施したり、職業体験をする時間を設けたりしています。
昨年度、職業インタビューと職業体験を終えた後に生徒が自分自身を知るツールとして何かしらのテストを実施しようと担当者で相談し、いくつか診断テストを比較してみました。
よく用いられるものは、職業や文理の適性を教えてくれる適性診断テストです。
>>R-CAP for teens|高校生向けキャリアデザインツール
このテストは、興味関心を中心に40分ほどのテストを行います。
まず、興味関心から見たタイプを8タイプの割合で示します。
次に、123の職業の中からどのぐらい適性があるかをランキングで85〜15%の中で示してくれます。
今後、調べてみた方が良い職業をマトリックスで示し、学問の適性の傾向についても教えてくれます。
何を学べば満足できそう?
この職業適性ランキングは、約30,000人の社会人の中で今の仕事に満足している人の回答を参考に、適応度を数値で表したものです。
50%以上を表している職業は自分と似ている人が満足している仕事というのがわかります。
やりたかった仕事の適性が低い場合は、
- 自分が思ってる仕事内容が実際の仕事と異なる
- やりがいも外れている
場合があるということです。
職業探求マップは、興味関心から見た満足度の高い仕事得意自身から見た満足度のマトリックスが表示されています。
できる事とやりたい事と向いている事が違うと言うことも大いにあります。
「興味関心」と「得意自信」どちらも高いゾーンになってみたい職業があれば最高ですね。
ただ、得意自信はあるが興味関心がない場合も可能性を秘めたゾーンとして職業研究することをすすめています。
このR-CAP診断テスト、学校単位で受験する場合は、一人当たり940円で実施することができます。
個人で受験する場合は、1,800円が必要です。
生徒の様子
今回実施した指導計画は1時間あるR-CAP診断テストを受験します。
少々時間を置いて、結果が返ってきたところでワークシートに取り組みました。
この診断にはワークシートや仕事マップが付属してくるので、その上位の仕事の中で興味があるものについて調べていきます。
ワークシートは、ウェブからもダウンロードできます。
>>type G ワークシート/補足資料ダウンロード|R-CAP for teens
授業計画表もありますよ。
>>R-CAP for teensを使った学習事例|R-CAP for teens
私の勤務先は受験校ではないので、文理選択を行いません。
「興味関心から見た君のタイプ」では本校の生徒の場合、「体を動かすのが好き」なタイプが1番多かったようです。
興味関心から見た満足できそうなやりがいなども表示されています。
「やりがいワードトップ20」を見てみると、仕事を通してどのようなやりがいを得ると満足できるかが表示されています。
例えば、
「お客様から信頼される」
「専門的な知識や技能を伸ばせる」
「自分の工夫が結果に生きる」
「作業の正確さが何よりも求められる」
といったようなやりがいです。
どのような仕事についたとしても自分がその仕事を通して何を実現したいのかということがわかっているだけでも仕事に向かう姿勢が変わってきそうですね。
また知っている職業の幅も、高校生の場合そんなに多くはありません。
「職業適性ランキング123」では、生徒は自分の向いている職業をチェックしてみては、
「聞いたこともないから、仕事の内容がわからない」
と言って困っていました。
例えば、
- スーパーバイザー
- ロジスティックスタッフ
- CADオペレーター
など。
「これってどんな仕事?」
と聞かれ、こちらが困ってしまうような場面もありました。
「職業探求マップ」では、生徒の興味関心と得意自信のマトリックスの読み取りが難しかったようです。
勤務先の生徒は、今回の診断テストで紹介されたような職につく可能性が低いかも。
専門職で言えば、専門学校に進み調理師や保育士、介護士になる場合が多いです。
多くの生徒はこの職業適性ランキングに書かれているような仕事よりも、サービス業で非正規、職人、大工、のような仕事に就く場合が多いんですよね〜。。。
今思えば、123の職業は大卒でなることが前提の仕事が多かったかもしれません。
先生たちの適職診断の結果は?
今回は生徒が実施するにあたり、教員も同様のテストを受験させていただくことができました。
授業を担当している教員のほとんどが実施したため、なかなかの盛り上がり。
しかし、中学高校教員にダントツに向いている人と言う人はいませんでした。
私もその1人で、中学高校教員に向いているかと言われると…適性ランキングでは35%!
かなり低い値が出てきてしまいました。
興味関心から見ると企画業務や、不動産コンサルタント、営業などで適性が高いのだそうです。
また興味関心から見たタイプは、
- 人間関係を広げ周囲に影響及ぼすこと(ディレクタータイプ)
- 正確に物事をすすめること(パフォーマータイプ)
- 実験や調査データを研究すること(アナライザータイプ)
への割合が高かったです。
特にディレクタータイプは
- 相手に指示を出すこと
- 相手をやる気にさせて行動を促すこと
- 大勢の人に影響を及ぼすようなこと
を好み、大きな変化を生み出すことや周囲から信頼されることにやりがいを感じるタイプだそう。
これは、「さあ、才能に目覚めよう」ストレングスファインダーのトップ5とほぼ同じ結果でした。
R-CAP診断、正確性の高いテストと言えるかもしれません。
ちなみに、学問適性ランキングでは自分が満足できそうな学問は社会学が高めでした。
私が大学で修めた栄養食物学は、学問適性度が40%とあまり高くはありませんでした。
まとめ
私が高校生だった1990年代前半は、ここまで詳細なデータが出てくるようなツールはありませんでした。
ストレングスファインダーについて私が知ったのも、10年前のことです。
もし高校生の時にこういったツールに接していれば、自分がやりたい職業と向いている職業の違いにいち早く気づき、修正できていたかもしれません。
当時の自分は、なんとなく民間企業ではやっていけない、また高校の恩師に影響受け、先生ならなれるのではないかと考えていました。
教員になってから20年、とりあえず続けられているのは自分の強みがこの仕事で多少なりとも生かせているからかもしれません。
このR-CAP診断、個人でも受験することができます。
自分の子供が高校生になった時に悩んでいたら…使ってみてもいいかな?と思いました。
ではまた☆
[セミナー]無料で教育機関に提供されるG Suite for Educationとは?今月7/28にセミナーあり!
「学校にICTを導入するのに、お金かかるよね〜」
「インタラクティブな学びが進むならICT使ってみたいけど、周囲に実例がない」
勤務先の高校でも補助金が出たものの、ICTをすすめる上でなにをどうしたらわからない。
とりあえず電子黒板?
ウインドウズのノートパソコン?
iPadを1教室分40台?
…と言ったように、既存の考えからなかなか抜け出せません。
現在、電子黒板、タブレット、ノートパソコン全て無いんです…。
個人のスマートフォンやノートパソコンを用いてGoogleスライドやフォーム、メールを使ってなんとか凌いでいます。
それらを解決してくれるかもしれないツールが、G Suite for Education です。
今回は、一体どのようなものなのかというご紹介と、今月開かれるセミナーのご案内をしたいと思います。
G Suite for Educationとは?
本家のウェブサイトはこちら。
精力的に活動されている国語科の先生のブログ「あすこまっ!」さんの学校にて、どうやら実験的に利用されていたそうで、記事になっていました。
ウェブ上に仮想の教室ができるらしいです。
上記の記事より、
「Google for Education」とは、教育領域向けに提供されているGoogleのサービス全般、さらにChromebookやYouTubeなども含めた製品群を指す。
「Google Apps for Education」は、GmailやGoogleカレンダー、Googleドライブ、Googleドキュメントなどのサービス群を教育機関向けに無料提供するパッケージ型サービスだ。
そして、「Google Classroom」は、Google Apps for Educationに新たに加わったサービスで、教員がクラス全体を管理し、生徒に課題を出したりそれを受け取ったりするためのクラス管理システムとなっている。
使ってみようと思ったら、学校ごとの登録が必要だった!
iPhoneにスマートフォンアプリがあったので、インストールしてみました。
しかし!
見出しの通り、学校単位で登録しないと、無料で利用できないらしいです。
個人では学校で利用できない。
残念!
海外では、このG Suite for Educationを利用している学校が多いらしく、ペーパーバックでガイドブックも出版されています。
私は英語読めないので…Kindleならかなりお安い!
ご興味ありましたらどうぞ。
日本でG Suite for Educationを利用する場合に参考になりそうなリンクを貼っておきます。
7/28にGoogle日本支社にてセミナーあり!
G Suite for Educationに興味があったところに、ちょうどセミナーの案内がFacebookで流れてきました。
>>学校のためのChromebook徹底活用セミナー | IT TOTAL SUPPORT
多分参加すると思います。
最近、ChromeBOOK購入してその軽さと便利さに驚いているところです。
職場の意思決定者なら、 セミナーに参加して導入すぐに決めたりできるのかもしれないけど…
現実はキビシー!!
そう、教室にwifiもないしね!!!!!
まとめ
というわけで、このブログを書いている間に参加ポチしてしまいました。
まだ席があるようですので、よかったらどうぞ。
Googleクラスルームに類似したサービスとして、Classiなるベネッセのサービスもあるようです。
こちらも気になっており、導入校に行って実際の様子を聞いてみたいわ〜。
Classiは、月300円を生徒から徴収する方式で生徒のスマホに一斉連絡できるアプリをインストールできたり、動画授業コンテンツなどがあるようです。
私にとって、今年の学びのテーマはICTっぽい!?
ここでアピールしておけば、ICT関係の予算を組む時などに意見を求められるかもしれませんね。(なんのアピールだ)
ではまた☆