[家庭科]夏休みの宿題に家事調べと1日体験。高校生のいる家庭も、家事は母親中心なの?!
そろそろ夏休みが待ち遠しい季節ですね。
なんで6月は一日も祝日がないんだろう?
以前、夏休みにこんな宿題を出してみました。
高校生が取り組む!家事調べ&一日家事体験
家の家事を誰がどのくらいの時間取り組んでいるか調べ、そのうち5つを実際にやってみること。
項目は以下のとおりです。
家事調べの項目は…
例 ごみ出し 兄 5分
- 買い物
- 食事の準備
- 食事作り
- 食事の後片付け
- 洗濯(洗う、干す)
- 洗濯(取り込む、収納)
- アイロンがけ
- 部屋掃除
- 風呂掃除
- トイレ掃除
- 玄関掃除
- ごみ出し
- ペットの世話(いれば)
他にも家事、ありそうだけれども…。
提出された宿題を確認
- 誰がやっているか・・・「ほとんど母」の家庭が多数。自分が良くやっている、兄弟がやっている、家族全員で取り組んでいる家庭もあった。
- 高校生のやっている家事で多いのは、「食事の片付け」「風呂掃除」「ゴミ出し」。
- やってみた家事で多かったのは「部屋の掃除」。久々にやったため、一日仕事になった生徒続出。
「もっと普段から部屋は掃除しないとダメだ」
との振り返り。
気づきとしては、
「母に大きな負担がかかっているので、自分も協力したい」
と書いてあることが多く、今後も協力してくれたらいいなって思いました。
生徒から、最近の家事事情が見える
この宿題、2000年前半から出しているものです。
今回この記事を書くにあたって振り返ってみたところ、
- 家事のAI化、省力化
が激しいかもって思いました。
掃除はルンバ、食器洗いは食洗機で、洗濯物は乾燥機、買い物はネットスーパー。
そのうち、宿題で取り組む家事自体が絶滅しそうな予感…!
最後には何が残るんでしょうね??
私が敬愛する勝間和代さんもロジカル家事をおすすめしていて、実は私も実践中。
夫と子ども3人抱えてのワーママ暮らしをスムーズにするには、さまざまな工夫をする必要があります。
生徒の生活から、時代の移り変わりが見えますね!
また、先生方の家事も省力化できるならしたほうがいいかもしれません。
特に共働き世帯の方、家事分担の見える化をされていてはいかがでしょうか?
まとめ
以上、家事調べの宿題と雑感をご紹介しました。
うまく家事分担を行わないと、お子さんが中高生になっても、
「母の負担が大きいなぁ・・・」
と宿題に書かれてしまうかも。
(高校生になると、専業主婦家庭のほうが少ないです)
なんちゃって。
家事調べ、家庭科の授業内に組み込んで家事の変遷を見てみても面白いかもしれません。
三丁目の夕日では、冷蔵庫は氷を入れて、洗濯板で洗濯してましたもんね。
ではまた☆
[ICT]情報機器を授業に活かす!研修会報告。「なんで使わないといけないの?」の声に戸惑い。
先日、職場にて以下のリンクのような研修会を行いました。
実施報告を作ってくださいとの依頼があり、作成して配布しました。
その内容をざっくりご紹介します。
テーマ:情報機器の使い方について交流しよう!
きっかけ
今回の教研を行うきっかけになったのは、家庭科の講師の先生から、
「iPhoneの画面をモニターに表示するためのケーブルを買ったので、ぜひ使い方を教えて欲しい」
というリクエストがあったためです。
今年度、家庭科に新しい先生が来られたのをきっかけに今までの授業のやり方や流れをウェブでも共有しています。
新しく入った人が困らないシステム作りもできると良いと思い実施することにしました。
集まった先生方との交流
集まってくださった先生方の困っていることや、知りたいことは以下の通りです。
A4の紙にキーワードを書いていただいて、KP法のようにご報告頂きました。
- 遠隔でスマホを操作したい(AppleTVのことのようですが、すでに販売されてなくて残念!)
- スマホからパワーポイントを映したい
- youtubeをスマホから流していると切れてしまうので困っている(通信が切れちゃったんですかね~~?)
- CDをスマホに入れて、流したい(ご質問された方は、itunesの存在を知らず…)
- 紙で英単語を黒板に貼ってる時代のままではいられない。板書の時間を減らし生徒の活動時間を増やしたい
- フラッシュカードを作りたい
- 生徒が作った作文をすぐに映して全員で共有したい(実物映像機??すぐに写せるプロジェクターがあればスマホのカメラでも共有できそうです)
- パワーポイントや動画の再生の練習をしたいのだが、いつどこでやればいいのかわからない(講師の先生の悩みって、聞いてみないとわかりませんね…)
- とにかく簡単に使えるようにならないの?(それでもかなり、簡単に使えるようになったと思うんだけど…)
参加者のわかる範囲で交流を行いました。
実際に情報機器を使ってみました
PCに詳しい先生にご協力いただき、パソコンをモニターにつなげて表示していただきました。
- Googleドライブの作り方
- Googleスライドの作り方
- 動画の再生をパソコンで行う理由(早送り、巻き戻しが容易に行えるため)
- スマホをモニターにつなげる方法
- Googleスライドをモニターに映す方法
- 他、便利なアプリの紹介
- 個人のスマホを使うときに注意すること
学校でスマホのコネクタを購入したので、これからは気軽に使えると思います。
これからの授業に活かすためには?
- Wi-Fiが必要、ないとお話にならない?
教室でスライドや動画を見せる際に、Wi-Fiがないから不便だな…と思う時がかなりあります。
教員の個人の通信データを使っているため、通信制限がかかってしまうと表示できなかったりしてしまうので困っています。
また、次の項目とも関わりますが、生徒が調べ学習をしたい時にiPadがネットに繋がっていないとブラウザで調べられません。
Wi-Fiを早急に導入する必要性があると感じました。
- 教員が一方的に情報機器を使っているだけではダメ
今回の教研では、
教員が情報機器を利用して板書の手間を省いたり、
言葉で説明しづらいことを写真や動画で見せる
など教員にとって便利な手法の共有にとどまりました。
しかし、ICT教育というのは生徒も情報機器を用いて相互に学びをすすめていくものなのだろうなぁと改めて感じました。
いま、近隣の公立中学校では生徒にiPadが全員支給されているそうです。
子どもが使っているスマイルゼミなど、タブレット端末での学習を見ていると、英語の発音の手本が流れてそれを真似すると声紋チェックをしてくれます。
情報機器での学習をすでに行なっている子どもたちがどんどん入学してくるという現実を知っておく必要があるでしょう。
まとめ
今度も、リクエストがありましたら同じような内容で実施していきたいと考えています。
不明な点がありましたら、わかる範囲でお答えしたいと思いますので気軽に声をかけてください。
(ただ、ある程度検索で調べる練習もしましょう〜。例「iPhone 電源 おちる」など)
さらにまとめ
当日は、
「情報機器で何ができるか」
を交流しようと思っていたところ、
「なぜ、情報機器を使う必要があるのか」という手前の考えを持っている方も参加されたため、最後の質疑で
「カタカナ語ばかり。まず言語の違いを感じた。もっとわかりやすいようにして欲しい(途中参加でそこまで言われても…??)」
「そもそも、情報機器を利用するメリットはなんなの?なんで使わないといけないの?」
という方も参加されていて戸惑いました。
思わず、
「ご自身にメリットが無いと思えば、別に使わなくてもいいんですよ」
と答えちゃいました。
情報機器は単なるツールであって、目的ではないのですから。
とはいえ、利用できれば声が届かない生徒に画面で見せられたりとメリットもそれなりにあると思うんですけどね。
画像や動画を見せる必要性を感じている教科(理科、家庭科、社会科、英語科)と、そうではない教科(国語科、数学科)との違いなんでしょうか??
メリットがないと仰っている先生は国語科でした。
また、研修会の振り返りを行った際、
「機械音痴の先生は年寄りばかり。時間が解決する」
という意見も…。
そんなの待ってたら、学校無くなりそうですが大丈夫?
逆に、
「情報機器にチャレンジしない先生は、先生失格」
と、いう声もありました。
こちらのまんがでも、ITにチャレンジする先生の奮闘を励ます内容が載っていましたね。(ただ、なんでいつもITオンチは年配の女性教員なんだと思ったりもする)
普段の研修会の倍の人数が集まったためニーズはとてもありそうです。
継続してこの研修会を行いたいと思っています。
まあ、使える人はこんなのに参加しなくても自分で試行錯誤してできちゃうと思うんだけど…。
「まんがで知る教師の学び」シリーズのご紹介はこちら!
ではまた☆
[ICT]教員のための、「情報機器を授業に活かす!」研修を行いました。
今年度、研修担当になりました。
同僚の講師の先生から、
「iPhoneをモニターに映すやり方を教えてほしい」
と言われており、
「それならば研修でやってしまおう!ニーズとして、他の職員の方の関心も高いはずだ!」
と早速、5月中旬に
「情報機器を授業に活かす」
をテーマに学習会を行いました。
以下、当日のレジュメをこちらに残しておきます。
本日の流れ
1.参加者の自己紹介&情報機器を授業で使う上で、困っていることや知りたいことについての交流
2.情報機器を授業で使用する上で効果的な使い方、注意点を紹介
情報機器を仕事に活かす!
Googleアカウント取得
Googleスライドを使うために、Googleアカウントを取得します。
職場のブラウザchromeを使用する際もログインすれば家のパソコンと同期できて便利です。
Googleスライドで、板書の手間を減らす
Googleドライブから、新規でGoogleスライドを作成します。
Googleスライドには、無料で使えるイラストを貼り付けたり、画像やYouTubeを貼り付けたりすることができます。
スライドの作成にあたっては、スマートフォンよりもパソコンから作る方が手間がかからないと思います。
作成したら、コネクタを使ってTVモニターに映してみましょう。
Googleアンケートからの、スプレッドシート集計
Googleでアンケートを作成できます。
保育園の交流会出欠アンケートで利用したことがあります。
授業で使ったことはありませんが、作成したアンケートに入力するだけで、スプレッドシートに数字が入力され、集計まで済ませることができます。
生徒のスマートフォンを用いてQRコードで読み込ませ、アンケートに参加してもらうというのはいかがでしょうか?
YouTubeで反転学習
埼玉の県立高校の生物基礎の授業で行われた実践です。
『学び合い』形式での授業で生徒が自由な座席で相手を変えたりしながら、その日の目標になっているところまで各自が学習をすすめていきます。
生徒に配布されている資料にQRコードがついており、先生が解説している10分程度のYouTube動画にアクセスできるようになっています。それらを見て、学習を深める生徒もいるのだそうです。
世界に公開されるのが怖い方、リンク先を知っている人だけの限定公開もできますよ。
ウェブでQRコード作成
QRコードは、ウェブ上でQRコードが作成できるようになっています。(iphoneなら、QR Readerなど)
または、スマートフォンのQRコード読み取りアプリを使えば簡単です!ぜひ、利用してみてください。
生徒の感想を音声入力で行う
いま、タイピングよりも早いのが「音声入力」
都立高校の大野先生が生徒の授業の感想を音声入力されているそうです。
私も、通知表の所見を書く際に音声入力を利用しました。8000字を2時間程度で入力できたのでとてもオススメです。
生徒にプレゼンさせる
大野先生の授業では、生徒が自然観察をした際にスマートフォンで画像を撮影し、その写真をプロジェクターに投影しながら1分間のプレゼンを行わせていました。
何かしら生徒がプレゼンをする際に、スマートフォンを接続できるようにしておくのもありなのかなと感じました。
例)調べ学習した際、スクリーンショットを見せながら発表する
メールを用いて、生徒の課題を提出させる
国語の授業で、メールを用いて生徒がスマートフォンに入力した小論文を送ってもらい教員の入力の手間を省けるというものです。
提出用のフリーメールのアドレスを取得し、生徒に送るよう指導している先生もいらっしゃるそうです。
タイムキープのアプリ
デフォルトの時計アプリにもタイマーがついていますし、もっと大きな画面でタイムキープしたい場合はタイマーアプリがありますのでダウンロードしてみてください。(Quick Timer!など)
ランダムに指名するアプリ
生徒をランダムに指名するときのアプリです。
教員がランダムに指名したと思っても、実際には特定の生徒ばかり当ててしまうことが多いと思います。
そんな時に、ルーレットアプリを利用すると1回しか当たらないので便利です。
(私はルーレットワード!!Freeを利用しています。他にも良いアプリがあれば教えてください。)
スキャンアプリ
写真を撮ってスキャンするアプリもあります。
グレーではなく白黒で読み込んで画像として保存もできます。
Wordなどに貼って印刷することもできますよ。
チェックリストのアプリ(仕事効率化)
付箋にメモを書いて、終わったら線を引くようにしている人も多いと思います。
毎週のことであれば、チェックリストのアプリを使うのも手です。取り組む価値はあると思います。
私も、チェックリストアプリを使うようになり、やり忘れることが格段に減りました。
例)ふきんを乾燥機に入れる、発注をかける、など
記憶より記録!(iphoneのチェックリストでもOK)
私がここ数年愛用しているアプリはこちら。
カレンダーがそのままチェックリストになるので重宝しています。
実践する上での注意!
実際に授業で利用するモニターを利用してリハーサルをすること。
どのような状況であれば見られるのか、など確認しておく必要がある。
特に、アンドロイドでは機種によって特定のアプリだけミラーリングできたりできないということがあるそうなので必ず確認をしましょう。
また、通信制限がかかっているスマホでは動画やスライドが表示できなかったりするのでご注意ください。
情報を管理するうえで注意することは…
個人のスマートフォンを使用する場合、ミラーリングすると画面全体が見えてしまうなど個人情報に注意!
通知が見えないように、通知をオフにしたり「おやすみモード」にすると安心して表示できますね。
モニターにスマホを置いておいたら生徒が触ることがあります。
そのほかにも、
「こんな風に使っているよ」
「やってみたいことがあるけれどどうしたらいいの?」
ということがありましたら教えてください。
まとめ
以上、当日の資料からのシェアでした。
交流してみて、
「教員の一手間を省くための情報機器の活用法」
についての交流だったなぁと今更の気づきが…。
生徒が情報機器を活かし、教員とインタラクティブに交流して調べ学習をまとめたり、成績の推移を確認したりするためにはまだまだ学習が足りないですね。
環境も全然追いついてないですなぁ。
学区になっている自治体では、中学生全員にタブレット端末を配布しているという情報もゲットしました。
すでにそういった環境におかれている生徒が、黒板とチョークのみの学校に進学したら…どう思うんでしょうね??
聞いてみたいです。
実際に実施したレポートも職場用に作りました。
またシェアしたいと思います!
ではまた☆
[考え]自己理解に必須!教育重要キーワード。メタ認知ってご存知ですか?
メタ認知。皆さん、ご存知ですか?
私は3年位前、勝間さんと和田秀樹先生のポッドキャストで初めて知りました。(2011年の記事です)
最近は、教育現場においてメタ認知は重要視されているらしく…
って生徒が書いたらしいです。笑
いやでも、そのくらいメタ認知大事なんですよ。
ググッたらいくつか参考になりそうなものが出てきたのでご紹介します。
メタ認知とは?
もてる方法2.0より。(これ、結構面白い!)
メタ認知能力とは、自分をあたかも外から見ているように客観視する能力のこと。
メタというのは「より高次の」という意味で、元々は認知心理学という分野の専門用語になります。
結論からいえば、メタ認知能力が高い人ほどモテて、低い人ほどモテなくなってしまうのです。
メタ認知とは(成徳大学の先生のブログより)
人間には、自分で自分のことを知り、それをコントロールする力がある。メタ認知力と呼ばれている。なお、メタ(meta)とは、[ 「何かを越えて、何かと付随して、何かのあとに」を意味する接頭語である。
メタ認知力とは、したがって、「認知についての認知力」ということになる。たとえて言うなら、頭の中にもう一人の自分(homunculus)がいて、自分のことを監視し、コントロールする力が、メタ認知力である。
メタ認知力は、2つからなっている。 一つは、「自分の心を知る力、すなわち、自己モニタリング力である。これもさらに次の3つの領域からなっている。
1)自分は何を知っていて何を知らないかを知る(知識についてのメタ認知)
2)自分は何ができて何ができないか。あるいはどこまでできるかを知る(能力についてのメタ認知)
3)自分の今現在の心の働きがどうなっているか(認知状態についてのメタ認知)
・・・
学びの場.comより。(内田洋行総合教育研究所っていうのがあるんだねー。メタ認知を取り入れた学習活動の紹介ページです。)
なぜ、子どもの自己評価活動が必要なのでしょうか。
教育の目標である「生きる力」とは自ら学び、自ら考える~といった学習者自身の主体性がその根底にあります。
つまり、学習者自身が自分の学びについてその過程や結果を価値づけ、望ましい自分へと変えていく方略が必要です。
そのため自己評価活動(メタ認知活動)は重要な活動だと考えました。
一般的には、振り返りカードや自己評価カード、自己評価表などを活用することが多くみられます。
私はこの他にも、主に社会科ではイメージマップ(写真参照)を取り入れています。
wikipediaより。(メタ認知能力を測る9項目が載っています。)
メタ認知(メタにんち)とは認知を認知すること。
人間が自分自身を認識する場合において、自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識すること。
それをおこなう能力をメタ認知能力という。
Knowledge Monitoring Ability
Knowing about knowing.(知っているということを知っている)、
Cognition about congnition.(認知していることを認知している)、
Understanding what I understand.(私は理解しているということを理解している)
現代において、メタ認知能力の育成は、教育、とくに学校教育において特定の教科教育を越えた重要な課題のひとつとなっている。
教員も、授業中に自分を俯瞰して見られるかは大切ですね。
授業もやりっぱなしにするのではなく、
「生徒にとってどんな意味があったのか?」「よりよく授業を行う方法はないか?」
振り返って考える必要性がありそうです。
まとめ
メタ認知=自己理解の基本。
分からないということが認知できなければ、
「これはチャレンジしても大丈夫そうかどうか」
と判断できません。
自己評価が高すぎたり、低すぎたりすることの原因にもなるでしょう。
生徒も、よく評価を「神」or「クズ」の二極化で済ませたりします。
そうなると・・・自分を客観的に評価するのは難しい!
スマートノートの5段階評価や、学級ファシリテーションの振り返りジャーナルはメタ認知能力を伸ばすのにいいでしょうね。
私も、
「自分と同じように他人も感じるだろう」
という勘違いを犯しやすいので、メタ認知能力が高くはないです。
鍛えればなんとかなるのかな…。
研究会で発表時間を守れない人は、メタ認知能力が低いのかもしれません。
そのためには…
- やりっぱなし禁止!!!
- 振り返りの時間をしっかり持つ!!!
- DCPAサイクルを実践の基本とする!!!
・・・くらいしか浮かびませんが・・・
ではまた☆
[進路]景気に左右されまくり!高校生の進路を考える・就職編
高校生の進路シリーズ、就職編です。
高校生の就職は、特に景気に非常に左右されます。
昔の先生曰く、
「バブルの頃は廊下に数えきれないほどの求人票が来て就職をどんどん決めて、卒業式には『先生、ご指導ありがとうございました!』なんてお礼を言われたものだけどね」
ということだそうですが、今は正社員になかなか決まらない上、進路未定で卒業する生徒も多いです。
ただ、高校生の就職は大学生に比べると非常に手厚いなと感じます。(当たり前か?)
手厚い!高校生の就職支援
学校によると思いますが、就職希望の生徒は高校2年の後半からハローワークの方のお話を伺ったり、自己紹介や挨拶の仕方を練習します。
3年生になり、就職者向けガイダンスに参加したり、ハローワークに実際に行ってみたり、他校と交流して専門高校の生徒の出来の良さにビックリしたり。
商業高校は高卒で就職することを前提に1年生から身だしなみからなにからビシバシ鍛えられるそうです。
7月1日からは、高校の新卒向け求人が解禁になります。
最近では、全国の求人票をインターネット上で見られるので廊下に紙の求人票が貼られることは少なくなりました。
夏から会社見学が始まり、9月から会社受験が出来るようになります。
最近、ここの会社を受けたいんですけど、とインターネットの求人サイトから印刷して持ってきた生徒がいましたが、それは今の求人であり、高校生の新卒の求人ではありません。
基本的には学校を通じて会社受験をすることになります。
縁故はこの限りではありません。
おじの会社に入る、母の知り合いから声をかけられている、といった生徒もいます。
学校と社会の評価は違う
ただ、学校的価値観で評価されている生徒が企業で評価され、就職に繋がるわけではないです…。(せつない)
コツコツやっていく製造業は求人が少なく、コミュニケーション重視のサービス業の求人が多いわけです。
そうなると、学業よりもアルバイトに精を出し、人当たりのいい生徒が学校の中で地道に取り組む生徒よりも先に決まることが少なくありません。
会社の風土もあります。黙々と、コツコツやる生徒を好むスーパーと、体育会的なノリを好むスーパー、入社試験に送る生徒を間違えると大変なことに!
アルバイト経験は最低限あったほうがいいでしょう。
経験があるということは、自分で履歴書を書いたり、面接経験があるということ。経験がない場合、会社受験のハードルがかなり上がってしまいます。
もし、アルバイト経験がなく、卒業後すぐに就職するのは厳しいと思われる生徒に対して、ハローワークでは職業訓練校をすすめています。
学校に行くのもしんどい、という生徒にはわかものサポートステーションがオススメ。
実績のあるNPOなどが運営していることが多いようです。
発達に何らかの課題がある、エネルギーが低下している、アルバイトも厳しいという場合はこういったところでサポートしてもらえると助かりますね。
学校だけではなく、ハローワークなど外部の力もお借りして、なんとか卒業後の生徒の居場所が作れないか学校でも努力しています。
社会と生徒の糸が切れないように…。
学校に通えなくなる、就労もしてないとなると社会との接点が無くなってしまいます。
引きこもりも大学中退者が多いんですよね…。
まとめ
この時期は発達に課題のある生徒は手帳を取って障害者枠で就労するかなども悩みどころです。
いま、「教育困難校」から「進路多様校」なんて言われ方をすることが多いようですが、本当に進路が多様で個別、こちらのサポートも欠かせないのでなかなか大変です。
ただ、やればやっただけ成果は出るのでそこが救いでしょうか。
こんな記事もありました。高校とハローワークの過干渉で採用側は困惑…。なるほど。
今のところ、東京オリンピックまでは景気は良いはずなので就職できるのでは?と言われています。
生徒が就職できるよう、ずっと景気が続いてほしいのですが…。
高校生のキャリア教育を考える上では、こちらの本がおすすめです。
ではまた☆
[性教育]性暴力、男子の性、海外比較…!性教育の研究会に参加してきました。
参加したのはこちら。二日間の開催です。(2013年の記事です)
昨年も参加しました。
初日は「聞く」が中心のセミナーです。お尻が痛い。。。
最新情報を得るためには仕方ないことですが…。
初日は、性暴力が大きな柱
西澤哲さんの講演です。
性暴力は、「暴力」である。
児童養護施設に入っている子どもに、性的虐待を受けていたケースが少なくない。
はじめは別の理由で入所したとしても、じきにわかってくるケースが殆どだそうです。
それから、性暴力を受け裁判を起こしている方と、研究者の方とのパネルディスカッション。
支援者、当事者のお話を伺っているとリアルすぎて…頭に光景が浮かんでしまい、相当の精神力を要します。
でも、現場の教員が子どもがおかれている状況に気づかず、SOSを出している子に対して叱責して状況を悪化させることがあってはならないと思うのです。
が、それにしても辛すぎる。
性暴力はあってはならないこと。
そこで思考停止してはいけない。
むしろ、その辺に転がっているもの位の認識が必要なのかもしれません。
誰でも環境が変われば暴力に手を出すこともある、そういう芽を持っていることを自覚してこの問題に向かうのがいいのかなとも感じました。
誰にも相談できない、男の子の性
初日の最後は、男の子の性についての講演でした。
女性は、初潮があればお赤飯を炊いたりすることで周囲から祝福される。
しかし、男性は精通があっても誰からも祝福されない。
射精を汚いと思ったり、セルフイメージを低下させてしまうきっかけになることがある。
電話相談の悩みも、男子の一位はマスターベーションである。
なにも悩みがなくじゃれてる男子たちにも、こういう悩みがあるんですね。
女子の場合は月経は痛みがあったり不快に感じたりそれらを相談することも普通に行われていることです。
男子の場合は射精は快感を伴うし、毎月自然に起こることでもないし…でなかなか悩みを人に打ち明けづらいようです。
男子は放っておいても大丈夫!ではないのですよね。
また、男子は性的いじめのターゲットになりやすく、自殺など深刻ないじめの裏には必ずといっていいほど性的いじめがあるそうです。
性暴力の脅威にさらされているのは女子だけではないのです。
子どもの教育に携わるのも家庭の中ではお母さんが中心だし…男の子にどう伝えるのか?悩んでいるお母さんも多そうです。
個人的にはこちらの本を本棚に置いておくのをオススメしますが…。
分科会で、模擬授業を担当
2日めの午前は、恐れ多くも模擬授業を担当させていただき、玉砕。
4年ぶりに依頼され、軽い気持ちでお引き受けしたのを後悔…。
たたき台としては、叩く余地があっていいかなとも思いましたが、参加者の方が実践経験や知識も豊富で申し訳ない気持ちでいっぱい。
しかも、叩くならそのための討論の時間がしっかり確保されていれば良かったのですが、司会の方が30人以上の参加者に一人一人発言を求めていたら討論を予定していた1時間をあっさり過ぎてしまいました。
さらにコーディネーターの方のまとめが長くなり、予定していた分科会の時間を20分以上オーバーしてしまいました。
授業も、討論の進め方とも準備不足を感じました。
授業はちょっとした実験が薬剤の関係でうまくいくかどうかが気になり、授業がもっているメッセージやまとめがうまく伝わってなかったようです。
もっと実験をメインにした方がいいとか、実験も感染しない工夫が必要とか、実際に授業した時には気づかなかったアドバイスをいただけたのは良かった。
討論については、あらかじめ質問を紙に書いておいてもらうとか、グループで交流してから発表するなどもっとやりようがあったと思うんだよね〜。
一人一人発言してたら、1人3分発言したとして、のこりの57分は沈黙することになってしまう。参加者が多く発言する機会を持つ方が参加者の満足度は上がるのでないかと思うのです。
と、反省することしきり。
どの研究会でもこの「進め方」がうまく行くことはなかなか無いといえば無いんだけど…。
あらかじめ人数が限られた、少人数の単発のセミナーの方が満足度が高かったりして。
悩ましい。
韓国における性教育の視察
午後は、韓国の性教育を視察しにいったサークルの発表を覗いてきました。
青少年が性教育について学べるようなセンターが全国に40カ所ほど存在する模様。
元々は韓国ドラマにはまった方を中心に旅のプランが立てられたようで…趣味と実益がマッチした好例でした。
いろいろな気づきがあって勉強になる研究会でした。
今回登れず…京都タワー
ではまた☆
[進路]周囲から反対されがちな、アニメ・ゲームの専門学校の話を聞いてみた!
大抵の高校には進路の日というものがありまして、コーディネーターの企業を通して、各大学、専門学校、企業の方がいらして話をしてくれたり、体験することができます。
生徒の様子を見ている中、「へ~!」
と思うような話があったので記しておきます。(2012年の記事です)
アニメ・ゲームの専門学校の話を聞いてみた!
生徒たちにも結構人気のある分野。
>>21の専攻からクリエーターを育成するデザインの専門学校|東京コミュニケーションアート
私も、岡田さんの人生相談の回答のように、
>>【悩みのるつぼ特集】「ナルナル詐欺」ってご存知ですか?「漫画家になりたい孫」 - FREEexなう。
「マンガやアニメは独学でがんばって身につけるもの」
と思っていましたが、少し状況は違っているようです。
「油絵を書きたいなら、美大へ」売れないものを作る学校ではない。
専門学校の先生方いわく、
出口の就職先を最優先して考えている。
商業的に採用されるものに特化、学ぶカリキュラムを組んでいるし、集中して書く環境が整っている。
授業のほとんどは実習で、たとえば、「右向きの顔をひたすら描く練習」(右利きの人は右向きの顔を描くのが苦手)をしたりするそう。
自習したい学生のために深夜まで学校はあいている。
3年間でこんなに変わったんですよー、というイラストを見て、あまりの変化に驚愕!
誰でも描けそうな鉛筆書きのへたっぴなフリーザ様が、photoshopで美しいファンタジーの世界を描くまでに・・・。
この学生はゲーム会社のデザイナーとして採用されたそうです。
マンガ家としてデビューする人も多いようで、パンフレットに多数紹介されていました。
デザイン関係の企業の求人も優先して専門学校に来るそう。
確かに、デザイナーを公募して素人が何千人も応募したら大変だよね・・・。
「芸術系」は食えないし、才能があればそんな学校に行かなくても上手いはず!
と思っていたのですが…。
Photoshopなど、PCのツールを使えないとお話にならないみたい。
そういう職人的な技を身につけるのはいいのかもしれません。
最後は、生徒よりも私の方が身を乗り出して話を聞いていました。マンガ関係好きなんだなぁ私・・・。
実際のところはどうなの?
オトナへのトビラTV(現在は放映終了、URLもなし)でも専門学校特集をやっていましたが、デザイナーの学科を出ても全員がデザイナーになれるわけではないともあり。
そりゃそうですよね。
まあ、教育学部でも全員先生にはならないのと同じ?
じっくり進路指導をして送り出した過去の卒業生の就職状況です。
11人が専門学校に進んだ2004年度。 正社員、契約社員の違いはありますが、10人が5年後、学んだことに関連する職業についていました。
学校選びがうまくいった結果です。
しかし、現在も「アルバイト」を続けている卒業生が1人だけいました。
気になったので話を聞いてみました。
現在、水族館でチケット販売などのアルバイトをしている25歳の女性。
動物の専門学校で、イルカの調教師をめざして勉強しました。
しかし、日本でイルカの飼育をしているのは、水族館など、30ほどの施設。
一生懸命勉強しても、就職するには、かなりの狭き門でした。
10人いたクラスメートの中でも、希望通り調教師になれたのは2人だったそうです。
今もインターネットで、新しい採用の情報がないかをチェックし続けています。
「行きたかった学校に入れて、やりたかった勉強が出来たので、後悔は無いです。ただ、まだやりたいっていうのはあるので、ハイ」
(オトナへのトビラサイトより)
まとめ
学校の先生は基本「大卒」なので、専門学校への進学を勧めない傾向にあるとも紹介されていました。
確かに、学力があれば「大学狙えるぞ」、とか言いがちですよね…
油絵や、クラシックな楽器であれば美大や音大を狙うわけですが、マンガやアニメ、ギターなどサブカルチャーだとどこに行ったらよいのやら・・・というのもちょっとおかしい話なのかも。
サブカルチャーもちゃんと技術をつけたいと思ったら、独学ではなく学べる場所があってもいいはず。
具体的にどの位稼げるのかなどは話の中にはでて来ませんでしたが、これはこれでありなのかもしれませんね。
イラストレーターになりたいお子さんがいるなら、この本は必読です。
お子さんが少ないお小遣いでも買えるよう、印税なしで書かれた本。
技術的なことよりは、生徒の添削となぜそのイラストを書いたのか?というコンセプトがよくわかります。
ではまた☆
[家庭科]教科書をひたすら読み込んだら見えてきた!授業の目標を立ててみました。
新年度に向け、準備を始めているところです。(2015年の記事です)
とにかく、授業の目標を立てよう!ということで、教科書と指導資料をひたすら読み込んでみました。
協同的な学習の研究会で、「教科書を50回位読み込め」と言われ、そんなに…?と思ってしまいましたが、生徒が拠り所にするのは基本的には教科書。
または、教師が用意した資料か辞書くらい。
今は納得しています。50回は読めてないけど…。
21世紀の教科書
最近の教科書の特徴は…
オールカラー!
私が高校生の時(25年位前だわ!)は口絵だけカラーだったよー!
21世紀にに入ってから、高校教科書のカラー化が一気に進んだように思います。
今、家庭科に関わらずどの教科も基本的にカラー図版が当たり前ではなかろうか。
↓こんな感じです。(こちらは、第一学習社の家庭総合の教科書です)
家庭科は「暮らし」全般を扱っているので卒業しても役に立つはず?!
できれば教科書は捨てないで取っておいて欲しいです。
赤ちゃんの抱っこの方法まで載ってます。
一生を送る上で関わってくる、社会保障制度も一覧できますよ。
いくつかの教科書会社のHPを見ていたら、WEBでシラバスを見られるようになっていました。
>>東京書籍
>>開隆堂
これらもちゃんと利用しないと勿体無いですなー。
各分野の学習の目当てを目標に
さて、各分野の学習の目当てを、生徒が目標として理解できるように言い換えてみました。
- 目的…この授業の存在意義。学生からの「なぜこれを学ばなければならないの?」という問いへの答え
- 目標…授業終了段階で、学生にできるようになってほしい事柄(Goal)を「○○できる」のように動詞を使って表現。授業の目的を具体化したもの。
とにかく質より量!!!と、各分野ともにひたすら打ち込み続ける日々…
とりあえず、全ての分野で目標を立ててみました。
例)食分野、栄養と食品
- 栄養とは何か、どのような栄養素(5大栄養素)があるかをおおまかに説明できる。
- 摂取した栄養素がどのように体に取り込まれるか、消化、吸収の仕組みを説明できる。
- 炭水化物のうち、糖質と食物繊維の違いについて説明できる
- 糖質と食物繊維の働きと、適正な摂取量をそれぞれ説明できる
- 二糖類がそれぞれ異なった糖の組み合わせであり、含まれている食品が違うことを説明できる
- 炭水化物(糖質)を多く含む食品(穀類、イモ類、砂糖)について説明できる。
- 食物繊維を多く含む食品について説明できる。
- 食物繊維を十分摂取するために、美味しく無理なく食物繊維を摂取できるメニューを考えることができる。
- 栄養素1gあたりに発生するエネルギー量がわかり、それを使って食品のエネルギー量を計算できる。
- 脂質の種類について、説明できる。
- 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いについて説明できる。
- 脂質を多く含む食品について説明できる。
- たんぱく質の働きについて説明できる。
- タンパク質が何からできているか説明できる。
- タンパク質を多く含む食品について説明できる。
- タンパク質の補足効果について説明できる。
- 大豆を加工してできる食品の製法と製品について説明できる。
- 無機質のうち、カルシウム、ナトリウム、カリウム、鉄の働きについて説明できる。
- 無機質を多く含む食品について説明できる。
- ビタミンの種類とその働きについて説明できる。
- 脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの違いと摂取する際の注意点について説明できる。
- 嗜好食品・過去食品の種類と特徴を知り、健康的に摂取するコツを説明できる。
説明できる、のオンパレードになりました。。
知識領域を評価するには、説明できる、が一番多用されますね。
これらを元に、授業を組み立て、どうすれば目標を達成できたと言えるのか?仲間と検討したいと思っています。
今、複数の先生方と同じ学年を担当しているので、テストやプリント統一だとその辺りの調整も大変なんです…。
この方法に賛同していただけるかどうかも微妙…。
何とか、周囲の方も無理なく取り組めて、またメリットが感じられるように作り上げていかないと!
まとめ
以上、ずーっと教科書を見て目標を考えていたら、
被服分野以外は、法律が数ページに1つは紹介されていることに気が付きました。
他の科目でこんなに法律が載ってる教科書があるだろうか?!
あるとしても、政治経済くらいじゃない?
個人の暮らしって、かなり法律と密接に繋がっているんだなぁ…。
教科書を読み込んでみて、新たな発見がたくさんありました。
家庭科って、比較的自分の裁量ですすめやすいから教科書無視して「自主教材」づくりに邁進している先生方も少なくないんだよね…。
次年度は、暮らしと法律の関連についても扱ってみたいと思いました。
目標と学習と評価の一体化についてわかりやすく書いてある本はこちら。
ではまた☆
[講座]おすすめオンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」が本になりました!
最近、仕事への学びが自分の中で流行ってます。
「スイッチ!」を読み、影響されたのと同時に、興味深い無料のオンライン授業を受講しまくっていましたのでご紹介します。
東京大学准教授の中原淳さんがブログで紹介してくださっていたのに受講時期を逃してしまったインタラクティブティーチング。
SENSEI NOTEという教員向けのSNSで、再度協同学習の質問トピックの中で再会し、登録して視聴するようになりました。
こ、こんなに充実したコンテンツが無料でいいんですか?!!?
>>gacco
リアルな学校、必要なのかなと思うほど。
超おすすめ!インタラクティブ・ティーチング
私が受講しているのは、
という東京大学が公開している授業です。
全部で8週間分あり、各授業が10分前後、インタビューが20分程度でしょうか。
通勤の行き帰り、朝に聴きまくり2週間ほどで全て聴き終えることができました。
今は、気になった講座を復習で聞いています。
すでに、各テストの締め切りは過ぎており、修了証は頂けません。
しかし!授業の動画公開は3月13日まで行われているので聞くだけでも!と思う方はぜひぜひ。
個人的に惹かれた内容は…
早口になる人が気をつける方法
劇団の方が授業の振る舞いについて教えてくださいます。
教員はアナウンサーのように、毎日滑らかに話すための訓練を続けるのはムリ。
その時間を研究の時間に充てるべき、ということで振る舞いの簡単なコツをレクチャーしてくれました。
「前に飛ばすこと」「沈黙を恐れず間を取ること」「口を縦に大きくあけること」
口を縦に大きくあけることはすぐ意識できそう!!
人前に立つときだけでなく、普段から気をつけます。
協調学習を推進する団体の紹介
COREFという団体があることを初めて知りました。
すでに埼玉県では何割かの学校で導入されているようで、実践例が豊富。
>>CoREF
目的と目標の区別、表記の工夫
この授業は大学の教員になりたい人向けなのでシラバスの書き方という授業があります。
シラバスや、授業の初めに目的と目標を記す必要があり、どう書けば良いのか丁寧に説明されていました。
『学び合い』では、目標と学習と評価の一体化が重要であり、目標作りに役に立ちそう。
授業の作り方
授業づくりが容易になるシートをダウンロードすることができます。
授業の時間配分を考えるときに、
「学生の活動」という項目があり、学生が何もしない時間が無いように工夫する必要があります。
もちろん、一斉授業では「何もしない」ではなく「教員の話を聞く」という活動になるかとは思います。
しかし、90分間人の話を聞くのは集中力が切れてしまいがち。
意識しないと、コンテンツを説明するばかりで学生の活動を置いていってしまうので気をつけます。
と、他にもナルホドポイントは沢山ありましたがこの辺で。
教師と生徒の相互的な教え方について興味のある方はぜひぜひチェックしてみてくださいね。
大学の先生も、コンテンツと教え方について学ぶ時代なんだね。
高校がその辺一番遅れているとよく聞くので、生徒のためにも早めに取り入れてしまいたいです。
インタラクティブ・ティーチングの本が出ました!
と、以上、2015年に書いた記事でした。
2014年から大好評だったインタラクティブ・ティーチング。
現在は、受講ができなくなっています。
が、インタラクティブ・ティーチングについてまとめた本が出ています。
実は、まだ手に取っていないのです…!
動画で見て、なるほどと思った内容を確認できるのはいいですね。
大学の教員向けの内容ではありますが、ぜひ高校の先生方も手にとってみてくださいね♪
ではまた☆
[進路]高校生の就職事情はどうなってる?ハローワークの方にお話伺いました
今年進路の担当をしています。(2013年の記事です)
我が社は、大学、専門学校、就職、その他とそれぞれに進路を選ぶ生徒がいるいわゆる進路多様校。
管内のハローワークの方と打ち合わせをしていて、へー!と思ったことがあったので以下に書いておきます。(全国の高校の就職事情がこうではありません。)
なるほど!メモ
覚悟を決めた人から決まる
高校時点では絶対に就職しなければならない理由のある生徒は少数。
選べる状況の生徒は最後まで粘れず迷ってしまう。とにかく
「絶対に就職するぞ!!!」
と決めた生徒から決まっていく。
高校生は地元の産業の景気をモロに受ける
昨年度は、東京で言えばスカイツリーのソラマチ、渋谷ヒカリエが開業し求人が増えた。
同じように、都内の工場が地方などに移転してしまうと高校生の求人はモロに影響を受けてしまう。
高校生の就職は厳しいが、進学しても同じである
高校生の方が
「担任、進路担当、ハローワーク」
と何重にも手厚い指導が受けられる。
専門学校に進学しても、2年制であれば就職活動を1年先伸ばしにするだけ。
専門学校や大学の方が進路指導はどうしても手薄で、一人で戦うことになる。
大学でも決まらない人は100社受けても決まらず、「お祈りメール」をもらう。
先延ばしにしても最終的には就職活動が待っている。
事務は、商業高校でも苦戦
事務職は商業高校で簿記を取った生徒も内定が厳しい。
普通高校では、パソコン関係の検定を取っておくなどの準備をしておくとよい。
中学卒業程度の学力を
最近、求人票に「これだけはできて欲しい」という条件がつけられてきている。
販売関係では割引率が分かっていないと厳しい。
最低限四則演算、中学校卒業程度の学力が欲しい。
高校に入って数学を学び直して、関数や方程式が出来るようになってきたという生徒も少なくないが、それよりも四則演算。
小学校のドリルでいいのでやり直して臨んで欲しい。
漢字も、最寄駅がかけなかったりするので、ある程度の能力が必要。
できれば夏休み前に完成していると望ましい
自己分析や出入りのマナー、身だしなみ、面接練習などを地道に取り組んで欲しい。
昨年度、高校2年生の3学期から取り組んでいる高校では内定率が上がっている。
最近は高校生の採用試験でもグループディスカッションなどがあり、ハローワークで複数の学校の生徒を集めてトレーニングをしている。
VRTカードで自己分析
VRTカードという、直感的に
「やりたい、やりたくない」
「できる、できない」
で分けていくカードを利用して生徒が向いている仕事を見つけていくワークがある。
>>カード式ガイダンスツール VRTカード|労働政策研究・研修機構(JILPT)
高校生は「好き、嫌い」で選ぶ傾向があるが、「できる、できない」と、自分の強みで貢献できる分野をマッチングするほうが早く決まる。
障害を持つ生徒は…
発達障害系で就労が難しい生徒は、地域の就労センターに紹介することができる。
障害枠の場合は、正社員ではなく契約社員で一年更新になることが家族の理解を得られないことが多い様子。
こういったセンターが各地域にあるはずです。
つい、自分の子どものことを考えると質問にも力が入ってしまいました。
最近は、若者を応援するようなハローワークがあるようです。
お話を伺うと、支援がとても手厚いように思えるのですが、それでも非正規雇用が多いんですよね。
近いうちにでも、ハローワーク行ってみようかしら。
実は、一度も行ったことがないので…。
ではまた☆