[イベント]教員向け授業動画配信サービス「FIND!アクティブラーナー」中の人に話を聞いてみた!
先月、教育ITソリューションエクスポに参加してきました!
昨年よりも会場が広くなっていて、関係各社の関心の高さが伺えます。
私が参加した際、必ず立ち寄るブースがFIND!アクティブラーナーです。
現在、180,000人の先生方がこのFIND!アクティブラーナーの授業動画視聴サービスを利用しています。
最近では学校法人向けの動画配信サービスも始めたそうです。
他にも系列の会社にて、高校生向けのフォーサイト手帳や7つの習慣Jなどのサービスも行っています。
今回は、教育ITソリューションエクスポのブースにて、中の人に少しお話を伺ってみました。
先生方をアクティブラーナーに!
以前は、「アクティブラーニング」だった会社名を「アクティブラーナー」に変更したそうです。
確かに、「主体的な授業」よりも「主体的な授業者」または「学び手」と言う言葉の方がより人々のやる気を引き出すような会社名であると思いました。
先ほど紹介したように、現在180,000名の教員の方々に1,300本以上のコンテンツを紹介しているとのことです。
「主体的、対話的で深い学び」をすべての教員、保護者の皆様に、実践授業、授業ノウハウ、教育関連ニュース、教材を提供する日本で唯一のプラットホームとうたっています。
動画を視聴するためには、無料で会員登録をする必要があります。
毎週届くメールマガジンにて、新着動画の紹介や、人気のある動画の紹介がされるので、つい気になって通勤電車の中で見てしまうこともしばしば。
有料会員になると、動画を見ずにテキストで動画の内容を確認することもできます。
有料会員のみ視聴可の、プレミアム動画も存在します。
費用は、月額980円です。
この夏休みに、少し動画を見る時間が取れそうなので短期間でも登録してみようかなと考えています。
動画のクオリティ高い!
このファインドアクティブラーナーの1番の売りは動画のクオリティーが高いことです。
他社の大手サービスさんからも羨ましがられるほど。
なぜかと言うと、スタッフの方にもともと映画を撮っていた方がいらっしゃるそうです。
「1台のカメラで回していると思いますか?」
うーん、そんな視点で動画のことを考えたことがなかった…。
実際は、8台のカメラで回しているということです!!
しかも、カメラを変えた際に色味が変わらないよう、かなりチェックを入れているそうです。
そんな話をうかがうと、無料会員で動画を視聴させていただいているのが申し訳ない気分になってきました。
授業動画で研修を!
最近ではファインドアクティブラーナーを学校ごとに導入すると言うパッケージプランもリリースされました。
「全教員に視聴できるようにしたいので金額を検討できないか」
と言う相談が多く持ち込まれるようになったそうです。
この、学校法人向けプランを1週間ほど体験させていただきました。
プレミアム動画が視聴見放題に加え、なんと自校映像のアップをすることもできるのだそうです。
そうすれば全教員に対し授業を見える化することができますね。
映像をもとに、校内で研修しあうことも可能です。
教員が、普段の勤務時間内で同僚の授業見学をするのは、時間の制約などからもなかなかハードルが高い!
しかし、他者の授業を見学しモデリングすることで、短期間で飛躍的に授業を改善させることが可能だと考えます。
ベテランは授業を公開したがらないことも多いのではありませんか?
それならば、ファインドアクティブラーナー内のサイトでお手本にしたいような、良い授業を視聴することで校内研修の代わりになるかもしれません。
また、なかなか校内の研修に参加できない、しかし専任と同じだけの責任を授業で持たされている、講師の先生への福利厚生として導入すると言う手もありかもしれません。
どことは言いませんが、授業コマ数の半分以上を講師の先生にお願いしている学校もありますからね…。
8/27の日曜日には、東京にてアクティブラーニングフォーラムも開催されます。
夫にお願いして、行けるか聞いてみようかしら。
フォーサイトのノート導入したい!
また、ファインドアクティブラーナーの系列の会社では、学生向けの振り返り手帳を製作、販売しています。
>>「主体性」教育 | 生徒・学生向けビジネス手帳「フォーサイト」
主に高校生向けの振り返り手帳や、部活動向けの手帳などいくつかのタイプがあります。
学生の頃から手帳を書く習慣があるといいと思います。
ぜひ本校でも導入したい!のですが、まず手帳を使う習慣が生徒にないです。
スマホに何でも情報を入れているようです。
さらに、手帳自体をなくしてしまう生徒が多いだろうと言うことが考えられ、頭が痛いです。
実は私、このフォーサイト手帳を利用しています。
昨年は、手帳のおかげでとある夢を叶えることができました!
大きさ、薄さともに理想形!!!
4月始まりでこの形ってほぼないんですよね。。。
ロフトなどで市販されていないのが大変残念です。
アマゾンで日付なしのものも販売されています。
よかったらチェックして下さいね。
まとめ
授業に役立つ動画コンテンツで教員が学ぶ時代なんですね…。
私は普段土日も育児で外出できないため、動画で授業研究ができるのがとても良いと思いました。
ぜひ、勤務先で学校導入版を検討して欲しい!
でも、多くの先生から
「忙しいからそんな時間はない」
と言われてしまいそうです。
まずは、個人でプレミアムプランに入ってみようかな…。
ではまた☆
[便利]スタンプ台不要!シャチハタデータネーム浸透印快適すぎなレビュー
「インク付きのかわいい検印、すぐインクが切れちゃう」
「日付も変えられる検印で、名前付きが欲しい」
私も教員生活が長い割に、検印についてはあまり考えたことがありませんでした。
一度、かわいいキャラクターの付いた浸透印を購入しようと考えましたが少々お高いので諦めました。
関連記事:
今回友人がお勧めのメールオーダーの浸透印を1,500円前後で注文できるので購入してみることにしました。
プリントのチェックなど、今かなり使えているのでご紹介します!
シャチハタデータネームEXの特徴
アマゾンで注文すると、メールオーダーで名前が入れられる割に価格は大変お安くなっています。
現在は1,591円になっています。
私は、本体が赤のデータネームを注文しました。
このデータネームは日付の上下をオーダーすることができ、上部に「検」や「OK」所属部署など、下部に自分の名前を入れることができます。
また、メールオーダーをウェブで行うと、文字の種類を7種類から選ぶことができます
私も今回は一般的な明朝体ではなく、ゴシック体を選ぶことにしてみました。
1週間ほどでオーダー部分が我が家に届きました。
これはかなり便利!毎日使っています
私は、上部を「OK」
下部を「名前」にしました。
丸ゴシック体になってるの、わかりますか?
持ち手の部分を引っ張ると日付を変えるダイヤルが出てきます。
私は毎日日付を変えるのが面倒なので6月と、月ごとに日付を変えるようにしました。
この日付部分の高さがハンコ部分と合わない時は、後ろ部分で高さが調節可能です。
名前表示は虫眼鏡レンズにもなっており、日付調整をする際によく見えない場合は利用すると良いでしょう。
インクが出にくくなったなぁ、と思った場合にはフタの部分に可動式のパッドがありますので、それを押すことでまたくっきりと印字されます。
インクがなくなってきた場合はこのインクパッドの奥が開きます。
付属の補充インクを利用すれば大丈夫です。
押してみたところ。
欲を言えば、大きさは15.5ミリで大きいとは言えません。
直径2センチ以上の大きめの検印が手軽な価格で手に入ると嬉しいのですが。
贈り物にも最適!
ちなみにこのメールオーダー印ですが、この春職場を離れた同僚にもプレゼントさせていただきました。
実際に、元同僚に画像で見せてもらったオーダー印を見て今回注文してみることにしました。
異動などで何か手軽な贈り物をあげたい場合も、このメールオーダー印はなかなか良い贈り物だと言えると思います。
まとめ
自分の名前と日付を入れられるハンコを1つ持っていると、事務作業が劇的に楽になりますよ。
メールオーダーでも1週間程度で手に入りますので、この夏休みを前に1つ注文してみてはいかがでしょうか。
私ももう少し浸透印に慣れたら、イラスト入りのスタンプにもチャレンジしてみようと思います。
ではまた☆
[セミナー]研修の夏!いま注目の『学び合い』フォーラムin関西でご一緒しませんか?
研究会の夏がやって来ましたね〜〜。
教員の皆さん、どのような研究会に参加する予定ですか?
私の周囲では、私学の組合の研究会に参加する人、それぞれの科目の研究会に参加する人、進路の研究会に参加する人、または、私学財団の主催する研究会に参加する人と様々です。
以前、私は家庭科や性教育の民間教育団体の研究会によく参加していました。
ここ数年は生徒が共に学び合う授業の方法に興味があり、『学び合い』の研究会に参加しています。
今年度も都合があったので。『学び合い』フォーラムin関西に参加することに決めました。
『学び合い』フォーラムin 関西に参加予定です!
第13回教室『学び合い』フォーラム2017in関西について簡単にご紹介します。
日時、場所については以下の通りです。
日時:平成29年(2017年)8月5日(土)、6日(日)
会場:枚方市立メセナ枚方会館
お申込みはこちら
学級ファシリテーションとホワイトボードミーティングの開発者であるちょんせいこ先生と、私が愛読している『学び合い』の本の著者である阿部隆幸先生との対談が予定されています。
私がFacebookでフォローしている先生方のシンポジウムも今から大変楽しみです。
以前の様子
2015年に参加した『学び合い』フォーラムの研究会参加報告のリンクはこちらです。
私は2008年にファシリテーション仲間から『学び合い』を知り、その後、西川純先生とメールをさせていただきながら実践してみるも、勤務校の実態とうまく折り合いがつかず…。
一度『学び合い』に挫折しています。
その頃、東京の『学び合い』の会でお世話になった方々と、数年ぶりに2015年のフォーラムでお会いすることができました。
参加されている先生方が『学び合い』の精神で授業のみならず人生も生きておられるためか、よく声をかけて頂きました。
単身での参加でしたが、1人ぼっちになることなく多くの仲間と学びを深めていくことができました。
どこに泊まる?
今回は参加者のための宿泊ホテルが用意されています。
私も関西に一切親戚がいないため、全く開催地周辺の様子がわかりません。
用意されたホテルに宿泊予約するつもりでした。
念のため、Facebookつながりのお友達に聞いてみたところ、枚方周辺に在住の方から、
と教えていただきました。
枚方から駅近く、Tsiteのすぐそばなのだそうです。
確かに、観光せずに寝るだけだし、ブログのネタになりそう〜!←おい!
ということで、宿泊予約することにしましたよ〜。
ホステル形式の宿に泊まるのは、大学生時代にやはり教育研究会に参加した時以来です。
一泊あたりの料金も4,000円台とかなりリーズナブルでした。
今からとても楽しみです。
T-site枚方も気になってます。
総合的なショッピング施設なのかな?
まとめ
この時期は研究会が目白押しで、同時期に気になっている研究会が他にもいくつかありました。
しかし、『学び合い』フォーラムに参加することに決めました。
Facebookでフォローしている先生方に直接お目にかかれること、またフォーラムの後もウェブを通じて悩みを相談したり共有できることが参加の理由の1つとなっています。
関西在住ので皆さん、良かったら『学び合い』フォーラムにてご一緒しませんか?
今から、どのような学びができるかとても楽しみです。
ではまた☆
[研究会]授業研究会はお好き?対話形式のワールドカフェがおすすめ!スライドリンクあり。
「授業研究会って、特定の人ばっかり喋ってるよね」
「教師もアクティブラーナーでありたいのに…」
せっかく、時間を割いて行う授業研究会。
参加者の皆さんが充実して、明日から元気になるような会にしたいですね。
先日、学内で授業研究会を行なった際、研修委員としてすすめ方のスライドを作りましたので共有します。
今回のテーマは何?
「生徒が学び始めるきっかけは?」
勤務校では、学内で協同的な学びを推進するために授業研究会を実施しています。
「生徒が1人残らず授業に参加する」
か最近の主なテーマでした。
お恥ずかしながら、勤務校では授業中の私語やスマホ、居眠り、教室から出て行ってしまうなどなかなか授業が成立しない環境にあります。
今回は、授業内で生徒が学び始めるきっかけというのはどこにあるのだろうかというのが主なテーマになりました。
ワールドカフェって知ってる?
今年度より、その研修の推進委員になりました。
授業研究会の司会を今回任されました。
数年前、学外でファシリテーションを学び、ワールドカフェをインフォーマルなグループで実践していたことがあります。
今回はその経験を生かし、研究授業後、ワールドカフェ形式で分科会を行うことにしました。
ワールドカフェのメリットは、
- 少人数グループなので、一人当たり話す時間が増える
- グループのメンバーを一定時間で変えることで、他の班の動向がわかり気づきも増える
設定したテーマによっては対話が停滞してしまうことも。
ラウンドごとのテーマをどう設定するのかが肝。
モヤモヤするのが良い対話という方もいらっしゃいますが、
私はせっかく対話するだけの時間があるのだから、
「これからどうしていくか、アクションプランまでつなげたい」
という思いから、
「明日からできること」
を、個人の振り返りのテーマに設定しました。
詳しくは、共有スライドをご参照くださいね!
対話での気づき
職場では、授業中に
「グループを作らねばならない」
といったルールは決まっていないので、ほとんどの授業は一斉です。
「生徒が学び始めるきっかけ」
について、個人的には生徒同士の関わりの中でやる気になっていくのが理想的だと考えていました。
しかし、そのような考えた方は職場内では少数派なのかもしれないな…と悩んでしまいました。
なぜなら、今回対応した先生の中では、「教師と生徒との関係性」を「生徒が学び始めるきっかけ」の最重要課題として考えているが多かったからです。
今までの経験から、教員への信頼感が低い生徒が一定数いるため、土台になる信頼感を得るためにかける時間やスキルがおそらく一般的な高校よりも求められます。
となると、生徒と周波数を合わせて会話が続けられ、親身になってくれ、コミニケーション能力の非常に高い
「フレンドリーで、私たち生徒を理解してくれる」
教員の授業だけが好きと言う生徒が多くできてしまいます。
もともと勉強が苦手、好きでは無い生徒が多いため、
「どうすれば生徒が授業に取り組めるか?」
ということ自体が勤務校の課題です。
教師が嫌われてしまい、その授業を全く受けない生徒が出てしまうことも教師の毎年の悩みです。
もちろん、私の授業でもそのような生徒が出てきています。
今年も不適切な行動を繰り返すたびに注意を受け、そのことに嫌気がさして全く授業に向き合わない生徒が出てきてしまいました。
もちろんそれらも含めて教員のスキルの問題であると言われればそれまでですが。
生徒と教師の関係性を乗り越えるためにも、生徒同士でも学び合え高めあえる授業を目指したいものです。
とはいえ、なかなか道は険しそうです。
まとめ
対話の気づきが暗くなっちゃいました!すみません。
研修の形式については、ワールドカフェ形式、おすすめですよ〜!
教室でなかなかそのスキルを発揮できる機会がありませんでした。
今回、教員の研修でお役に立てたようで嬉しいです。
いつ、どこで学んだことが役に立つのか?
学びに無駄はないのかもしれませんね。
ご興味を持った方へ。
昔の本ですが、
「ワールドカフェをやろう!」
を一通り読むのをおすすめします。
また授業内でワールドカフェを実践されている先生方も多くいらっしゃいます。
堀先生の教室ファシリテーション本がワールドカフェやマイクロディベートなどの実践方法がコンパクトになっておりお勧めです。
私はこの本をバイブルとして、職場に1冊、家に1冊持っています。
教師がファシリテーターとして授業に関わるためには必読の1冊と言えます。
参考になりましたら幸いです。
ではまた☆
[家庭科] 子どもの生活力UPに!教師も必読!本質が心に突き刺さる本「家庭科の教科書」
「家で子どもに使える、家庭科の本はある?」
「小学校で専科でないのに家庭科教えることになっちゃった…」
そんな悩みをお持ちのあなたに、この1冊が必ず役立ってくれるでしょう!!
Amazonの商品説明より。
子どもにかけるとグンとうまくなる「魔法のひとこと」教えます
包丁の扱い方からかんたんピザづくりやハンバーグづくりまで、また基本の縫い方からミシンの使い方、リボンのポプリ入れやリリアン風のマフラーづくりまで、そして上手な整理整とんの仕方など。
この本では家庭科の授業で習う衣・食・住について項目ごとに説明しています。
どこからでも始められる見開き構成になっており、「こんなすごいものを小学生がつくれるの?」と思った人はページをめくってください。
楽しみながら、誰にでもつくれるものばかりです。
この1冊では小学校家庭科のコツとカンがわかり、「かんたん、楽しい、面白い」家庭科の中にある生活の知恵を学んで、すてきな大人になるためのノウハウが詰まっています。
出版された年を見たところ、なんと2008年に出版された本とのこと。
この本を知らずに今まで家庭科教師をやってきたことが恥ずかしい位です。
先日の家庭科教育学会にて、勝間和代さんの講演で言われていた
「家庭科で必要なエッセンスが詰まっていて、なおかつシンプルな教科書が必要(という題名ではあるが書籍)」
となっています。
高校の家庭科の教科書にあるような、家族家庭や保育、高齢者、家庭経済といった項目は入っていません。
基本的な「衣食住」を扱っている本です。
小さいお子さんをお持ちの方や、小学校で家庭科を教える方はぜひ読んでいただきたいと思います。
今回の記事では「家庭科の教科書」でとても良いと思った点をいくつかご紹介します。
オールカラー!写真が見やすい!
「これは、生活で必要だ!」
と思われる必要最低限の項目しかいないので、野菜の切り方やリンゴの剥き方など、包丁位置がよく見えるように写されています。
また、基本の縫い方では1番使うと思われるボタンつけも丁寧に段階を追って写真が掲載されています。
もしかしたら小学校の家庭科の教科書も、現在はこのくらい丁寧に書かれているかもしれませんが…。(読んでからこの記事書こうよ…すみません)
簡単にできる実習が載っている
子どもが負担なく、短時間で取り組める実習がいくつか掲載されています。
- ハンバーグを作ってみよう
- エプロンを作ってみよう
- エプロンを入れる袋を作ってみよう
- 縫い物をしないで、リサイクルで牛乳パックを使った小物入れを作ろう
などなど。
ガスコンロ使わない、ホットプレートを使った餃子のピザなどといった簡単な実習も載っています。
最近では職人の世界でも下働きから修行させるのではなく、まずは簡単でやりがいのある仕事からやらせてみるといった育成方法が広がってきているようです。
「まずは簡単に楽しくできる成功体験を積み重ねる」
のが、家庭科を好きになってもらえるポイントかもしれません。
子どもにかけるとグンとうまくなる「魔法のひとこと」
他の本と違って1番良いと思った点がこの「魔法のひとこと」です。
例えば野菜の切り方では
「食べる人のことを考えて包丁を動かそう」
縫い物では、
「準備が結果。下ごしらえの仕上がりを決める」
「ゆとりかげんが大事」
住生活の片付けでは、
「整理は物の「仲間分け」」
家庭科のまとめのページでは、
「楽しくかんたんにできる方法でみんなを喜ばせよう」
この最後の魔法のひとことは、家庭科の本質を表していると言っても過言ではないと思います。
何のために家事をするのか?
それは自分の暮らしのためであり、また周りの人を幸せにするための方法でもあります。
この点は、先日の家庭科教育学会で勝間和代さんが最も言いたかったことなのではないかと勝手に想像しました。
この点を家庭科の教育目標として、肝に命じていきたいと改めて感じました。
まとめ
既に10年近く前に、こんなに素晴らしい本が出版されていたことに大変驚きました。
本当に知らなかったことが悔やまれます…。
この本は、高校生でも使えそうな項目があるので授業でも活用していきたいと思います。
小学校であれば、実物投影機でこの本のページを電子黒板に映してレクチャーしても良いかもしれませんね!
ちなみにこのシリーズは他の科目でも何冊もあります。
「水泳の教科書」
「ノートの教科書」
などは自分の子どもの教育のために読んでみたいと思いました。
※追記:この記事を書いたあとで、小5の息子の家庭科の教科書(東京書籍)を確認したら、かなり写真が大きくて見やすくなってました~。
教科書も日々進化してるんですね。
ではまた☆
[家庭科]家庭科教育学会にて、勝間和代さんの講演に感動!「家庭科が生活を豊かにする」
先日の記事を書いてから、
「勝間さんの講演、なんとかして聞けないかしら??」
子どもの預け先がないため、
「子連れでお伺いしても良いでしょうか?」
と聞いたところ了承いただけました。
ありがたい…!
そんな訳で、午前は子どもの公開授業があったため、午後から代々木オリンピックセンターへ。
ポスターセッション会場で教科書会社の展示している冊子など見つつ、勝間さんの講演をしっかり聞いてきました!
ポスターセッション会場で最新教材をチェック!
受付を済ませて少し時間があったので、ポスターセッション会場の教材ブースを見て回りました。
1番注目したのは東京書籍の教科書ARアプリです。
iPadなどタブレットに東京書籍のアプリケーションを入れ、特定の画像を写すと動画が見られ、音が出るものも!
最新の技術を取り入れています。
このARを取り入れているのは、今のところ家庭科の教科書会社では東京書籍さんだけなのだそうです。
また、生命保険文化センターでは今年から「君と未来とライフプラン」と言う冊子を作り希望の高等学校学校向けに無料で雑誌を配布しています。
>>高等学校向け新副教材提供開始|公益財団法人 生命保険文化センター
巻末にはライフプラン年表があり、シールを貼ったりプランを考えていくことができます。
教科書自体にこの巻末付録が付いていると良いのではないかと感じました。
ただこのライフプラン冊子は無料と言うことなので本校でも早めに入手して授業で活用したいと感じました。
勝間和代さんから、家庭科教育へのエール!
さて、今回の目的であった勝間和代さんの講演についてご紹介したいと思います。
今回講演をするにあたって、家庭科の指導要領と教科書を送ってもらい、全て読み込んだそうです。
現在、家庭科は週に1、2時間と言う大変少ない履修時間となっています。
話は変わりますが、勝間さんがデフレ脱却に向けて仲間と会議を発足し、現在の政権に働きかけそれを実現しました。
同様に、ロビイングをしてはどうかと言う話から始まりました。
例えば、なぜ家庭科はセンター試験に入っていないのか?
受験科目ではないため重要視されていないのが現実です。
その辺りをどのように解消していくのか?
受験科目にすれば良いということでもありませんが、私たち家庭科教員への宿題のように感じました。
家庭科教育は最優先スキルである!
人生において職場にいる時間よりも自宅にいる時間の方が長い。
自宅での生活を向上させるためには、
夫婦などの人間関係や、
家庭生活を円満にするためのスキルを身につける必要がある。
そうすれば、自己肯定感も高まる。
そのため、家庭科は大変重要な科目である。
しかし小中高と学齢が上がるにつれて、抽象的な概念を中心とした学習が
増えるため、生徒の家庭科への興味や関心が薄くなってしまう。
受験がより良い職業選択と言う明確なゴールがあるように、家庭科にもそれに負けない位のゴールを設定する必要がある。
今回の講演前に、男性の参加者に話を聞いたところ、「生活を良くするための科目として家庭科が魅力的に感じた」ため家庭科教育を研究しているとのこと。
すべての教科の中で家庭科ほど「人間の幸せ」に近い教科は無い。
ポイントは、家庭科で習ったことを実践して嬉しい事はあった?
生徒すぐにできることが盛り込まれているかどうか?
そしてやりきる力「グリット」をつけてあげること。
問題点と改善するには?
まず、家庭科教育のカバー領域が大変に広すぎること。
家庭科の教科書を全て読み込んでみたら、この教科書1冊で自己啓発書20冊かけてしまう位の量がある。
また、広く浅い。
たくさんのコンテンツだけを追いかけてしまうと授業で全てカバーすることが難しい。
アプリケーションの領域ではなく、その裏側のリテラシーの学習に力を入れる必要があるのではないか?
また勝間和代さんが実践しているロジカルでは、家事の中にも情報を獲得したりAIを要するスキルが必要。
という事は家庭科も情報の授業とコラボした形で授業して行くのも良いのではないか。
勝間さんのロジカル家事
講演の半分はロジカル家事の紹介でした。
例えば調理において、加熱に適切な温度や時間が分かっているのに、ガスコンロでは上手にできないこと。
またその間ガスコンロの前につきっきりになってしまい時間がかかること。
そのような家事の問題を解消するために、かなりのお金と時間をかけたこと。
特に、調理について研究と実践を重ねてきた内容についてご紹介がありました。
勝間和代さんがこのロジカル家事を実践するに当たって、情報の獲得や仲間との学習が欠かせなかった。
学校でも、仲間とインフォーマルなグループを形成して学んでいくようなやり方を身につけ、生涯を通じて学んでいけるような仕組みを作ることが大切である。
まとめ
初めての家庭科教育学会でした。
国公立大を中心とした、大御所の先生方ばかりなので堅苦しい感じかと思いましたが非会員でも参加できて和やかな雰囲気でした。
「金曜日のスマたちへのロジカル家事の特集をご覧になった方?」
と勝間さんが聞いたところ、200〜300人くらいの会場に私を含め数人しか手をあげなかったことが印象的でした。
手をあげなかった方々が勝間さんの講演内容を聞いて、家庭科教育とどのように関連付けていくのか?
気になっています。
最後に、勝間さんへ駆け寄り、娘と一緒にスリーショットの写真を撮らせていただきました。
勝間さんが笑顔で対応して下さったにもかかわらず、私はあまりの緊張で顔が引きつっていたのが残念無念…。
友達が紹介して下さった先生ともお目にかかることができ、さらにTwitterで交流のある大学院生の方ともお話しができて、勝間さんの講演以外にも大変収穫のある学会でした。
次回は、研究発表から参加してみたいと思います。
頑張って一緒に講演を聞いてくれた娘にも感謝!
ソフトクリームおごって帰りました。
ではまた☆
[家庭科]勝間和代さんが家庭科教育学会で記念講演!「家庭科が生活を豊かにする」その通り!!
カリキュラムの隅に追いやられがちな「家庭科」教員ぴーたんです。
以前、高校で単位履修問題が世間を賑わせたことがありましたね。
世界史だったっけ…?それよりも深刻なのが家庭科!!
特に、進学校出身のお友達と仕事の話をすると、
「家庭科やったっけ?時間割になかったかも」
みたいな人が多すぎます。悲しい。悲しすぎる。
もちろん、その人のせいじゃないんだけども…。
そんな家庭科がたまに脚光を浴びる時があり、嬉しかったので紹介します。
勝間和代さんが家庭科教育学会で記念講演!「家庭科が生活を豊かにする」
もう、見出しの通り。
同じく教員をしているママ友さんがシェアしてくれて、とっても感激しました。
最近よくテレビに出ている経済評論家の勝間和代さん。
若くして3児の母となり、インターネット黎明期からワーキングマザーのSNSを立ち上げ、ワークライフバランスについての発信を続けられています。
私も、2人目が生まれた翌年の2007年から著書を書い続け、現在は「勝間塾」という大人の勉強会に入会しサポートメールを毎朝読んでいます。
最近は、生活に関する本を出版され、大いに刺激を受けまくっています。
汚部屋脱出プログラムでは、家事の重要性についてもしっかり語っているところにも好感を持ちました。
家事をおろそかにすると暮らしを楽しむことが難しくなるとのこと。
収入を生まない、ムダなものではないよ、と。家庭科を教えている身としても嬉しかったです。
おかげさまで、
- 人生における0.2%の改善
- ストレングスファインダーによる強みを確認
- ロジカルシンキング、フレームワーク思考を仕事に取り入れた
- ロジカル家事により、家がスッキリ
- 投資信託の運用による収入増(リーマンショックから始めたけど増えてる)
など、ここに書ききれないほどの恩恵を受けまくっています。
勝間さんがお住いであろう港区に足向けて寝られない。
そんな勝間さんが、家庭科教育学会で講演してくださるなんて!!!
学会の記念講演をオファーした理事の方、GJです!!!(学会入ってないけど…)
残念なのは、、、この日聴きに行くのが難しいこと…
悔しい…。
家庭科だって、役に立っている(はずだ)
ちなみに、30代後半の人と話すと、
「家庭科って、女子だけの授業だっけ?男子も家庭科やってるの??」
とまだ言う人がいらっしゃいます。
実は…
男女共修になって23年!!!
1994年から男女共修になってま~す。
私は1991~1993年まで高校生だったので、女子は家庭科、男子は剣道やら柔道やらやっていた覚えが。
学校のカリキュラム自体が、
「男は家事をやらんでええわ」
というメッセージを伝えてくれていたのですね!!
共修になったことで、
「なんで男が家庭科やらなきゃいけないんだよ」
と文句言いながら履修するいうマッチョな男子は2003年に絶滅しました。(我が社では)
イクメン育成に貢献しているかもしれない!
過去、Facebookに投稿していた記事を探してきました。
あさイチでも取り上げられている!
2016年3月30日のあさイチより、「イクメンの悩み」を取り上げてい
イクメン年表?に、男女家庭科共修が大きく取り上げられ
「イクジョ(歴女みたい)」という言葉はないんで、早くイクメンという言葉が絶滅してくれることを望みます。
また、トゥギャッターにもこんなまとめが!
35歳より上の男性は家庭科を履修していないので家事能力低くても叱らないで
家庭科で、家事能力がついたかどうかは大きな問題ではない。
学校でも、男は生活能力をつけなくていいというヒドゥン・カリキュラムがあったんだよ…。
まとめ
というわけで、朝から熱量高めの記事を書いちゃいました。
学会が土曜日なので、どうしても書いておきたくて。
もっと前に書きたかったけど…新規の記事をガンガン入れるほどの元気がない!!
疲れてる!!!6月はなんで祝日がないんだろう?
梅雨の日でも夏至の日でもいいんで休ませて!
あー、本当に講演会に行きたい。
何とかならないか…。
用事ブッチして、子どもをどこか預けて?
悩みます。
ではまた☆
[書評]子どもたちが社会に出る前に知っておきたい労働教育「しあわせに働ける社会へ」
先日の記事の続き。
お友達が内容をつぶやいていた本をご紹介します。
岩波ジュニア新書とティーン向けなので、とっても文章が読みやすい。
社会に出る前に知っておきたいことが満載。
著者は元朝日新聞の記者で、労働と生活について記事を書いておられた竹信三恵子さんの著作です。現在は和光大学の教授をされています。
竹信さん自身が早くに父を亡くし、女手一つで育てられました。
就職時には女性も長く働けそうな、男女が受けられる唯一の新聞社を受け、結婚、子育てをしながら仕事を続けられて来た方です。
以下、知っておきたいこと、共感した考え方をまとめてみました。
「しあわせに働ける社会」を作って行こうとするときに最も大きな壁は?
「不況で仕事もないときに、しあわせに働くなんてぜいたくだ」という私たち自身の思い。
学生を教えていても、就職できなかった他の若者を「努力不足のせいだ」と避難してしまう人も出ている。
しかし今は、必ず一定の人が「非正社員として配置される社会」になってしまっている。
2010年には40%近くの人が非正社員になっている。
同一労働同一賃金ができていない日本
欧米では、働き手の職務を評価するときに①スキル、②責任、③負担度、④労働環境の4つのポイントで考える仕組み、ものさしが決まっている。
しかし、日本ではこうしたものさしが未整備なため、正社員と同じ労働なのに非正社員だと年収200万以下が6割ということが起こる。
非正規雇用が生まれた歴史
高度経済成長期に性別役割分業が定着し、オイルショックによって保育や介護の社会保障を削減し、女性が家庭内でこれを担う政策をすすめていった。
女性は結婚で退職するのが普通で、養われている女性の働き方としてパートが増えていった。
第三号被保険者制度もパートの賃金が抑え込まれる原因のひとつになった。
こうしてパートや派遣労働などの非正社員は、経済的に自立できないお小遣い稼ぎ程度や不安定な短期雇用でも構わないという常識が定着した。
こういった働き方が、経済的な自立が必要な人にも広がってしまった。
落とし穴を知っているひと、知らない人
今、職場で起きていることを話すと、暗い話ばかりで嫌になるという声が聞こえてくることが少なくない。
この世の中は、落とし穴があちこちにあるきれいな野原のようなものです。
野原を見渡しているだけだと、美しい花が咲き乱れ、何事もない平和な光景に見えます。
でも、何も知らずに歩き出すと、草花に隠れて見えなかった落とし穴に落ちてしまうことがあります。
ただ、落とし穴を知らずに突然落ちたときは悲惨です。
あるはずのない穴に落ちた自分を「愚か者」と責め、恥ずかしくて助けを求めることもできずに穴の中で死んでいくしかないかもしれません。
こうした事態を防ぎながら、元気に野原に出て行ってもらうには、なぜ落とし穴があるのか、その構造はどうなっているのか、…といったことを合わせて教えておいてあげることこが必要なのです。
穴に落ちずに楽しく歩き続ける人もいます。その場合は通りかかった穴から「助けて」という声が聞こえて来たとき、穴の存在を知らなければ「助けて」の意味がわからないのです。
キャリア教育と労働教育の両輪を
学校ではキャリア教育がさかん。
一方で、働き手としての権利やルールを学ぶ「労働教育」の普及が遅れています。
権利ばかり主張するモンスター社員はいらないと会社から言われることを恐れる学校が結構ある。
しかし、職を得るためのキャリア教育と、職を維持するための労働教育は、働き続けるための車の両輪ではないか。
自立とは?
日本では「自立」というと、「人に頼らないこと」と言われることが多い。
自立とは、「上手に助けを求めて危機から抜け出すこと」である。
誰にも助けを求めないのは、ただの孤立。
働き方についての考え方を引用を多くしていますが、実際に苦難の中人とつながり新しい働き方を見つけた若者や、労働基準監督署に申告をして待遇を改善させた例などが豊富に載っていてとても参考になります。
まとめ
野原の落とし穴のたとえ話は本当にその通りだと思いました。知っていなければ大変なことになりそうです。
これって、性教育も同じことだなぁと思ったのでした。授業でもこのたとえ、使えそう・・・。
職場の図書館に入れてもらえるよう働きかけてみます。
ではまた☆
[働き方]「自分は、役に立たない人間」だと感じていませんか?産業医の面接を受けてきました。
職場にて、全員産業医の面接が実施されています。(2012年の記事です)
働く読者の皆さま、受けたことありますか?
↑私が面接した産業医の先生は、白衣ではなく普段着でした…
以前も、残業代が出ていない問題(教員は残業代が出ないのです)で労働基準監督署から調査が入りました。
以下の記事でも触れたように、長時間労働が職場の課題になっています。
面接前にアンケート冊子にチェックをして、ストレスなど大まかな数値を把握してから臨みます。
産業医面接の様子
産業医は、小さいお子さんがいらっしゃる女性の先生でした。
私は現在、育児時間を取得中。
担任を持っていないので職場の中では早く帰宅できている方だと思います。
でも、その代わりの分を誰かが肩代わりしてやってくれているんですよね~。
多くの先生は、22時、23時過ぎまで働いていらっしゃいます。
産業医の先生が私のアンケートを見ながら、とあるチェック項目について質問がありました。
□自分は、役に立たない人間だと感じる
「感じてるか?と言われたら…やっぱり感じてます。保育園のお迎えに間に合うように早く帰ってるし。担任も持っていないし。使えないよなぁ、って思ってます。」
と話したところ、
「そんな風に思わないでくださいね。子どもを育てるのも立派な仕事だし、早く退勤する経験がないとなぜ長時間労働が良くないのか実感することが難しいから」
と言われました。
そ、そうなのかな…
長時間労働だとまず食事が乱れて体調を崩してしまう。
実際に我が社でも残業時間が100時間を超える人はほぼ体調を崩している。
若い人たちは、
- 自分たちもそうなるのか心配
- きりがない仕事なので、自分や周囲が納得行くまで仕事をしようと思うといつまでも仕事をしてしまう
という傾向があるということでした。
以前は、19時以降に職場に残る人には夕食の補助があるくらい皆さん残るのが当たり前でした。
それこそが長時間労働の現況であるとして、廃止されて少しはマシに。
私も、何年か先に育児に目処が着いたからといってまた22時過ぎ退勤の生活に戻るかと言われたら・・・。
今、割り切って早めに退勤している方、いかがでしょうか。
長く働くためには健康は欠かせない条件ですよね。
でも、なかなか自信を持つのは難しい。
と思っていたところ、タイムリーにネット友のTaniyanさんがとてもよい本を紹介してくれ、改めて働くことについて考える機会が持てました。
近いうちにこの本の紹介しますね。
これから社会に出る子ども達へのキャリア教育にも繋がると思います!
過去記事を振り返ってのまとめ
この記事を書いたのは5年前…早いものですね。
育児時間が翌年切れて、フルタイム勤務に戻り4年。
担任はなんとか持てています。
子どもが全員保育園を卒園したにも関わらず、それでもなかなか遅くまで残ることができません。
マミートラックをぐるぐる走り続けています。
職場で重要視されている生徒指導が超絶苦手というのも理由の一つかな。
それに、運動部やがんばる文化部の顧問になったら、もう土日はないんです。
30連勤、40連勤は当たり前。
「連勤術師」
なんて声も…。笑えないって。
それが教師の普通。
組合員として、長時間労働を是正しようと頑張っている人の多くが長時間労働になってしまっています。
私はこのままひっそりと、なんとかワークライフバランスを保ちながら生徒たちに寄り添って続けられたらいいななんて思ってますが…
多分、甘いんでしょうね。
ここのところは希望者か長時間労働の職員しか産業医の面接が受けられないので、久々に受けてみようかな。
ではまた☆
[働き方] 残業規定は公立学校?民間企業?私立学校の労働実態はこれからどうなる?
「子ども達が帰ってからの会議、教材準備で今日も帰宅が22時過ぎ」
「土日も部活に明け暮れてる」
教員の皆さん、ワークライフバランスは取れていますか?(取れてないですよね~~~)
現在、私の職場に労働基準監督署からの是正勧告が入っているようです。(2012年の記事です)
誰かが内部告発したのでしょう。
組合員ではありますが、ほぼ幽霊のためざっくりしか見聞きしていません…。
残業代、ちゃんと出してないよね?
ってことのようです。
私立学校は企業なの?
私立学校の給与体系は、公立学校に準じ、給与の数%がみなし残業代としてあらかじめ支給されているのが一般的。
しかし、労働基準法に照らし合わせていると、
「いやいや民間企業に準じて考えようよ。そんなの残業代じゃないでしょ、ちゃんと払いなさいよ」
ということらしい。
で、実際未払いの残業代を支払うと何億にもなってしまい、支払うと同時に我が社はつぶれてしまうらしい。
Oh!NO!!!!!!!
確かに、給与の10%が残業代だったら、100時間超えている人は月給30万なら時給300円以下で働いていることになってしまう。
それって。。。
裁量労働制にしたらいいのか?裁量労働制でも、残業代は出るのか?
わからないことばかりです。
教員の仕事量は…どんだけ~?
できれば、残業なしで収まるような仕事量にして欲しいんだけどな。
具体的には、授業を終えただけで8時間の労働時間が終わってしまう。
その後の部活、生徒指導、明日の授業準備、事務的な仕事、保護者対応、会議の数々、すべて勤務時間内にできないことばかり。
しかも、すべて「自発的な残業」とみなされちゃうらしいです。
公立学校の先生方も嘆いています。
「そういうこと、あらかじめ知っていてなったんでしょ?」
とも言えるのだけれど、
教員が元気な姿で子どもたちに接することってとても大事だなぁと思う。
今の勤務体系では、なかなか難しいのではないかと。
特に中高では、土日も部活に追われており、家事育児を奥さんに丸投げしている男性か、独身の人しか仕事を続けられない。
運動部で強豪校の場合、360/365日は部活とか、マイカーは競技の道具を入れるためあえてミニバンとか、ザラですよ。
高等教育になるにつれて女性教員の比率が下がっていくのはなんでだろうと思っていたけれど…やはり、部活と家庭の料率が難しいことがあげられるのではないかな?
我が社も、気がつけば男性教員の割合がものすごく高いです。
「男女関係なく続けられる仕事か?」
というと、中高は厳しい。
海外話だけれど、フィンランドなどは学校は2時過ぎに終わり、教員の退勤は4時とか。もちろん、地域スポーツなど放課後の子どもの居場所がちゃんと用意されている。
子ども達が学生時代からダラダラといつまでも学校に残っていることが卒業後の長時間労働、労働生産性の低さの布石になっているというのが私の仮説。
こういうことを考えること自体が甘いのだろうか?
昔の記事からの、まとめ
2017年現在、こういった考えは世にかなり広まり、
「教員はブラック」
「教師の働き方を変えなければ」
という声がテレビやネット、新聞でも聞かれるようになってきました。
もしかしたら、公立学校では改善されるかもしれませんね。
しかし、私立学校のほとんどは募集の観点から、
「週6日制を続けている」
「部活は活発にしないと受験生に魅力として映らない」
と考えているため、教員の負担が減るとは全く考えにくいです。
今後は少子化のため、生徒も減り、教員もどんどん減らされていくでしょう。
今年から一緒に働き始めた非常勤講師の先生は、他校で3年契約の常勤の経験があり
「3年経ったら専任にしてあげられるかもしれない」
という甘い声に騙されて頑張った結果、3年後に有期雇用の同僚も全て首を切られたそうです。
そして、すべて新しく若い教員に切り替えられたとのこと。
担任まで持たされてこの始末。
そんな学校に子どもを預けたくないなぁ…。
そして、これから教員になろうという人は、本当によく考えたほうがいいですよ。
ではまた☆