[映画]学校に関わる、すべての人に観て欲しい!「みんなの学校」
ずーっと観たい!と思っていた映画「みんなの学校」観てきました!
↓公式サイト
世田谷の有志による【映画『みんなの学校』を観て語る夕べ in 世田谷】へ。
この情報も、Facebookの先生つながりから。
以前参加していた信頼ベースの教室ファシリテーションや、『学び合い』関連の先生方からの情報は本当に役立ちます。
場所は三軒茶屋のしゃれなあどホール。
ホールは100人が入れるくらいの大きさで、スクリーン映画ほどではないサイズ。
映画「みんなの学校」とは?
みんなの学校とは…公式サイトより
大空小学校がめざすのは、「不登校ゼロ」。
ここでは、特別支援教育の対象となる発達障害がある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。
ふつうの公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく、保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。
すぐに教室を飛び出してしまう子も、つい友達に暴力をふるってしまう子も、みんなで見守ります。
あるとき、「あの子が行くなら大空には行きたくない」と噂される子が入学しました。
「じゃあ、そんな子はどこへ行くの? そんな子が安心して来られるのが地域の学校のはず」と木村泰子校長。
やがて彼は、この学び舎で居場所をみつけ、春には卒業式を迎えます。いまでは、他の学校へ通えなくなった子が次々と大空小学校に転校してくるようになりました。
このとりくみは、支援が必要な児童のためだけのものではありません。
経験の浅い先生をベテランの先生たちが見守る。
子供たちのどんな状態も、それぞれの個性だと捉える。
そのことが、周りの子供たちはもちろん、地域にとっても「自分とは違う隣人」が抱える問題を一人ひとり思いやる力を培っています。
映画は、日々生まれかわるように育っていく子供たちの奇跡の瞬間、ともに歩む教職員や保護者たちの苦悩、戸惑い、よろこび・・・。そのすべてを絶妙な近さから、ありのままに映していきます。
そもそも学びとは何でしょう? そして、あるべき公教育の姿とは?
大空小学校には、そのヒントが溢れています。
みなさんも、映画館で「学校参観」してみませんか?
まず、校長がかっこ良すぎる!役者さんか?シナリオあるのでは?と思うほど言葉に力があり、名言続出でした。
校長自身も、開校当時に学校内をとにかく逃げまわる問題のある生徒を目の当たりにして
「この子さえいればいい学校になるのに」
と思ったことがあると告白していました。
その後、あるエピソードをきっかけにその子は逃げることがなくなるのですが…。
先生も孤立しない「みんなの学校」
先生が孤立しない。みんなで作る学校だ!と言いながらも、「教室のトラブルは担任の責任」と周囲の教員が全く助けないことが学校ではよくあります。
余裕のない激務の中、お互い助け合える余裕が無いというのもあります。
この小学校なら、先生がひとりぼっちになることなく、
「ほかの教職員と助け合って1年間過ごすことができるかも!」
と思えるほど教員の層が厚いです。
あと、「しんどい」という言葉がよく出てきました。
私が敬愛するファシリテーターのちょんせいこさんも大阪人で「しんどい」をよく使われます。
関東だとしんどいに当たる言葉って微妙にない気がする。
もしあったら教えて下さい。「疲れた」「つらい」よりも相手や自分を思いやり、いたわる気持ちがあって好きです。
語り合いたくなる映画
上映後に、周囲の人とこの映画について話し合うトークタイムがありました。なんと、世田谷区長も参加。
同じく教育関係の方、主婦の方と感想を語り合うことに。
それぞれ、日頃思っていることから、
「自分が小さかった頃は今よりもこの小学校のあり方に近かったのではないか」
「今は学校が受け入れる生徒の幅が狭いのではないか」
という話になりました。
私はぼーっと「いい映画だったなー」としみじみしていたところ、主催者の方が
「どうでしたか?色々な見方があると思います。例えば、みんなで作ると言いながら校長のリーダシップが強すぎないか、とか」
と仰っていて、なるほど、そういう考えもありだと思う、でもまだ見たばかりでそこまでは考えられない、感じていたい気分でした。
最後に「こうすればもっと学校は良くなるのではないか」というテーマで話し合い、付箋に書いて終了となりました。
区内に住んでいる友人のお子さんが、残念ながら担任の先生や管理職から
「いろいろあり、この子はもう普通学級で見ることはできない」
と言われ、特別支援学級への転校を勧められてしまいました。
そのことを書き、このような学校を理想と思うなら特別支援学級をすべての小学校にも置くことはできないのか?という内容を付箋に書かせてもらいました。
ママ友のSNSの投稿でも、
「隣のクラスが学級崩壊した」
「自分の子どものクラスは何とか被害を免れたい」
「あの子がいると学級が落ち着かなくなる。なんとかならないのか」
など見かけますし、私もトラブルの多い生徒を預かるのは正直「しんどい」と思うことが多いです。
それでも…希望を持ち続けたい!と思える映画でした。
まとめ
パンフレットもオススメです。監督がこの映画に関わることで自分も変わってきたことを読んで、また目頭が熱くなりました。
教育関係者だけでなく、学校に関わるすべての人に観てもらいたいなぁ。
多分またどこかの映画館か上映会に行くと思います。
主催者の皆さん、ありがとうございました!
当日の夜ご飯。
同僚と行くはずでしたが、諸事情によりひとり。アジア屋台で鶏肉と野菜のフォーを上映前に頂きました。
この記事は2015年6月に雑記ブログに書いた記事で、その後、夏の職場の教研でも上映することができました。
今どこで上映されているかは、以下のサイトから確認することができます。
木村校長先生の本も激オススメです。
電車の中で目頭が熱くなり、
「ああ、電車で読む本ではなかった…!」
映画で気になるあの子のその後が書かれていますよ!
教育の原点を思い出させてくれます。
ではまた☆
[書評]「目標と学習と評価」の一体化!新年度に向け、『学び合い』を改めて学ぶ。
気持ちはすでに来年度。
今年度よりも良い授業を目指したい!!
今から準備するとしたら?
良いと言われる授業を見学したり、レポート書いてみたりしました。
職場でうまく言っているケースを真似るのが大事。
ということはわかっているものの、またもや本を買いまくってしまいました。
好きなだけ?!本が買えるって、大人っていいよね…。
「成功する練習の法則」によると、優れている教師は、授業内容に20%、目標設定に80%使ってるそうです。
ほしい結果からまず考えるのが大切らしい。
新年度に向け、『学び合い』を改めて学ぶ
授業の目標を立てるのに参考になりそうなので、『学び合い』の本を5冊購入。
「成功する『学び合い』はここが違う!」も、具体的で分かりやすい良書でした!
なるほど!メモ
『学び合い』の考え方とは?
どんな状態が「知る」「理解する」状態なのか?
生徒が理解したことを知るための評価方法は?
- めあて
- めあてができたかどうかを確認する方法
- 制限時間
- めあてを達成するための手順
- めあてを達成するための条件
『学び合い』の3つの考え方
- 「学校は、多様な人と折り合いをつけて自らの課題を達成する経験を通して、その有効性を実感し、より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場」という学校観
- 「子どもたちは有能である」という子ども観(万能ではない)
- 「教師の仕事は、目標の設定、評価、環境の整備で、教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるべきだ」という授業観
『学び合い』の方法
- 子どもに課題を与える(課題達成に必要な資料も用意)
- 子ども同士で教えあって、課題を達成してもらう
- 「全員がわかる」が目標。それがどれだけできたかを評価
『学び合い』スタートブックより、目標の立て方の例
- 全員が達成できるレベルになっているか
- 教師だけでなく子どもが評価できる表現になっているか
- 具体的なゴールがわかりやすいか
- インプットしたものをアウトプットさせるようになっているか
- 相手を意識させるようになっているか
- 削って削って、シャープにシンプルになっているか
例
- ○○に理解してもらえるように説明することができる(下級生など)
- ○○という単語を使って、150字以内で書き表すことができる
- よくわかってもらえるように○○に手紙を書くことができる
- 発表できる
- 安全に使うことができる、コツや理由とともに結果を求める
- (ゴールフリーの課題の場合)なぜそのように考えるようになったのか、その理由と一緒に、お友達によくわかってもらえるように自分の考えを説明できる
- プロセスを説明できるようにする
その時々で響くところは違うと思います。
まとめ
協同学習の本も購入してみました。
実は、協同学習は「学習」という面が強調されがちですが、アメリカ合衆国などの教育困難な地域においては、学級の学び合いを支え、広げるために力を発揮してきた手法なのだそうです。
背景を知って、なるほどでした。
読んでも、なかなか実践まで至らなかったり、実践してもうまくいくケースはとっても少ないですけどね。。。
ではまた☆
[セミナー]子どもがやる気になる質問とは?魔法のしつもん・先生向け研修に参加!
こちらの研修に参加してきました。
>>しつもん財団
2013年から、教職員向けの講座を無料で開催しているそうです。
子どもがやる気になる質問ってどんなものだろう?と好奇心で参加したら、参加者数の多さと熱気に圧倒されちゃいました。
100名以上の、教科、学校種を問わない先生方が大集合!!
昨年の講習を受けたり、地域でキッズインストラクターの研修を受けたりして、すでにしつもん先生として実践されている方が大多数の印象でした。
右がマツダミヒロさん。
お若くて気さくな感じがします。
午前中は、魔法の質問のインストラクションとワークショップ
この1日が終わっていたときに、どうなっていたらいい?
まずはこの問いから始まりました。
コーチングの初めにコーチから質問される問いと同じですね!
質問のルールについて
①答えはすべて正解
②答えが出なくても正解
③他の人の答えを受け止めることが大事。十人十色。
自己紹介
・ペアで共通点を見つける
#目に見えるところ以外で。ママイキでも出た課題だが、久々だったので意外に苦労しました。
・うまく行っていること3つを書く
人は欠けているところに目が行くので、意識してあるところに目が行くように質問する。
・褒めまくりゲーム
まず、褒めるために「言われて嬉しいこと」を10個書く。それをみんなで見て1分間褒める。
褒める方が関係が築きやすい。それぞれ、褒められて嬉しい言葉は違う。
何をやるかよりも、誰がどんな状態でするかの方が大事。
#言われて嬉しいことを書く時に、目的が示されていなかったので人に見せることを想定していないことを書いてしまいちょっと恥ずかしい思いをしました。
あと、見知らぬ人から褒められるのは苦手ということが分かりました。
質問を作る時のコツ
・シャンパンタワーの法則
シャンパンタワーは、一番上が自分になるが、まず自分を満たすことが大丈夫。
自分のグラスを満たすために、一番大事なことは?
・質問の種類について
疑問、クイズ、命令質問、尋問は、自分のための質問。WHYが多い。
質問を始めると、人間の脳は答えを探し始める仕組みになっている。
どうすれば〜できるか?が、HOWの質問。
できる前提で物事を進めていける。
さらに、ワクワク感を感じるバージョンにする。
その人にとって一番大切なことはなにか?
その人を見ながら質問を作ることが大事。
お昼休みは、机が一緒になったメンバーでランチへ。
メンバーの中で、全く初めての参加は7人中2人でした。
午後は、魔法の質問を使っている先生方のお話を伺う
高校では、1時間の授業の目標を立てたり、どんな力がついたら最高ですか?という問いを講習の表紙に書かせたりしている。
SHRでは、しつもんトランプをめくって考えたり、隣同士で伝えあったりしている。
小学校では、朝の会に今日の質問を作ったり、未来質問といって未来に到達したと仮定して質問をする方法。
この方法で、小テストでほとんどの生徒が100点を取ることができた。
などなど、何名かの先生からの熱い報告ののち、魔法のしつもん授業を行うにあたっての解説と、魔法のしつもん作りの練習を行いました。
まとめ
内容がぎゅーーーっと詰まった7時間でした。
印象的だったのは、ものすごいエネルギーを持った先生方がこんなにいらっしゃるんだ〜ってこと。
私は近県からの参加なので日帰りできますが、北は北海道から南は沖縄までこのために参加され、仲間が増えていくのを見て圧倒されました。
内容的にはドリームマップと重なっていることも多く、子ども達にもっと夢を持って欲しいと願っている人がそれだけいらっしゃるんだなと思いました。
まずは、教師がイキイキしないといけないんだけどね。
9月から、習った質問スキルを活かせるよう頑張ります〜。
(この記事は、2014年の雑記ブログをリライトしたものです。)
ではまた☆
[実践]職場でうまくいっている協同的な学びのためのテクニックを集めてみました!
年度末、「勝手に授業改善プロジェクト」と称しまして様々な授業を見学に行きました。
10数時間見学する中で、実際、「生徒が失業者になっていない」と思われた授業は本当に少しだけ。
私の授業もかなり崩壊していて、皆さんに偉そうなことは言えないのですが…
罪滅ぼしに、授業を見学して「協同的な学びの技法で、我が社の子どもたちに有用だと思われる(ただ真似るだけで成功するとは言えないが…)」テクニック集をまとめてみました!
協同的な学びに有効なテクニック集
以下に紹介していきます。
机を並べ、くっつける
4人の机をくっつけて、隙間が出来ないようにする。絶対に隙間ができないようにするのは法則化のスキルでもあったような。
年度当初から
「この授業はこうするものだ」
と生徒にインプットしてしまわないと続かなくなる気がする。
途中から実践すると、机をくっつけてくれなくなる。(実際私もそうでした)
丸読み
教科書やプリントを配布し、黙読ではなくグループで音読させる。その際、「。」で次の人にバトンタッチする。(だから、丸読み)
丸読みが終わった班から次の課題のプリントを配布し、取り組ませる。
それぞれが黙読する、では課題に取り組まない生徒が必ず出てくる。作業の協同を徹底するために、グループで取り組まなければ次の課題にすすめないというシステムを作っておく。
1・2・3・4
時計回りに1・2・3・4と番号を割り振り、「1の生徒はプリントを配る、2の生徒は司会をする」など教師が課題を席で割り振る。
班の中で担当を決めさせると力関係で弱い立場の生徒が押し付けられたりして、協同での学習を拒否する生徒が出てくる。
キッチンタイマーで時間管理
課題を全体で取り組む時間を区切り、小テストの制限時間をはかるのに有効。
時間を区切るのは、教師も生徒もけじめをつける上でとっても大切なことですね。
パワポで板書
黒板に板書している時間は、教師が生徒に背を向けてしまい、生徒が手持ち無沙汰になる空白の時間。
この時間が長いと時間のムダになる。
あらかじめパワーポイントに板書してしまい、TVモニタに写すと一瞬で必要な情報が手に入るので、生徒が集中できる。
職場の同僚は、Googleドキュメントなどを用いてスマホを使ってHDMI経由で写してました。
が、私物なので途中電話がかかってくることがあったり、通知が表示されないように授業前にすべて通知をオフにすることがあったらしい…。
機内モードにすればその心配はないですね。
本当は私物を使わなくてもいいように予算を立てて欲しいけど、お金がない。全員がPC使えるわけでもないし。
小テスト用メモ作成
授業中に課題を終えたら、時間の最後に、小テストに持ち込めるメモを作成する。
どんなメモを作っても良い。
最後にテスト、となると燃える生徒が出てくる。
ホワイトボードでグループごとに解答
グループで評価するために取り組んでいる先生がいらっしゃいました。
小さいホワイトボードに答えを書き、時計回りで解答して行きます。制限時間は15秒でした。
答えを間違うと、グループごとに評価が下がるので気を抜けない。ちょっとしたゲーム感覚ですね。
その他、本で読み良さそうだと思った技法
棒で当てる
出席番号を書いた割り箸を持って行き、その場でランダムに当てる、を具体的に見えるようにする。
職場で、iPhoneアプリを使ってランダムに当てている同僚がいましたが、4,6,8,4…と「重複してしまう」らしく困ってました。重複しないアプリありませんか??
課題の進み具合を可視化
名表をマグネットで作り、課題が終わった人、班を可視化する
→わからない人が終わった人に聞ける
これ、やってみたいことの一つです。小学校とは異なり何クラスか教えるので、クラス分作るのは厳しいー!なので、学校ぐるみで作ってくれるのを希望!
「数字マグネットでもいけるかな?」
って思いましたが生徒は他人の出席番号なんて覚えてないですから…。
更にいうと、1年かけてもクラス全員の名前を覚える生徒はごくわずかなので実際に作ってみても我が社で有効かはわかりません。涙
自分の考えを伝えて、相手が理解したら、プリントに評価の丸をつける
丸をつけることが目的にならないように注意すべきですが、答えが1つではないゴールの課題は相互評価させるのもひとつの手だと思います。
まとめ
以上、ざっくりテクニック紹介でした。
考え方も大切だけど、考え方を実現させるためのテクニックも軽視できないと思うのです。
目標を達成するためのテクニック。
テクニックありきにならないよう、気をつけます。
勝負は4月…それまで、やることが沢山ありますね~。ふぅ。
ではまた☆
[セミナー]幸せ度世界一!?オランダの子どもたち。リヒテルズ直子さんの講演会に参加!
オランダの教育について、お子さん2人をオランダで育てた経験を元に日本にも広めているリヒテルズ直子さん。
本は何冊か読んでいたものの、お話を聞く機会を逃していたので
「講演会があるよ」
との噂を聞き、行ってきました!
私立小学校での講演で、一般参加可でした。ラッキー!
参加者のほとんどは小学校の保護者のようでした。
小学校から私立を選ぶだけあって、教育について深く考えている方が多そうです。
講演は、パワーポイントの資料と、オランダの実際の教育の様子を動画で見ながら丁寧に説明していくスタイルでした。
今回子連れでも参加したのは、テーマが気になったから。
「これからの時代を幸せに生きる子どもたちを育てるため親ができること」
自分にとっての幸せとはなにか?
幸せを感じとれる大人になって欲しいと個人的に考えているので個人的にはヒットでした。
こんな本が出ています。
講演会場でも売ってたけど、買いそびれた…!
なるほど!メモ
幸せ度の高い、オランダの子どもたち
2013年の先進国29カ国の調査で、第一位。
オランダの子どもたちは、
「級友は親切で助けてくれる」
「母親、父親となんでも話せる」
割合が8割を超えており非常に高い。
- 日本とオランダの15歳での学習到達度はほとんどは変わらない。
- オランダの子どもたちは、親とよく話をしている。親子の接触の時間が長い。
- 学校でも、家庭のような雰囲気がある。
学校の自分の席は一つではない。本を読むなど、それぞれの仕事にはふさわしい場所がある。
安心の場の必要性は、脳科学でも証明済み。
つながりの感情がないと、自分を認めてくれる存在がいない、無気力、攻撃性が出るなど問題がある。
#岩瀬先生の教室でも、リラックスできるように畳スペースやクールダウンスペースを作ったりしていましたね。
- 自立とは、自分が出来ること、できないことを知り、出来る人に助けてと言えること。
身の回りのことは出来るだけ自分でさせるため、保育園には1歳を過ぎた子どもが自分で登ってオムツを替えてもらう交換台がある。
幸せに生きるために
- グローバリゼーション、環境問題、高度科学技術発達などの変化に対してネガティブな面を見るだけではなく、プラスの面を見られるようになることが大事。
- 子どもたちの到達度は、面談時にタブレットでグラフにして表せるよう半年ごとにテストがある。各教科ごとではなく、読む力などもっと細かく分かれているらしい。
- 特に、イエナプランの小学校では、朝、夕にクラスがサークルになり対話をする時間を設けている。そこで言いたいことを言う力、聴く力、調整していく力がついていく。
- 親が子どもとの関わりを深めるため、夫婦で働き方をワークシェアにシフトすることが多い。2人合わせて7日位働くので、必然的に親子で過ごせる時間が長くなる。
- 子どもの頃から社会のニュースに触れ、考える機会を持っている。サークルの対話では311の話題も出ていて、リヒテルズさんが見学で訪れた時に子どもから質問が出たりしていた。
- 教育は社会の鏡。社会がダメだと教育もダメだとなんでも社会のせいにせず、まずは教育から変えていくことが必要。オランダも40年かけて変えてきた。
- 日本の子どもは、オランダとは逆に良いものを捨てさせられながら成長していくように感じる。
この講演を聴いて、会場になった小学校の先生が、
「この小学校は民主的で理想的な学校だが、社会はそうではないと出ていく人もいる。しかし、教育から変えていくことの重要性も語って頂けて大変元気が出た」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
まとめ
私が学んでいる間、子どもたちは外で裸足になって遊んでました。
子どもたちよ、ありがとう〜!
幸せ度の高い、自立した大人に育てたいと思うものの、実際には難しい?!
仕事を続けていく上でも役立ちそうです。
(この記事は、2014年の雑記ブログ記事をリライトしたものです。)
ではまた☆
[実践]今よりもマシな授業づくりのためのチェックリストを作成しました!
進路多様校での「勝手に授業改善プロジェクト」、一人で盛り上がってます。
授業を成立させるだけで精一杯な進路多様校において、授業を改善すること自体がかなり大変なことです。
生徒が取り組むブライト・スポットな授業を広めたいのですが…
多くの仲間が実践している授業とあまりにも異なるので正直、困っています。
話し合う必要のない「作業の協同」
先日、アドバイザーの方が来てくださり、現時点で成功している授業の特徴を「作業の協同」と紹介してくださいました。
「作業の協同」の実践方法はとてもシンプルで、
- 説明よりも先に、生徒で協同して演習を行う
- 生徒が壁に当たってから一斉に戻して説明する
- 協同する必然性のある評価を行う
テキストで書くとそんなに難しくないように思えますが…
受けたことのない授業を実践するのはとてもハードルが高いんですよね。
何回か授業を見ればある程度イメージが湧くとは思うのですが、そこまでも行ってないんですよね。。。
今年に入り、職場で1.2番を争う位授業を見学していく中で、
「こうすれば目の前にいる子ども達にフィットする授業が出来るのでは?」
と思うリストが浮かんできたのでメモ。
一緒に見学している若手のお仲間も、リストを見て同じ感想を持ったそうで、心強い!!
見えてくるものがあるよね〜!!!
ってことで
「チェックしていくと今までよりはマシな授業になるかも?!」
リストを作ってみました。
協同的な授業を行うためのチェックリスト
□チャイムが鳴るまえに教室に入り、出欠の確認を事前に行う。
□すぐに授業を開始する。号令、出欠、黒板消しなどでもたもたして、授業開始が10分後にならない。
□スマホなど、授業を中断して注意しなくても済むように、新年度に厳しめにしておく。
□目的、目標を明示し、授業の価値を生徒に伝える。
□教師の説明は最低限に、指示を明確に。
□生徒全員に行き渡るよう、教科書を印刷したもの、参照できる資料を用意する。
□50分間、フルに生徒の活動をイメージし、保証する。
□みんなで考えよう的な、コミュニケーションしないとできない課題は与えない。
□グループで行う際、個別の課題がある。自分の役割が決まっている。
□模造紙1枚をみんなで作成せず、個別に調べた結果を貼れるようにする。
□グループの活動が評価できるような課題を用意する。
□継続してグループ活動を行う。
当たり前のこと過ぎますよね…?
でも、できてないんですよ…。
まとめ
今、モーレツに読んでるのは『学び合い』関連の本。
「考え方が中心」とは言え、スタイルをまず参考にしてみます。
以前ハマって何度も見ていたオンライン講座「インタラクティブ・ティーチング」でも「目的と目標を明確にすること」、とありました。
あまりに読みすぎて、夢の中にも目的と目標が出てきて、違いがわかった!!!と膝を打つ私…
夢にまで出てこなくていいですよ。
実は、『学び合い』を6年前に実践して、挫折して封印していたのです。
今回思い出して1時間だけ実践してみたら、生徒が自主的に取り組んで居眠り激減しました。
経験に、ムダはないんだな〜と実感しましたよ。
ではまた☆
[実践]2016年度のチャレンジ!高校生の振り返りジャーナルはどうなった?&悩み
最近、出版されましたね!振り返りジャーナルの本。
私も手に入れました。
なんと、オールカラーと大盤振る舞い〜。
この本のレビューはまた書きたいと思います。
今回は、2016年度私が実践した振り返りジャーナルについて報告したいと思います。
昔、挫折した振り返りジャーナルのこと
ちょんせいこさんと岩瀬直樹さんが提唱されている「信頼ベースの学級ファシリテーション」。
本もたくさん出版されています。
お二人の取り組みに共感し、2014年にも振り返りジャーナルに取り組みました。
毎日は大変だな…と思ったので週1回。
ちょんせいこさんが、
「毎日できないなら、やらない方がマシ」
とおっしゃっていましたがその通りでした。
毎日記録して、前日の振り返りを見て成長するものですよね…。
一応、一年続けましたが週1回だったので30回も書けなかったと思います。
2015年は続ける勇気がなく、とりくみませんでした。
2016年は、振り返りジャーナルのメリットを実感
2016年は一年生を担任し、生徒の様子を見て
「このクラスなら、最低夏休みまでは続けられるのではないか?」
と感じ、4月から取り組むことにしました。
取り組んだ内容はこちら。
- B5ノートを1/3に切る(本来なら1/2だが、それだけ生徒が書けると思えず)
- 表紙のシールを貼る(ラベルシールに印刷。自作しました)
- 終礼で配り、書いてもらって後ろから集める
- 私が20分程度で返事を書いて、翌日また終礼で配る
- 列ごとの番号を書き、配布がラクになるようにする
6月の行事まではみんな書いてくれ、生徒の状況を把握するのに大変役立ちました。
高校では毎日授業で会えるわけではなく、生徒全員に話しかけられるわけではありません。
そんなときこの振り返りジャーナルがあることで、生徒は今どんなことを考え、悩んでいるのか?交換日記のようなノリで相手のことを知ることができました。
しかし、書くことを苦手とする生徒を中心に徐々に提出日が悪くなり…夏休み前にすべての振り返りノートを回収することができませんでした。
夏休み明けの新学期には、紛失分で17冊ほどノートを補充しなければなりませんでした。
出さない子の呼びかけ方に悩む
この振り返りノートの記入は絶対ではないものの、なるべく書いて出してくれるようにお願いしました。
高校の終礼は早く終わってくれることを待ち望む生徒が多く、ノートを前に送って戻すことすらめんどくさがる生徒もいます。
もともとプリントをファイルに綴じて片付けることや、荷物を適切に管理することが苦手なADD傾向の生徒も多いです。
書いてくれない生徒に注意するわけにもいかず、お願いするだけにとどまったところ、3学期の終わりにはほぼ半数はノートに何も書かない状態になってしまいました。
テーマをほとんど決めず、チャレンジに欠ける日々だったか
また、毎日ノートに書くテーマをしっかり決める事はありませんでした。
「定期テスト前にはどのくらい勉強しているか」
「テスト後には出来がどうだったか」
というテーマを設定したことがあるくらいです。
学級ファシリテーションの本に
「チャレンジに満ちた日々であれば振り返りジャーナルをどんどん書くことができる」
と言う文章があったような気がします。
しかし自分のクラスの生徒たちを見ると、なんとなく学校に来て退屈な授業を受け、部活に入らず帰っていく生徒が目立ちます。
充実した、チャレンジに満ちた日々を送ってほしいと思いつつ、それだけの環境を用意してあげられない無念さを感じました
数字で見る、振り返りジャーナル
振り返りジャーナルの振り返りを数字でお送りします。
- 手元にあるノート 27冊/38人
- 最終日の書き込みがあるノート 12冊/27冊
- 2冊目に突入した人 14/人38人
振り返りジャーナルは60ページです。
学校に来ている日数は180日程度。
2冊目に突入しなかった生徒は、60日書けてないってことですね…。
2017年も続けるか?
今1番悩んでいるのは、2017年も続けるかと言うことです。
今年度は新入生の担任ではないので、黄金の三日間で
「振り返りジャーナルを書くものだ」
と定着をさせるのが難しいような気がしています。
私自身が価値のインストラクション(なぜそれをするのか、目的を説明すること)が苦手。
生徒のモチベーションが下がり、提出してもしなくても良いものだと認識されてしまうことも自分の課題として受け止めています。
また、ホワイトボードミーティングでオープンクエスチョンの練習をすれば、もう少し振り返りの量が増えるのかもしれません。
それだけの時間を作るのも、なぜそれをしなければならないのか説明するのも難しいです。
まとめ
最近発刊された振り返りジャーナルの本を読んで、小学生でもこれだけの振り返りが書けるのに高校生でなぜ1行や2行で終わってしまうのか、悩んでしまいました。
もともと、小学生の頃から「遠足が楽しかった」としか書けないような生徒が割合として多いということもあると思います。
また思春期と言うこともあり、教員とノートで交流すること自体気恥ずかしくてできないと言う生徒もいるでしょう。
2016年も、この振り返りジャーナルを夏休みまででやめようかと思っていたところをSNSの友達に励まされて続けることができたのでした。
新年度まであと3日しかありません。
それまでに振り返りジャーナルを続けるのか、こちらの本をもう一度読み直したいと思います。
ではまた☆
[実践]勝手に授業改善プロジェクト。「スイッチ!」のフレームワーク実践を振り返る!
昨年度後半に取り組んだ「勝手に授業改善プロジェクト」。
新年度になり、授業改善を見学する立場から実践する立場になりました。
以前記したスイッチ!からの記事を参考にして、今学期どのような実践ができたのか振り返りたいと思います。
こういう時、フレームワークってめっちゃ便利!この通り振り返れば一定の成果が見えてくるって…。
下のようなチョークアンドトークはほぼやってません…。
勝手に授業改善プロジェクト・経過報告
黒が前回(3月)赤が今回(7月)の振り返りです。
象使いに方向を教える(理性への働きかけ)
・ブライト・スポットを手本にする
うまくいっている部分を探し、マネしよう。
□学内でうまくいっている授業を見学する
→とりあえず、上手くいっている、行っていないに関わらず、10時間は見学した。
→☓今回は普段の授業見学はできず、授業研究会での見学のみ。授業を見る余裕がなかった…。
□うまくいっている授業のレポートを書く
→全ての授業についてレポートを作成できた。まだあと2時間分提出していないので早めに提出する。科目のばらつきも少なく、まんべんなく見学できたので◎。
→☓見学が出来なかったのでレポートも書けていない。ただ、すでに10時間は見学しているのでできていなくてもOK(多分)。
□研修関係の委員会で配布してもらう
→授業改善の委員からまとめて配布してもらえた。全員読んでいるとはとても思えないが、とりあえず10人程度からは声をかけてもらったし、年度末のアンケートにも授業レポートが役に立ったとコメントがあった。
授業を見せてもらった先生にもプリントが欲しいなどの声掛けがあったみたいで嬉しい。
→△研修係のお便りとして、書籍(アクティブラーニング、コンピテンシー関係)の紹介や映画(みんなの学校)、テレビ(奇跡のレッスン)の紹介など行うことができた。
・大事な一歩の台本を書く
全体像で考えず、具体的な行動を考えよう。
□授業の見学が気軽にできる
→複数の教員で見に行くと見た後のディスカッションもできるので良いと思う。私も後半からは一緒に見に行く仲間ができたので心強く、盛り上がった。
→○授業づくりの委員会のメンバーが授業を撮影するようになり、授業見学をする人たちの人数は増えたと感じる。
□授業デザインについて気軽に話す時間
→昼休み、自席以外で食べるスペースがない!放課後は部活や生徒指導で時間がない!まとまった時間を提示して人を集めるのはムリそう。
→○自分が困ったとき、参考にしている実践者に勝手に話しかけて悩みなど交流出来た。
実践していない時とは会話の内容が全く異なり、より具体的に、生徒の様子をメインに話ができるようになった。
□授業について考える時間を持つ
→今回は、教科会で交流する時間が多く持てた。3学期は少しゆとりがあるので積極的に交流できるネタを集めたい。
→○授業準備の時間が以前より毎日1時間は増えたと思うが、それにともなって帰宅時間が大幅に遅れるようになってしまった。
気持ちが焦るばかりで土日も家で仕事していた。
考える時間は持てたが、プライベートにしわ寄せがあったのは☓?ただ、授業時間中は準備のお陰でかなり楽になった。
□ブライト・スポットの授業にまず見学に行くよう勧める
→週に1時間でも行けると良いのだが…その1時間を踏み出すことがまず難しいと感じた。それだけ、授業のない時間にやるべきことが山積しているのかな…。
行事、生徒指導があるとどうしても授業見学への足が遠のく。
→☓自分が授業見学していないので勧められなかった。
じゃあ、だれに見学に行くように勧めるのか?もうこの目標は外してもいいかもしれない。
・目的地を指し示す
目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを理解すれば、変化がラクになる。
□いつ授業見学してもよい学校
→今は、まだ厳しい。いや、むしろ何時でも授業にお越しください、という声掛けをしてしまった方が環境を整えようとするかもしれない?
→△まず、私の授業がいつ来てもいいですよ~と言う状態になってない!
9月以降は学校公開をする予定らしいのでその時は一体どうなっているのだろう?
□生徒が自ら学ぶ授業
→適切な課題を用意し、うまくいく授業方法のバリエーションを増やす。
→○関連書籍をだいぶ読んだおかげで、色々なバリエーションを試すことが出来た。
グループワーク、ディベート、原稿用紙を使った小レポート、などなど。
□授業に力を注げる学校
→生徒指導の軽減策が出てきたので期待したい。
→☓どの学年になっても生徒指導の負担は大きく、授業のない時間のほとんどが生徒指導に当たってしまう人が続出。
どうすれば生徒指導のない学校になるんだろうか。
象にやる気を与える(感情への働きかけ)
・感情を芽生えさせる
知識だけでは不十分。感情を芽生えさせよう。
□生徒が学んでいる授業とそうでない授業を比較する
→チェックリストを作成した。
→☓チェックリスト、自分ではあまり見ていなかったので再度見てみる。
□生徒にインタビューして、公開する
→まだ、実現していない。実際、協同の学びが生徒に受けいられれ、評価されているか不明。
→☓インタビューしてみたいですね。またはアンケート。学期末に取ってみます。
□職員の感情に訴えかけるレポートを書く
→チェックリストが先日配布されたので、その反応がどうか気になるところ。
→△夏の研究会でレポートを作成する予定。そのための記録は4月からずっと取ってあった。
・変化を細かくする
象がおびえないくらいまで、変化を細分化しよう。
□うまくいく授業のパターンは何か、チェックリストを作る
→上手くいかない授業のチェックリストを作った。チャイム前に教室に入っていない、から始めた。
→○チャイム前に授業に入るだけでかなり気持ちが違います。
□チャイム前に教室に行くよう、出席簿置き場にテプラを貼る
→まだ取り組めてないけれど、ちょっと嫌味っぽい?!
→☓テプラ貼りたいね~。まだできてない。
・人を育てる
アイデンティティーを養い、しなやかマインドセットをはぐくもう。
□賛同してくれる仲間を増やす
→聡明な若手が途中から授業を一緒に見に行ってくれるようになり、心強かった!授業見学を快諾してくれた先生も、課題作りなどノウハウを丁寧に教えてくれて助かりました。
→○教科でも同意が取れたので、統一プリントも生徒が自分で取り組めるような内容になった。
他教科含め、仲間は増えていると感じる。
□文言に、「私たち」を多用する
→個人的な悩みは散りばめてみたが、私達、までは行ってないかも
→△やはり個人的な悩みを散りばめるで終わってしまった…もっと、生徒も含めWEという気持ちを持ちたい。
□ターゲットを全職員にしない。若手や、変わりたいと思う人に訴えかける
→若手にはある程度届く内容だったのかなと思う。むしろ見学に行ったのが若手ばかり。ベテランの授業見学に行けていない、その辺りが選択的だったことが問題かもしれない。
→△もし、今後授業見学に行くならベテランの授業に行ってみようと思います。
道筋を定める(環境を整える)
・環境を変える
環境が変われば行動も変わる。
□毎回、休み時間に予鈴を入れてもらえないか提案する
→提案した!部署で話し合い、導入できそうならしましょうと部長に言ってもらえた!
→☓提案してそのまま。
□授業での不用品の扱いを厳しくできないか提案する
→他校の取り扱いの様子をまとめて各部署に提出した!
→△初めは厳しく出来たが、どんどんルーズになるのがツラい。
1,2人ならなんとかなるのに、徐々にもぐらたたき状態になっていく。ツラい。
□全学で共通の授業ルールをもっと徹底できないか提案する
→今年1年をかけて、ルールについて協議していく予定になったらしい。
→△いま、話し合い中…。話し合いレベルで変わったら苦労しない。
・習慣を生み出す
行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。
□チャイム3分前に職員室を出るよう習慣づける
→チャイムの導入をお願いした。
→☓来年度以降入るといいんだけど…
□時間を守る文化を作る
→率先垂範ですよねー。なんかいい方法ないかな?
→☓まだまだ。教員が時間を守らないから生徒も守らない。
10分休みの中で授業を終えて戻り、準備して教室へ、といった流れに何か用事が入るとなかなか難しいとは実感しているところ。
□スタンプ、シールなど使い可視化する
→というか、授業のアンケート項目を「教員はチャイム開始を守っていましたか」など、教員の望ましい行動を載せるようにしたらいいのでは?
→☓授業アンケート項目には積極的に関われなかった!
・仲間を集める
行動は伝染する。行動を広めよう。
□授業見学仲間を作る
→できた!ただ、来年どうなるか…。今いるメンバーで授業づくりに感心を寄せ、自発的に動ける人いないかな?
→△交流はできている。また、今学期は私の授業の撮影もしてもらった。本当に嫌だったわ…。
□たまにミーティングする
→私も遅くまで残れる方ではないので、短時間の会話を沢山、時間は決めないでやっていくしか無いか…。
→△沢山の人に話しかけられず、特定の人になっているので気をつけます。
□やっていることが周囲に楽しく映るよう工夫する
→まずは自分が楽しむことから!私は楽しかったです。
→○今回は実践してみて発見が色々あったのでその辺りをもっと広めたいと思います。
まとめ
以上、途中経過でした。
振り返ってみると、前年度からはまた次の段階に進んでいるのかもしれないですね。
自分が実践者としてどう報告し、周囲に取り組んでもらえるか?
実践者が増えれば悩みを共有する仲間も増えるし、よりよいアイデアが集まりそうです。
教科の授業目標づくりをしておいたお陰で、授業の目標や目当てをもとに授業を組み立てることが出来たのが何よりでした。
今までは、ネタを探して、良いネタがあったけどじゃあコレをどう授業して生徒がたどり着くゴールは?なんて全く考えておらず毎度指摘されていたので…。
徐々に夏のレポートも準備していきたいと思います。実践してどうだったのか、また記事にしてみます。
今回は、このあたりの書籍が参考になりました。
(この記事は、2015年7月に雑記ブログに書いたものをリライトしました。)
ではまた☆
[実践]生徒が学ぶ授業に。授業改革に着手!「スイッチ!」フレームワークが超絶参考になります。
スイッチ!を読み、ブライト・スポットを発見して勝手にスポットライトを当てています。
さらに読み進めると、行動を変えるフレームワークが参考になりそうでした。
著者は以下の3つのステップと具体的なテクニックを示しています。
個人から組織まで変化を起こした例を分析すると、こんなフレームワークが見えてきた!という帰納法的なもの。
これらが埋まったからといって必ず変化が起こせるわけではないとは思いますが…普段戦略を立てずに突っ走ってしまうので今回は慎重に。
また、目的は変化ではないということ。
「なんのために変えたいのか?」
その辺りをはっきりさせないと、説得力がないですよね。
フレームワークを使って、今、変えたいことを当てはめてみました。
「スイッチ!」変えるための具体的なフレームワーク
場面
多くの授業の崩壊。
生徒が学んでいない。私語、スマホ、居眠り。
変えるべきポイントとは?何が妨げになっているか?
教える側の諦め。成功体験の少なさ。
あるべき授業をイメージできていない。
ずっと続いている文化的なもの。
変化を起こすには?
象使いに方向を教える(理性への働きかけ)
・ブライト・スポットを手本にする
うまくいっている部分を探し、マネしよう。
□学内でうまくいっている授業を見学する
□うまくいっている授業のレポートを書く
□研修関係の委員会で配布してもらう
・大事な一歩の台本を書く
全体像で考えず、具体的な行動を考えよう。
□授業の見学が気軽にできる
□授業デザインについて気軽に話す時間
□授業について考える時間を持つ
□ブライト・スポットの授業にまず見学に行くよう勧める
・目的地を指し示す
目的地はどこか、そこへ向かうメリットは何かを理解すれば、変化がラクになる。
□いつ授業見学してもよい学校
□生徒が自ら学ぶ授業
□授業に力を注げる学校
象にやる気を与える(感情への働きかけ)
・感情を芽生えさせる
知識だけでは不十分。感情を芽生えさせよう。
□生徒が学んでいる授業とそうでない授業を比較する
□生徒にインタビューして、公開する
□職員の感情に訴えかけるレポートを書く
・変化を細かくする
象がおびえないくらいまで、変化を細分化しよう。
□うまくいく授業のパターンは何か、チェックリストを作る
□チャイム前に教室に行くよう、出席簿置き場にテプラを貼る
・人を育てる
アイデンティティーを養い、しなやかマインドセットをはぐくもう。
□賛同してくれる仲間を増やす
□文言に、「私たち」を多用する
□ターゲットを全職員にしない。若手や、変わりたいと思う人に訴えかける
道筋を定める(環境を整える)
・環境を変える
環境が変われば行動も変わる。
□毎回、休み時間に予鈴を入れてもらえないか提案する
□授業での不用品の扱いを厳しくできないか提案する
□全学で共通の授業ルールをもっと徹底できないか提案する
・習慣を生み出す
行動が習慣になれば、象使いの負担はなくなる。
□チャイム3分前に職員室を出るよう習慣づける
□時間を守る文化を作る
□スタンプ、シールなど使い可視化する
・仲間を集める
行動は伝染する。行動を広めよう。
□授業見学仲間を作る
□たまにミーティングする
□やっていることが周囲に楽しく映るよう工夫する
フレームワークを埋めてみて・まとめ
本当は、4月までにプロジェクトがある程度進んでるのが望ましいんだよね。。。
私が、これは変わらないとヤバい!と思ったのは、
□自分が困ってたけど、本を読んで実践しては失敗する残念なパターン
□ルールを徹底するなど環境へ訴えるか、環境のせいにして諦めようと思ってた
□仕事が落ち着いてきて、「スイッチ!」の勝間和代さんサポートメールを読んでブライト・スポットが職場にあることに気づいた
□3年生の授業が減ったのを機に、ブライト・スポットの見学と分析を始めた
□ブライト・スポットの発信と、他の授業見学から見えてきた失敗パターンの記録を始めた
□仲間の教員と一緒に見学して感想を言い合ったり出来るようになった
さて、今後はどうなるでしょうか?
3月までの期間限定位の、軽い気持ちの方がうまくいかなかった時のガッカリ感も少なくていいのではないか?
とりあえず、このフレームワークを頼りに「ガンガンいこうぜ」で進めてみたいと思います。
以下に、フレームワークを載せておきますので良かったら使ってみてください。
こちらのサイトも参考になりますよ。
>>研究開発マネジメントノート : 変化の方法(チップ&ダン・ハース著「スイッチ!」より)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
【場面】
【変えるべきポイントとは?何が妨げになっているか?】
【変化を起こすには?】
象使いに方向を教える(理性への働きかけ)
- ブライト・スポットを手本にする
- 大事な一歩の台本を書く
- 目的地を指し示す
象にやる気を与える(感情への働きかけ)
- 感情を芽生えさせる
- 変化を細かくする
- 人を育てる
道筋を定める(環境を整える)
- 環境を変える
- 習慣を生み出す
- 仲間を集める
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ではまた☆
[実践]私語、スマホ、居眠り。授業の変われない、を変えられるか?「スイッチ!」実践編
スイッチ!を読み、自分も変化を起こせるかもしれない?!
と、ハッピーな勘違いが続いてます。
変化を起こす先は…
少し自分のやるべき仕事が多少落ち着いてきたので、職場をより良くできないものだろうか?
と、漠然と考えるようになりました。
しかし、授業、生徒指導、学級経営と課題が山積みすぎてどこから手をつけていいのかわからない。
自分が苦ではないこと…強みを活かして、職場に貢献できることはないか?
と、年明けから自分の宿題にしていました。
変えられそうな課題はなにか?
今、職場が力を入れているのは授業。
生徒がより学べるよう、協同的な学びの空間を作ろう!
と、学内の研究会では研究者を呼び話を聞き、授業研究会を盛んに行っています。
しかし…トップダウンの文化がないためか、すでに4年ほど研究会で話を聞いていながら実践している教員はわずか。
今までのグループ学習とどう違うのか?とりあえず、4人グループで班にすればなんとかなるのか?
と、ずっと手探り状態でした。
私も一斉授業の中でたまにグループを組んでみたり、ロールプレイを入れてみたりしてみました。
しかし、班の生徒が全員関われなかったり、評価やテストに繋がらない内容だったりして定着しません。
また、多くの同僚たちは、授業における
- 私語
- スマホ
- 寝る
という子どもたちの行動に悩みながらも、生徒指導、部活、事務作業に追われて授業研究の時間を他の時間ほど持つことができません。
協同的な学びの文化が定着するのはいつ?
理論から実践から本を読むのですが、職場に合う実践が全くできずに打ちのめされる日々。
育児書みたいなもんですよね。自分の子のことは書いてないみたいな。
どれもいい本です。活用できない私が悪いんです…。
しかも、小学生向けの本は山ほどあるのですが、学力レベル含め個別感のある高校の実践書はほとんどありません。
実際に似たレベルで、協同的な学びをトップダウンで実践している高校にも見学に行きました。
トップダウンだけあり、必ず授業で班になる時間があります。
- チャイム着席を当たり前にするために、3分前に予鈴が鳴ります。
- 5分遅刻すると欠席扱い。
- 授業時間にスマホを使うと取り上げられて放課後反省文と引き換えに返却。
授業づくりと授業規律は車の両輪のはず。もっとハッキリとした指導ができるといいのに…。
と、上にかけあっても変化する気配なし。
すでに作り出されてしまった文化に打ちのめされていました。
ブライト・スポットを見つける
そんな中、最近授業におけるブライト・スポットを発見!!
毎時間協同的な学びを行っている奇跡的な授業があるのを知り、忙しくない時期に集中して授業を見学させて頂くことにしました。
なんと、授業成立が大変と言われているクラスもチャイムで集まり、指示に従ってグループで学習しているではないですか!!
現場で成功している例をうまく紹介できれば、少しでも職場への刺激になるのでは?
と考えレポートにしたためることにしました。
ブログで毎日鍛えているので(笑)、体験したことを文章にしてまとめるのは全く苦ではありません。
授業見学のレポートは推奨されているので、印刷して配布して頂きました。
まとめ
さて、授業成功者のやり方をまとめたレポートを配布したところで、ブライト・スポットを広めることはできるのでしょうか?
そのためには、スイッチ!のフレームワークをもう少し読み込み、戦略を立てる必要がありそうです。
ではまた☆