[セミナー]学び方は人それぞれ!『学び合い』フォーラム講演とパネルディスカッション
※2015年に開催された『学び合い』フォーラムの様子をご紹介します。
どんな感じだったのか、ざっくりご紹介します。
ちなみに、開催メンバーにより、プログラムの内容は毎年異なるようです。
ポスターセッション
上越教育大の西川研究室の学生さんによるポスターセッション。
写真はアップ不可でした。
『学び合い』ってなに?
異年齢の交流って本当にできるの?
という方にオススメかもしれません。
『学び合い』は実践していないけれど、たまたま興味を持って来てくれた元同僚が色々と質問してました。
文部科学省の初等中等教育局の方より講演「新しい時代の教育〜教育再生と教員政策の展望〜」
いま、なぜ教育再生なのか?
グローバル化の進展、生産年齢人口の減少などから、成長し続け、安全で安心して暮らせる社会の実現のために一人一人の生産性を上げていく必要があるとのこと。
そのために、教育再生実行会議にて今後の取り組みが示されているそうです。
教員政策については、
学習指導要領の改定
育成すべき資質、能力を踏まえた教育課程の構造化を行い、子どもたちがなにをできるようになるか、何を学ぶか、どのように学ぶかなど実際にどのように行うか落とし込んでいます。
主体的・協働的な学びアクティブラーニングの必要性はこの辺りにあります。
「チーム学校」の実現
我が国の学校は、教員以外の専門スタッフが諸外国と比較して少ない状況にあります。
児童生徒のニーズが多様化しており、教員に求められる役割が拡大、勤務時間は日本が最長です。
定数を改善、専門スタッフを入れ、サポートスタッフも充実させること。
この辺りは、財務省との戦いがありますね〜。
先日観た「みんなの学校」は、このチーム学校が実現されていました。
そうでもなければ子どもたちを成長させることはもはや不可能なのかも!
教員の資質向上について
教職大学院の充実、メンター制度の導入など質的な向上を目指すらしい。
このあたりは私立学校はあまり関係ないところかしら。
今後、大学の入試改革も行われるはずなので、それに従い高校の授業のほとんどを占めている一斉授業形式も変わっていくのかしら?どうなんでしょう?
パネルディスカッション「アクティブ・ラーニングの先にある日本の未来とは」
教育ジャーナリストの方、オルタナティヴスクールの先生、福島の小学校の先生と、先ほど講演してくださった文科省の方とのパネルディスカッションでした。
今の子どもたちが、今の大人と同じような人生を歩むことはおそらくないでしょう。
15年前には、スマホもなかったのですから。
答えのない問題に立ち向かう子どもたちをどう育てるか?
最近では、大学に議論できる場所、「ラーニング・コモンズ」が設置されているそうです。
↓ラーニング・コモンズの導入事例が掲載されているページです。
こんな清潔感のある空間があったらいいのにな…。
ホワイトボードが備え付けてあったり、常時パソコンにアクセスできるコーナーがあったり、沢山の種類のイスが並べられていたりと、高校にもあったらいいだろうな〜と思うような場づくりが進められています。
それぞれの立場からの発言、とても興味深く聞くことができました。
オルタナティブ・スクールの先生が、小学生に勤務している時は様々な実践ができない不自由さに苦労し、学校を開設してみたら逆に自由さに悩むという…!
どこまで行っても、悩みは付きないものですね。
学びは、多様でいい。
学び方も人それぞれ。
オランダでは、学び方のニーズに合わせて学校を設置することができ、様々な教育方法から子どもたちが選んで通うことができます。
子どもの発達に合わせていない、多人数を一つの教室に詰め込んで一斉に知識を詰め込む方法は無くなることはないかもしれませんが、教育方法の一つになっていくことでしょう。
「改革は、皆さん自身が行うのです」
という文科省の方の言葉が印象的でした。
まとめ
学び方は、人それぞれ!
教育は、「教える」から、「学ぶ」へ変化を遂げていくことでしょう。
では、子どもの学びをサポートする教師になるためにはどうしたらよいか?
その答えの一つとして『学び合い』があります。
続きでは、2日間に渡って行われた3つの分科会の様子をお伝えしますね。
ではまた☆
[セミナー]ネットからリアルへ。リアルの出会い大事だよ!『学び合い』フォーラム2015その1
※2015年の『学び合い』フォーラムの様子をご報告します。
8月の1.2日は、代々木オリンピックセンターへ!
『学び合い』フォーラム2015に参加して来ました。
最近の職場の研究テーマは、「協同的な学び=生徒が1人残らず学ぶ」ためにはどうしたらよいか、です。
文部科学省でも大学の入試改革に着手しており、アクティブラーニングといったことばが高校でも聞かれるようになりました。
そこで、以前から注目し、サークルに参加させて頂いていた『学び合い』の全国大会に参加することにしました。
『学び合い』とは、上越教育大の西川順先生が提唱している考え方です。
『学び合い』とは「学校は人との関わりを通して、その有効性を実感し、より多くの人が自分の仲間であることを学ぶ場である」という学校観と、「子どもたちは有能である」という子ども観です。
二重かぎかっこ付き 学び合い
「学び合い」という言葉は、学校現場以外でも使われているし、学校現場でも昔から使われていた。
しかしそこには授業方法としての「学び合い」が注目されていた。むしろ「教え合い」や「伝え合い」という側面で「学び合い」という言葉が使われていた。
よってそれらの使われ方と意味を別にするために『学び合い』(二重かぎかっこでくくる)という表記を上越教育大学西川純教授が提唱した。
『学び合い』は、授業方法でも、学習方法でもない。
教師が子どもたちに魅力的な授業目標を設定し、子どもたちが自由に学習方法を選べた場合に発生する現象である。
むしろ「文化」とも言ってもよい。
文化を形成するためには、小手先の技術では不可能である。
教師自身が本気で子どもの有能性(教師とほぼ同じという)を信じ、「子どもに任せれば大丈夫」という考えが、子どもたちに伝わってこそ文化が形成される。
よって、一般に使われる 学び合い という言葉は、方法を指しているのに対して、『学び合い』とした場合は、文化を指している。
方法ではないとのこと。
ただ、最近は大幅に実践者が増加して、西川先生だけではなく多くの研究者、先生方が実践集を出版するまでになりました。
私も職場で協同的な学びを実践する際に役にたっています。
ありがたいことです。
今回参加してみて、自分なりに思ったことをつらつら書いてみたいと思います。
合理的な運営
このような民間研究団体?の研究会は、まず事務局があり、その事務手続きのための費用や会報づくりのために年会費があるのですが…。
事務局自体がありません。
このような全国大会は事前の準備が必要なため、一般的には持ち回りで来年、再来年の開催地がすでに決まっているものですが…。
そこかしこで、「来年はうちの地域でやろうか」といった声が聞こえ、どこで開催するかも不明。
今回のパンフレットは簡易なもので、理事が基調提案を1年かけて考えたり、分科会の概要を報告者が事前に書いたりする必要もない。
夜の総会もない!速報係もいない!
団体の維持のためにいろいろと必要になってくることも理解した上で、300人規模の研究会でも本当に必要なところを削ればスリムに運営できるんだな〜と、以前民間教育団体で運営側に回ってたもののつぶやきでした。
というか、インターネットなどの発展により、実行委員会形式の集まりは増えていくのでしょう。
最近はこくちーずなどを使って集客する方法がメインですし。
インターネットなき時代の運営方法を未だに取っている団体は、退職教員が中心で平均年齢がものすごく高かったりします。
『学び合い』マインド
『学び合い』は考え方なので、生き方に反映されるよね?
ということで、今回のフォーラムも、
「参加者を見捨てない」
が生かされていたように思います。
もともとピラミッド型組織ではなくフラットなので、気になる実践者がいれば名刺を交換しながら気軽に質問できる雰囲気がありました。
夜の懇親会に1人で参加した私にも、
「どなたかお探しですか?」
と声をかけていただきました。
声の主は、以前参加していたサークルでお会いしたことのある小学校の先生。
6年前、ベビーカー持ちの子連れで参加した時のことを覚えていて下さいました。
細やかなお気遣いに嬉しくなりました!
ネットからリアルへ、リアル大事だよ
『学び合い』のFacebookグループに参加していると、
「あの先生の名前、見たことある!」
と、パッと思い出せる先生方がそこかしこにいらっしゃいます。
グループの投稿を見ていると、ため息が出るようなハイレベルの「問い」が板書されていたり、哲学的な問いかけを投稿したりと雲の上の存在に感じられるような先生方ばかり。
以前『学び合い』を実践して挫折したこともあり、こんな自分が行っていいものか?という気持ちがありました。
でも、参加してみるとみなさんとても暖かく迎えて下さいました。
Facebookの字ヅラだけだと何だか心が通ってないような、テキストで伝えていることだけ実践されているような気になるのですが全く違いましたね…。
ネットでつながると、いつでも相手の近況を知れる良さもありますね。
でも相手のことを知りもしないのにテキストだけ見ていると親近感が感じられないことも。
そんなことでもやもやしているなら外に出てみましょう。
今回、『学び合い』に取り組んで悩みの真っ最中にいる先生方ともお話しする機会がありました。
ああ、実践できてなかったり、悩んだりする人が参加しても大丈夫なんだとホッとしました。
本の「お悩みQ&A」をいくら読んでみても、解決しないことはたくさんあります。
そこで、リアルに踏ん張っている人のお話しを聞いて充電するってこと、とても大事ですよ!!
まとめ
- ネットで集められる情報は限られているので、リアルな場に出ましょう。
- 悩んでて、できない人こそ参加しよう!
- 雲の上の人だなーーって思う人にも短時間でいいから声をかけてみよう!
そんなこんなで、全く内容に入れませんでした。
続きで1.2日ともざっくりレポートしたいと思います。
ではまた☆
[書評]ICTなき学校こそ紙とペン!プレゼンを生徒と作ろ♪「アクティブラーニングに導くKP法実践」
「各教室にモニターがない!」
「プレゼンテーションについては、諦め気味…」
教育のICT予算、ついてますか??
勤務先も私立ですが予算は潤沢でなく…各教室にモニターはありませぬ。
教師、生徒にiPad?
教師にノートパソコン?
うち、生徒がパソコン室で使ってた払い下げデスクトップWindows7ですけどなにか?
先日、企業を定年退職して久しい父に、
「学校って、まだ黒板とチョークで授業してるの??」
と、驚かれました〜。わーん。涙
また、息子が先週地元の公立中学に入学しました。
私が卒業した時のままの校舎でびっくりしました!!
20年以上前、あの頃もボロ校舎でしたよ…。
そんな先生たちに朗報です。
教育界に広がっている手法、
「KP法=紙芝居プレゼンテーション」
で、一覧性高く生徒も作成しやすいやり方を学んでみませんか?
アクティブラーニングにつながるKP法とは?
「KP法=紙芝居プレゼンテーション」
の略です。
PA(プロジェクトアドベンチャー)の手法を取り入れているファシリテーターの川嶋直さんの造語です。
パソコンのパワーポイントだと
- 場所を選ぶ、パソコンのないところでは使えない
- スライドを全て一度に見せることができない
という問題点を解決しているのがKP法なのです!!
KP法とは、
- 1組15枚程度の上質紙に
- 3行20字程度で伝えたいことを手書きにして
- 1組5分程度で紙芝居のように黒板などに貼りながら伝える
という手法です。
3年前にKP法の本が出版され、思いのほかIT機材のない教育現場で爆発的な広がりを見せています。
今回読んだ本は、なんと23名の高校、大学の先生方が実践を執筆されているのです。
家庭科の先生も2名ほど執筆されていて、とても嬉しくなりました。
また、このKP法は、教員が授業で伝えるときだけに使うのではありません。
生徒がグループで教科書の内容をまとめたり、わかりやすく伝えるための教材としても使えるのです!
用意するのは、
- プロッキー
- 上質紙
- マグネット
以上。
ホワイトボードもいらないし、学校にある備品でできてしまうのが嬉しいですね。
プレゼンテーション、スピーチの練習にもなります。
個人的には、まず教員に使ってみてほしいと考えています。
KP法で伝えたいことを紙に書くことでさらに頭の中がまとまります。
先日職場にて、20人近くの教員が5分間で報告する時間があったのですが…
半分の教員が時間オーバーしてしまいました。
1分間に喋れる目安は300字。
KP法では、15枚の紙で5分程度と目安が決まっています。
教員も、限られた時間でプレゼンすることで、伝えたいことやゴールがはっきりと見えてくるのではないでしょうか。
まとめ
個人的には、KP法のどこが新しいのかさっぱりわからず。
紙に書いて伝えることは、ずーっとやって来たことなのでこれだけもてはやされる理由がイマイチつかめませんでした。
でも、KP法で字数と時間の目安が分かったり、生徒にプレゼンテーションさせる時のハードルがかなり下がることなど、メリットがかなりありそう。
教育現場で有効活用できそうな方法だと感じています。
生徒がいきなり紙に書き出さないような下書きのシート例なども掲載されており、参考になります。
ぜひ、ご一読されてみてはいかがでしょうか。
ではまた☆
[便利]スタンプ台不要!ユニークな浸透印で新年度の先生業務をラクにしよう!
「チェックのスタンプを押そうとしたら、スタンプ台のインクが切れてる」
「キャラクターのインク入りハンコ、すぐにダメになるんだけど??」
どっちも私の経験ですよ!
いま、プリントのチェックに木製のスタンプ台が必要なハンコを使っています。
が、スタンプ台のインクがすぐになくなります。
どこまでもラクしたい私。
替えのインクをしっかり補充できるハンコが欲しい!
日付けが変えられるシャチハタの検印じゃあつまらない!!
うーん…ネットで探してもイマイチ見つからない!
と、思っていたら職場の先輩が良さげなハンコを使っていたのでご紹介します。
邪悪なハンコ屋「しにものぐるい」
その名も、邪悪なハンコ屋、しにものぐるい!!
可愛い動物の認印があることは知っていたものの、大きなサイズのハンコがあることは知りませんでした!
先輩からお借りして、押してみました。
直径2.4センチです。(画像では2.7と書いてありますが間違いです!)
猫ちゃんの「よくできました」、ホトケの「みました」など、イラストつきハンコ。
なかなかないデザインではありませんか!
しかも、ブラザー製なのでインク補充もできます!!
価格は3,800円。
補充インクのためのスペースが必要なためか、木製ハンコよりもカサがあります。
高さ10センチくらいでしょうか?
振り返りノートの本にも、ユニークなハンコでチェックをすると良いとあったのでよさげです。
どのくらい押せるの?
しにものぐるいさんのホームページによると、浸透印は2万回くらい押せるそうです。
インクが印面からしみ出してきて、スタンプ台を使わずにどんどん押せるハンコです。
インクを補充すれば2万回とか押せます。
薄くなってきたら、ブラザーの補充インクを使うとずっと押せるそうです。
よく文具屋で売っている、キャラクターの四角いハンコは補充できるのかわからず、すぐに薄くなってしまって処分したことも。
おじゃる丸のハンコ、3,500円くらいしたような…。
(今、調べたらインクを垂らす要領で補充可能みたいです)
その後もハンコジプシーと言えるくらい買っては処分して…の繰り返しでしたが、これでやっと落ち着けるかも?!しれません。
まとめ
教員って、結構仕事で使う文具多いですね…。
雑誌の文具特集があると、ついパラパラめくってしまいます。
最近では、修正テープ型の糊を周囲からめちゃめちゃ勧められ、100均で買ってみました。
ホワイトボードは必須アイテムです。
生徒情報ファイルも、ならず者になろうさんで紹介されていて気になっています!
浸透印も、吟味した上購入してみます!
ではまた☆
[書評]学校は信用に値する?壮絶なケースと解決策を提示「いじめと探偵」
ツイ友さんのオススメ。
いじめと探偵…?いったい、どんな関係があるんだろう??
気になっていた本でした。
読むと辛い、でも読み始めたら小説を読むようにのめり込んでしまい、あっという間に読んでしまいました。
紹介されているのは、万引き、売春の強要、1000万円単位のたかり、集団で強姦するなどどう考えても犯罪と言えるものが殆ど。
学校外で起きていることも多く、学校が把握できていなかったり、学校が知ったとしても手に負えるのか気になるようなケースばかりでした。
紹介されているケースでは、全て探偵が証拠集めを徹底しており、加害者がかなりの慰謝料を払ったり退学処分になったりと一応の解決を見ています。
学校では、生徒を犯人扱いするのに抵抗があり、ビデオを撮ったりするのは大変難しい。
探偵会社では、高性能な超小型カメラやレコーダーを用意して加害者の言動を押さえることができる。
これで加害者の悪事を暴けることから、被害者が
「もう少し頑張れば何とかなる…!」
と生き生きすることもあるそうです。
最近は、LINEなどネットで友達と繋がれるようになってしまったので、相手を束縛することが容易。
これはデートDVと似てるような気がします。
ネットで世界が広くなったようで、逆に狭くなってしまうのかもしれません。
なるほど!メモ
こういう事例が身近にはないのですが…すでに「いじめ」ではなく、「犯罪」だと思うのです。
そんなことが…!?と思うほど壮絶ないじめ
中高一貫の女子校に通っている子どもが万引きで捕まった。
不良になった理由を調べていたら、学校の仲間から万引きを強要されていたことがわかった。
このケースでは、被害者が加害者の言動を録音しなければ事実を押さえることができなかった。
著者が中学生だった20年前とはいじめの質が違う。
相談者の8~9割は、子どもの異変に気付いた親御さん。
慰謝料が莫大なケース
友達から1000万円カツアゲされた男子高校生。
食事代をおごらされ、もっと搾り取れそうと思ったら際限がなくなる。
被害生徒は、脅されるのが怖いのと、仲間ハズレを恐れるという気持ちが同居している。
このケースも、一人ずつ当事者録音を進め、すべての事実を加害者の親も認め損害額を全額弁済する運びになった。
他にも、裸の写真を撮られ売春の強要をされていた女子生徒の現場を押さえ、加害生徒がその事実を認めた。
結果的には、損害賠償を行うが過去の判例から300-700万で決着することが多い。
子どもをいじめから守るために、大人ができること
調査が必要となる過酷ないじめを受けている子どもは、いじめのサイン、SOSを発信している。
探偵を選ぶ時のコツは、自分がいじめの示談交渉をしてあげる、という探偵は絶対に信用しないこと。
弁護士法違反である。
いじめは子どもたちだけの問題というスタンスは捨て、大人の世界の投影だと思わない限り事態は好転しない。
まとめ
著者が探偵業を始めたのはふとしたきっかけから。
知り合いの探偵を手伝っていたところ、家庭用のビデオカメラを利用していてレベルの低さにビックリ。
映像機材に詳しかったため、自分の方ができると始めたのだとか。
ここ数年でいじめの相談は急増しているそうです。
学校が頼りにならないと感じた時、子どもが最悪の解決策を選ぶ前に相談してみるのも手かもしれません。
著者の望むような学校の対応は、なかなか難しいと思うので。
著者の阿部さんの探偵事務所
>>いじめ調査、解決に実績のあるT.I.U.総合探偵社/東京
探偵事務所設立のいじめ解決支援団体もあります。
阿部さんのインタビュー。より詳しい話が読めます。
今のいじめの傾向を知るための一冊。
いじめ関連では、こちらも良かったです。
ではまた☆
[書評]各家庭、教室に1冊!「いじめと戦おう!」あなたはいじめっ子?それとも影の実力者?
尊敬しているWM書評ブロガー、ひまわりマミーさんのオススメです。
最近読んでる本、彼女のオススメばっかりになってます。
ありがとうございます。
いじめる側が100%悪い。でも、昨日とちがう明日のために、あなたがやれることはある。
amazonより。
【内容説明】
昨日と違う明日のために、やれる事はある
いじめる側が100%悪い。
でも、昨日と違う明日のために、あなたがやれることはある。
いじめられている人、友だちを助けたい人のための「今日から実行できる方法」を紹介します。
いじめを乗り越えた先輩たちの方法もたくさんのっています。
著者は、「いじめ」を検索すると1ページ目に出てくるお助けサイト「いじめと戦おう!」の管理人、玉聞伸啓(たまきのぶひろ/ハンドルネームさねゆき)さん。
玉聞さん自身が、体験から考え出した「いじめられなくなる方法」を紹介したところ、たくさんの人たちが訪れるサイトになりました。そして、「いじめ」を乗り越えた人たちの体験談も読むことができます。
この本は、サイトで紹介された「いじめられなくなる方法」と、「その方法を実際にやってみた人たちの体験」を中心に編集しています。
友だちを助ける簡単な方法ものっています。
たくさんの先輩たちの応援メッセージも読むことができます。
「昨日と違うことをすれば、違う明日になる」
玉聞さんが、相談者に贈った言葉です。
本文は、小学生がひとりで読めるように、漢字は小学校で習うものだけを使ってあります。
【編集担当からのおすすめ情報】
明日からすぐに実行できる「いじめられなくなる方法」ばかりを紹介した、はじめての「いじめられている子ども」「友だちを助けたい子ども」のための実用書です。
保護者のみなさまが、お子さまに相談されたら、どう話し、どう行動するのがよいのか、子どもたちの声から考えたアドバイスもあります。
いじめの仕組みについても分かりやすく解説してありますので、お子さまの話を理解する助けになります。
人は誰しも、「いじめる側」「いじめられる側」「傍観側」になる可能性がある、と改めて感じます。
いじめる側の特徴
いじめる人は、決して見た目にいじめそうな人間ではなく、「クラスの人気者」であることが多い。「こいつなら、いじめられても構わない」と思われそうな人を選び、周囲を巻き込んでいじめが始まっていく。
いじめられたら、「記録をつける」「クラスの人たちを味方につける」「いじめに反応しない」など対応を変え、「自己中つぶし」「影の実力者を味方につける」「シカト崩し」などの行動に移す。
いじめをやめさせたい、と思う人が、「いじめられずにやめさせるための行動」も載っているので、「いじめられてない」人も関係ないと思わず、ぜひ読んだらいいなと思いました。
個人的に、とってもガツンときたのは
「いじめっ子」と「影の実力者」の違い。
影の実力者とは?
影の実力者とは、
- リーダーより目立たないが、みんなが知らず知らずのうちにその人の言うことや行動をチェックしている
- 周りに振り回されず、自分で考えて行動できているので、あてにされている。
- 彼らが笑うかどうかでいじめグループの勢いが変わる。
どんな人?
①一人でいても平気
いじめリーダーは一人でいるとさびしくなるので人を集めたがる。
②周りの人を縛らない
いじめリーダーは人を引っ張りまわす。
影の実力者は断られてもそっかー、と流して悪口も言わない。
③一目置かれている
いじめリーダーは、「自分を見て欲しい、すごいと思って欲しい」ので意見をいい、周囲の意見を聞かずに通そうとする。
影の実力者は、きちんと解決のための意見を出し、より良い意見があれば冷静に受け止める。
人の意見をよく聴く。
いじめリーダーの良い結果は「自分がすごいと思われる」、影の実力者は「うまくいく」ことである。
④いじめには興味が無い
いじめリーダーは、他人の行動を自分の思い通りにしたいと考える。
影の実力者はいじめよりも自分の好きなことをしているほうがずっと楽しい。
特に③、私もどちらかと言うと「自分がすごいと思われたい」タイプでして、、、
こういう心が相手を認めず、そして相手の気に入らないところを見つけて貶めるような行動につながってしまうのかと思うと・・・お恥ずかしい限りです。
即刻カイゼン!!
- いじめリーダー⇒にせのリーダーシップ
- 影の実力者⇒真のリーダーシップ
とも言えそうです。
まとめ
今まで読んだどのいじめの専門書より実用的な内容。
小学生でもすらすらよめる薄さ、横書きのレイアウトです。
大人も子どもも自分の心と向き合えると思います。
「いじめと戦おう!」HPもありますよ。
職場の司書さんにお願いして、図書室に1冊入れてもらえました。
学校の教室にも1冊あるといいと思いますよ~。
ではまた☆
[見学]参考資料リンクあり。発達障害支援を推進している千葉の県立高校の見学へ。
いつか紹介しようと思いつつ、時間が経ってます・・・。
お子さんの高等教育、社会に出たらどうなってしまうのか気になっている保護者の方に超オススメ!
こういう高校が近所にもあるといいのにな・・・そういえば今度の代休に見に行けるかも?と急に思いつき。
職場からの派遣というわけには行かず実現が厳しそうだったのですが、
「ぜひ生徒のためにも見て学びたいんです!」
と熱意をお伝えしたところ、快く受け入れてくださいました。
仕事のある日に休んで学校見学に行くことはできないので、貴重な機会です。同僚を誘って2名でお邪魔しました。
駅から徒歩20分ほどの畑に囲まれた、広い敷地をもつ公立の普通高校です。
教頭先生が授業を案内してくださり、特別支援学校出身の先生が詳細をお話してくださりました。
お忙しいところ申し訳ありません。
見たこと、聞いたことを以下に記録しておきます。
少人数授業
1年生は1クラス24名、2,3年生からは30人程度に増やしている。
とても静かで落ち着いて学習に取り組んでいる生徒たち。
寝たり、携帯したり、ゲーム、マンガ読んだりしている子はいない。
触るとお取り上げなのだそう。
授業見学
ICTを有効利用。被服の授業では、ミシンの各部をスライドでじっくり説明していました。
1人に1つミシンがあるのいいな。
保育園にも学年全員が読み聞かせに実習に行くらしい。
各クラス24人、240名だとできるよね。いいなぁ。
学年が上がっても文理クラス分けがなく、選択授業でカバーしている。
大職員室ではなく、各フロアに職員室があるので、生徒は何かあればすぐに同じフロアの先生のところに行ける。
スッキリした掲示物
こういう学校の掲示物がどうなっているか、気になりますよね!
中学校や小学校のような全員の提出物が見えるようになっていたり、キャッチフレーズが前面に出されていたり、少人数のクラス分けが表になっていたりして分かりやすく掲示してあります。
教員の手厚さ
モデル校は加配の教員が2人プラスされ、生徒600人に専任45人という贅沢さ。(といっても、県立はこれが教員の定数だそう)非常勤講師は7名。
うちの職場、生徒1000人に58人です。非常勤講師は40名。
これでも私立なら、マシな方です。
モデル校になると、教員を公募制にできる。支援学校、中学校から集まった先生が何名かいて、とても刺激になり助かっている。
ただ、10年程度で異動と、人の入れ替わりが激しいので、赴任してすぐでも役立つマニュアルを明文化している。
PTAの広報を見たら、1年で10名ほど異動されていました。公立はどこもこんなスパンで「特色ある学校づくり」できるのかな?
発達障害の子どもへの配慮
発達障害があっても無くても、一斉でもできる、その子の困り感にそった授業展開を心がけている。
入試前に配慮してもらえるよう文書を出せば、個別の部屋で受験はできるが振り仮名を振ったりするような配慮はしていない。
試験以外に面接もあり、最近は倍率も上がっているので療育手帳を持っている生徒は現在はいない。
1年生の授業でSSE(ソーシャルスキルエデュケーション)を取り入れている。(個別にはSST)
「こういうときにどうするか」
モデリングを示すことで、その後の行動の振り返りに生かすようにしている。
1年生で入れておくとすぐに変わるわけでは無く、後の行動が変わってくる。
現状と課題
- 以前は帰り道にタバコ、問題行動の絶えない学校だった。
- 生徒指導については、個人ではなく、学年が一枚岩になり対応するようにしている。
- 生徒指導上生徒は落ち着いてきたが、より進路などに向けて生徒のやる気を伸ばして行きたい。
- 保護者は、高校に入っただけでよしとなってしまい子どもの進路、学校にも関心が無いのでどう保護者を巻き込んでいくかが課題。
ほか、いろいろ
- 週1回相談室にカウンセラーがくるシステムになっている。
- 県立高校にはクーラーがなく、PTAの寄付によりレンタルしている。PTAが熱心な進学校のみ設置されるという現状になっている。職員室にもクーラーが無い。
そもそも、子どもが勉強できないと教育に関心を持つことすらできない親が多いのかもしれない。
進学校だけクーラーが入るってどんだけ差別的なの?千葉県!
コチラのページに、特色と、いくつか報告書のリンクがありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
特に↑のリンクは、100P以上に渡りますが、先生方がどのようにして今の学校の姿を築いてきたかということが良く分かると思います。
それぞれの教科での配慮法や、新しく赴任してきた方がどのような観点ですすめていったら良いのかしっかり明文化されています。
また、このリンクも生徒のアセスメント、具体的な支援の方法が載っているのでダウンロード必須です!!!
「高校なんだから、ここまでの配慮が必要なのか?」という方もいらっしゃると思いますが、、、。
小学校の教室に2,3名はいるような子どもたちです。
やっぱり配慮の必要な子に対しては出来ることはしてあげて欲しいな~。
快く案内してくださった先生方、本当にありがとうございました。
うちの子も、近かったら入学させたい学校でした。
ではまた☆
[見学]誰にでもわかりやすい授業を目指して。ユニバーサルデザインの授業研究校に見学へ。
ユニバーサルデザインの授業を研究テーマにしている中学校に伺ってきました。
この本にもたくさんの実践を寄せている意欲的な中学校です。
昭和に建てられた団地に囲まれた、多摩丘陵のてっぺんにある、ものすごく見晴らしの良い学校でした。
見学に至るまで
夏休みに特別支援のレポートを発表し、
「実際に実践している学校に行ってみたい!」
と周囲に熱い想いを撒き散らしていたら(迷惑だな)、仲の良い同僚が
「日野の中学に勤めていたことがあるので、連絡とってみましょうか?」
と声をかけてくれてコーディネートしてくれました。
貴重な平日の代休、声をかけたら4名の仲間が集まりました。
持ち物:
- 名刺
- 手土産(すっかり忘れていた・・・次回も気をつけよ!)
- きちんとした格好
- あらかじめ考えておいた質問メモ
- 明晰な頭脳(と、いつも会議のときに冗談で言う先輩がいます)
見学内容
校長先生から、沿革や、簡単にユニバーサルデザインの授業のあらましについて伺いました。
「ユニバーサルデザインの授業を心がけても、それぞれ発達の抱える課題は異なるので、完全な個別化はムリ。すべての生徒にユニバーサルは難しいが、できる限りの工夫をさせて頂いている。」
確かに。でもやらないよりは全然まし。
見学したのは中3の数学と英語でした。
数学
教室にて、統計の授業を行っていました。
小規模校だからか、すごく落ち着いてる!先生が声を張り上げる必要がありません。
まず、電子黒板で課題の復習。
パワーポイントで今、どこをやっているのかが示されます。
黒板には小さなホワイトボードで「今時にやること」が示され、授業の構造を可視化しています。
前の黒板の横の掲示板には、掃除分担、避難経路、年間行事予定、月別予定、生活目標が貼られています。
廊下側の掲示板には、委員会、係、学年、学級便り、保健便りなどが貼られています。
後ろの黒板と掲示板には、時間割、今日明日の時間割と持ち物、詳しい予定、書初め、クラス目標が貼られていました。進路関係の書籍もあります。
ごちゃごちゃした情報は後ろに貼ることで、前には余計な情報を置かず、注意が他にそれないよう工夫されてあります。
(最近、この工夫で劇的に変化した児童の話がシェアされていましたが、教育の世界では実践している人が多いんだと思ってた。違うのか??)
授業プリントも見せていただきました。
たとえば解の公式なら、公式に入れる前にa=□、b=□・・・と、スモールステップを取り入れている、足し算、引き算はできるがまず<たす><ひく>と問題の意味を解説しているなど工夫がされていました。
英語
習熟度別で、2クラスに分けての授業。
空き教室がとても多いので、プロジェクター型電子黒板を置きっぱなしにできる教室を使っていました。いいな。
ここでも、「この授業で行うこと」が前に示されていました。
電子黒板で、関係代名詞を使った早口ことばを示していきます。
黒板にいちいち文章を書く必要が無く、行ごとに色を変えたりできるのでとっても効率がよさそうです。
プリントの課題ごとに色の違う紙を使っていたのがうらやましいです。
特別支援担当の先生からの説明
通級指導教室を少し見学した後、研究発表で使われたパワーポイントを見せていただきながらお話を伺いました。
小規模校ということもあり、1割の生徒が発達障害のグレーゾーンであるということ。
その中でも、いろいろな立場の保護者がいて、通級に通う子もいれば、診断をしない保護者もいる。
診断は受けないが、近所の大学で療育してもらっている子もいる。
高校に入るのは厳しいので、近所の○○学園に通うことになる生徒が多い。
生徒の困り感は、入学時にアンケートを書いてもらったり、小学校からの引継ぎで話を聞いている。
ただ、ここでも色眼鏡をかけて見ないで欲しいという親もいる。
中学も生徒指導で授業まで手が回らないという学校も多い中、普段心がけている小ネタを集めることはできるのでは?と始まり、実践集ができた。
たとえば、
- 歴史の授業で、漢字に振り仮名を振る・・・漢字で学習につまずいてしまう子どもを取り込む。
- 合唱で、輪になり手をつないでfは手を上げていく・・・強弱を可視化する。
取り組むことで、生徒に達成感、安心感を与えていく。
生徒、保護者へのアンケートは好評、集中力がついたと教員も感じている。
去年の研究発表では、
「なんでもかんでも丁寧に教えるでいいのか?もっと困難を乗り越えるような経験があってもよいのではないか?」
という意見があり、
”ユニバーサルデザイン授業の中でも、逞しく育てる”
が今年の研究テーマに入った。
研修は校内で、少人数で対話型も取り入れている。
明星大学の小貫先生に、支援の必要な生徒への授業の工夫など講演していただき、スーパーバイズしていただいている。
見学を終えて
代休に足を運んだ甲斐がありました。
実際に見て、感じるって大切ですねーーー!!!
「逞しく・・・」については、
目が不自由な子に逞しくさせるよう、「段差つけましょう」なんて言わないよね?
それだけ見えない障害への風当たりは強いんだな~
ユニバーサルデザインの授業を全校で取り組めるのもすごい!
と思いましたが、電子機器の普及(電子黒板、無線LAN、生徒は電子辞書で計算してた)も中学でこんなに進んでいることにショック受けました。
我が校、電子黒板の購入をつい先日見送ったばかりです。。。
「授業の構造を示す」など、やってみようかなと言ってくれた同僚もいて、心強いです。
(私はすでに取り組んでいます。好評、というか教員もゴールを再確認できて良いと思う)
コーディネートしてくれ、一緒に参加してくれた同僚、お忙しい時間を割いてくださった中学の先生方に感謝です!!!
この情報は、2012年に雑記ブログに載せたものが元になっています。2017年になっても自分の職場に変化がないことに驚愕してしまいました。
ではまた☆
[書評]高校でも配慮が必要な生徒は多いはず。「通常学級での特別支援教育のスタンダード」
職場で発達障害についてのレポートを発表してから、困っている生徒のために何ができるか考えています。
まず、本を読みました。
特に、高かっただけあって(2940円!)日野市の取り組みはものすごく勉強になったし、すぐ取り組めそうなアイデアがいっぱいでした。
通常学級での特別支援教育のスタンダードは超おすすめ本!
↓読書メーターの感想より。
日野市の小中学校の先生にチェックシートを記入してもらい、できていない部分について全校で取り組んだ実践を集めた本。
A4、300Pというすごいボリュームですがその価値はある!
こういう教育を受けてきた生徒が高校に入ってユニバーサル授業がでなかったら失敗経験、叱責経験も多くなってしまう。
高校もユニバーサルデザイン授業について学ぶべき。
本質と違うところ、たとえば漢字が読めなくて学びから遠ざかるなんてもったいない。
個人的には発達障害は「理解と支援が必要な”個性”」というコラムに共感しました。チェックシートも必見。
チェックシートは、学校環境についてコーディネーターや校長、教員が記入するもの。
組織作り
□校内委員会は、適切に運営できる体制でしたか。
理解・啓発
□校内委員会として、発達障害などの理解に必要な資料、文献などを校内の教員に対して紹介をしましたか。
個々の教員に対しては、
学級環境
□座席の位置は個々の特徴に合わせたものになっていますか。
□クラス内のルールはシンプルで誰もが実行できるものに設定していますか。
□助け合ったり、協力したりする場面を意図的に設定していますか。
授業における指導方法
□授業のはじめに内容の進め方について全体的な見通しを提示していますか
□時間の流れの中で、イマ、何が行われているかわかる工夫をしていますか
□課題についてできる限り学習内容の細分化(スモールステップ化)していますか
□集中の持続が可能なように、課題の内容や取り組み方に少しずつ変化を持たせていますか
などなど。
小中学校では意識されている項目かもしれないけれど、高校では
「高校生なんだから過保護すぎ。自分で考えて動くのが高校生でしょ?」
という声が根強いような気がする。
障害は個性か?
この本では「障害は個性か?」というコラムがあり、「個性」について腑に落ちない編者が、「理解と支援が必要な個性」と説明を受け、腑に落ちたという文章にとっても共感しました。
私も、先日の研究会で「障害は個性」との意見を聞いて、
「うーーーん、そんな、個性とは言えないほど苦しい経験してきている生徒がいるんでないの?」
と思っていたのでした。
今のところ、そう言われたら・・・
目が悪い人の例えを使おうと思っています。
視力が悪い人は、メガネをかければ改善できるとわかっている。
もし、
「目が悪いのも個性だから、そのままでいいんじゃない?」
「メガネ使うなんて、不平等じゃない」
って言われたらどうでしょう??
発達障害の支援も同じことじゃないかな?
と思うのですが。。。
本を読んで早速やったこと
・授業の構造をはっきりさせて、開始時に流れを説明してから授業に入り、今何をしているか視覚的につたえる。
すると、こちらも生徒もやるべきことが明確になり、多少いい感じ。
(とはいえ、「静かを作る」ことが本当に難しい。。話を聴けないのはどうしたらいいの?)
これからも続けてみようと思います。
学んでみて、疑問2つ。
ユニバーサルデザイン授業のための、「刺激を少なく」という項目
『学び合い』では、本時のゴールは示されるものの、授業中立ち歩いて話してOK。
となると、話し声が過剰な刺激になってしまう生徒には苦しい学習環境かもしれない、と思うのですが・・・。
すでに実践されている方、どうなんでしょうか??
見学したい、話を聴きたい学校にどうやってアポを取ればいいのか?
日野の中学校を始め、見に行ってみたい学校や、話をしてみたい大学の先生がいくつか出てきました。
(クリエイティブスクールの神奈川県立田奈高校とか。)
職場ででもいろいろな学校を見学しに行こうという動きがあり、
「早速行きたいね!」
と話せる仲間ができました。とっても嬉しい!!!
でも、知り合いがいない時はどうやって見学のアポをとればいいのか・・・。
うーん悩み。
ではまた☆
[便利]無印の仕切りトレーが大活躍!年度始めは職場の机を片付けて効率化をはかろう!
「机の引き出しの仕切りがお菓子の箱だ!」
「ストックがあるのに見つからなくてAmazon注文しちゃった!」
それ、どちらも私のことです。
最近、家の模様替えをプロに頼んだのをきっかけに、片付け熱が出てきました。
この本を読み、
「無印でも使い方によっては職場の引き出しがキレイになりそう」
と確信し、無印良品週間にまとめ買いしちゃいました!
新年度準備のついでに、机の引き出しを使いやすくした記録をご紹介します。
20世紀の引き出しに愕然!
職員室では一人ひとりに机が割り当てられています。
それぞれ、机の引き出しに文具や付箋、教材などを入れています。
いつから仕切りにお菓子の箱を使っているか記憶が定かでは無いのですが、特に疑問もなくずっと使っていました。
それが、片付け本を読んでから、
「なぜ私はお菓子の箱を仕切りに使ってるんだろう?20世紀か!」
と、ふと気がつき愕然としました。
確かに、家でも収納を揃えずに段ボール箱や空箱を使ってしまっています。
皆さんのおばあちゃんちもそんな感じだと思いますが、昭和の家って感じがしますね。
今回はそんな昭和感を打開すべく、シンプルに決めようと決意しました。
引き出し片付けに、無印良品投入!
今回引き出しの仕切りに導入したのは無印良品のポリプロピレンデスク内整理トレーです。
事前に引き出しの内寸を測って、無理なく入るよう設計しました。
1つ200円と無理のない価格帯なので、思わず家庭用と合わせて12個注文してしまいました。
職場の新年度準備の日に、早速引き出しの中身を全て出し、それにうまく収納できるよう整理整頓しました。
普段使わない文具がたくさん入っていており、あらかた処分しました。
開ける度にニヤニヤする引き出しに変身!
整理前と、整理後の引き出しはこちらです!
- 引き出し1ビフォー
(職員室の引っ越し時の撮影の為、マウスが入ってます)
- 引き出し1アフター
- 引き出し2ビフォー
- 引き出し2アフター
普段使う文具を前に配置して、あまり使わないものを奥に配置しました。
これならば、スペアを持っているのに、
「なくなってしまった!」
と勘違いして注文してしまう失態とは無縁になりそうです。
まとめ
生徒に、
「片付けなさい!整理整頓しなさい!」
と言っている割には自分の机が整理されていないことに気づきました。
- 全て取り出し、不要なものを処分する
- 使いやすい収納器具を購入する
- 必要な物の住所を決めてあげる
この3つのステップを繰り返すことで使いやすい場所になると実感しています。
普段使う場所を整理整頓することで、仕事や作業の効率化がはかれることでしょう。
何だか今年1年、すっきりした気持ちで過ごせそうな気がしてきました。
慌ただしい時期ではありますが、皆さんも机の整理整頓を心がけてみてはいかがでしょうか。
もし、他にも良いアイデアがあれば教えてください♪
ではまた☆